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つながった?
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ランディ王子の挙動不審な様子を見て、
「ランディ、どうした?! 何が見えるんだ?」
と、デュラン王子が、心配そうに声をかけた。
すると、ランディ王子は、
「アデルの頭の上から、水がでてる! あの泉みたいに、水が噴き上がってるんだ!」
と、叫んだ。
…え?! なんですって?!
私の頭のてっぺんから、あんな感じで水が噴きでているってこと?
思わず想像する。うん、嫌かな…。
ということで、とりあえず、頭のてっぺんに手をおいて、噴き上がっているらしい水をおさえてみる。
「これで、どうなった? 水、とまった?!」
と、私が聞くと、
「全然、とまらない! 手を通りぬけて、噴き上がってるぞ!」
と、興奮気味のランディ王子。
「ねえ、ランディ王子は、一体、何を見ているのかしら?」
イーリンさんに聞いてみる。
イーリンさんは、
「私には、アデルちゃんのまわりにいる、精霊しか見えないんだよね…。
ほんと、何が見えてるんだろうね? それに、ランディ兄様はさほど魔力がないし、今まで何か見たなんて、聞いたこともないんだけど。急にどうしちゃったんだろ…」
と、首をひねっている。
そこで、私は頭のてっぺんをおさえたまま、ユーリを見た。
そして、
「ねえ、ランディ王子、何を見てるんだと思う? ユーリ、わかる?」
と、魔力の達人、魔王ユーリに聞いてみた。
ユーリが、私の頭の上をじっと見る。
青い瞳が、ゆらゆらと幻想的に揺れている。
あ、魔力を使って、見てるんだね…。
それから、ランディ王子の方へ視線をうつす。そして、泉にも。
最後に、また私に視線を戻すと、
「大丈夫だよ、アデル。なんにも心配しないで」
そう言って、頭のてっぺんをおさえている私の手に自分の手を重ねた。
そして、重ねたまま手をにぎりしめ、優しくもちあげると、そーっと、頭からおろす。
こんな状況なのに、ユーリのさりげない行動に、またもや顔が熱くなった。
なんか、ユーリ。最近、いちいち、行動が甘いというか…。
うーん、魔王なのに、どうしたのかしら?
あ、いけない。そんなことを考えてる場合じゃないわ!
気をとりなおして、ユーリに、
「ランディ王子が見えてるものは、どういうことかわかった?」
と、私が聞く。
ユーリがうなずいた。
「さっき、アデル、泉にひっぱられて手をつけたでしょ。あれで、アデルと泉はつながったんだよね。
まあ、アデルはあの泉と、魔力が似通ってるから、アデルは今、歩く泉みたいな感じになってるかな?」
「え、歩く泉?! それ、かなり変じゃない?!」
ほら、デュラン王子も、イーリンさんも、ジリムさんも、私の頭の上を見てる。
頭から水が噴き上がっているのを、想像してるんだわ…。
「でも害はないよ。それどころか、癒すような優しい魔力をふりまいてる感じかな。湧き出る泉とつながっているから、アデル自身の魔力が、枯渇する心配もないしね」
と、ユーリが補足した。
うーん、喜んでいいのか、微妙なんだけど…?
「あ、でも、なんで、ランディ王子にだけ見えてるのかしら?」
と、更に聞いてみる。
「多分、ランディは、水の流れが見える魔力があるんだと思う」
「えーっ?!」
と、叫んだのは、ランディ王子。
「ほら、そこの王子は、体の中を魔力で見たり、そこの王女は、言葉の真意を魔力で見たりするよね。つまり、この家系、見える魔力がありそうじゃない?」
「じゃあ、俺、魔力が弱いんじゃないってことですか?」
と、ランディ王子が、期待に目を輝かせて、ユーリに聞いた。
「そうだね。水の流れに特化すれば、結構、魔力は強まるんじゃない?」
ユーリがさらりと言った。
「ありがとうございます! ユーリさん! 俺、ユーリさんに、一生、ついていきます!」
ランディ王子が、すごい勢いで、ユーリに言った。
が、ユーリは、
「あ、一生とかやめて。一生は、アデルだけでいいから」
と、即刻、断っている。
「いえ、ついていきます! 俺、オパール国へ移住しようかな」
と、ランディ王子が言えば、
「それ、いいですね」
と、いきなり、口をはさむジリムさん。
それって、面倒なことを、押しつけようとしている感じよね?
「ランディ、どうした?! 何が見えるんだ?」
と、デュラン王子が、心配そうに声をかけた。
すると、ランディ王子は、
「アデルの頭の上から、水がでてる! あの泉みたいに、水が噴き上がってるんだ!」
と、叫んだ。
…え?! なんですって?!
私の頭のてっぺんから、あんな感じで水が噴きでているってこと?
思わず想像する。うん、嫌かな…。
ということで、とりあえず、頭のてっぺんに手をおいて、噴き上がっているらしい水をおさえてみる。
「これで、どうなった? 水、とまった?!」
と、私が聞くと、
「全然、とまらない! 手を通りぬけて、噴き上がってるぞ!」
と、興奮気味のランディ王子。
「ねえ、ランディ王子は、一体、何を見ているのかしら?」
イーリンさんに聞いてみる。
イーリンさんは、
「私には、アデルちゃんのまわりにいる、精霊しか見えないんだよね…。
ほんと、何が見えてるんだろうね? それに、ランディ兄様はさほど魔力がないし、今まで何か見たなんて、聞いたこともないんだけど。急にどうしちゃったんだろ…」
と、首をひねっている。
そこで、私は頭のてっぺんをおさえたまま、ユーリを見た。
そして、
「ねえ、ランディ王子、何を見てるんだと思う? ユーリ、わかる?」
と、魔力の達人、魔王ユーリに聞いてみた。
ユーリが、私の頭の上をじっと見る。
青い瞳が、ゆらゆらと幻想的に揺れている。
あ、魔力を使って、見てるんだね…。
それから、ランディ王子の方へ視線をうつす。そして、泉にも。
最後に、また私に視線を戻すと、
「大丈夫だよ、アデル。なんにも心配しないで」
そう言って、頭のてっぺんをおさえている私の手に自分の手を重ねた。
そして、重ねたまま手をにぎりしめ、優しくもちあげると、そーっと、頭からおろす。
こんな状況なのに、ユーリのさりげない行動に、またもや顔が熱くなった。
なんか、ユーリ。最近、いちいち、行動が甘いというか…。
うーん、魔王なのに、どうしたのかしら?
あ、いけない。そんなことを考えてる場合じゃないわ!
気をとりなおして、ユーリに、
「ランディ王子が見えてるものは、どういうことかわかった?」
と、私が聞く。
ユーリがうなずいた。
「さっき、アデル、泉にひっぱられて手をつけたでしょ。あれで、アデルと泉はつながったんだよね。
まあ、アデルはあの泉と、魔力が似通ってるから、アデルは今、歩く泉みたいな感じになってるかな?」
「え、歩く泉?! それ、かなり変じゃない?!」
ほら、デュラン王子も、イーリンさんも、ジリムさんも、私の頭の上を見てる。
頭から水が噴き上がっているのを、想像してるんだわ…。
「でも害はないよ。それどころか、癒すような優しい魔力をふりまいてる感じかな。湧き出る泉とつながっているから、アデル自身の魔力が、枯渇する心配もないしね」
と、ユーリが補足した。
うーん、喜んでいいのか、微妙なんだけど…?
「あ、でも、なんで、ランディ王子にだけ見えてるのかしら?」
と、更に聞いてみる。
「多分、ランディは、水の流れが見える魔力があるんだと思う」
「えーっ?!」
と、叫んだのは、ランディ王子。
「ほら、そこの王子は、体の中を魔力で見たり、そこの王女は、言葉の真意を魔力で見たりするよね。つまり、この家系、見える魔力がありそうじゃない?」
「じゃあ、俺、魔力が弱いんじゃないってことですか?」
と、ランディ王子が、期待に目を輝かせて、ユーリに聞いた。
「そうだね。水の流れに特化すれば、結構、魔力は強まるんじゃない?」
ユーリがさらりと言った。
「ありがとうございます! ユーリさん! 俺、ユーリさんに、一生、ついていきます!」
ランディ王子が、すごい勢いで、ユーリに言った。
が、ユーリは、
「あ、一生とかやめて。一生は、アデルだけでいいから」
と、即刻、断っている。
「いえ、ついていきます! 俺、オパール国へ移住しようかな」
と、ランディ王子が言えば、
「それ、いいですね」
と、いきなり、口をはさむジリムさん。
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