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子リス
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子ウサギとわかれたオハギ。長いワンピースをたくしあげながら、また、ずりずりと歩いていると、子リスがいた。
たちどまって、しょんぼりしている。
オハギは、またまた、フフっと笑って言った。
「泣きそうな子、みいーつけた」
上から下まで、真っ黒いオハギを見て、びっくりした子リスが、しりもちをついた。
「だれ?」
「わたしは、立派な魔女よ!」
オハギは、さっきよりもっと、胸をはった。
「まじょなの?」
子リスは、しりもちをついたまま、あとずさる。
その時、風がひゅるりりっと吹いて、前にひっぱっていた、オハギの真っ黒で、ながーい髪の毛が、さらんとなびいた。
まあるいほっぺたが、まるみえだ。
「なーんだ、子どもじゃない」
ほっとしたように、子リスが言った。
「子どもじゃなくて、魔女よ!」
「まじょの子どもなの?」
「ちがーう! わたしが魔女なの。立派なね!」
「りっぱなまじょ? …それって、どんなことができるの?」
「なんでも、できるわよ! 私はりっぱな魔女だもの。さっきだって、子ウサギが土にうめたにんじんを、見つけてあげたしね」
オハギは、自慢げに言い返した。
「だったら、羽をさがして」
今にも泣き出しそうな顔で頼んでくる子リス。
「羽? リスに羽なんかないじゃない?」
「ちがうわっ! 私が探してほしいのは、鳥の羽なの。落ちていたのをひろったの」
「落ちていた羽? それより、もっといいものをあげるわ。白猫の抜け毛よ。それも、たくさん。涙をくれればね」
「そんなのいらないっ! 私が探してほしいのは、私が大事にしていた、鳥の羽。私のしっぽに飾ってたの」
「え? しっぽに飾ってたの? 鳥の羽根を?」
「だって、すごーく、きらきらして、晴れた空みたいにきれいな色の羽なのよ。私のしっぽに飾ったら、とっても素敵なんだもん。だから、今日も飾って歩いてたら、風がふいてきて、ふわふわとんでっちゃった。ここらへんまでおいかけてきたのに、見つからないの! だれかが見つけて、ひろっていったのかも! うええええええん!」
子リスの目から、ぽたぽたと涙がこぼれおちはじめた。
オハギは、あわてて、ワンピースのポケットからハンカチをだして、子リスの顔におしつける。
そして、やっと、子リスが泣きやむと、ちょっとふんわりしていたハンカチが、もっとふんわり。
「うん、うん、いい感じ! 今度もうまくいったわ!」
オハギは、にこにこしながら、ハンカチを真っ黒いワンピースのポケットにしまいこんだ。
「じゃあ、涙のお礼に探してあげる」
「え、ほんと?!」
「ほんとうよ! 立派な魔女は、うそをつかないの。みてなさい。…あ、その前に、ちょっと失礼」
オハギは、子リスのしっぽに鼻を近づけ、ふふんと動かした。
「なるほどね。羽を飾ってたしっぽの匂い、覚えたわ」
そう言うと、オハギは、今度はあたりをうろつきながら、鼻をふふん、ふふふんと動かした。
「あの…、なにしてるの?」
「匂いを追ってるのよ。立派な魔女は鼻がきくんだからね。…あ、ほら、匂う。あなたのしっぽと同じ匂い!」
そう言うと、オハギは、子リスの手をひっぱって、におうところへ連れて行った。
そして、指をさす。
「ほら、そこの木の枝にひっかかってるわ」
オハギの言葉に、おどろいて、上を見上げる子リス。
オハギは羽をとって、子リスに手渡した。
「よかったー! 私の羽だわ!」
たちどまって、しょんぼりしている。
オハギは、またまた、フフっと笑って言った。
「泣きそうな子、みいーつけた」
上から下まで、真っ黒いオハギを見て、びっくりした子リスが、しりもちをついた。
「だれ?」
「わたしは、立派な魔女よ!」
オハギは、さっきよりもっと、胸をはった。
「まじょなの?」
子リスは、しりもちをついたまま、あとずさる。
その時、風がひゅるりりっと吹いて、前にひっぱっていた、オハギの真っ黒で、ながーい髪の毛が、さらんとなびいた。
まあるいほっぺたが、まるみえだ。
「なーんだ、子どもじゃない」
ほっとしたように、子リスが言った。
「子どもじゃなくて、魔女よ!」
「まじょの子どもなの?」
「ちがーう! わたしが魔女なの。立派なね!」
「りっぱなまじょ? …それって、どんなことができるの?」
「なんでも、できるわよ! 私はりっぱな魔女だもの。さっきだって、子ウサギが土にうめたにんじんを、見つけてあげたしね」
オハギは、自慢げに言い返した。
「だったら、羽をさがして」
今にも泣き出しそうな顔で頼んでくる子リス。
「羽? リスに羽なんかないじゃない?」
「ちがうわっ! 私が探してほしいのは、鳥の羽なの。落ちていたのをひろったの」
「落ちていた羽? それより、もっといいものをあげるわ。白猫の抜け毛よ。それも、たくさん。涙をくれればね」
「そんなのいらないっ! 私が探してほしいのは、私が大事にしていた、鳥の羽。私のしっぽに飾ってたの」
「え? しっぽに飾ってたの? 鳥の羽根を?」
「だって、すごーく、きらきらして、晴れた空みたいにきれいな色の羽なのよ。私のしっぽに飾ったら、とっても素敵なんだもん。だから、今日も飾って歩いてたら、風がふいてきて、ふわふわとんでっちゃった。ここらへんまでおいかけてきたのに、見つからないの! だれかが見つけて、ひろっていったのかも! うええええええん!」
子リスの目から、ぽたぽたと涙がこぼれおちはじめた。
オハギは、あわてて、ワンピースのポケットからハンカチをだして、子リスの顔におしつける。
そして、やっと、子リスが泣きやむと、ちょっとふんわりしていたハンカチが、もっとふんわり。
「うん、うん、いい感じ! 今度もうまくいったわ!」
オハギは、にこにこしながら、ハンカチを真っ黒いワンピースのポケットにしまいこんだ。
「じゃあ、涙のお礼に探してあげる」
「え、ほんと?!」
「ほんとうよ! 立派な魔女は、うそをつかないの。みてなさい。…あ、その前に、ちょっと失礼」
オハギは、子リスのしっぽに鼻を近づけ、ふふんと動かした。
「なるほどね。羽を飾ってたしっぽの匂い、覚えたわ」
そう言うと、オハギは、今度はあたりをうろつきながら、鼻をふふん、ふふふんと動かした。
「あの…、なにしてるの?」
「匂いを追ってるのよ。立派な魔女は鼻がきくんだからね。…あ、ほら、匂う。あなたのしっぽと同じ匂い!」
そう言うと、オハギは、子リスの手をひっぱって、におうところへ連れて行った。
そして、指をさす。
「ほら、そこの木の枝にひっかかってるわ」
オハギの言葉に、おどろいて、上を見上げる子リス。
オハギは羽をとって、子リスに手渡した。
「よかったー! 私の羽だわ!」
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