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勇者召喚に巻き込まれたらしい
1▽勇者召喚、巻き込まれただけで何故…△
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今俺がいるのは中世のヨーロッパの城の様な場所。おかしい、俺は日本のカラオケ店でバイトをしていたはずなんだが…
~数十分前~
時刻は13時半。もうすぐ客がたくさん来る時間帯だな。早めに掃除を終らせねえと。バイトをしているカラオケ店は昼飯後14時ちょっと前からが日が出ている間では1番客が来る。なので、午前の客が散らかしたゴミ等を片付けてからその部屋に客を通さないと客がイチャモンをつけてくる。
俺の住んでいる町はあまり治安が良くないから、ガラの悪い客が多い。
このバイト先は服装が私服の上から店のベストと名札だけでいい。名札は名字だけ。だから俺はこのバイト先が好条件だった。でも採用されたのは店長が変人だったからだと思う
掃除が終わったので受付の所に行くと、外に高校生の男女5人がいた。受付には誰もいなかったので俺が入ったらちょうど店中に入ってきたので接客をする。
「いらっしゃいませ」
もちろん営業スマイルってやつも欠かさない。んだけど、それやった瞬間女子3人の方から悲鳴が上がった。毎回思うけどそんなに気持ち悪かったか?俺の笑顔
今はそんな事より接客だ。今話しができそうな男子の方に話しかけよう
「どのお部屋になさいますか?」
「あ、じゃあこの部屋で」
と言ってリーダーみたいなイケメン(全員美男美女だけどな)の男子が6番の部屋を指した。のでその部屋の機械を取り出して渡しながら
「ではこちらをどうぞ。コースは何になさいますか?」
と言ってコース表を渡す。
するとその男子は初めから決まっていたようですぐに
「フリードリンクの歌い放題コースで」
と言った。こういうのサラッとこなすイケメンだから絶対モテるなコイツ、しかも俺の仕事増やしやがってと思いながらも俺は笑顔を崩さない。
俺の働いている店ではフリードリンクは店員が客の部屋まで持ってく事になっているんだ。ドリンクバーだと自分達で勝手に持ってって勝手にやれって感じ。店長が変わった事とか大好きな人だから他にも色んなコースがある。だからフリードリンクのコースは比較的ましな方なんだが、面倒な事にマシもくそもあるか!って思う
「かしこまりました。お部屋は2階の階段を上がってすぐの場所となっております。お飲み物がお決まりになられましたらお部屋にあります電話でお呼び下さい」
そう言うと客は部屋の方に向かった。
それから数分後にその部屋からコールがあったのでトレーに注文されたドリンクを乗せて部屋に向かう。部屋の前に着いたらドアをノックして
「失礼致します。ドリンクをお持ちしました」
と言って入った。ドリンクを配っている途中で俺のいた部屋が真っ白な光に包まれた
で、今にいたるわけだが…これ俺巻き込まれただけじゃね?あの部屋にいた客もいる訳だが、たぶん本命コイツらだろ
それに目の前にいる俺と同じくらいのお姫様みたいな少女とその家臣みたいなのが困惑してる。
真ん中にいるお姫様みたいな少女はかなり美少女だと思う。金髪ロングのストレートで腰まである髪にエメラルドグリーンの大きな瞳。出る所は出てて引っ込む所は引っ込んでる体型で、瞳の色に合わせたように黄緑色のドレス姿。でも腰の所がすっごい細い。よくアレで折れねえなってくらいだ。興味ないけどな。ホントだぞ!今までの経験上、見た目が綺麗な女ほど中身が怖えんだよ
俺がくだらない事を考えてるうちに、意を決したのか、あの中の意見を代弁したのか俺が接客した時に答えたやつが質問した
「あの、ここは何処なのでしょうか?」
と。すると困惑してたお姫様みたいな女が慌てて
「ハッ!も、申し訳ございません。少々困惑しておりました。…コホン、ここはリプセット王国、私はリプセット王国第一王女のエミリア・バレンティア・フォン・リプセットと申します。この度は私達の勝手な事情により、勇者様方を5名召喚させていただいたのですが…」
あ~やっぱり勇者召喚ってやつだったか~でも5人って言ったから俺巻き込まれた決定じゃんか。本当にお姫様(王女さん)だったし
ってかなんかドアの向こうから物騒な気配がするし、俺王女さん達になんか睨まれてるんですが?俺なんかしたか?
客だった奴らもなんかうるせえし。主に女子3人が
「勇者召喚だって!」
「風雅の言った通りだね!」
「って事はこの中の誰かが勇者って事だよね?絶対に秀だよね~」
「うんうん!リーダーシップあるし勇気もあるし」
なんて喋ってるけど、この殺気に気づかないのか?ああ、でも俺に向かっての殺気だし分かんねえって可能性もあるか…
って考えてたら王女さんの家臣的なのが叫ぶように
「よもや吸血鬼が召喚に紛れ込んでくるとは!」
って言った。
ん?吸血鬼ってもしかしなくても俺かな?瞳赤いし肌真っ白だし…面倒だ、とりあえず気づいてないふりしとこ。
「あの吸血鬼って?」
ってさっき質問してた秀(仮)って奴がまた言った。そしたら案の定っていうか何ていうか…
さっき叫んだ奴が俺の事指差して
「そこにいるやつだ!衛兵、コイツを捕らえろ!」
だってさ。酷くね?今まで確かに気味悪がられたりしたたけどさ、流石に吸血鬼とか人外って言われはしなかった。怒るべき所かもしれないが、逆に笑えてきそうだ
しかもその声に反応してドアの外に集まってた奴らが入ってきて武器を向けながら俺の周り取り囲んでるし。
なんか王女さんは何かに気づいた感じでちょっと慌ててるけど。
面倒だから誤解を解かねえとな。衛兵とかいうのは殺気立ってるから一応接客モードの方がいいか
「あの、何を誤解されているか分かりませんが私は「吸血鬼の言葉等聞きたくもないわ!」」
話してるってのに声被せられたから最後まで言えなかった。折角俺が下手に出たのに最後まで言わせてくれねえとかムカつくな。
しかも今ので火がついたのか最初の家臣以外の家臣達も俺を吸血鬼だと罵倒し始めた。
「そうだそうだ!貴様ら魔族に国民が殺され、エミリア様がどれだけ心を痛めたと思っているんだ!」
「魔王を倒して貰うために勇者召喚をしたというのにそれに紛れ込んでくるなど!」
等々、罵倒しながら状況説明してくれるという器用な奴らだな~ってのんきに考えてる。
で、状況をまとめると
1.現在リプセット王国or全ての国が魔族に攻め込まれてる
2.魔王に太刀打ち出来なかったから勇者召喚をした
3.俺を勇者召喚に紛れ込んだ吸血鬼(魔族の手先?)と勘違いしている
4.俺の周りを衛兵とやらが取り囲んでいるから調子に乗っている
とりあえずこの4つだな。面倒な事になったな~てか俺アンタらの事情なんて一切知らないんだが?
衛兵達の後ろにいる勇者確定組の5人なんか唖然としてるし。お前らは同じ世界に居たんだから唖然としてないで説明と説得しろよ!って思うのは人間だからだろうな。人間は常に自己中心的なものだ、うん。ま、他人にそこまで求めても意味ねえ事だがな
ドアの方から新しく人が入ってきて罵倒が止むが、どうやって蹴散らそうかと考えている俺は気づかなかった。
「これは何事だ」
突然そんな声がしたからその声の方を向いたら、王冠被った威厳のあるおっさんがいた。でもおっさんのクセにすっげえイケメン。身長180くらいで金髪碧眼。彫りの深い顔。がっしりとした身体つき、なのに手足スラッとしててスタイル抜群とか、羨ましすぎねえ?
罵倒してた奴らも静かになってるし、王冠被ってるからコイツがリプセット王国の王様ってやつだろうな。
…何か?王族は美形って補正でもついてんのか?ま、この状況を何とかしてくれるならどんな奴でも大歓迎だがな!
「はっ勇者召喚をしました所、あそこの吸血鬼が召喚に紛れ込んだ次第にございます!危険ですので陛下はお下がり下さいませ。」
って王冠被った奴の1番近くにいて、さっきまで罵倒してた家臣が答えた。陛下って事はやっぱアイツ王様だったのか。そして俺は相変わらず吸血鬼確定か。この王様とやらも俺が吸血鬼だ何だと騒ぐんだろうなって思ってた。
しかし、予想に反して王様は家臣の言葉を聞いた瞬間キレた
「ほう、貴様らはよほど頭が回らぬ様だな。それとも、我が先祖の作った魔法陣を馬鹿にしているのか?」
「そ、そんな事は…」
「ならば簡単に分かるであろう!勇者召喚に吸血鬼が紛れ込めるものか!しかも、本物の吸血鬼であればとっくに取り囲んでいる衛兵達が死んでおるわ!衛兵、早くその物騒なものを下ろさんか!」
って王様が怒鳴ったから家臣と衛兵の人達めっちゃ慌ててる。衛兵の人達は急いで武器を下ろしてる。ヤベェこれ面白いな~これ以上笑わせんなって。笑い堪えるのが大変だわ
って思ってたらいつの間にか王様が俺の前にいた。そして王国のトップで凄い偉い王様であるはずの人が俺に向かって
「この度は家臣達が貴殿にした無礼な行動、誠に申し訳ない!」
って頭を下げた
~数十分前~
時刻は13時半。もうすぐ客がたくさん来る時間帯だな。早めに掃除を終らせねえと。バイトをしているカラオケ店は昼飯後14時ちょっと前からが日が出ている間では1番客が来る。なので、午前の客が散らかしたゴミ等を片付けてからその部屋に客を通さないと客がイチャモンをつけてくる。
俺の住んでいる町はあまり治安が良くないから、ガラの悪い客が多い。
このバイト先は服装が私服の上から店のベストと名札だけでいい。名札は名字だけ。だから俺はこのバイト先が好条件だった。でも採用されたのは店長が変人だったからだと思う
掃除が終わったので受付の所に行くと、外に高校生の男女5人がいた。受付には誰もいなかったので俺が入ったらちょうど店中に入ってきたので接客をする。
「いらっしゃいませ」
もちろん営業スマイルってやつも欠かさない。んだけど、それやった瞬間女子3人の方から悲鳴が上がった。毎回思うけどそんなに気持ち悪かったか?俺の笑顔
今はそんな事より接客だ。今話しができそうな男子の方に話しかけよう
「どのお部屋になさいますか?」
「あ、じゃあこの部屋で」
と言ってリーダーみたいなイケメン(全員美男美女だけどな)の男子が6番の部屋を指した。のでその部屋の機械を取り出して渡しながら
「ではこちらをどうぞ。コースは何になさいますか?」
と言ってコース表を渡す。
するとその男子は初めから決まっていたようですぐに
「フリードリンクの歌い放題コースで」
と言った。こういうのサラッとこなすイケメンだから絶対モテるなコイツ、しかも俺の仕事増やしやがってと思いながらも俺は笑顔を崩さない。
俺の働いている店ではフリードリンクは店員が客の部屋まで持ってく事になっているんだ。ドリンクバーだと自分達で勝手に持ってって勝手にやれって感じ。店長が変わった事とか大好きな人だから他にも色んなコースがある。だからフリードリンクのコースは比較的ましな方なんだが、面倒な事にマシもくそもあるか!って思う
「かしこまりました。お部屋は2階の階段を上がってすぐの場所となっております。お飲み物がお決まりになられましたらお部屋にあります電話でお呼び下さい」
そう言うと客は部屋の方に向かった。
それから数分後にその部屋からコールがあったのでトレーに注文されたドリンクを乗せて部屋に向かう。部屋の前に着いたらドアをノックして
「失礼致します。ドリンクをお持ちしました」
と言って入った。ドリンクを配っている途中で俺のいた部屋が真っ白な光に包まれた
で、今にいたるわけだが…これ俺巻き込まれただけじゃね?あの部屋にいた客もいる訳だが、たぶん本命コイツらだろ
それに目の前にいる俺と同じくらいのお姫様みたいな少女とその家臣みたいなのが困惑してる。
真ん中にいるお姫様みたいな少女はかなり美少女だと思う。金髪ロングのストレートで腰まである髪にエメラルドグリーンの大きな瞳。出る所は出てて引っ込む所は引っ込んでる体型で、瞳の色に合わせたように黄緑色のドレス姿。でも腰の所がすっごい細い。よくアレで折れねえなってくらいだ。興味ないけどな。ホントだぞ!今までの経験上、見た目が綺麗な女ほど中身が怖えんだよ
俺がくだらない事を考えてるうちに、意を決したのか、あの中の意見を代弁したのか俺が接客した時に答えたやつが質問した
「あの、ここは何処なのでしょうか?」
と。すると困惑してたお姫様みたいな女が慌てて
「ハッ!も、申し訳ございません。少々困惑しておりました。…コホン、ここはリプセット王国、私はリプセット王国第一王女のエミリア・バレンティア・フォン・リプセットと申します。この度は私達の勝手な事情により、勇者様方を5名召喚させていただいたのですが…」
あ~やっぱり勇者召喚ってやつだったか~でも5人って言ったから俺巻き込まれた決定じゃんか。本当にお姫様(王女さん)だったし
ってかなんかドアの向こうから物騒な気配がするし、俺王女さん達になんか睨まれてるんですが?俺なんかしたか?
客だった奴らもなんかうるせえし。主に女子3人が
「勇者召喚だって!」
「風雅の言った通りだね!」
「って事はこの中の誰かが勇者って事だよね?絶対に秀だよね~」
「うんうん!リーダーシップあるし勇気もあるし」
なんて喋ってるけど、この殺気に気づかないのか?ああ、でも俺に向かっての殺気だし分かんねえって可能性もあるか…
って考えてたら王女さんの家臣的なのが叫ぶように
「よもや吸血鬼が召喚に紛れ込んでくるとは!」
って言った。
ん?吸血鬼ってもしかしなくても俺かな?瞳赤いし肌真っ白だし…面倒だ、とりあえず気づいてないふりしとこ。
「あの吸血鬼って?」
ってさっき質問してた秀(仮)って奴がまた言った。そしたら案の定っていうか何ていうか…
さっき叫んだ奴が俺の事指差して
「そこにいるやつだ!衛兵、コイツを捕らえろ!」
だってさ。酷くね?今まで確かに気味悪がられたりしたたけどさ、流石に吸血鬼とか人外って言われはしなかった。怒るべき所かもしれないが、逆に笑えてきそうだ
しかもその声に反応してドアの外に集まってた奴らが入ってきて武器を向けながら俺の周り取り囲んでるし。
なんか王女さんは何かに気づいた感じでちょっと慌ててるけど。
面倒だから誤解を解かねえとな。衛兵とかいうのは殺気立ってるから一応接客モードの方がいいか
「あの、何を誤解されているか分かりませんが私は「吸血鬼の言葉等聞きたくもないわ!」」
話してるってのに声被せられたから最後まで言えなかった。折角俺が下手に出たのに最後まで言わせてくれねえとかムカつくな。
しかも今ので火がついたのか最初の家臣以外の家臣達も俺を吸血鬼だと罵倒し始めた。
「そうだそうだ!貴様ら魔族に国民が殺され、エミリア様がどれだけ心を痛めたと思っているんだ!」
「魔王を倒して貰うために勇者召喚をしたというのにそれに紛れ込んでくるなど!」
等々、罵倒しながら状況説明してくれるという器用な奴らだな~ってのんきに考えてる。
で、状況をまとめると
1.現在リプセット王国or全ての国が魔族に攻め込まれてる
2.魔王に太刀打ち出来なかったから勇者召喚をした
3.俺を勇者召喚に紛れ込んだ吸血鬼(魔族の手先?)と勘違いしている
4.俺の周りを衛兵とやらが取り囲んでいるから調子に乗っている
とりあえずこの4つだな。面倒な事になったな~てか俺アンタらの事情なんて一切知らないんだが?
衛兵達の後ろにいる勇者確定組の5人なんか唖然としてるし。お前らは同じ世界に居たんだから唖然としてないで説明と説得しろよ!って思うのは人間だからだろうな。人間は常に自己中心的なものだ、うん。ま、他人にそこまで求めても意味ねえ事だがな
ドアの方から新しく人が入ってきて罵倒が止むが、どうやって蹴散らそうかと考えている俺は気づかなかった。
「これは何事だ」
突然そんな声がしたからその声の方を向いたら、王冠被った威厳のあるおっさんがいた。でもおっさんのクセにすっげえイケメン。身長180くらいで金髪碧眼。彫りの深い顔。がっしりとした身体つき、なのに手足スラッとしててスタイル抜群とか、羨ましすぎねえ?
罵倒してた奴らも静かになってるし、王冠被ってるからコイツがリプセット王国の王様ってやつだろうな。
…何か?王族は美形って補正でもついてんのか?ま、この状況を何とかしてくれるならどんな奴でも大歓迎だがな!
「はっ勇者召喚をしました所、あそこの吸血鬼が召喚に紛れ込んだ次第にございます!危険ですので陛下はお下がり下さいませ。」
って王冠被った奴の1番近くにいて、さっきまで罵倒してた家臣が答えた。陛下って事はやっぱアイツ王様だったのか。そして俺は相変わらず吸血鬼確定か。この王様とやらも俺が吸血鬼だ何だと騒ぐんだろうなって思ってた。
しかし、予想に反して王様は家臣の言葉を聞いた瞬間キレた
「ほう、貴様らはよほど頭が回らぬ様だな。それとも、我が先祖の作った魔法陣を馬鹿にしているのか?」
「そ、そんな事は…」
「ならば簡単に分かるであろう!勇者召喚に吸血鬼が紛れ込めるものか!しかも、本物の吸血鬼であればとっくに取り囲んでいる衛兵達が死んでおるわ!衛兵、早くその物騒なものを下ろさんか!」
って王様が怒鳴ったから家臣と衛兵の人達めっちゃ慌ててる。衛兵の人達は急いで武器を下ろしてる。ヤベェこれ面白いな~これ以上笑わせんなって。笑い堪えるのが大変だわ
って思ってたらいつの間にか王様が俺の前にいた。そして王国のトップで凄い偉い王様であるはずの人が俺に向かって
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