ガルシア戦記

千山一

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第4巻 放浪の亡命者

第5章 本物の証No4

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「やぁ、久しぶ…そんな気軽な感じじゃないね」

ダスク一世は一瞬、気軽に声を掛けようとした矢先“これでじゃないなぁ…”と瞬時に判断し、気軽に声をかけるのをやめた。
何故なら、首謀者である“ドラコ”と主人であり親友である“ベル”の2人揃って帯同していたのだ……しかも、縄をぐるぐる巻きにしたみたいな、魔法で“ガッチリ”固定している…
“本当に同情するわ……”

「ガルシア…なんで俺まで…」
「……すまん」

ベルも素直に驚く自分にビックリした。ベルの顔を“ジーーーーッ”と見ている。俺も何だか、いたたまれなくて反対の方向に“クイッ”と向いた。
“俺もこうなることは知らんかったぞ!”
もう1度振り返ってみる。


ーーーー
ルジアム城

ブラックドラゴンの御一行、シルバードラゴン、レッドドラゴン、俺のブラックドラゴンを含む計1人と3匹はルジアム城のバカでかい広場に降り立った。
ルジアム城は特殊な城の造りをしており、ドラゴンのための城造りをしている。よって、ドラゴンの出入りをスムーズに行っている。

「よし、到着じゃ!」

シルバードラゴンは、いの1番にルジアム城の地面に降り立つ。次にレッドドラゴンで最後は俺との順番に城レンガの固い表面に着地。

「ん?どうしたのじゃ?元気ないのう」
「ん?あぁ、ちょっとなぁ…」

俺は悩んでいた。頭の中からグチャグチャになって発狂している寸前である。
“そもそも『ソレだ!』とシルバードラゴンは言っておいて進展がない…そりゃ、強制的でもドラコに会わせるよ?…だから何?ブラックドラゴンのリーダーであるドラコが『No!!』と言えば、せっかくセッティングしたのに台無し…そもそも実質、自由時間1日しかないのに他の案件に突っ込んで行くなんて考えられない…”

「シルバードラゴン様、ちょっと良いですか?」

レッドはシルバードラゴンの元へ小さく耳打ちをしていると、シルバードラゴンが小さく頷き、こちらの方へ向き合った。

「ちょっとええかのう。今、レッドが先にダスク一世に報告に行った時“今すぐにはムリ!”と言われたんじゃ。そやから、あと1時間ぐらい王の待合で待機してほしいのじゃ」

“あと、1時間!?”と俺は思ったが“このゴタゴタで忙しそうだからなぁ…”と思って黙って頷く。

「よし、決まりじゃ!」
「……」

俺はレッドはシルバードラゴンの所用で不在だったものの、王の待合でゆっくり待機していた。ちなみに、ドラコはこの王の待合に入ってからいうものの“ガチガチ”で、半日もしないぐらいで“死ぬんじゃないかな?”と感じざる終えなかった。

「空気が重いのう……おい、ドラコよ!おまえが重くて空気が淀んでしまうわ。何か、陽気な踊りをせい」

“そんな無茶な……”と感じたドラコは数分後、考えた後パンダのような車輪を持ってきて上下に揺らしてみた……まぁ、パンダという生物は知らんけど。

「……」
「……」

“ブンブン”とドラコがパンダような車輪を上下に揺らす……“ブンブン”と王の待合には静けさがこだまする。

「もうええわい!!!」

シルバードラゴンが思いっきりツッコミを入れる。ツッコミを入れたのかドラコは、一瞬で凍りつけてしまった。
“可哀想に……理不尽なことを要求して、つまらなかったらバッサリ切り捨てる…本当に悪魔だな”
突然“トントン”とドアが小さく且つ響きやすい音が鳴り響く。

ガチャ

そこに居たのはレッドだ。レッドはどこで教えられたのか王族式の一礼をし、こちらへ向いた。

「シルバードラゴン様、準備が整いました」
「うむ、行くぞよ」

俺はすぐに立ち上がり部屋の外へ向かう、シルバードラゴンも俺の肩に“ちょこんと”座り、ドアの方へ向かう。
“なんだよ……?”
と言いかけた時、背後から“ガシャン!”と縄みたいな魔法の輪っかが、ドラコの周りに出現し、ドラコの姿を縛っていた。

「おぉ!ビックリした!……何してのう?」

ドラコは涙目でコチラへ訴える。俺もこういうなる事は予想していたが、俺の斜め前に行くもんだから思わず声を上げてしまった。

「ガルシアよ!手出しは無用じゃ。黙ってついて参れ」

横やりを入れたのはシルバードラゴンだ。正直、シルバードラゴンの横やりは助かる…。
俺は“ゴメンね”のジェスチャーをし、黙ってついていった。


ーーーー
ールジアム城の謁見の間

ルジアム城の謁見の間は正直、だだ広くて申し訳程度に少し段差が高くなっている。これはダスク一世が“全て平等”という信念に基づいたもので“平らにしよう”と提案したものの、大反対にあってしまい、少し段差が高い所まで妥協していたのだ。

「あーー!!テメー!何してんじゃ!コラ!!!」

俺に対する怒号の声だが、何だか自然と怖くない……いや、むしろ安心感の言葉は和みを与えてしまった。何故なら、怒号の声の張本人“ベル”は柱に“ガッチリ”繋がれていたのだ。
俺もこうなるとは正直、ビックリだがシルバードラゴンと王が仕掛けた段取り本当に怖い……。
そして、一瞬謁見の間の空気が一変する。ダスク一世が来たのだ。ダスク一世がゆっくりと椅子に座った。

「やぁ、久しぶ…そんな気軽な感じじゃないね」

“フーッ”とダスク一世はため息をついた。

「ドラコの件はいろいろな経緯でここに来ていることは分かっています。細かい所まで聞きたいのですが……色々な事情のことを考慮し、あの方に来てもらいました」

ダスク一世は“パンパン”と叩き、急いでダスク一世の元へ駆け寄る。ダスク一世は秘書に対して“ある人物に来るようお願いする”。
秘書も一礼をし、急いで謁見の間外に走って立ち去った。
どれぐらい経つのであろうか?俺の自覚時間は長く感じる。

バン!!!

謁見の間のドアが勢いよく響く!
よく見たら“秘書”だった……。
“アンタかい!!”
俺は反射にツッコミを入れたが、ここは常識的に考えツッコミを控えた。そして、他の人、ドラゴン達も目もくれず、一直線のダスク一世の元へ。
ダスク一世の耳打ちをし頷き立ち上がってこう叫んだ。

「誰が悪いのか、新犯人は分かっています!では登場しましょう!!!では、どうぞ!」

そう言い終えると、ある人物がドア開いてゆっくりと歩き出した。
その人物を見た瞬間、恐怖と絶望感を味わってみせた。いや、今からそういう予感がしたのだ。
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