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10日がたって…
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そして、ルドが私の従者になって、10日がたった。
私の生活は、おおいに変わった。
なんというか、快適すぎる…。ルドのお世話が細やかすぎて…。
まず、ルドは運動全般、壊滅的にダメだけれど、驚くほど頭がいい。
学園の勉強はわかりやすく教えてくれるし、テスト対策もばっちり。
また、効率のよいとレーニングのスケジュールまで立ててくれた。
しかも、従者かメイドの2択で考えたと言っただけあり、メイドの仕事もできる。
例えば、剣の稽古中にボタンがとんだら、つけてくれた。
少しケガをしたら、手際よく手当てをしてくれた。
あと、稽古のあと、髪の毛が乱れたら、なおしてくれた。
私の髪の色は金色で、私の憧れの辺境伯様で王妃様で騎士団長様の髪と同じ色。
だから、騎士団長様を真似して、長く伸ばして、うしろでひとつに束ねている。
といっても、黒い髪用の紐で適当にくくっているだけ。だから、稽古の時、動きすぎると、だんだん、ぼさぼさになってくる。
しかも、同じ紐を繰り返し使っていたから、先日、ついに切れてしまった。
すると、ルドは、持参しているバッグから、立派なブラシ(なんと私専用だって!)と、素敵な赤いリボンをとりだして、私の髪の毛を結び直してくれた。
手際よく、ほどけないよう、しっかりと、そして、見た目もきれいに仕上がった。
でも、なんで、こんなに女性の髪の扱いに慣れているんだろうと、不思議に思い、ルドに聞いてみた。
すると、その答えにびっくり!
なんと、私の髪を結う機会があるかもしれないと思い、シュバイツ商会の美容品販売担当の方から講習を受けてきたそう。
私の髪型は、後ろで束ねるだけなのに、そんな労力をかけてもらっていたなんて…。
なんだか、申し訳ない気持ちになった。
ちなみに、ルドは仕事中、シンプルなバッグを身につけている。
そのバッグから、本当に色々なものがでてくるのよね。
ボタンをつけてくれた時の裁縫道具も、ケガをしたときの薬類も、髪をなおしてくれた時のブラシもリボンも、このバッグの中からでてきた。
見かけからは想像できないほどの収納力。もちろん、シュバイツ商会で売っているものだそう。
思わず、「そのバッグ、いいね!」と言ったら、ルドに「プレゼントさせてください」と嬉しそうに返された。
お世話になっているうえに、物までもらうなんて…、さすがに気が引ける。
「なら、私が買う!」そう言ったけれど、受け入れてもらえず、結局いただいてしまった。
ルドのバッグは黒だけれど、私のいただいたバッグは赤。ルドの髪を思いおこす色。
しかも、私のイニシャルと剣の図柄がおしゃれな感じで刺繍されていた。
なんでも、ルドのデザインだそう。特注感がすごい…。
申し訳ないので、うっかり、ルドの持ち物を褒めてはいけないと私は学んだ。
そのほかにも、疲労回復のハーブティーをいれてくれたり、細やかな心遣いをしてくれる。
基本的に、私は騎士になるための訓練以外は、どうでもいいことが多い。
おおざっぱで、見かけにも無頓着。
それで不満はなかったのに…。
この10日で、ルドから受けるお世話に急速に慣れていっている私。
甘やかされている…。
が、この快適さを覚えてしまったら、ルドのいない生活に戻れないのでは、と不安になるんだよね…。
私の生活は、おおいに変わった。
なんというか、快適すぎる…。ルドのお世話が細やかすぎて…。
まず、ルドは運動全般、壊滅的にダメだけれど、驚くほど頭がいい。
学園の勉強はわかりやすく教えてくれるし、テスト対策もばっちり。
また、効率のよいとレーニングのスケジュールまで立ててくれた。
しかも、従者かメイドの2択で考えたと言っただけあり、メイドの仕事もできる。
例えば、剣の稽古中にボタンがとんだら、つけてくれた。
少しケガをしたら、手際よく手当てをしてくれた。
あと、稽古のあと、髪の毛が乱れたら、なおしてくれた。
私の髪の色は金色で、私の憧れの辺境伯様で王妃様で騎士団長様の髪と同じ色。
だから、騎士団長様を真似して、長く伸ばして、うしろでひとつに束ねている。
といっても、黒い髪用の紐で適当にくくっているだけ。だから、稽古の時、動きすぎると、だんだん、ぼさぼさになってくる。
しかも、同じ紐を繰り返し使っていたから、先日、ついに切れてしまった。
すると、ルドは、持参しているバッグから、立派なブラシ(なんと私専用だって!)と、素敵な赤いリボンをとりだして、私の髪の毛を結び直してくれた。
手際よく、ほどけないよう、しっかりと、そして、見た目もきれいに仕上がった。
でも、なんで、こんなに女性の髪の扱いに慣れているんだろうと、不思議に思い、ルドに聞いてみた。
すると、その答えにびっくり!
なんと、私の髪を結う機会があるかもしれないと思い、シュバイツ商会の美容品販売担当の方から講習を受けてきたそう。
私の髪型は、後ろで束ねるだけなのに、そんな労力をかけてもらっていたなんて…。
なんだか、申し訳ない気持ちになった。
ちなみに、ルドは仕事中、シンプルなバッグを身につけている。
そのバッグから、本当に色々なものがでてくるのよね。
ボタンをつけてくれた時の裁縫道具も、ケガをしたときの薬類も、髪をなおしてくれた時のブラシもリボンも、このバッグの中からでてきた。
見かけからは想像できないほどの収納力。もちろん、シュバイツ商会で売っているものだそう。
思わず、「そのバッグ、いいね!」と言ったら、ルドに「プレゼントさせてください」と嬉しそうに返された。
お世話になっているうえに、物までもらうなんて…、さすがに気が引ける。
「なら、私が買う!」そう言ったけれど、受け入れてもらえず、結局いただいてしまった。
ルドのバッグは黒だけれど、私のいただいたバッグは赤。ルドの髪を思いおこす色。
しかも、私のイニシャルと剣の図柄がおしゃれな感じで刺繍されていた。
なんでも、ルドのデザインだそう。特注感がすごい…。
申し訳ないので、うっかり、ルドの持ち物を褒めてはいけないと私は学んだ。
そのほかにも、疲労回復のハーブティーをいれてくれたり、細やかな心遣いをしてくれる。
基本的に、私は騎士になるための訓練以外は、どうでもいいことが多い。
おおざっぱで、見かけにも無頓着。
それで不満はなかったのに…。
この10日で、ルドから受けるお世話に急速に慣れていっている私。
甘やかされている…。
が、この快適さを覚えてしまったら、ルドのいない生活に戻れないのでは、と不安になるんだよね…。
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