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勇者召喚に巻き込まれたらしい
13▽魔族の強さはどれくらい?△
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でもやっぱり気になっちゃうからポルフィに確認することにした
「なあポルフィ。今俺勇者くん達が何かに襲われてる、みたいなのを見た気がするんだけど…」
「奇遇だなシキ。俺も見た気がする」
「中、入った方がいい?」
「一応な」
「だよなぁ」
ハァ、とため息をつきながらドアを開けるとそこには黒い角が2本生え、燕尾服を着ている男が右手に剣を、左手に縄を持って勇者くんと聖女ちゃんを捕獲?しようとしている光景があった。勇者くんと聖女ちゃんは、勇者くんが部屋にあったっぽい剣で聖女ちゃんを後ろに庇いながら必死に抵抗してる。ちなみに他の3人はとっくに捕まったみたいで縄に縛られて気絶させられているのかピクリとも動かない。
ナニコレ
蚊帳の外っていうのも面白くないから声かけてみるか
「おーい、勇者くん達。何やってんの?」
うん、我ながら空気読んでないな~と思ったけど動き止まったし、まあいいか
勇者くんと聖女ちゃんがなんか助かった、みたいな顔してるけどマジで何があったのコレ?執事が勇者くん達鍛えるために襲いかかってるの?それとも角生えてるからコイツ敵なの?といろいろと考えていると
「おや、ここに私以外の魔族がいるとは思わなかったな。」
と角執事が言ってきた。また魔族扱いかよ…しかも私以外のってアンタ魔族なのね。なのに何故人と魔族を間違える!
「ハァ、アンタ魔族なんだよな。だったら人か魔族かくらい見分けろよ。それともその目はお飾りなのか?」
自然とため息が出たぞ。それに余計な一言も。これ零が出てきかけてるのかな。
『当たり。戦闘に成りそうだったら変われよ。俺の予想ではあと30秒くらいで戦闘になると思うからな。なんかアイツ賢そうだけど単純だと思うぞ』
と頭の中に声が聞こえてきた。やっぱりそうだったのか。あと30秒くらいって短いな。賢そうなのに単純なのか。分かった、頼むな零。
『おう、任せろ』
さて、どうせだから時間数えてみよう。
1、2…
「何?魔族ではないのか。しかしこの国に貴様の様な人間がいるとは聞いたことがないな…ならば召喚によって呼ばれた者か。」
1人で推理してたのかよ。何?探偵気取り?全然似合ってねーと心の中で笑っていると
「勇者の一味なのであれば捕獲せねばな。それが我が陛下のご要望だ」
と言って俺を先にしたようで、既に勇者くん達には見向きもしていない。そして数え始めてからちょうど30秒経った頃に俺に襲いかかってきた。マジで30秒だったよ、零の予想大当たりじゃん。すげぇ
『そりゃどうも。じゃあ交代な』
と言って返事を聞かずに強制的に交代した。だってもう結構近くまで来てたからさ、そこんところは死鬼も分かってくれるだろう。
さて、武器はさっきから迷ってたけどやっぱ右手に剣で左手に銃がいいだろう。パワーでは負ける気ないし、いざとなったら銃の方を消せばいいな。
剣はグラディウスかな。古代ローマ時代にローマ軍団とか剣闘士が使ってたという武器だ。全長60~85㎝刃長45~68㎝、全幅5~7㎝と剣としてはちょっと短めだが重さが0.7~1㎏と軽めだし肉厚な造りだから、抉られたほうはたまったもんじゃねえな。
銃は片手に持つならGLOCK17がいいだろ。9㎜口径で弾は17+1発入るけど魔力を固めて、それを撃つつもりだから弾切れの心配はない。そうする事でマガジンの交換する時間も無くなり隙も減る。何より重量が703gだから剣とのバランスもいいしな
さて、武器も決まった事だしデトルーオを引っ張りだして武器に変えた。
そこでようやく魔族の男が俺の前まで来て剣を突き出してきた。その剣を右手に出てきたグラディウスで受け止め、ついでにGLOCK17の性能を試そうと魔族にかするように3発撃ったら
ダンダンダンッ
と音がした。普通銃ってパンッじゃねえ?と思ったが威力を見て納得した。かすっただけのはずなのに抉れ方がハンパねえ。頬と右手、左足にむけて撃ったが手と足に2cmくらいの穴があいてた。頬は割と深めに傷がついただけっぽいな。血は結構出てるけどそのうち気にならなくなるだろう。今から戦闘をするわけだし。まぁ傷は残るだろうけど。
それにしても威力がヤバいな。魔力を固めたのを撃ったからか?
「貴様、一体何をした?」
考え込んでたら意外と冷静な魔族の男がそう言ってきた。結構血が出てるのに冷静とかムカつくな~なので
「何をって、銃で撃っただけだけど。何だ?まさかビビったのか?」
と挑発してみた。さて、どんな反応するかな~って返事を待ってたのに
「なんでてめえがもうここにいんだよ!」
っていう声がした。声の方を見てみると俺と同じ特徴で、普通より長くて尖ってそうな牙を持った男がそこにいた。
また魔族か?マジで何しにくんだよ…
「なあポルフィ。今俺勇者くん達が何かに襲われてる、みたいなのを見た気がするんだけど…」
「奇遇だなシキ。俺も見た気がする」
「中、入った方がいい?」
「一応な」
「だよなぁ」
ハァ、とため息をつきながらドアを開けるとそこには黒い角が2本生え、燕尾服を着ている男が右手に剣を、左手に縄を持って勇者くんと聖女ちゃんを捕獲?しようとしている光景があった。勇者くんと聖女ちゃんは、勇者くんが部屋にあったっぽい剣で聖女ちゃんを後ろに庇いながら必死に抵抗してる。ちなみに他の3人はとっくに捕まったみたいで縄に縛られて気絶させられているのかピクリとも動かない。
ナニコレ
蚊帳の外っていうのも面白くないから声かけてみるか
「おーい、勇者くん達。何やってんの?」
うん、我ながら空気読んでないな~と思ったけど動き止まったし、まあいいか
勇者くんと聖女ちゃんがなんか助かった、みたいな顔してるけどマジで何があったのコレ?執事が勇者くん達鍛えるために襲いかかってるの?それとも角生えてるからコイツ敵なの?といろいろと考えていると
「おや、ここに私以外の魔族がいるとは思わなかったな。」
と角執事が言ってきた。また魔族扱いかよ…しかも私以外のってアンタ魔族なのね。なのに何故人と魔族を間違える!
「ハァ、アンタ魔族なんだよな。だったら人か魔族かくらい見分けろよ。それともその目はお飾りなのか?」
自然とため息が出たぞ。それに余計な一言も。これ零が出てきかけてるのかな。
『当たり。戦闘に成りそうだったら変われよ。俺の予想ではあと30秒くらいで戦闘になると思うからな。なんかアイツ賢そうだけど単純だと思うぞ』
と頭の中に声が聞こえてきた。やっぱりそうだったのか。あと30秒くらいって短いな。賢そうなのに単純なのか。分かった、頼むな零。
『おう、任せろ』
さて、どうせだから時間数えてみよう。
1、2…
「何?魔族ではないのか。しかしこの国に貴様の様な人間がいるとは聞いたことがないな…ならば召喚によって呼ばれた者か。」
1人で推理してたのかよ。何?探偵気取り?全然似合ってねーと心の中で笑っていると
「勇者の一味なのであれば捕獲せねばな。それが我が陛下のご要望だ」
と言って俺を先にしたようで、既に勇者くん達には見向きもしていない。そして数え始めてからちょうど30秒経った頃に俺に襲いかかってきた。マジで30秒だったよ、零の予想大当たりじゃん。すげぇ
『そりゃどうも。じゃあ交代な』
と言って返事を聞かずに強制的に交代した。だってもう結構近くまで来てたからさ、そこんところは死鬼も分かってくれるだろう。
さて、武器はさっきから迷ってたけどやっぱ右手に剣で左手に銃がいいだろう。パワーでは負ける気ないし、いざとなったら銃の方を消せばいいな。
剣はグラディウスかな。古代ローマ時代にローマ軍団とか剣闘士が使ってたという武器だ。全長60~85㎝刃長45~68㎝、全幅5~7㎝と剣としてはちょっと短めだが重さが0.7~1㎏と軽めだし肉厚な造りだから、抉られたほうはたまったもんじゃねえな。
銃は片手に持つならGLOCK17がいいだろ。9㎜口径で弾は17+1発入るけど魔力を固めて、それを撃つつもりだから弾切れの心配はない。そうする事でマガジンの交換する時間も無くなり隙も減る。何より重量が703gだから剣とのバランスもいいしな
さて、武器も決まった事だしデトルーオを引っ張りだして武器に変えた。
そこでようやく魔族の男が俺の前まで来て剣を突き出してきた。その剣を右手に出てきたグラディウスで受け止め、ついでにGLOCK17の性能を試そうと魔族にかするように3発撃ったら
ダンダンダンッ
と音がした。普通銃ってパンッじゃねえ?と思ったが威力を見て納得した。かすっただけのはずなのに抉れ方がハンパねえ。頬と右手、左足にむけて撃ったが手と足に2cmくらいの穴があいてた。頬は割と深めに傷がついただけっぽいな。血は結構出てるけどそのうち気にならなくなるだろう。今から戦闘をするわけだし。まぁ傷は残るだろうけど。
それにしても威力がヤバいな。魔力を固めたのを撃ったからか?
「貴様、一体何をした?」
考え込んでたら意外と冷静な魔族の男がそう言ってきた。結構血が出てるのに冷静とかムカつくな~なので
「何をって、銃で撃っただけだけど。何だ?まさかビビったのか?」
と挑発してみた。さて、どんな反応するかな~って返事を待ってたのに
「なんでてめえがもうここにいんだよ!」
っていう声がした。声の方を見てみると俺と同じ特徴で、普通より長くて尖ってそうな牙を持った男がそこにいた。
また魔族か?マジで何しにくんだよ…
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