78 / 198
第3巻 最強龍の帰還
第2章 新たな旅立ちNo.9
しおりを挟む
ー翌朝、評議会の打ち合わせで“グタグタ”言う可能性があるので、その時は退席してもらうと決めた。
だが、ドミニク議員は積極的な発言が見られたものの、フランコ議員は沈黙を保っていた。
俺は疑問に思い、フランコ議員の様子を見ていたが時よりあくびをするものの、リラックスしている様子だったが、まだまだ油断はできない。
ーーなぁ、人間観察なんて面白くねーよ…どっか、面白いことねーかなぁ?
“ごもっとものことなど言うなよ…確かにデーモンからしたら興味ないかもしれんけど、人間とっては大事なことなの!”
ーー……お前、にん…
“それ以上言うな…!!”
俺はデーヤンが言いかけたことを遮った。デーヤンは気持ち良く言いかけたのに遮ってしまって申し訳ないと思ったが俺が人間でないことがどうしても認めることができなかった。
嫌な予感はするが、フランコ議員が大人しくしていることで議論はだいぶ進んでいた。
ーーー暗くなり始めた頃
議論がドンドン進んで、もう少し行きたい所だが、長時間の疲労困ぱいになっていた。そこで議長は“もうそろそろだな”と感じ、判断した。
「もうそろそろお開きにしたいと思いますが、皆様、どうでしょうか?」
議長は“チラチラッ”とフランコ議員の方へ顔を向けた。
「……あの、フランコ議員はどうでしょうか?」
「何故、聞く?お前の判断で“良い”と思ったら“良い”。お前の判断ではないのか?」
フランコ議員は、まるで自分にしか言っていなかったのように言っていなかったので、そこが気に食わなかった。
それもそうである。フランコ議員は今までは自分のスポットを浴びて注目していたのだが、昨日から一転今日は鳴りを潜めた。だから“調子悪いのかな?”と恐る恐る聞いたのである。俺も“何かあるなぁ?”と感じてはいるが“何があるのか”は分からない。何にせよ。注意深く見守るしかない。
「りょ、了解しました…じゃなくて、了解した。次の評議会は明日になります。では、明日!これにてお開きになります。お疲れ様でした」
議長は立ち上がり頭を下げる。その合図と共に次々と立ち上がり帰路につく。俺もフランコ議員が帰りそうなので“今日はないな”と判断し、安心して帰ろうとしていた。
そこに隣で座っていた……正確にいうと肩に座っているシルバードラゴンが肩から宙に浮いた。
「ガルシアよ。今日はちょっと用事でな。帰りは遅くなる」
俺はシルバードラゴンがさりげなく離れているのを見て“ガチッ”と掴んだ。掴んだシルバードラゴンはフリーズして動かなくなった。
「おい!どこに行くんだよ!」
「……いや…ちょっと……」
不敵な笑みでシルバードラゴンを見ている…俺も油断があったかもしれない。
俺がシルバードラゴンに対して勝ち誇っていると“ガシッ”とシルバードラゴンに噛まれた。
「イテーーー!!!」
俺は思わず手を離した隙にシルバードラゴンが大きく離れた。俺も諦めきれず“ダン!ダン!”とジャンプした。
「とにかくじゃ!今晩は遅くなる!それはハッキリしとるから伝えたぞ!」
「おい!俺は諦めないぞ!帰ったら、尋問してやるからな!覚悟しろよ!」
俺は諦めきれず大きな声で叫んだ。シルバードラゴンもこちらにも向かず無言で片手を伸ばしていた。シルバードラゴンは何となく哀愁が漂っていた。
ーーーー
パブロ・アイマール視点
“ドックン、ドックン、ドックン……”
胸の鼓動が忙しく激しくなっていた。“聞こえやしないか?”と内心焦っていた。
「自分を信じるんだ……絶対成功するぞ」
待っている間、額には脂汗をかき、貴族には似つかわしくない短剣を握りしめてシルバードラゴンが来るのを待っていた。
ギギギィ……
“きた!!”と俺の鼓動がますます激しくなる。シルバードラゴンが目の前にいるのだ!
“ドックン!ドックン!ドックン!”
“落ち着け!落ち着け!事前に練習したはず!”何を隠そうと会議をしている間に入念の予行練習をしたのだ。
「心臓がここにあって剣の角度がこうで……」
ブツブツ言いながら、もう一度頭の中で整理する。脂汗が半端じゃない!まるで滝のような汗が
“シルバードラゴンはまだ子供。今だったら殺れる。行くぞ!”
俺は両手に剣を握りめながら勢いに任せて全力で走り出した。
「ウオーーーッ!!!」
声の雄叫びは無意識に出た。自分でも“よくこんな行動が呆れるなぁ”と心の中で思ってしまった。
だが、ドミニク議員は積極的な発言が見られたものの、フランコ議員は沈黙を保っていた。
俺は疑問に思い、フランコ議員の様子を見ていたが時よりあくびをするものの、リラックスしている様子だったが、まだまだ油断はできない。
ーーなぁ、人間観察なんて面白くねーよ…どっか、面白いことねーかなぁ?
“ごもっとものことなど言うなよ…確かにデーモンからしたら興味ないかもしれんけど、人間とっては大事なことなの!”
ーー……お前、にん…
“それ以上言うな…!!”
俺はデーヤンが言いかけたことを遮った。デーヤンは気持ち良く言いかけたのに遮ってしまって申し訳ないと思ったが俺が人間でないことがどうしても認めることができなかった。
嫌な予感はするが、フランコ議員が大人しくしていることで議論はだいぶ進んでいた。
ーーー暗くなり始めた頃
議論がドンドン進んで、もう少し行きたい所だが、長時間の疲労困ぱいになっていた。そこで議長は“もうそろそろだな”と感じ、判断した。
「もうそろそろお開きにしたいと思いますが、皆様、どうでしょうか?」
議長は“チラチラッ”とフランコ議員の方へ顔を向けた。
「……あの、フランコ議員はどうでしょうか?」
「何故、聞く?お前の判断で“良い”と思ったら“良い”。お前の判断ではないのか?」
フランコ議員は、まるで自分にしか言っていなかったのように言っていなかったので、そこが気に食わなかった。
それもそうである。フランコ議員は今までは自分のスポットを浴びて注目していたのだが、昨日から一転今日は鳴りを潜めた。だから“調子悪いのかな?”と恐る恐る聞いたのである。俺も“何かあるなぁ?”と感じてはいるが“何があるのか”は分からない。何にせよ。注意深く見守るしかない。
「りょ、了解しました…じゃなくて、了解した。次の評議会は明日になります。では、明日!これにてお開きになります。お疲れ様でした」
議長は立ち上がり頭を下げる。その合図と共に次々と立ち上がり帰路につく。俺もフランコ議員が帰りそうなので“今日はないな”と判断し、安心して帰ろうとしていた。
そこに隣で座っていた……正確にいうと肩に座っているシルバードラゴンが肩から宙に浮いた。
「ガルシアよ。今日はちょっと用事でな。帰りは遅くなる」
俺はシルバードラゴンがさりげなく離れているのを見て“ガチッ”と掴んだ。掴んだシルバードラゴンはフリーズして動かなくなった。
「おい!どこに行くんだよ!」
「……いや…ちょっと……」
不敵な笑みでシルバードラゴンを見ている…俺も油断があったかもしれない。
俺がシルバードラゴンに対して勝ち誇っていると“ガシッ”とシルバードラゴンに噛まれた。
「イテーーー!!!」
俺は思わず手を離した隙にシルバードラゴンが大きく離れた。俺も諦めきれず“ダン!ダン!”とジャンプした。
「とにかくじゃ!今晩は遅くなる!それはハッキリしとるから伝えたぞ!」
「おい!俺は諦めないぞ!帰ったら、尋問してやるからな!覚悟しろよ!」
俺は諦めきれず大きな声で叫んだ。シルバードラゴンもこちらにも向かず無言で片手を伸ばしていた。シルバードラゴンは何となく哀愁が漂っていた。
ーーーー
パブロ・アイマール視点
“ドックン、ドックン、ドックン……”
胸の鼓動が忙しく激しくなっていた。“聞こえやしないか?”と内心焦っていた。
「自分を信じるんだ……絶対成功するぞ」
待っている間、額には脂汗をかき、貴族には似つかわしくない短剣を握りしめてシルバードラゴンが来るのを待っていた。
ギギギィ……
“きた!!”と俺の鼓動がますます激しくなる。シルバードラゴンが目の前にいるのだ!
“ドックン!ドックン!ドックン!”
“落ち着け!落ち着け!事前に練習したはず!”何を隠そうと会議をしている間に入念の予行練習をしたのだ。
「心臓がここにあって剣の角度がこうで……」
ブツブツ言いながら、もう一度頭の中で整理する。脂汗が半端じゃない!まるで滝のような汗が
“シルバードラゴンはまだ子供。今だったら殺れる。行くぞ!”
俺は両手に剣を握りめながら勢いに任せて全力で走り出した。
「ウオーーーッ!!!」
声の雄叫びは無意識に出た。自分でも“よくこんな行動が呆れるなぁ”と心の中で思ってしまった。
1
あなたにおすすめの小説
(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……
泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。
一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。
やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。
蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。
……けれど、蘭珠は知っていた。
夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。
どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。
嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。
※ゆるゆる設定です
※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~
キョウキョウ
恋愛
前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。
そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。
そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。
最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。
※カクヨムにも投稿しています。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる