異世界召喚に巻き込まれたのにいきなり魔族に間違われましたが!?

怠惰猫

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勇者召喚に巻き込まれたらしい

3▽勇者くん達と俺の自己紹介で△

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  王様が俺にステータスの確認を促したことで、静かだった室内が徐々に五月蝿く賑やかになってきたようだ。主に勇者5人。ステータスの確認くらいでなんであんなに騒げるのか不思議だな。
だが、そんなに騒ぐほどのステータスか?勝手にHPとMP、あと加護だけ覗かせてもらったが、俺のが能力高いぞ。あの5人のHPとMPは高くて10,000くらい。俺の約1,000分の1なわけ。加護は5人とも2つ持っている。
その5人のを見てもまだ時間がかかりそうだったから周りにいる奴らのステータスも覗か見させてもらった。意外にもこの世界の奴らの中では王様が1番ステータスが高かった。片っ端からステータスを見ていってると、だいぶ時間も経ったのか王様が

「そろそろいいかの?
それではステータスの確認も終わったようなので、自己紹介をしてもらっても良いか?名前と年齢、種族、ステータスのHPとMPと加護。あと、称号は異世界召喚者以外のものを言ってほしい。
そうだな、まずはそこの方からお願い致す」 

と言って王女さんに質問したやつを指した。
見た目は爽やかイケメンってのが1番しっくりくるな。ちょっと茶色がかった髪に茶色の瞳、身長は178くらいか?モデルにいそうなくらいな顔と体型してると思う。

「はい。私の名前は有薗ありぞの秀真しゅうまと言います。年齢は17、種族は人族、HPは10,000でMPは8,000です。加護は『戦神メイヴィスの加護』と『聖神ラファエラの加護』で、称号は『異世界召喚者』と『勇者』です。宜しくお願いします」

と言って頭を下げた
秀真だから秀だったのか、納得納得~
1人目の自己紹介で勇者出ちゃったから周りにいた奴ら凄く五月蝿くなった

「おお!あの方が勇者様か!」

「なんと凛々しいお姿だ!」

「ステータスも高いぞ!この方ならきっと魔王を倒してくださるに違いない!」

なんて事を言っているが、コイツで高いんなら俺が言ったらどんな騒ぎになるのやら。考えたくもないな

「ありがとございました。では次にもう1人の男性の方」

司会みたいなのが王様から王様の秘書(宰相?)っぽい奴に変わった。秘書のが馴染み?があるからとりあえずそっちにしとこう。秘書くんは腕にはめてる何かを確認してから次を促した。
この秘書くんもかなりのイケメンなんだがこの世界にはイケメンが美女しかいねえのか?

小佐野おさの風雅ふうが。17、人族、HPが5,000でMPが10,000。加護は『魔素神フェルミンの加護』と『聖神ラファエラの加護』。称号は魔道王」

イケメンなんだがコイツ、無口キャラなのか?必要最低限しか話さなかったな。身長170くらいで黒髪だがちょっと碧っぽい瞳。コイツもモデルにいそう。

「ありがとうございました。では次に、そちらの髪の長くて結んでいないお嬢さん。自己紹介をどうぞ」

今度は秘書が五月蝿くなる前に促したが、なんかサラッとイケメンアピールした気がするな。言った時にニコッて微笑んだんだぞ!無意識でやってたらどんだけ手慣れてんだって思うわ

「は、はい。私は二宮にのみや一華いちかと言います。年齢はまだ誕生日前なので16歳で人族です。HPは1,200でMPは8,000。加護は『美神ティファニーの加護』と『聖神ラファエラの加護』で、称号は聖女です。よろしくお願いします」

「ありがとうございます。次にそちらの短髪のお嬢さん。お願いします」

「はい!あたしは伊倉いくらひびきって言います!歳は一華と同じく誕生日前だから16で、人族です!HPは6,000でMPは8,000!加護は『獣神オズウェルの加護』と『聖神ラファエラの加護』で、称号は魔獣使いです!よろしくお願いします!」

「ありがとうございます。では最後・・にそちらの眼鏡をおかけになっているお嬢さん。お願いします」

「はい。私は佐倉さくら理琉みちる、17歳、人族です。HPは6,000でMPは9,000。加護は『賢神ギードの加護』と『聖神ラファエラの加護』、称号は賢者です。宜しく御願いします」

てな感じてトントンと自己紹介が進んでいった。でも1人の自己紹介が終わる度に秘書が何か確認してるのは何なんだろうな。
短髪の美女は元気キャラ、眼鏡の美女は優等生キャラだ。どんな容姿かはご想像にお任せするぜ。説明?がめんどくなってきたからな。勇者の奴らのには全員『聖神ラファエラの加護』がついてたな。勇者とその仲間にはその加護が必須なのか?
そんな事よりも、さっき秘書くんが自己紹介最後とか言ってたが、俺自己紹介しなくてもいいの?ラッキー
って浮かれてたら秘書くんが俺に向かって

「勇者様方、ありがとうございました。
それでは白髪はくはつの君。自己紹介してもらえるか?」

だと。勇者の奴らと態度違いすぎねえか?お前絶対秀真とかいう奴らより俺のがステータス低いと思ってるだろ!残念だったな!アホ面晒しやがれ!って思いながら自己紹介を始める

「俺の名前は古城死鬼。日本人なら名前の異常さが分かるように漢字も言うと、死の鬼って書いて死鬼だ。年齢は17で種族の欄には人族…ですよね?って書いてある。HPは12,000,000でMPは16,728,000。加護?ってなってるけどたぶん加護だろってのは、『戦神メイヴィスの寵愛』『美神ティファニーの親愛』『癒し神エスマラルダの加護』『闇神ジャレッドの加護』『創造神アデルバードの最高傑作』ってある。称号は神々のお気に入りと異常者だ。以上!」

勇者の奴らは名前の時点から、他の奴らはHP言い出した時点からポカーンとしてる。想像した通りのアホ面だ。秘書くんは急いで腕にはめてる何かを確認してたが、確認してからポカーン。
俺はその光景に満足してケタケタと笑ってる。
30秒くらい経った頃に家臣の1人が秘書くんに

「宰相閣下。この者の言ったことは真実ですか?」

って聞いた。秘書くんは宰相で合ってたのか。でも何で秘書くんに聞くんだ?
と思ってたら

「あ、ああ。この魔導具も何も反応しない。だからこの者は嘘をついていない」

って腕にはめてる魔導具を出した。
あれ魔導具だったんだな。効果は嘘発見器みたいなもんか。どーゆう原理か気になるな
って考えてたらこの場にいた全員(俺を除く)が

『えぇーーーーーーーー!?』

って絶叫?したので、俺は急いで耳を塞いだ。
息ピッタリだな、おい!
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