ガルシア戦記

千山一

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第3巻 最強龍の帰還

第1章 ロンギル山No.4

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「殿!お気をつけて!」
「………」
「王!足元、危ないですよ!」
「……おい、ちょっと待って」

俺は“プルプル”震えながら、立ち止まってしまった。

「ここは町だよなぁ…」

俺はリーダーである『ゴンザレス』に詰め寄った。ゴンザレスは“バカじゃないの?”という顔で目をパチクリをした。
“それはそれでムカつくのだが…”

「町では“王と思われないように”と言われたよなぁ……」

俺はゴンザレスを睨みつけた。ゴンザレスも冷や汗をかいて目を“キョロキョロ”していた。

「いや…それは町ですと、町に襲撃に遭う可能性がありまして…」

バシーーーーッ!!

俺は伝家の宝刀『ハリセン』でゴンザレスの頭をどついた。(まぁ、首都ガストンのおもちゃ屋で買ったんだけどなぁ…)

「痛いじゃないですか!?」

ゴンザレスも相当痛かったのか、涙目になり頭を摩ってこちらを向いた。

「それが少ないから普段通りしろって言ってんの!……それとキョロキョロすな!」

“バシーーーッ!”とキョロキョロとしてた『カンポイ』は顔面に直撃をした。カンポイは不意に攻撃したため強烈に痛かったのであろう、数分はうずくまっていた。
“不可抗力とはいえ、顔面派やりすぎかなぁ…”

「それと…殿は誰やねん!!」

“バシーーーッ!”と気持ちいい音がケンペスの頭に響いた…だが、相当痛いはずなのに無表情を貫いた。

「殿って言いました?これは失敬でござる」
「……もういい。お前は殿さえ言わなければ良いから…あっ、あと町では俺のチームから半径100メートル以上離れてくれる?」

可愛そうだと思ったが、俺は半径100メートル以上を指示した。ケンペスは“しょんぼり”した顔で俯きながら、後退していった。
“可愛そうだけど、俺が変に思われたらいけないよなぁ”

「まったく……」

俺はため息をついた。それもそのはずである俺はこの旅を始めて一週間。いやロンギル山 ぐらいなら3日ぐらいで軽く着けたはずなのに、慎重で厳重にするわ。それに伴って歩くのが遅いわ。おまけに戦闘になっても前線に行こうとしたら止められるわ。本当にストレスが溜まる!とそんな感じだ。

「本当に疲れた…ここは野宿じゃなくて、宿屋に泊まろう。翌朝の準備する者あるし、精気を養いたいし……あっ!ケンペスは半径100メートル、維持な」

“えーーーッ”とケンペスがショックを受けたんじゃないかなぁと罪悪感はあったが、俺は心の中を鬼にして言い放った。ケンペスも“トボトボ”と何処かに消えてしまった。
そして俺は宿屋に入り、チェックインを済ませてから俺の部屋へ集合となった。

「ロンギル山に行くには、荷物を預けてから最低限の食料、水を持ってから山に登ります」

俺は“えっ”と凄く驚いた。ちなみに司会進行を行なっているのはゴンザレスであった。

「当然です。今回は観光ではなく討伐ですから、スピードを上げるために重い荷物は御法度なんです」

“それもそうか。忘れていたけど「ドラゴン討伐」という名目があったんだ”と俺は改めてドラゴン討伐について考えた。

ロンギル山のドラゴン。
この世界に置いて世界最強のシルバードラゴンと呼ばれ恐怖したが、知的、大人しいドラゴンと知ると、その王はシルバードラゴンと交渉し、ロンギル山を住処として町全体を守る約束をした。
だが、今年に入って大きな岩を落としてドラゴンまでもが町に襲撃したのだ。幸い、死者は出ていなかったが“今すぐに討伐すべき!”という市民の声が日に日に高まっていた。それが俺である。

「チーム編成を確認していきましょう。先頭に私ゴンザレスとカンポイ。それとやや後方に位置するのが……」

“ガシャン!!”
大きな音と窓が大きく割れて、あっけを取られた。周りを見てみる。ゴンザレスとカンポイは、ビックリしたようだ。

「私、ケンペスがお供します!」

ケンペスは片膝をしゃがんで“キリリッ”とした顔でこちらに向いた。

「いや、窓ガラスどうすんだよ……」

俺は思いっきりツッコミを入れたくなったが、とりあえず質問した。ケンペスも“えっ”という顔をした。そして、いたたまれなくなると“御免”という合言葉で暗い夜の町に消えいった。
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