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第112話:賢者は星空に想いを馳せる

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「あぁぁああ!イクイクイク、いっくぅうううう!」






「はぁあ!でる、でる!くぅううううううう!!」






びゅぅううううるるる!どりゅ!びゅるるるるっ!!!


ぷしいいいいぃぃいいいいいいい!!!






互いの性器から吐き出された大量の体液を、僕らは互いに掛け合う形になった。



ほとんど白目をむき、激しく痙攣するその小さな体めがけ、僕の精液はこれでもかとぶっかかる。その量はこれまでの比ではなく、あまりの勢いに尿道を広げながら押進む精液はグリコをおぼれさせんばかりの量だ。




一方のグリコの陰部から噴き出た潮はジェットクリーナーさながらの勢いで僕の胸板めがけ吹き付ける。






その快楽のあまり、もはや声を上げることさえかなわない。僕らは無言のまま全身を震わせ、お互いに体液を吐きつけ続けていた。






ほどなくしてようやく収まってきたものの、いまだ残る快楽の余韻だけで普段の絶頂に匹敵する。こらえにこらえ続けた結果ここまで激しい絶頂を伴うことになるとは、想像もしていなかった。

「はぁーっ!はぁー…」



チカチカと光がちらつく視界。荒げた息をなんとか整えて、脱力しきった上半身をやっとの思いで起こした。




「ぐぅ…グリ子…グリ子?大丈……あ」




視界の端にとらえたグリ子に呼びかけるも、僕の声は夜空に吸い込まれるばかり、グリ子はぴくりとも動かない。




「…気絶…してる…」





その瞳孔はくるりとまぶたの裏に隠れ、白目を向いたまま動かないグリ子は完全に気を失っていた。





はじめてのローションの感覚と僕の無駄に凶悪なスキルの力が襲った生まれてこの方感じたことのない快楽に、その体は限界を飛び越えた。





その果てに感覚をシャットアウトすることを選んだみたいだ。







美しい夜空に煌めく焚き火の炎が照らす、白濁液に塗れたその小さな体に目をやりながら、僕は小さくため息を漏らす。






「はぁ…綺麗にしなきゃな…」




賢者モードの時の後処理ほど苦痛なものはない。どうしてこうなった?と後悔の念に自問自答しつつ、僕は体を起こした。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝、再び僕らは廃都を目指し出発した。



お酒も飲んでいないのに突然の睡魔に襲われ、プッツリ記憶が途絶えてしまったマゼンタとシエラの二人の不思議がる様子に僕らは冷や汗をかきながら、話をごまかしつつ目的地へ進む。



「確かに私はご主人様の話を聞いていた…けどそこから…あれ、どこまで起きてて…」



「シ、シエラ?だから砂漠を歩き回って大蛇と戦って、いろいろあって疲れてたんだって。そんなに気にしなくても…」




救いがあったとしたら、思いの外廃都まで近づいていたということだろう。


出発から半日とたたず到着したおかげで、僕はこの地獄のような時間から解放されたのだった。





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