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【三章】技術大国プラセリア
45.激情
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「あ……ああっ……!」
魔力の光が収まったあとゴリさんが居た場所に残っていたのは、装甲が剥がれ落ち、ほぼ機体フレームだけの状態まで破壊されたヘビーディックの姿だった。
先程までは巨木のようにそびえ立ち、頼もしく俺たちを守ってくれていたその勇姿は、今や枯れ木の枝が如く頼りなく、かつての面影はない。
やがて形を保つことすら出来なくなったのか、ヘビーディックは足下から崩れ落ち、土煙を上げながらバラバラになってしまった。消し飛ぶことはなかったが、操縦者の安否は不明だ。
「ゴリさぁぁぁんっ!」
「坊主! 足を止めるな! ゴリヌスが作った時間を無駄にするでないぞ!」
「……くっ」
ゴードンさんとキールは既に動いていた。俺もそれに続き巨人へと突撃する。
アイシャさんもゴリさんも、まだ死んだと決まった訳じゃない。
今は生存を信じて役目を果たさなければならない。これは俺が始めた戦いなのだから。
「なっ!? あれは……ピーコックキマイラの武装!?」
先程の大出力の攻撃。それを発したであろう武装に、俺は見覚えがあった。
巨人の背中から触手が複数本生えてきており、それがいくつかまとまって、あの極太レーザーを放っていたのだ。
それは先日戦った強敵、ピーコックキマイラの武装であり、あの巨人が有しているなど夢にも思わなかった。
「まさかピーコックキマイラを吸収したから……なのか!?」
思えば、これだけの騒ぎだというのにGODS側の魔動人形を殆ど見かけない。
あの巨人の大きさからして、GODS敷地内に存在した魔動人形を全て吸収したのだろう。それぐらいしなければ、あのサイズにはならないはずだ。
そして、大きさもさることながら、吸収した魔動人形の武装をイマジナリークラフターの力で具現化しているのだろう。つまりは吸収したであろう幾百もの魔動人形の能力を、規模を変えて自在に操ることができるという、規格外な存在だ。
盾も自立兵器も、吸収した魔動人形が持っていた能力の一つなのだろう。
「それでもやるしかない……!」
既に俺たちは巨人を射程圏内に入れている。キールとゴードンさんは、持ちうる武装を高層ビルのような巨人の脚部に撃ち込んでいるが、やはり効いている様子はない。
ある程度の出力がなければ効果がないのはわかっていた。それでも執拗に撃ち続けるのは、俺がなんとかするのだと信じて、少しでも相手の気を引こうとしてくれているからだ。
「――――愚かな」
重く、冷たい一言だった。
ガオウはそれだけ言うと、巨人の拳を地面に叩きつけた。
たった一つのその動作で、大地は揺れ、地面に亀裂が走る。更には、衝突の際に発生した衝撃波で、俺たちは吹き飛ばされてしまった。
アイシャさんが……ゴリさんが必死で援護をしてくれたおかげで稼いだ距離を、無情にも一瞬で広げられてしまったのだ。
しかも不運なことに、一番近くにいたゴードンさんの機体は、より強い衝撃を受けたのか、かなりの損傷だった。
「ゴードンさん! 大丈夫ですか!?」
……返事がない。魔動人形がぴくりとも動かないので、中で意識を失っている可能性が高いだろう。
「おおおおっ!!」
「キール! 待て、この距離じゃ……!」
やぶれかぶれになったのか、キールは飛行機能を駆使して、真っ直ぐに巨人の頭部へと飛んだ。
「落ちろ。羽虫が」
巨人の指先から槍が生成され、ブルーテンペストを襲った。巧みな操縦で躱すキールだったが、いかんせん距離がありすぎた。
無数に生み出される槍を捌ききれずに、ブルーテンペストは槍に貫かれ、キリモミ回転しながら墜落していく。
「キールっ! あ、ああ……」
「……さて、残るは貴様一人だが……まだやるか?」
「――っ!?」
ここへきてガオウは俺へと語りかけてきた。彼の言うとおり、この場にはもう俺一人だけとなってしまったようだ。砲台も、それを操っていた魔動人形もいつの間にか破壊されてしまっている。
それよりも何故ガオウは黙って攻撃せずに、俺へと語りかけてきたのか。その理由がわからない。
「なんなんだお前は……! なんで攻撃してこない! 俺だけを残した理由はなんだ!?」
「なに、簡単な話だ。貴様のことは報告を受けて知っていたものでな。イマジナリークラフターがあったとはいえ、貴様自身も相当優秀な人形技師のようだな。どうだ、我輩に従う気はあるか? そうすれば命は助けてやろう」
「従う……? なにが目的なんだ! もうこの国は実質お前のものだろう。これ以上なにを求めるって言うんだ!」
「決まっているだろう。世界だよ。この世の全てを我が手にするのだ。それが我輩の目的だ」
「世界を……? まさか、お前……!?」
黒い巨人という、絶対的な暴力を振りかざして世界を手に入れようと画策している。それの意味するところは、敵対する相手を滅ぼし、征服するということに他ならない。
「そうだ。まずは魔動人形を娯楽の道具に使う愚かな国、アークライトを滅ぼす。この絶対的な力さえあればそれが可能だろう。……が、しかし、連合国を相手にするには優秀な手駒は増やしておきたい。もう一度だけ聞くぞ、我輩の手駒となれ、ケイタ・サガミ」
「――断る! そんなもの動かして、お前のせいで地下で暮らす人たちは苦しんでいるんだぞ!」
「手駒は優秀な人材だけでよい。他はどうなろうが知ったことか」
「ふ――ざけるなぁぁぁっ!! 限界突破っ!」
少なからず世話になったこのプラセリアの地下都市をいらないものとして扱われ、更には大切な人のいるアークライト王国を滅ぼすと宣言され言た俺は、ガオウに対して激しい怒りを覚えた。
結果、頭に血がのぼって、後先も考えずに唯一の切り札を切る。
「……それが答えか。もう少し賢い男だと思っていたのだがな」
サイクロプスが金色の輝きを放つ。それと同時にスラスター全開で巨人の頭部へ向け飛翔する。
ブルーテンペストを落とした時と同様に、巨人は指先から複数の槍を生成し、迎撃のため俺へと飛ばしてくる。
「――なめるなぁぁぁっ!」
限界突破の効果により、サイクロプスの最高速度は並外れている。槍が通過する頃には、既にサイクロプスの姿はそこにはない。
俺に繊細な操縦で回避する技術はないが、単純にスピードが速いため、狙いをつけるのは至難の技だろう。
単調な移動にならないよう不規則な軌道をとりながら、回り込むようにして巨人の背後をとった。
巨人はその巨体故に旋回速度が遅い。方向転換するのにもいくらか時間がかかるはずだ。
「もらったっ!」
本体であるエクスドミネーターを切り離すため、巨人の首を断ち切るべく腰に装着されていた『のびーるブレード』を手に取る。
そして迷わず魔力を限界まで注ぎ込むと、のびーるブレードの刀身は数十倍の長さまでに伸びた。この長さであればあの巨人でさえも両断が可能だ。
「うおおおおっ!! いけえっ!!」
背後を取ったことにより、無防備な巨人の頸椎目掛け、携えた剣を振り下ろす。
間違いなく攻撃が通る。そう確信した瞬間だった。
「――甘い」
巨人の背中から、上半身全体を覆うほどの巨大な盾が生成された。剣と盾とが衝突し、激しい火花が舞う。
こちらの攻撃がじわじわと盾を切り裂いていたが、やがてその圧倒的な質量を前に切っ先は動きを止めてしまう。
「くっ……! 動かない!」
一度勢いがなくなってしまうと、長すぎる剣はその重量のせいで二度と振るうことができない。
慌てて剣への魔力供給を停止させ、元の長さへと戻そうとするが、狡猾な敵は当然ながらそんな猶予などは与えてはくれなかった。
「ぐっ――ぁぁぁっ!」
盾で死角になっていた位置から、本来その位置にはないはずの腕が伸び、アッパーカットのようにサイクロプスを打ち上げた。
その際の衝撃で機体が大きく揺れた。慌てて機体の状態を確認すると、一部に大きなダメージはあったが、まだ戦闘不能に陥るレベルではない。
「まだだ……まだ終わってないぞ――――あれ?」
再び突撃を試みようとしたが、急な眩暈に襲われた。
……この感覚は覚えがある。前に魔力を使い果たしたときの感覚に近い。でもなぜだ。まだせいぜい一分程度しか戦ってないというのに――。
「ぐあああっ!」
疑問の答えを得る前に二度、三度と機体が揺れた。再び振るわれた拳にも気がつかないほどに、意識が散漫になっていたようだ。
真っ赤になった計器を視界の端に確認しつつ、俺の体は落下の重力を感じていた。
魔力の光が収まったあとゴリさんが居た場所に残っていたのは、装甲が剥がれ落ち、ほぼ機体フレームだけの状態まで破壊されたヘビーディックの姿だった。
先程までは巨木のようにそびえ立ち、頼もしく俺たちを守ってくれていたその勇姿は、今や枯れ木の枝が如く頼りなく、かつての面影はない。
やがて形を保つことすら出来なくなったのか、ヘビーディックは足下から崩れ落ち、土煙を上げながらバラバラになってしまった。消し飛ぶことはなかったが、操縦者の安否は不明だ。
「ゴリさぁぁぁんっ!」
「坊主! 足を止めるな! ゴリヌスが作った時間を無駄にするでないぞ!」
「……くっ」
ゴードンさんとキールは既に動いていた。俺もそれに続き巨人へと突撃する。
アイシャさんもゴリさんも、まだ死んだと決まった訳じゃない。
今は生存を信じて役目を果たさなければならない。これは俺が始めた戦いなのだから。
「なっ!? あれは……ピーコックキマイラの武装!?」
先程の大出力の攻撃。それを発したであろう武装に、俺は見覚えがあった。
巨人の背中から触手が複数本生えてきており、それがいくつかまとまって、あの極太レーザーを放っていたのだ。
それは先日戦った強敵、ピーコックキマイラの武装であり、あの巨人が有しているなど夢にも思わなかった。
「まさかピーコックキマイラを吸収したから……なのか!?」
思えば、これだけの騒ぎだというのにGODS側の魔動人形を殆ど見かけない。
あの巨人の大きさからして、GODS敷地内に存在した魔動人形を全て吸収したのだろう。それぐらいしなければ、あのサイズにはならないはずだ。
そして、大きさもさることながら、吸収した魔動人形の武装をイマジナリークラフターの力で具現化しているのだろう。つまりは吸収したであろう幾百もの魔動人形の能力を、規模を変えて自在に操ることができるという、規格外な存在だ。
盾も自立兵器も、吸収した魔動人形が持っていた能力の一つなのだろう。
「それでもやるしかない……!」
既に俺たちは巨人を射程圏内に入れている。キールとゴードンさんは、持ちうる武装を高層ビルのような巨人の脚部に撃ち込んでいるが、やはり効いている様子はない。
ある程度の出力がなければ効果がないのはわかっていた。それでも執拗に撃ち続けるのは、俺がなんとかするのだと信じて、少しでも相手の気を引こうとしてくれているからだ。
「――――愚かな」
重く、冷たい一言だった。
ガオウはそれだけ言うと、巨人の拳を地面に叩きつけた。
たった一つのその動作で、大地は揺れ、地面に亀裂が走る。更には、衝突の際に発生した衝撃波で、俺たちは吹き飛ばされてしまった。
アイシャさんが……ゴリさんが必死で援護をしてくれたおかげで稼いだ距離を、無情にも一瞬で広げられてしまったのだ。
しかも不運なことに、一番近くにいたゴードンさんの機体は、より強い衝撃を受けたのか、かなりの損傷だった。
「ゴードンさん! 大丈夫ですか!?」
……返事がない。魔動人形がぴくりとも動かないので、中で意識を失っている可能性が高いだろう。
「おおおおっ!!」
「キール! 待て、この距離じゃ……!」
やぶれかぶれになったのか、キールは飛行機能を駆使して、真っ直ぐに巨人の頭部へと飛んだ。
「落ちろ。羽虫が」
巨人の指先から槍が生成され、ブルーテンペストを襲った。巧みな操縦で躱すキールだったが、いかんせん距離がありすぎた。
無数に生み出される槍を捌ききれずに、ブルーテンペストは槍に貫かれ、キリモミ回転しながら墜落していく。
「キールっ! あ、ああ……」
「……さて、残るは貴様一人だが……まだやるか?」
「――っ!?」
ここへきてガオウは俺へと語りかけてきた。彼の言うとおり、この場にはもう俺一人だけとなってしまったようだ。砲台も、それを操っていた魔動人形もいつの間にか破壊されてしまっている。
それよりも何故ガオウは黙って攻撃せずに、俺へと語りかけてきたのか。その理由がわからない。
「なんなんだお前は……! なんで攻撃してこない! 俺だけを残した理由はなんだ!?」
「なに、簡単な話だ。貴様のことは報告を受けて知っていたものでな。イマジナリークラフターがあったとはいえ、貴様自身も相当優秀な人形技師のようだな。どうだ、我輩に従う気はあるか? そうすれば命は助けてやろう」
「従う……? なにが目的なんだ! もうこの国は実質お前のものだろう。これ以上なにを求めるって言うんだ!」
「決まっているだろう。世界だよ。この世の全てを我が手にするのだ。それが我輩の目的だ」
「世界を……? まさか、お前……!?」
黒い巨人という、絶対的な暴力を振りかざして世界を手に入れようと画策している。それの意味するところは、敵対する相手を滅ぼし、征服するということに他ならない。
「そうだ。まずは魔動人形を娯楽の道具に使う愚かな国、アークライトを滅ぼす。この絶対的な力さえあればそれが可能だろう。……が、しかし、連合国を相手にするには優秀な手駒は増やしておきたい。もう一度だけ聞くぞ、我輩の手駒となれ、ケイタ・サガミ」
「――断る! そんなもの動かして、お前のせいで地下で暮らす人たちは苦しんでいるんだぞ!」
「手駒は優秀な人材だけでよい。他はどうなろうが知ったことか」
「ふ――ざけるなぁぁぁっ!! 限界突破っ!」
少なからず世話になったこのプラセリアの地下都市をいらないものとして扱われ、更には大切な人のいるアークライト王国を滅ぼすと宣言され言た俺は、ガオウに対して激しい怒りを覚えた。
結果、頭に血がのぼって、後先も考えずに唯一の切り札を切る。
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サイクロプスが金色の輝きを放つ。それと同時にスラスター全開で巨人の頭部へ向け飛翔する。
ブルーテンペストを落とした時と同様に、巨人は指先から複数の槍を生成し、迎撃のため俺へと飛ばしてくる。
「――なめるなぁぁぁっ!」
限界突破の効果により、サイクロプスの最高速度は並外れている。槍が通過する頃には、既にサイクロプスの姿はそこにはない。
俺に繊細な操縦で回避する技術はないが、単純にスピードが速いため、狙いをつけるのは至難の技だろう。
単調な移動にならないよう不規則な軌道をとりながら、回り込むようにして巨人の背後をとった。
巨人はその巨体故に旋回速度が遅い。方向転換するのにもいくらか時間がかかるはずだ。
「もらったっ!」
本体であるエクスドミネーターを切り離すため、巨人の首を断ち切るべく腰に装着されていた『のびーるブレード』を手に取る。
そして迷わず魔力を限界まで注ぎ込むと、のびーるブレードの刀身は数十倍の長さまでに伸びた。この長さであればあの巨人でさえも両断が可能だ。
「うおおおおっ!! いけえっ!!」
背後を取ったことにより、無防備な巨人の頸椎目掛け、携えた剣を振り下ろす。
間違いなく攻撃が通る。そう確信した瞬間だった。
「――甘い」
巨人の背中から、上半身全体を覆うほどの巨大な盾が生成された。剣と盾とが衝突し、激しい火花が舞う。
こちらの攻撃がじわじわと盾を切り裂いていたが、やがてその圧倒的な質量を前に切っ先は動きを止めてしまう。
「くっ……! 動かない!」
一度勢いがなくなってしまうと、長すぎる剣はその重量のせいで二度と振るうことができない。
慌てて剣への魔力供給を停止させ、元の長さへと戻そうとするが、狡猾な敵は当然ながらそんな猶予などは与えてはくれなかった。
「ぐっ――ぁぁぁっ!」
盾で死角になっていた位置から、本来その位置にはないはずの腕が伸び、アッパーカットのようにサイクロプスを打ち上げた。
その際の衝撃で機体が大きく揺れた。慌てて機体の状態を確認すると、一部に大きなダメージはあったが、まだ戦闘不能に陥るレベルではない。
「まだだ……まだ終わってないぞ――――あれ?」
再び突撃を試みようとしたが、急な眩暈に襲われた。
……この感覚は覚えがある。前に魔力を使い果たしたときの感覚に近い。でもなぜだ。まだせいぜい一分程度しか戦ってないというのに――。
「ぐあああっ!」
疑問の答えを得る前に二度、三度と機体が揺れた。再び振るわれた拳にも気がつかないほどに、意識が散漫になっていたようだ。
真っ赤になった計器を視界の端に確認しつつ、俺の体は落下の重力を感じていた。
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