あの桜の木の下で

三宅レイカ

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2話 夢をかなえてドラ○もんって言いたい気持ちわかります。

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ーーー「「君の名は」」ーーー
 
「ってそんなわけないだろ。」
そう言ったのは今日の入学式で席が隣で何故か速攻で意気投合した清水凛だった。清水は先程の言葉に続けて
「本当に実在するなら是非とも見てみたいもんだね。」
と言うので俺はサークルの新入生ウェルカムパーティなるイベントの端っこでちびちびとオレンジジュースを飲む彼女を指差して
「ほれ、あれだ。あの端っこで居心地悪そうにジュース飲んでる女の子。あれがさっき言ってた子。」
と淡々というと
「あんな可愛い子と『君の名は』出来るお前は一体何者なんだ...」
清水は今にも血の涙を流しそうな勢いでそう言った。
「ところであの子とは知り合いなのか?」
「多分。小さい頃に結婚の約束した子だと思うけど正直あんまりおぼえてないんだよな。話しかけようにも周りには常に誰かしら居るから俺には近づけん。」
というような会話をしていると先程までいたはずの彼女は姿を消しており辺りを見渡す。すると彼女は俺の方に近づいてきていた。そして唐突に横に座ると
「君って水戸部一希くん?」
と唐突に聞いてきた。
「ああ。君何で俺の名前を?」
「昔桜の木の下で結婚の約束したことない?」
「したことあるけどもしかして君、橘琉花?」
「そう。思い出した?」
「まさかこんな美人になっているとは驚いた。」
などと普通に会話をしていると横からなんとも言えないつらそうな声が聞こえてきたので見てみるとそこには先程まで元気だった清水の姿があった。
「まさか...本当の話だったなんて...もうたくさんだ...いっそ一思いにやってくれ...」
と意味のわからないことを言っていたので
「琉花、こいつ今日知り合った意味のわからんやつの清水だ。仲良くしてやってくれ。」
「類友ってこと?」
「類友とは失礼な。俺はこいつほどおかしくない。」
と言うと
「おいおい、俺じゃなかったら泣いてるぞ。まじで。」
と清水がツッコミを入れる。
「ところで水戸部と橘さんは付き合ってるの?なんか息ぴったりみたいだけど。」
清水が突っ込んだ質問をした。
俺は表情一つ変えずに
「今日久しぶりに会ったわけだし付き合ってるわけ無いだろ。」
と言うと隣で琉花が赤面しながらモゴモゴと何かを話していた。
その様子を見て清水は
「ふーん。面白いもの見れそうだし橘さん今後とも仲良くしようぜ!」
そんなこんな話をしているとウェルカムパーティは解散となった。
「んじゃ明日からの講義でまた会おうぜ」という言葉を残し清水ろ別れた。清水と別れたあとは琉花と二人で帰っていたのだが、俺の人生経験の中で女の子と一緒に帰るなんてイベントは今日が初だったので正直かなり浮かれていた。「ひゃっほーーーーーーーーーーい」と叫びたい気持ちを抑えつつ琉花を家まで送り別れた。1人で家まで帰る数分間で俺は「ちょっとカッコつけて常に平常心キャラでいたけど大丈夫だったかな」という不安で胸がいっぱいだった。

 
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