異世界召喚に巻き込まれたのにいきなり魔族に間違われましたが!?

怠惰猫

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勇者召喚に巻き込まれたらしい

18▽プロの執事さんは観察眼が凄い?△

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「えっと、おはよう?」

「ああ、おはよ」

…とりあえず起きたほうがいいのかな?朝になったし。てゆうかなんで零も同じベッドにいるんだろ

「そろそろ起きたほうがいいよね?ていうかなんで零も同じベッドにいるの?」

「そうだな、起きるか。ん?なんでってそりゃ分裂したわけだから必然的にいる場所は死鬼の近くだろ」

つまり分裂が終了した時には既にここに身体があったってとこかな…うーんそれって

「そ~いうもの?」

「そーゆーもんだな」

即答された。そ~いうものならしょうがないのかな

「そっか。なら起きよ」

と言ってベッドから降りた。そしたら零もベッドから降りたわけだけど…

「…零。なんで服、着てないの?」

零は服を一切纏っていなかった。自分と同じ身体だとしても流石にちょっと抵抗があるよ

「ん?服か…分裂では服が出来なかったみたいでな。しゃーねぇな。作るか・・・

服、出来ないんだ。服を作る?どうやって作るんだろ?

「とりあえず羽織っとけばいいだろ?」

「うん。それでいいと思うけど…」

「OK」

と言うと零はベッドからシーツを剥ぎ取った。

「零、シーツを何に使うの?勝手に使ったらダメだと思うけど」

勝手に使ったらダメだと思ったからそう言ったのに

「シーツくらいなら大丈夫だろ。死鬼は心配性だな」

と返されてしまった。
いいのかな~って思っているうちに零が魔法かスキルを使ったようで、ガウンの様なものが出来上がっていた。出来るの早いな~

「よし、これなら大丈夫だな。じゃあ執事呼ぶぞ」

零はすぐにガウンの様なものを羽織った。そしたら羽織ってすぐに零がベッドの横にあるベルを使おうとしていたので

「えっ執事さん呼ぶの?まだ朝早いみたいだから迷惑じゃ…」

と言って止めようとしたが

「召使いとかは基本早起きしてっからいいんだよ。それに来てもらわねえと俺の服が無いままだろ?」

と返されてしまい、

「それは確かにそうだけど…」

は言い返せなかった。だって確かに零の服は必要だし…

「じゃあ呼ぶからな」

と言って零はすぐにベルを鳴らした。鳴ってすぐに昨日この部屋まで案内してくれた執事さんがやって来た。
零がいた事に驚いたみたいだけどすぐに来た目的を思い出したようで

「シキ様、なにか御用でしょうか?」

と僕に聞いてきた。見た目ソックリなのによく見分けついたな~流石プロ

「えっと、分裂っていうスキルで僕のもう一つの人格の零に肉体が出来たみたいなんだ。それで零に服が無いからどうにかしたいな~って思って」

と説明が下手だけど頑張って答えた。やっぱり人苦手だな~

「かしこまりました。それではレイ様、なにか希望される服装などはおありになられますか?」

良かった~ちゃんと伝わったみたい。
零はどんな服が好きなんだろうな。この世界ってどんな服が流行ってるんだろう?って思って期待していたら

「そうだな…じゃあ布を持ってきてくれるか?自分で作るから」

っていう予想外の回答を零がしていた。え~この世界の服装とか結構気になってたのに…例えば街の人の服とかさ
どうせならそ~いうの持ってきてもらおうよ…
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