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勇者召喚に巻き込まれたらしい

14▽異世界人の性格は…△

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アレが吸血鬼(本物)か~確かに特徴俺とソックリだな。うるさいけど
魔族同士でもなんか違うのか?角生えてる奴とさっき来た吸血鬼とで種族が違いそうだから種族でのイザコザでもあんのかな?
って考え込んでいたらさっき来た吸血鬼が何故か俺の目の前にやって来た。魔族も背が高いのなってちょっとズレた事を思っていたら

「クローイ!この命令は俺に出されたものだぞ!何故お前がもう此処にいる!」

と怒鳴ってきた。クローイって誰だよ!ってか角生えてる奴に用があるんじゃないのかよ!
無視を決め込もうと思って何も反応しなかったら思わぬ所から助け舟(?)が出された

「ラルフ、コイツはクローイではないぞ。人間だと言っていた」

そーそー俺は人間ですよーどんだけ似てるかは知らんがそれ位考えろよ
ナイスだ角野郎、と思っていたのにラルフとやらは

「ハァ!?んなの信じれるわけねえだろうが!俺の手柄を横取りされてたまるか!」

と怒鳴り始める始末。呆れて何も言えねえな
しかも魔族同士でモメ始めるし

「手柄か。さすが『強欲』と呼ばれる国の者なだけあって欲が強いものだな」

「んだとオスニエル!テメエら『傲慢』にんな事言われる筋合い無えんだよ!」

とか言いながら口喧嘩を始めている。
暇なので俺は、コイツらの言ってる『強欲』とか『傲慢』ってなんだ?と考えていたら

「『強欲』や『傲慢』と呼ばれるのは国の別名の様なものだ。詳しい事は暫くすれば教わるだろう」

「…あぁ、なるほどな」

とポルフィが言ってきた。"ヤバい、完全にいた事忘れてた。ごめんなポルフィ"と思ったが口には出さなかった
それにしてもあの2人いつまで続けるつもりだ?ずっと同じような事しか言ってねえのに。しかも内容が小学校低学年のガキみたいな事しか言ってねえし。そろそろご退場願いたいんだがな。
なんか廊下が騒がしくなってきたから廊下を覗こうと思ってドアに近づいたらいきなり

「ここか!」

って声がして勢いよくドアが開いた。当然ドアは俺に直撃した。ステータスで防御が200くらいあったからか大して痛くはなかったが、ムカついた。開けた奴を見てみたらなんと
王様だった
おい!礼儀はどうした!って思わずツッコミそうになった。
王様はまだ魔族達に気づいてないのか

「大変だ、魔族が城内に侵入した!しかも侵入して来たのは人型らしいのだ!人型は強い!まだ勇者様方には倒せないはずだ。なので早く避難してくれ!」

って言ってきた。うん、もうどこからツッコミすればばいい!?この世界の奴らは自己中とかアホしか居ねえのかよ!
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