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第二章
説明します!
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私は、ジョルジュさんから放たれる圧倒的なオーラに押し負けないよう、力をいれて説明をはじめた。
「どらやきとは、丸い形のパンケーキのようなもの2枚で、あんこ、というものをはさんであります。そのあんことは、あずき、という豆を、甘く煮詰めて、つぶしたものなんです」
「…アズキ…? それについて、もう少し説明してくれ」
ジョルジュさんの冴え冴えとした青い瞳に、熱がこもったような気がした。
おっ! あずきに何かひっかかったみたいね?
よし、詳しく説明しよう! …と、思ったのに、あれ?
あんこは好きだったけど、あずき…。うん、前世で興味を持ったことがなかった。
ということで、知っている情報が少ない! 残念!
とりあえず、今、思い出せるすべてを説明しておこう。
「えーと、あずきは、だいたい、このくらいの大きさの豆なんです」
親指と人差し指で、記憶にあるあずきの大きさを示す。
「それと、色は、茶色がかったような、赤紫色かな…。以上です」
ほんと、少ない情報量で申し訳ない。
そこまで言った時、何故か、あずきに全く興味のないはずのラルフが頭を近づけ、私の指に至近距離でのぞきこんできた。
ええと、そこにいると、肝心のジョルジュさんが見えないのでは?
と、思ったら、ジョルジュさんの手がのびてきて、ガシッとラルフの頭をつかんだ。
そして、無言で元の位置に戻す。
「いてっ! 相変わらず、馬鹿力…」
ぶつぶつ言うラルフ。
「邪魔するな、ラルフ。私に腕力で敵うはずないだろう? …まあ、腕力以外もか」
淡々と言うジョルジュさん。
え?! そうなの?!
なんでもできるラルフが?!
ちょっと、驚いていると、ラルフが気色ばんで言い返す。
「あれは、子どもの頃の話…です!」
王太子様にも態度のでっかい口調で話すラルフにしたら、ほんと、珍しい口調よね?
二人の間に、何があったんだろ?
気になる…。アイシャを見たら、アイシャが楽しそうに微笑んだ。
「フフ…。あれは、まだラルフが幼かった頃、うちでパーティーがあってね。大人たちが仕事の話をする間、一番年長だったお兄様が、子どもたちの面倒をみるよう、お父様にいいつけられたの。子どもの面倒なんて見れるわけないのにね? それで、お兄様はカードゲームをすることにしたのだけれど、お兄様って、こんな感じでしょ? 相手が幼くても、容赦しない。表情を変えることなく、ただひたすら、圧勝しまくってたわ。子どもたちは負けるし怖いしで、泣き出して、大騒ぎ。でも、ラルフだけは悔しがった。それから、数年間、時折やってきては、剣やら何やら、色々お兄様に勝負をいどんできたの。でも、なにひとつ勝てなかったってわけ。ちなみに、ラルフは、負けたペナルティで、お兄様に敬語で話さないといけないのよ? だから、ふてぶてしいラルフなのに、いまだに、お兄様にはこんな態度なの。おもしろいでしょ?」
「…なるほど」
ラルフの態度も腑に落ちて、私は大きくうなずいた。
「おい、何が、なるほどだ! 子どもの頃は年の差が大きい。だから、正当な勝負ではなかった。今なら俺が勝つ!」
「なら、いつでも受けて立とう。だが、ラルフ。今はリリアンヌ嬢が私に説明してくれているのだ。ドラヤキを口にした私が、まずは、聞く権利がある。あれほど、リリアンヌ嬢の指に近づいて見るくらいだから、よほど、アズキのサイズに興味があるのだろう。だが、あとにしろ」
ジョルジュさんの底冷えのするような声が響いた。
「は? そんなものに興味あるわけないだろ…?」
隣で、ラルフが、あきれた声でつぶやいた。
こら、ラルフ! そんなものとは、なんですか?!
美味しいあんこに姿を変える、あずきに失礼でしょ?!
「どらやきとは、丸い形のパンケーキのようなもの2枚で、あんこ、というものをはさんであります。そのあんことは、あずき、という豆を、甘く煮詰めて、つぶしたものなんです」
「…アズキ…? それについて、もう少し説明してくれ」
ジョルジュさんの冴え冴えとした青い瞳に、熱がこもったような気がした。
おっ! あずきに何かひっかかったみたいね?
よし、詳しく説明しよう! …と、思ったのに、あれ?
あんこは好きだったけど、あずき…。うん、前世で興味を持ったことがなかった。
ということで、知っている情報が少ない! 残念!
とりあえず、今、思い出せるすべてを説明しておこう。
「えーと、あずきは、だいたい、このくらいの大きさの豆なんです」
親指と人差し指で、記憶にあるあずきの大きさを示す。
「それと、色は、茶色がかったような、赤紫色かな…。以上です」
ほんと、少ない情報量で申し訳ない。
そこまで言った時、何故か、あずきに全く興味のないはずのラルフが頭を近づけ、私の指に至近距離でのぞきこんできた。
ええと、そこにいると、肝心のジョルジュさんが見えないのでは?
と、思ったら、ジョルジュさんの手がのびてきて、ガシッとラルフの頭をつかんだ。
そして、無言で元の位置に戻す。
「いてっ! 相変わらず、馬鹿力…」
ぶつぶつ言うラルフ。
「邪魔するな、ラルフ。私に腕力で敵うはずないだろう? …まあ、腕力以外もか」
淡々と言うジョルジュさん。
え?! そうなの?!
なんでもできるラルフが?!
ちょっと、驚いていると、ラルフが気色ばんで言い返す。
「あれは、子どもの頃の話…です!」
王太子様にも態度のでっかい口調で話すラルフにしたら、ほんと、珍しい口調よね?
二人の間に、何があったんだろ?
気になる…。アイシャを見たら、アイシャが楽しそうに微笑んだ。
「フフ…。あれは、まだラルフが幼かった頃、うちでパーティーがあってね。大人たちが仕事の話をする間、一番年長だったお兄様が、子どもたちの面倒をみるよう、お父様にいいつけられたの。子どもの面倒なんて見れるわけないのにね? それで、お兄様はカードゲームをすることにしたのだけれど、お兄様って、こんな感じでしょ? 相手が幼くても、容赦しない。表情を変えることなく、ただひたすら、圧勝しまくってたわ。子どもたちは負けるし怖いしで、泣き出して、大騒ぎ。でも、ラルフだけは悔しがった。それから、数年間、時折やってきては、剣やら何やら、色々お兄様に勝負をいどんできたの。でも、なにひとつ勝てなかったってわけ。ちなみに、ラルフは、負けたペナルティで、お兄様に敬語で話さないといけないのよ? だから、ふてぶてしいラルフなのに、いまだに、お兄様にはこんな態度なの。おもしろいでしょ?」
「…なるほど」
ラルフの態度も腑に落ちて、私は大きくうなずいた。
「おい、何が、なるほどだ! 子どもの頃は年の差が大きい。だから、正当な勝負ではなかった。今なら俺が勝つ!」
「なら、いつでも受けて立とう。だが、ラルフ。今はリリアンヌ嬢が私に説明してくれているのだ。ドラヤキを口にした私が、まずは、聞く権利がある。あれほど、リリアンヌ嬢の指に近づいて見るくらいだから、よほど、アズキのサイズに興味があるのだろう。だが、あとにしろ」
ジョルジュさんの底冷えのするような声が響いた。
「は? そんなものに興味あるわけないだろ…?」
隣で、ラルフが、あきれた声でつぶやいた。
こら、ラルフ! そんなものとは、なんですか?!
美味しいあんこに姿を変える、あずきに失礼でしょ?!
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