11 / 18
序章【文化祭編】
文化祭 後編/エピローグ(二人の対話)/
しおりを挟む
文化祭中に起きた魔物、魔族の襲撃事件は無事に解決した。壊れた体育館や魔力を取られたり、魔族に仮面を着けられた生徒達は後から来た王国騎士の人達が修復と治療をしてくれたが、私と要以外の生徒はどうやら記憶処理をされたらしく、文化祭の1日目は何か楽しい事があったということしか覚えておらず、何故か記憶が曖昧になっていることにも疑問に思わなくなっていた。
しかし問題があるとするならば、要は『ラプラスの悪魔』の存在と私の時間が戻ることについて知ってしまったので。
「ようこそ『ラプラスの悪魔』へ石上 要、歓迎するよ」
「えっ俺、何の能力も持ってないですよ。それなのにいいんですか?」
「そうだね、本来なら君の様な存在は記憶を消して私達のような悪魔という種族と関わらない方が良いと思っている。でも、今回みたいにうちに居るアキラと時雨が分断された時に時雨はまだ戦闘経験が浅いから一人だと負けてしまう可能性があるからね。君は特別だ」
「これからパートナーとして一緒に頑張ろう、要君」
「…よし、ああ一緒に乗り越えようぜ。時雨!」
「え、今名前を」
「明日も文化祭だからな。それに里琴の歌もまだ聴けてないから、明日に備えて帰ろうぜ」
ーーーーーーーー
『只今をもちまして文化祭を終了とします。また、只今より各教室で片付けを行ってください』
「あー、文化祭楽しかったー!」
「そうだね、リコがあんなに歌が上手かったなんて驚いたよ」
「でも昨日も歌ってさ、ん?昨日、歌ったかな?」
そっかリコ達は昨日の出来事覚えてないんだ。
「実は私、リコが1日目で歌ってたときにちょっと仕事があって見に行けなかったんだよね」
「えーせっかく歌ったのに。あれ、そういえばあれからメイドカフェの手伝いしたの?」
「何でそれだけ覚えてんねん」
「ん?」
「いや、あれからは手伝いには行ってないよ」
「そうなんだ、でも時雨は男装も似合う美少女だね」
「からかわないでよ」
「ごめんごめん、あっそういえば文化祭の1日目に委員長とベルが屋上にいたっていう目撃情報があるんだよね。はっもしかして告白!」
確かに委員長は屋上に行こうと言ってきたけど、ベルはいなかったような気が。それに結局委員長は屋上で私に何の用があったのかな。
「だとしたら今日私とベルとリコで校内を周っているときに離れようとするでしょ普通」
「委員長、告白失敗したのかも」
「…そもそも告白とは限らないと思うんだけど」
こんな会話が出来るのも普通だったら出来なかった。昨日に襲撃があると聞かされ、そのために訓練をして、戦えるようになったと思ったら相手の方が強くて死んだ。でも時間が戻って、次は信頼してくれる仲間に頼って、勝てなかった相手に勝つことが出来た。その後すぐに相手の不意打ちに気づかなくてまた死んでしまうと思ったら今度は『ラプラスの悪魔』のミカに助けられた。本当に自分は恵まれていたんだとリコと会話が出来て感じた。
一人で守れる力があったら良かったのにとも思うけどね。
ーーーーーーーーー
序章【文化祭編】完
ーーーーーーーーー
/エピローグ(二人の対話)/
「無事に文化祭が終わって良かったわね」
「そうですね」
「そうだ、私焼きそばを買ったのよ。いる?」
「それ昨日買ったやつですよね。いらないです」
「もう、別に遠慮しなくていいのよ。ほら私と間接キスですよ」
「間接キスってそれ食べかけなんですか?!尚更いらないですよ。全く…まとめますよ」
「はいはい。まずは若月時雨が『ラプラスの悪魔』に所属することになったわね」
「はい、そしてその晩に公園で魔物化した元人間に出会う事になりましたね」
「そうね、私もここまで生きてきたけど人間が魔物になるなんて、こんなの見たことなかったわ。白の悪魔について興味が湧いてきたわ」
「白の悪魔はその名前の通りに基本は全身が白く、コートを着ていますね。ただ髪は黒髪であるからおそらく昔からこの国にいた人間ということがわかりますね」
「それって純日本人の事でしょ?最近の日本人は国際化の影響で様々な魔術系統の血筋と混血になったから髪や目の色が変わっているものね」
「これもみんな違ってみんないいってやつですね」
「貴方も黒髪で黒目って事は純なのね」
「ちなみにアキラもですがね。では次行きますか」
「『ラプラスの悪魔』の内のミカっていう悪魔に時雨は魔術を教わるのよね」
「そうです、確か泡の魔術だったような」
「正直さ、泡で魔物を倒せるのか疑問なんだけど」
「それは私も思いますが、このミカって悪魔は魔術に関してはこの国の騎士、王国騎士の第3番隊の隊長クラスの知識を持っていると思われますし、そういえば時雨はこの魔術を死神にあててましたね」
「ああ確かすっごく飛んでたわね」
「死神は死を司るので死ぬのは勿論のこと、生きている者からの攻撃は基本通らないのですが、この魔術にはそんな死神にも攻撃が出来るというものだったんですね」
「だとしたらこの泡はやばいわね。まるでモ○ハンに出てくるタマ」
「それ以上はやめましょう」
「そうね、次に起きた出来事といえば約4週間後に文化祭が始まったのと魔族が2人学校に現れたわね」
「街にも魔物の大群と魔族が現れましたね」
「アキラは【模倣術】っていう能力者だったのね」
「【模倣術】は私もまだ分かっていないので断言はできないのですが、模倣というあたり誰かを真似ているのですかね?」
「能力で聖剣を生成してたわね」
「真似とはいえ、聖剣をノーリスクで生成出来るとなると、かなり腕の達師匠だったのでしょうか?」
「アキラはこの聖剣はこの世界に存在しないって言ってたわ。アキラは元々どんな世界にいたのかしら?でも黒髪、黒目?」
「まあそれは一旦おいておきましょう。次は出てきた魔族について、アキラの所に現れた魔族は特になにもないですね」
「そうね、2回登場したけどアキラに瞬殺されたでしょうね。でも問題なのはコイツ、25の悪魔。顔は木の切り株を被って隠しているわ」
「おまけに囚人服の様な見た目なので元人間なのがわかります。ついでにニールという魔族も元人間だったのかと」
「元人間ということは白の悪魔によって魔物にされて、それが上手くかみ合った結果がコレということね」
「結局、彼の正体についてはまだ誰もわかっていないようですね」
「貴方は25の悪魔の正体に気づいたの?」
「ええ、大体あっていると思います」
「誰なのよ」
「教えると思いますか?…そんな顔されても言いませんよ。はぁ、貴方ならもう一度やり直せばいいじゃないですか?」
「そうしたらまた最後が変わってしまうわ。今はまだ、これが最適解だと思っているのよ」
「だったら次に行きますよ。…そういえば魔王がいるそうですね」
「そうね、魔王にその幹部で手下たち。典型的なゲームに出てくるような魔王軍って感じね」
「でも現れた魔族が慕っているのは魔王ではなくあの方という存在のようだ。まあニール達が元人間という事からあの方というのは白の悪魔だろうね」
「だったら今、白の悪魔は魔王軍と『ラプラスの悪魔』に追われている状態ということね。よく逃げ続けられるわね」
「この話題もおいておきましょう。そうですね、他に気になったことといえば、ベルと委員長の会話ですかね。結局何を話していたか私達は忙しくて聞けませんでしたね」
「そうよ、せっかくこの世界での重要な話だったのに残念だわ」
「あとはリコについてですか。彼女は学校生活上ではアホっぽいですが、魔族のニールからは天才的な評価を貰っていましたね」
「案外一番本性を隠しているのは彼女なのかもね。これから先どんな立ち回りをするのか楽しみね」
「……こんなもんですかね。私の総評はまずまずだったと思いますね」
「そう、私は合格レベルだわ」
「何に合格したのですか」
「彼女らに戻す権利を与える必要がまだ無いって事よ」
「それもそうですね。この程度で何度も死んでもらっちゃ困ります。いずれこの世界を、いや、私達を解放していただかないとですね」
しかし問題があるとするならば、要は『ラプラスの悪魔』の存在と私の時間が戻ることについて知ってしまったので。
「ようこそ『ラプラスの悪魔』へ石上 要、歓迎するよ」
「えっ俺、何の能力も持ってないですよ。それなのにいいんですか?」
「そうだね、本来なら君の様な存在は記憶を消して私達のような悪魔という種族と関わらない方が良いと思っている。でも、今回みたいにうちに居るアキラと時雨が分断された時に時雨はまだ戦闘経験が浅いから一人だと負けてしまう可能性があるからね。君は特別だ」
「これからパートナーとして一緒に頑張ろう、要君」
「…よし、ああ一緒に乗り越えようぜ。時雨!」
「え、今名前を」
「明日も文化祭だからな。それに里琴の歌もまだ聴けてないから、明日に備えて帰ろうぜ」
ーーーーーーーー
『只今をもちまして文化祭を終了とします。また、只今より各教室で片付けを行ってください』
「あー、文化祭楽しかったー!」
「そうだね、リコがあんなに歌が上手かったなんて驚いたよ」
「でも昨日も歌ってさ、ん?昨日、歌ったかな?」
そっかリコ達は昨日の出来事覚えてないんだ。
「実は私、リコが1日目で歌ってたときにちょっと仕事があって見に行けなかったんだよね」
「えーせっかく歌ったのに。あれ、そういえばあれからメイドカフェの手伝いしたの?」
「何でそれだけ覚えてんねん」
「ん?」
「いや、あれからは手伝いには行ってないよ」
「そうなんだ、でも時雨は男装も似合う美少女だね」
「からかわないでよ」
「ごめんごめん、あっそういえば文化祭の1日目に委員長とベルが屋上にいたっていう目撃情報があるんだよね。はっもしかして告白!」
確かに委員長は屋上に行こうと言ってきたけど、ベルはいなかったような気が。それに結局委員長は屋上で私に何の用があったのかな。
「だとしたら今日私とベルとリコで校内を周っているときに離れようとするでしょ普通」
「委員長、告白失敗したのかも」
「…そもそも告白とは限らないと思うんだけど」
こんな会話が出来るのも普通だったら出来なかった。昨日に襲撃があると聞かされ、そのために訓練をして、戦えるようになったと思ったら相手の方が強くて死んだ。でも時間が戻って、次は信頼してくれる仲間に頼って、勝てなかった相手に勝つことが出来た。その後すぐに相手の不意打ちに気づかなくてまた死んでしまうと思ったら今度は『ラプラスの悪魔』のミカに助けられた。本当に自分は恵まれていたんだとリコと会話が出来て感じた。
一人で守れる力があったら良かったのにとも思うけどね。
ーーーーーーーーー
序章【文化祭編】完
ーーーーーーーーー
/エピローグ(二人の対話)/
「無事に文化祭が終わって良かったわね」
「そうですね」
「そうだ、私焼きそばを買ったのよ。いる?」
「それ昨日買ったやつですよね。いらないです」
「もう、別に遠慮しなくていいのよ。ほら私と間接キスですよ」
「間接キスってそれ食べかけなんですか?!尚更いらないですよ。全く…まとめますよ」
「はいはい。まずは若月時雨が『ラプラスの悪魔』に所属することになったわね」
「はい、そしてその晩に公園で魔物化した元人間に出会う事になりましたね」
「そうね、私もここまで生きてきたけど人間が魔物になるなんて、こんなの見たことなかったわ。白の悪魔について興味が湧いてきたわ」
「白の悪魔はその名前の通りに基本は全身が白く、コートを着ていますね。ただ髪は黒髪であるからおそらく昔からこの国にいた人間ということがわかりますね」
「それって純日本人の事でしょ?最近の日本人は国際化の影響で様々な魔術系統の血筋と混血になったから髪や目の色が変わっているものね」
「これもみんな違ってみんないいってやつですね」
「貴方も黒髪で黒目って事は純なのね」
「ちなみにアキラもですがね。では次行きますか」
「『ラプラスの悪魔』の内のミカっていう悪魔に時雨は魔術を教わるのよね」
「そうです、確か泡の魔術だったような」
「正直さ、泡で魔物を倒せるのか疑問なんだけど」
「それは私も思いますが、このミカって悪魔は魔術に関してはこの国の騎士、王国騎士の第3番隊の隊長クラスの知識を持っていると思われますし、そういえば時雨はこの魔術を死神にあててましたね」
「ああ確かすっごく飛んでたわね」
「死神は死を司るので死ぬのは勿論のこと、生きている者からの攻撃は基本通らないのですが、この魔術にはそんな死神にも攻撃が出来るというものだったんですね」
「だとしたらこの泡はやばいわね。まるでモ○ハンに出てくるタマ」
「それ以上はやめましょう」
「そうね、次に起きた出来事といえば約4週間後に文化祭が始まったのと魔族が2人学校に現れたわね」
「街にも魔物の大群と魔族が現れましたね」
「アキラは【模倣術】っていう能力者だったのね」
「【模倣術】は私もまだ分かっていないので断言はできないのですが、模倣というあたり誰かを真似ているのですかね?」
「能力で聖剣を生成してたわね」
「真似とはいえ、聖剣をノーリスクで生成出来るとなると、かなり腕の達師匠だったのでしょうか?」
「アキラはこの聖剣はこの世界に存在しないって言ってたわ。アキラは元々どんな世界にいたのかしら?でも黒髪、黒目?」
「まあそれは一旦おいておきましょう。次は出てきた魔族について、アキラの所に現れた魔族は特になにもないですね」
「そうね、2回登場したけどアキラに瞬殺されたでしょうね。でも問題なのはコイツ、25の悪魔。顔は木の切り株を被って隠しているわ」
「おまけに囚人服の様な見た目なので元人間なのがわかります。ついでにニールという魔族も元人間だったのかと」
「元人間ということは白の悪魔によって魔物にされて、それが上手くかみ合った結果がコレということね」
「結局、彼の正体についてはまだ誰もわかっていないようですね」
「貴方は25の悪魔の正体に気づいたの?」
「ええ、大体あっていると思います」
「誰なのよ」
「教えると思いますか?…そんな顔されても言いませんよ。はぁ、貴方ならもう一度やり直せばいいじゃないですか?」
「そうしたらまた最後が変わってしまうわ。今はまだ、これが最適解だと思っているのよ」
「だったら次に行きますよ。…そういえば魔王がいるそうですね」
「そうね、魔王にその幹部で手下たち。典型的なゲームに出てくるような魔王軍って感じね」
「でも現れた魔族が慕っているのは魔王ではなくあの方という存在のようだ。まあニール達が元人間という事からあの方というのは白の悪魔だろうね」
「だったら今、白の悪魔は魔王軍と『ラプラスの悪魔』に追われている状態ということね。よく逃げ続けられるわね」
「この話題もおいておきましょう。そうですね、他に気になったことといえば、ベルと委員長の会話ですかね。結局何を話していたか私達は忙しくて聞けませんでしたね」
「そうよ、せっかくこの世界での重要な話だったのに残念だわ」
「あとはリコについてですか。彼女は学校生活上ではアホっぽいですが、魔族のニールからは天才的な評価を貰っていましたね」
「案外一番本性を隠しているのは彼女なのかもね。これから先どんな立ち回りをするのか楽しみね」
「……こんなもんですかね。私の総評はまずまずだったと思いますね」
「そう、私は合格レベルだわ」
「何に合格したのですか」
「彼女らに戻す権利を与える必要がまだ無いって事よ」
「それもそうですね。この程度で何度も死んでもらっちゃ困ります。いずれこの世界を、いや、私達を解放していただかないとですね」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる