異世界召喚に巻き込まれたのにいきなり魔族に間違われましたが!?

怠惰猫

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勇者召喚に巻き込まれたらしい

5▽ポルフィ(達)の俺の印象△

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俺とポルフィは雑談をしている。話の内容は主に俺の世界とポルフィ達の世界についてだ。それでもまだ時間があったからぶっちゃけ話みたいな話もした。
俺は科学の進歩によって便利になった世界と俺の武術の事を話してみたんだが、ポルフィの食いつきがよくて、今度合気道を教えてくれって頼まれたのでOKと答えた。上手く教えれるかは知らないけどな。
ポルフィはこの世界の仕組みと魔王軍のこと、あとはポルフィのお家事情みたいな事について話してくれた。その時に知ったんだがポルフィは25歳らしい。なんでも天才とか神童はポルフィのためにある言葉だ、とか言われたくらいに賢かったため王様に興味を持たれ、気に入られたので若いのに宰相に抜擢されたそうだ。
それと俺が間違われた吸血鬼は魔王軍の中でも強い部類に入るんだと。そして運悪く吸血鬼の特徴が俺の特徴と似ていたみたい。吸血鬼は黒髪か白髪で赤い瞳、真っ白な肌と見蕩れるような美貌が特徴らしい。
最後の1つ俺に当てはまらなくね?って思ったので

「真っ白な肌までは合ってるけど、俺が美貌とか持ってるわけ無いだろ」

って言って笑ったら

「シキは自覚が無いのか?美しくなければ吸血鬼と間違われるはず無いだろ」

と返された。寝惚けてるのか目がおかしいんじゃねえの?って思ってジーッと見てたら

「ハァ…お前鏡ちゃんと見た事あるか?見たことないなら見てみろよ。美しくない奴には美神ティファニー様の加護はつかない。しかもシキは親愛を受けている。美しくないわけないだろ」

って呆れ顔で言われた。でもおかしいだろ

「俺の世界では誰も俺に話しかけてくれなかったぞ?小さい頃は髪と眼が理由で避けられたし、女子にはちょっと声かけだだけで悲鳴上げられたし、男子にはずっと無言で睨まれてたし。おかげで友達出来なかった…」

自分で言っときながら地味に傷つくな。部活にも入っていなかったから誰かと話す機会も無かった。ボッチだったから部活に入りづらかったのもあるが、ずっと叔父に振り回されていて部活をやる暇が無かったからってのが大きい

「それは、女子の場合は嬉しすぎて悲鳴を上げたんじゃないか?男子は嫉妬だろうな。
友達いなかったって、さすがに俺が初めて出来た友達、とかは無いよな?」

「うーん、今さらどうでもいいか。
いや?ポルフィが初めて出来た友達だけど」

「本当かよ…シキの見た目なら絶対色んな奴らが放っとかないだろ。俺なんか最初、両性的な顔立ちだし女かと思ったからな」

最後になんか爆弾落とさなかったか、オイ!

「はぁ?何で女かと思ったんだよ。どっからどう見ても男だろうが!背だってまあまあ高いだろ!」

「いや、シキの世界は知らないがこっちの世界の人族はシキくらいの背の女性が多いぞ。それくらいが平均身長だ。エミリア様もシキくらいだっただろ?」

よく注意して見たらこの部屋にいるこっちの世界の奴は背が高い。今は全員が1箇所にまとまってるから比べやすいけど、あの輪に加わってる秀真と風雅って名乗ってた奴らより20㎝以上高そうだ。王女さんとは同じくらい。
ポルフィは俺の隣にいるけど、俺よりずっと背が高くて20~30㎝は違うと思う。黒髪で背が高くてこの口調だと、なんか俺様って感じがしてると思ってたのは心の中に秘めておく

「た、確かに…」

「髪も長いからたぶん大半の者が最初、シキを女だと思ったと思うぞ。」

「髪長いかもしんないけどさ、服装見れば分かる事ねえか?」

「異世界の者の文化等は分からんからな。そーいう女性服もあると思うだろ」

っていう感じで俺とポルフィは、ポルフィが最初俺を女だと思ったという話で言い合っていたら、正気に戻ったらしい王様達が声をかけてきた

「長く待たせてしまって悪かった。だが、ポルフィリオとシキ殿は仲良くなったみたいだな。
さて、我々のせいなのだが、時間が無くなってしまったので自己紹介より先に今夜のパーティーの準備に向かおうと思う。そのパーティーで自己紹介をするとしよう。」

パーティーあるのかよ!
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