操り人形のように悪役令嬢は動かされる~好きに行動できないって辛いです~

ぴぴみ

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或る少女の困惑

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「これ、本当に年齢制限なし?」

深雪はひたすら困惑していた。
画面では美女が、悪党に腰を捕まれ、今にも押し倒されそうだった。

悪党─ベルトルトが言う。

「気が強い女は嫌いではない…」

「私は、あなたみたいな男、タイプじゃないわ!」

そう言う彼女の頬は紅潮していて、もしかして好きなのかと勘繰ってしまいそうになる。
それほど、表情と言葉がチグハグだった。

「素直に、なれ」

男が妖しく笑う。

「い、や」

ヒロインは、嫌々と首を振ったが、ついには
ぽすっとソファに倒されてしまった。

「何するの!?」

「お前の期待に応えてやったまでだ…」

そうして、男は女の両手を頭の上で固定させ間近で瞳を覗き込む。

きゃーー
深雪は、あまりの急展開に内心叫んだ。

「─お前は、婚約者と手を切りたいのだろう?ならば、我と取引しないか?」

「─何が目的?」

「善意で…言っているとは思わないのか?」

「ありえないわね」

男はくくっと笑って、女に言った。

「…そこまで何かを差し出したいと言うのならいいだろう…お前の身体で手を打とう」

「…本気、なの?
飽きたら手酷く扱いそうなあなたに身を預けるなんて、できるはずもないわ」

「…ならば、どうする?」

「もちろん私自身の力で婚約は解消する。
元よりそのつもりだし、あなたの力など借りない!」

「…後悔することになるぞ?」

「それは脅し?」

両者の間に目に見えない火花が散る。
そんな中、突然ベルトルトが動いた。

女の口を掠めるように軽く口づける。

「な、な、なにを!」

「ようやく可愛らしくなったな…」

男の笑みを見て、女の顔はますます赤くなる。

「口を開けろ…」

男は抵抗する女の顎を掴んで、無理やり口づけ、固く閉ざされた唇を舐める。

「…!!」

思わず開いてしまった口に容易く侵入し、女の歯列をなぞり……


こうして深雪は、乙女ゲームの世界にどっぷりと浸かっていくのだった。








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