61 / 174
第3巻 最強龍の帰還
第1章 ロンギル山No.4
しおりを挟む
「殿!お気をつけて!」
「………」
「王!足元、危ないですよ!」
「……おい、ちょっと待って」
俺は“プルプル”震えながら、立ち止まってしまった。
「ここは町だよなぁ…」
俺はリーダーである『ゴンザレス』に詰め寄った。ゴンザレスは“バカじゃないの?”という顔で目をパチクリをした。
“それはそれでムカつくのだが…”
「町では“王と思われないように”と言われたよなぁ……」
俺はゴンザレスを睨みつけた。ゴンザレスも冷や汗をかいて目を“キョロキョロ”していた。
「いや…それは町ですと、町に襲撃に遭う可能性がありまして…」
バシーーーーッ!!
俺は伝家の宝刀『ハリセン』でゴンザレスの頭をどついた。(まぁ、首都ガストンのおもちゃ屋で買ったんだけどなぁ…)
「痛いじゃないですか!?」
ゴンザレスも相当痛かったのか、涙目になり頭を摩ってこちらを向いた。
「それが少ないから普段通りしろって言ってんの!……それとキョロキョロすな!」
“バシーーーッ!”とキョロキョロとしてた『カンポイ』は顔面に直撃をした。カンポイは不意に攻撃したため強烈に痛かったのであろう、数分はうずくまっていた。
“不可抗力とはいえ、顔面派やりすぎかなぁ…”
「それと…殿は誰やねん!!」
“バシーーーッ!”と気持ちいい音がケンペスの頭に響いた…だが、相当痛いはずなのに無表情を貫いた。
「殿って言いました?これは失敬でござる」
「……もういい。お前は殿さえ言わなければ良いから…あっ、あと町では俺のチームから半径100メートル以上離れてくれる?」
可愛そうだと思ったが、俺は半径100メートル以上を指示した。ケンペスは“しょんぼり”した顔で俯きながら、後退していった。
“可愛そうだけど、俺が変に思われたらいけないよなぁ”
「まったく……」
俺はため息をついた。それもそのはずである俺はこの旅を始めて一週間。いやロンギル山 ぐらいなら3日ぐらいで軽く着けたはずなのに、慎重で厳重にするわ。それに伴って歩くのが遅いわ。おまけに戦闘になっても前線に行こうとしたら止められるわ。本当にストレスが溜まる!とそんな感じだ。
「本当に疲れた…ここは野宿じゃなくて、宿屋に泊まろう。翌朝の準備する者あるし、精気を養いたいし……あっ!ケンペスは半径100メートル、維持な」
“えーーーッ”とケンペスがショックを受けたんじゃないかなぁと罪悪感はあったが、俺は心の中を鬼にして言い放った。ケンペスも“トボトボ”と何処かに消えてしまった。
そして俺は宿屋に入り、チェックインを済ませてから俺の部屋へ集合となった。
「ロンギル山に行くには、荷物を預けてから最低限の食料、水を持ってから山に登ります」
俺は“えっ”と凄く驚いた。ちなみに司会進行を行なっているのはゴンザレスであった。
「当然です。今回は観光ではなく討伐ですから、スピードを上げるために重い荷物は御法度なんです」
“それもそうか。忘れていたけど「ドラゴン討伐」という名目があったんだ”と俺は改めてドラゴン討伐について考えた。
ロンギル山のドラゴン。
この世界に置いて世界最強のシルバードラゴンと呼ばれ恐怖したが、知的、大人しいドラゴンと知ると、その王はシルバードラゴンと交渉し、ロンギル山を住処として町全体を守る約束をした。
だが、今年に入って大きな岩を落としてドラゴンまでもが町に襲撃したのだ。幸い、死者は出ていなかったが“今すぐに討伐すべき!”という市民の声が日に日に高まっていた。それが俺である。
「チーム編成を確認していきましょう。先頭に私ゴンザレスとカンポイ。それとやや後方に位置するのが……」
“ガシャン!!”
大きな音と窓が大きく割れて、あっけを取られた。周りを見てみる。ゴンザレスとカンポイは、ビックリしたようだ。
「私、ケンペスがお供します!」
ケンペスは片膝をしゃがんで“キリリッ”とした顔でこちらに向いた。
「いや、窓ガラスどうすんだよ……」
俺は思いっきりツッコミを入れたくなったが、とりあえず質問した。ケンペスも“えっ”という顔をした。そして、いたたまれなくなると“御免”という合言葉で暗い夜の町に消えいった。
「………」
「王!足元、危ないですよ!」
「……おい、ちょっと待って」
俺は“プルプル”震えながら、立ち止まってしまった。
「ここは町だよなぁ…」
俺はリーダーである『ゴンザレス』に詰め寄った。ゴンザレスは“バカじゃないの?”という顔で目をパチクリをした。
“それはそれでムカつくのだが…”
「町では“王と思われないように”と言われたよなぁ……」
俺はゴンザレスを睨みつけた。ゴンザレスも冷や汗をかいて目を“キョロキョロ”していた。
「いや…それは町ですと、町に襲撃に遭う可能性がありまして…」
バシーーーーッ!!
俺は伝家の宝刀『ハリセン』でゴンザレスの頭をどついた。(まぁ、首都ガストンのおもちゃ屋で買ったんだけどなぁ…)
「痛いじゃないですか!?」
ゴンザレスも相当痛かったのか、涙目になり頭を摩ってこちらを向いた。
「それが少ないから普段通りしろって言ってんの!……それとキョロキョロすな!」
“バシーーーッ!”とキョロキョロとしてた『カンポイ』は顔面に直撃をした。カンポイは不意に攻撃したため強烈に痛かったのであろう、数分はうずくまっていた。
“不可抗力とはいえ、顔面派やりすぎかなぁ…”
「それと…殿は誰やねん!!」
“バシーーーッ!”と気持ちいい音がケンペスの頭に響いた…だが、相当痛いはずなのに無表情を貫いた。
「殿って言いました?これは失敬でござる」
「……もういい。お前は殿さえ言わなければ良いから…あっ、あと町では俺のチームから半径100メートル以上離れてくれる?」
可愛そうだと思ったが、俺は半径100メートル以上を指示した。ケンペスは“しょんぼり”した顔で俯きながら、後退していった。
“可愛そうだけど、俺が変に思われたらいけないよなぁ”
「まったく……」
俺はため息をついた。それもそのはずである俺はこの旅を始めて一週間。いやロンギル山 ぐらいなら3日ぐらいで軽く着けたはずなのに、慎重で厳重にするわ。それに伴って歩くのが遅いわ。おまけに戦闘になっても前線に行こうとしたら止められるわ。本当にストレスが溜まる!とそんな感じだ。
「本当に疲れた…ここは野宿じゃなくて、宿屋に泊まろう。翌朝の準備する者あるし、精気を養いたいし……あっ!ケンペスは半径100メートル、維持な」
“えーーーッ”とケンペスがショックを受けたんじゃないかなぁと罪悪感はあったが、俺は心の中を鬼にして言い放った。ケンペスも“トボトボ”と何処かに消えてしまった。
そして俺は宿屋に入り、チェックインを済ませてから俺の部屋へ集合となった。
「ロンギル山に行くには、荷物を預けてから最低限の食料、水を持ってから山に登ります」
俺は“えっ”と凄く驚いた。ちなみに司会進行を行なっているのはゴンザレスであった。
「当然です。今回は観光ではなく討伐ですから、スピードを上げるために重い荷物は御法度なんです」
“それもそうか。忘れていたけど「ドラゴン討伐」という名目があったんだ”と俺は改めてドラゴン討伐について考えた。
ロンギル山のドラゴン。
この世界に置いて世界最強のシルバードラゴンと呼ばれ恐怖したが、知的、大人しいドラゴンと知ると、その王はシルバードラゴンと交渉し、ロンギル山を住処として町全体を守る約束をした。
だが、今年に入って大きな岩を落としてドラゴンまでもが町に襲撃したのだ。幸い、死者は出ていなかったが“今すぐに討伐すべき!”という市民の声が日に日に高まっていた。それが俺である。
「チーム編成を確認していきましょう。先頭に私ゴンザレスとカンポイ。それとやや後方に位置するのが……」
“ガシャン!!”
大きな音と窓が大きく割れて、あっけを取られた。周りを見てみる。ゴンザレスとカンポイは、ビックリしたようだ。
「私、ケンペスがお供します!」
ケンペスは片膝をしゃがんで“キリリッ”とした顔でこちらに向いた。
「いや、窓ガラスどうすんだよ……」
俺は思いっきりツッコミを入れたくなったが、とりあえず質問した。ケンペスも“えっ”という顔をした。そして、いたたまれなくなると“御免”という合言葉で暗い夜の町に消えいった。
0
あなたにおすすめの小説
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あざとしの副軍師オデット 〜脳筋2メートル義姉に溺愛され、婚外子から逆転成り上がる〜
水戸直樹
ファンタジー
母が伯爵の後妻になったその日から、
私は“伯爵家の次女”になった。
貴族の愛人の娘として育った私、オデットはずっと準備してきた。
義姉を陥れ、この家でのし上がるために。
――その計画は、初日で狂った。
義姉ジャイアナが、想定の百倍、規格外だったからだ。
◆ 身長二メートル超
◆ 全身が岩のような筋肉
◆ 天真爛漫で甘えん坊
◆ しかも前世で“筋肉を極めた転生者”
圧倒的に強いのに、驚くほど無防備。
気づけば私は、この“脳筋大型犬”を
陥れるどころか、守りたくなっていた。
しかも当の本人は――
「オデットは私が守るのだ!」
と、全力で溺愛してくる始末。
あざとい悪知恵 × 脳筋パワー。
正反対の義姉妹が、互いを守るために手を組む。
婚外子から始まる成り上がりファンタジー。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる