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第一章
ラルフ VS ロイ
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「ラルフのそんな余裕のない顔、初めて見た。おもしろいねえ」
ロイさんが、にやりと笑う。
「ああ?!」
ラルフの目が更に鋭く、野獣みたいになっている。
「こわっ」
とか言いながらも、笑い続けるロイさん。メンタル強すぎ…。
冷たいほどの美貌が令嬢たちに大人気のラルフ。
なのに、冷たさを通り越し、ただただ柄が悪くなってしまってる。
が、そんなラルフをうっとりと見つめる令嬢たちがちらほら。
いいなあ! 美形はほんと得だわ。新たなファン層を獲得してる。
しかしだ。野獣みたいに野性的で、ヒロインにしか懐かない、溺愛ヒーロー。
これはこれで、ありじゃない?!
なーんて妄想がふくらみはじめたところで、アイシャが走り寄ってきた。
「リリー、大丈夫だった?!」
と、私の顔をのぞきこむ。
「うん、全然大丈夫だけど、まさか、こんなに心配かけてるなんて…。アイシャ、ごめんね」
しんみりと反省。
ロイさんが、プハッとふきだした。
「たかだか、5分くらいでしょ? しかも、ここ王宮だよ? どれだけ警備されてると思ってんの? アイシャとラルフも過保護すぎるんだって。リリーちゃんも束縛されて大変だねえ。だから、ぼくんとこ、おいで? かわいがるよー?」
と、甘く微笑む。
…あいかわらず、怖いよね。
でも、一回目は衝撃が大きかったけれど、二回目になると慣れてきた。
どう考えても、王太子様の側近には見えないけど。
顔は美形なのに、ロイさん、色々残念すぎるね…。
と、考えていると、
「ぎゃっ!」
と、ロイさんの叫び声が。
見ると、壁際に立っていたロイさんの顔のすぐ横の壁に、ラルフがこぶしを叩きつけている。
「あっぶなー! ちょっと、怖いよ、ラルフ!! 俺、完全に知能勝負派なのよ?! なので、腕力ゼロだから、ほんとやめてよね?!」
と、壁にもたれているロイさんが、背の高いラルフを見上げるように抗議している。
「リリーに気持ち悪いことを言うな。このド変態」
ラルフは、ロイさんの顔の横にこぶしをつきつけたまま、ドスのきいた声で言った。
「こら、ラルフ。小さい頃からかわいがってきたのに、なんて口きくの? そして、その目、怖いんだけど?!」
ロイさんが、ラルフに文句をいうが、ラルフは、刺すような目で見たままだ。
ええと、いきなりすごいバイオレンス!
普段のラルフは、すごい毒舌だけれど、冷静な行動しかしないから、びっくりすぎる!!
と、思ったとき、小さくキャッという声が聞こえた。
見ると、幾人かの令嬢たちが、頬をそめて、二人を見ている。
ん? このシチュエーション…。
もしや、前世の記憶にあるあの壁ドンでは?!
しかも、背が高く、冷たい容貌の美形の男性 VS 線の細い、一見軽そうな甘い美形の男性。
私の趣味の範囲外だけれど、多くのファン層がいる、あの分野では?!!
ロイさんが、にやりと笑う。
「ああ?!」
ラルフの目が更に鋭く、野獣みたいになっている。
「こわっ」
とか言いながらも、笑い続けるロイさん。メンタル強すぎ…。
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なのに、冷たさを通り越し、ただただ柄が悪くなってしまってる。
が、そんなラルフをうっとりと見つめる令嬢たちがちらほら。
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しかしだ。野獣みたいに野性的で、ヒロインにしか懐かない、溺愛ヒーロー。
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と、甘く微笑む。
…あいかわらず、怖いよね。
でも、一回目は衝撃が大きかったけれど、二回目になると慣れてきた。
どう考えても、王太子様の側近には見えないけど。
顔は美形なのに、ロイさん、色々残念すぎるね…。
と、考えていると、
「ぎゃっ!」
と、ロイさんの叫び声が。
見ると、壁際に立っていたロイさんの顔のすぐ横の壁に、ラルフがこぶしを叩きつけている。
「あっぶなー! ちょっと、怖いよ、ラルフ!! 俺、完全に知能勝負派なのよ?! なので、腕力ゼロだから、ほんとやめてよね?!」
と、壁にもたれているロイさんが、背の高いラルフを見上げるように抗議している。
「リリーに気持ち悪いことを言うな。このド変態」
ラルフは、ロイさんの顔の横にこぶしをつきつけたまま、ドスのきいた声で言った。
「こら、ラルフ。小さい頃からかわいがってきたのに、なんて口きくの? そして、その目、怖いんだけど?!」
ロイさんが、ラルフに文句をいうが、ラルフは、刺すような目で見たままだ。
ええと、いきなりすごいバイオレンス!
普段のラルフは、すごい毒舌だけれど、冷静な行動しかしないから、びっくりすぎる!!
と、思ったとき、小さくキャッという声が聞こえた。
見ると、幾人かの令嬢たちが、頬をそめて、二人を見ている。
ん? このシチュエーション…。
もしや、前世の記憶にあるあの壁ドンでは?!
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