ガルシア戦記

千山一

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第4巻 放浪の亡命者

第5章 本物の証No3

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「ここにおるのはドラコじゃ……」
「……」
「……」

俺は一瞬で固まってしまった。そして、シルバードラゴンも“カチンッ”と氷のように固まってしまい、逆にレッドは怒りの如く殺気立っている。

「……おい、今回は2回目じゃぞ?」

“ビック!!”とドラコは大量のあぶら汗が吹き出していた。何故なら“必殺!土下座”を超える“土下寝”。しかも最上級“もうこれ以上、アナタ様を敬いますよ”という土下寝!
……ただ、他のドラコンが土下寝をパクるのは誤算だった。

『一体、誰が真似したんですかね…』
「全員じゃ」
「全員!?」

ドラコは驚きを隠せなかった。
“1匹や2匹なら特定して懲らしめてやれんことはないが全員となると骨が折れる…いや、そもそもピンチになれば1匹も活かせておえない…”
と、その時レッドが拳を振り上げた。
“ヤバイ!”とドラコは咄嗟に移動する。
“ブン!!”
ドラコは紙一重で避けていた。そして思わず、唸ってしまう。

「シルバードラゴン様、コイツ◯しましょう。もう我慢の限界です」
「イヤイヤ、もし当たっていたらアウトだよ!」

俺は思わずツッコミを入れた。ドラコもガタイの割に俺の側から離れないし…しかも、ドラコは“ガダガタ”震え出している。

「もう良いのじゃ!レッド!だいたい、ドラコを虐めてどうする?そういう所じゃ!レッドよ」

“シュン…”となってしまったレッドに対して、どこか申し訳ないと同時に俺は“ザマ~みろ!”という感情になってしまった…。

「ドラコよ。あまり気にするではないぞ」

“ニコッ”と100万ドルの笑顔でこちらへ向いてしまうシルバードラゴンはどこか不気味の様な感じもする。だが、機会が少ないドラコはマトモに受けていた。
“イヤイヤ、あのシルバードラゴンだよ?ゼッテー裏がある!”

「ところで“ダスク一世”って知っておるか?」

ドラコは“ブンブン”と大きく縦に振った。それは同然である。ダスク一世はこのルジアム帝国の王として、第一線に赴いた英雄であり、カリスマ性のオーラから醸し出した人物であるからだ。

「ダスク一世とワシとで話し合ってのう…まず始めに結論から言うと首謀者であるドラコは無罪釈放ということじゃ」

“オォォ!!”と隠れていたドラゴンからも思わず歓喜の声が広がる。
だが、部屋片隅である俺は思わず“このペテン師め”と俺は密かに引いてしまった。何故なら俺が見た感じだが1度も懇願した様子がない…要はシルバードラゴンは正真正銘の悪魔なのだ。

『……あのう、、、何故、無罪放免になったんですか?』

もちろん、俺には“ガウガウ”しか分からず“?”が浮かんでいた。それでも、シルバードラゴンとドラコの話し合いは議論をしている…何とも言えない光景である。

「そりゃ、ワシにとって大事な後輩であり、親であるらからのう、必死こいて努力するわい」

“もちろん嘘である。裏では辞めさす算段を練っていたのだ”俺はそのことを知っているからドン引きしたのに、そうとは知らずに感動しているドラコは猛烈に感動している…世の中には知らないことの方が良いことを初めて知った。

「もう良い!もう良い!終わったことは仕方がない。今、大事なのは今じゃ。ということで行くぞ」

シルバードラゴンは“満面の笑み”でブラックドラゴンを向けた。ブラックドラゴンは“へ?”という顔で“キョトン”している。

『えーーーと“行くぞ”と言いますが、何処に行くのですか?』

ブラックドラゴンは凄く不安そうな顔でシルバードラゴンの方に向いた。それに対してシルバードラゴンは当たり前の如く言い放った。

「えっ当選じゃ、ダスク一世の方じゃ。あっ、安全なようにレッドも同行してくれるぞ。しかも変幻してまで…本当に後輩想いで良いのう」

“もちろん、強制監禁である。レッドは逃げないように監視している…気の毒に……”
俺はブラックドラゴンを憐れむような姿に思えてきた。

「“時間は金なり”じゃ。ほれ、ささっと行くぞ」

シルバードラゴンはそう言うと180度変えて逆方に帰ろうとしたが、ドラコは慌てて遮った。

『お、お待ち下さい。“一緒に行く”って言いますが、何処に行くんですか?』
「それは内緒じゃ。じゃが、本人にとっても凄く良いことが待っておる」

“なんだか凄い自信があるなぁ…”
シルバードラゴンでも然り、凄い自信のことでは絶対的な配置転換があるのであろう…まぁ、俺は知っているのだが…。

『待って下さい!良い環境であるのは間違いと思いますが、ただ少し場所だけでも教えてほしいのですが…』

ブラックドラゴンがそう言うと背後から“ポン”声をかけてくれた。その声は“レッド”だ。

「シルバードラゴン様がそう言うんだ。信じてみようじゃないか」

“ゼッテー胡散!”
他のドラゴンが言うことは分かるが、レッドが言うと胡散くさいを通り越して、ほぼアウトに近い…ドラコの警告信号が容赦なくなり続けいる。

「納得したようだし一緒に行くぞよ」
『待って下さい!』
「えっ!」
『ですから待って下さい』
「えっ!!」

あまりドラゴン語はよく分からないが、シルバードラゴンがドラコに対して“圧”をかけてくれるのが、よく分かった。
“スゲー圧をかけてんなぁ…”
普段なら、すぐにでも遮ることでも“あの最強と呼ばれるドラゴン:シルバードラゴン”。
……ドラコの生命は時間の問題だろう。

「分かりました。アナタ方のお希望通り黙って従います」

「あっ、落ちた…」
ついにドラコは心が“ボキッ”と折れてしまい、口少ないで俯き加減で負のオーラが醸し出した。

「そうか、分かってくれたか!“信じるものは絶対叶う”という諺があったが、今まさにその通りなった!ワシは嬉しく思うぞ。では、早速移動しょうかのう」

シルバードラゴン、レッドの一行は意気揚々と元の位置、すなわち王の元へ帰っていったである。
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