ガルシア戦記

千山一

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第4巻 放浪の亡命者

第4章 ルジアム騒動No.4

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ーーー首都:ルジアム

「ハァ、ハァ、ハァ……やっとだ」

俺は1日中走って走って…やっとルジアムの町に着いた。
“マジでシンドイ…”
一度、ルジアムに行ったことはあるのだが、ここでの第一印象は“空気が薄い…”だ。
山々に覆われて、寒暖差が激しいため食物は美味しいのだが、いかんせん空気が薄い!そして寒い!!
チャンドラ女王も“冬場には絶対行かん方が良いぞ。冬場は自殺行為じゃからな”と言っていた。

「ハァ、ハァ……極悪シルバードラゴンめぇ!何処に行った…?」

俺は“キョロキョロ”と見渡す。
町の人は一瞬“ビクッ”と見たが、すぐに違う方向を見て足早に通り過ぎていた。
“?…汗ダクダクで、匂いはクサイかもしれないが、足早になるくらいクサイかぁ…?”
俺は“クンクン”俺の体の匂いを確かめる。通常よりもクサイかもしれんが、スゲ~クサイよりかはマシだ。
“まぁ、いい…今肝心なのは『シルバードラゴン』を探すことだ……そりゃ、シルバードラゴンを◯したいと切実に思うよ。けど、ここで◯した所でチャンドラ女王の眠り続ける症状を止めることができない。シルバードラゴンをしばくか?チャンドラを救出するか?最大の2択だけど、ここは我慢してチャンドラの救出に向かおう…”

「コラ!!そこを何しておる!!」

遠くに居た衛生兵と、ついさっきまで居た町の人だ。町の人は何やら話し込んでいる。衛生兵も軽く頷きながら走ってコチラに向かっていた。
“なんなんだよ!俺は急いでドラゴンのボイコットに向かおうと現場へ向かわないといけないのに……いっそうのこと、倒しちゃう?”
俺は一瞬、良からぬことを思いついたのだが“ここは急を要する”ということで走って反対方向の方へダッシュした。

「待て~今の行動は後々タメにならんぞ!!」

俺は無視をしてダッシュをしているが、中々追いつかない。
俺は頭の中で思い浮かべる。
“ハァハァ、確かあそこなら雲隠れすることができるかもしれん”
俺は思いっきりダッシュをして走った。
右、左、右…まるで迷宮の如く入り乱れているが、それでも構わずダッシュする。
“よし!もう追いつけないな”
と思ったのだが自分の安全圏、すなわち自分のテリトリーに入るまで気を止めないようにダッシュする。


ーーー数分後

“たどり着いた……”
ようやく、ここまで来た!ベルが言っていた隠し部屋だ。
“俺のは俺のもの。お前の物も俺のもの”
俺は思いっきり部屋を開けた!

バンッ!!!!

部屋に居た人物数人はビックリして静止する。

「……なんじゃ?」
「あぁ!シルバードラゴン!!!?」

俺は“ビックリ”して大きい声を荒げた。すると突然、横から手剣と思しき物体が勢いよく振り下ろした。

ブンッ

ちなみに手剣というものは素手の手で手の平を伸ばし相手側を伸ばす技だ……まぁ、いくら人間が鍛えてようが出来ないけどなぁ…。
だが、他の人種…特にドラゴンには有効的だ。

「コイツ◯しましょう」
「いやいや!俺が先に避けから!!」

俺が思いっきり避けた人物は“レッド”だ。すると背後から思いっきり鉄の塊を振り下ろす。

ゴーーーーンッ

俺は思いっきりたんこぶを作りながら訴えた。

「下手したら、死んでたよ!ねぇ、聞いてる!ソラさんや!」

“ズキズキ”と痛みを堪えながらソラの方へ向いた。ちなみにシルバードラゴンも食事時らしく忙しく動いていた。

「……ってコレ、ベルの子供?」
「そうよ。ベルの子供の“タッカー・アンダーソン”よ。やんちゃだから、あまりうるさくしないで」

“ゴメン”とソラに対して頭を下げた。
“ううう…来てそうそう怒られた…”と思った矢先、シルバードラゴンが口を出した。

「うるさいのう……今は食事中じゃ。急な食事でなければ後にしてくれんかのう」

シルバードラゴンは唐揚げを“ヒョイ”と口にした。
“上手い!最高じゃ!”
シルバードラゴンはソラに対して唐揚げを褒めちぎる。ソラもまんざらではないようで、テレているようだ。
“ん?確か、唐揚げって鳥だよなぁ…元を正せばドラゴンもじゃないの?”
俺は疑問に思ったが上機嫌で会話をしていたので辞めた。

「ところで、ガルシア1人なの?」
「あぁ、2人一緒だと1日では無理だから置いてった」

“コトン”と俺の前に皿が置かれる。それを見た俺は美味しそうなに頬張る。
“コレ、スゲ~うめぇよ”

「ハァ……何やってんだか。ちょっとは軍に行って体力をつけたと思ったら、すぐにベバるんだから…」
「ですよね~あっ、ちなみにブラックドラゴンとの交渉した時にこっちに帰ってきてな」

シルバードラゴンは“?”としていると、俺はすかさずその質問に答える。

「ん?あぁ、1日では無理があるから俺の荷物、鎧などを担いでもらった」
「……」
「アンタかい!?…ってよく見たら、上半身裸やないかい!」

俺はソラのツッコミを思いっきり衝撃を受けた。
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