異世界召喚に巻き込まれたのにいきなり魔族に間違われましたが!?

怠惰猫

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勇者召喚に巻き込まれたらしい

25▽ランクアップ試験その3△

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早めに~とか言っときながら遅くなってしまい、申し訳ございません_○/|_ 
お詫びも兼ねて(?)今回は2話投稿したいと思います!
─────────────


周りの人達全然反応しないけどどうすればいいんだろ?


…そうだ!ジェイソンさんの状態確認しないと。あれ?でも試験官から合格って言われないとランクアップ出来ないんだっけ?だったら治してからまた戦わないといけないな~治った瞬間鎌突きつけたらいいかな?
うん、これでいいね。よし!じゃあ治しに行こう!


って来たはいいけどジェイソンさん綺麗に壁に埋まってるな~磔にされたみたい。壁の表面から10cmくらい凹んだところにようやくジェイソンがいるって感じ。僕そんなに力強かったのかな?ステータスが関係してるからかな。便利だね~これなら大きな荷物も片手で持てそう…
おっと、そんな事よりもジェイソンさん治さないと。
と思ってジェイソンさんに向けて手をかざしたらおじさんが僕とジェイソンさんの間に慌てて入って来て

「Bランクでいい!てかSSランクにするからこれ以上コイツに攻撃すんなよ!」

とか言ってきた。
…失礼な。僕はただ治そうとしただけなのに。まあその後に鎌突きつけようとしてたけどね

「治そうとしただけですよ。だってこの人に合格って言ってもらわないといけないってルールだったじゃないですか。でもなんでいきなりSSランクになれるんですか?」

僕はBランクの試験を受けてたはずなんだけど?という疑問をぶつけてみると

「コイツはSランクなんだよ。で、コイツが一撃で倒せるなら確実にSランク以上の実力があるだろ?だからSSランクにするんだよ。あ、あと治せるなら頼むな」

と言われた。
…ジェイソンさんってSランクだったんだ。Aランクくらいかと思ってたよ。そんな事より、これ僕が治さないといけないのかな?試験を続けないとって思ったから治そうとしたけど終わったなら別に治さなくてもいいんじゃ?ポーションってやつがあるって教わったし、それでもいいはず…と思い

「あのー、ポーションって無いんですか?試験が終わったなら僕が治す必要無いですよね?だからポーションを使って治せばいいんじゃ…」

と聞いてみた。すると

「ポーションなぁ。使えたら使うんだがジェイはポーションが嫌いでな。1回使うとだいたい2週間くらいは何があっても部屋から出てこなくなるんだよ」

確かにあれは苦いからなぁ甘党の奴にはキツいか、という予想外の返事が返ってきた。
あの見た目で甘党、それはまあ好みは人それぞれだからありえないことは無いけど。2週間くらい引きこもるって…どんだけポーション嫌いなんだ。しかも理由がポーションが苦いからとか、子どもか!けど子どもは2週間も引きこもらないんじゃないかな?退屈そうだし。お腹減るし。
それより、やっぱり僕が治さないといけないみたいだな~

「はぁ…じゃあ治しますよ。えっとー『治れ』でいいのかな?」

詠唱とか知らないしとりあえず治すイメージでやってみたけど、適当でも発動するんだね。よかったよかった
淡い光がジェイソンさんを包み込み、見える所にある傷は全部消えた。でもまだ埋まってるから完全に治っているかは分からないんだよね…
あっ先に出しとけばよかったのか!今からじゃ今更な気がするけど出そう。持ちやすい所ってどこがあるかな?とジェイソンさんを観察してるとベルトをしていることに気がついた。ベルトがあるならこれを掴んで引っ張り出せばいいね!
とベルトを掴んで引っ張ったら
ボコッ
っていう感じの音がしてジェイソンさんが壁から剥がれた。見た感じの傷は全部消えてるね。ならこのままおじさんに引き渡せばいっか。

「おじさん。はい、この人どーぞ」

ってベルトを掴んで持ち上げている状態で差し出したら

「おじっ俺そんなに年取ってねえぞ…」

って言いながら受け取った。

「えっおじさんいくつなの?」

意外だ。ヒゲも濃いからおじさんだと思ってたんだけど…

「この際だから自己紹介しとくな。俺はバジャルド・ゴドルフィン、32歳だ。ちなみにこのギルドのギルドマスターをやってる。宜しくな」

と自己紹介をし始めた。っていうか

「「えっギルドマスターだったの?ってか32!?」」

っていう僕と零の言葉が重なった。確かにおじさんでは無い…かも?




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