20 / 26
GAME4
GAMEstart~1~
しおりを挟む
駅で貴島君と別れ、トボトボと家路につく。
その足どりは重い。
好意を持ってくれていた人を振るって結構精神的に来るなぁ。
そう思いながら、家までの道のりを歩いていると、「デート帰りな割には暗いじゃねぇか」と後ろから声をかけられた。
振り返ると買い物袋をぶら下げたお兄ちゃんがニヤニヤしながら立っていた。
「お兄ちゃん……」
「デートはつまらなかったのか?」
そう聞かれて首を横に振る。つまらないことはなかった。デート自体はとても楽しかったのだ。
「違うけど……」
「じゃぁ、あの男と別れたんだろ」
鋭い指摘に顔を上げて驚く。
「えっ!どうして……」
「だってお前、あの男といても楽しそうじゃなかったし」
毎朝迎えに来ていたときの私の様子を言っているのだろうか。
そんなところを見ていたなんて……。
私、そんなに顔に出ていたのかな……。
「なんか無理に笑っている顔してた。だから、あぁ楓はこの男には恋愛感情はないんだろうなって思っていたよ」
「そうだったんだ」
「まぁ、お兄ちゃんとしては変な虫が取れて嬉しいけどな」
虫って……。このシスコンめ。
私はハァとため息をつく。お兄ちゃんですら感じたんだから、貴島君はずっと感じていたんだろうな。
本当、悪いことをしてしまった。
お兄ちゃんと肩を並べて歩いていると、「あっ」と何かを思い出したようだった。
「そうだ。お前が出かけてすぐに、人が訪ねてきたぞ」
「人が訪ねてきたの? 誰?」
お兄ちゃんはニヤッと笑う。
その笑いに、眉を潜める。
「どっかで見たことあると思ったんだ。あいつ」
「あいつ?」
お兄ちゃんは私を抜かしてサッサと歩いていき、ゆっくり振り返る。
名探偵が推理を日披露するかのようだ。
「俺、人の顔は忘れないんだ。成長していても気が付いたぜ。あいつ、昔、一度だけ公園でお前と遊んでいるのを見かけたことがあったんだ」
「え、それって……」
「子供の頃から綺麗な顔立ちしていたから、余計に印象に残っている」
まさか、龍輝君?
龍輝君が私を訪ねてきたの?
「楓さん、いますか? って走ってきたのかぜーぜー言っててさ。夕方に帰ってくるはずだとは伝えたけどな」
足が止まる私にお兄ちゃんは微笑んだ。
「お前の本当の相手ってあいつだろう? 会いにでも行ったら?」
そう言うと、じゃぁな、と手を振って先に行ってしまった。
お兄ちゃんの言うあいつって……。
『お前の本当の相手』
その言葉が心に響いた。
そうだ、私の本当の気持ちの相手。
家まで来てくれたんだ。何しに? 今日は、貴島君とデートだって知っているはずだよね?
それなのに、息を切らせて私の家まで何しに来たの?
気がつくと私は走り出していた。
なぜか、あそこへ行きたいと思ったんだ。
ふたりの思い出のあの公園へと。
どうしてここに行きたいのかなんて、わからない。
でも、行かなきゃって。
会うならそこしかないって思ったの。
それがどうしてかなんてわからないけど、でも、彼ならここにいるって思った。
きっとここに居るって思ったんだよ。
「龍輝君……」
私の呟きに、あの道路沿いの大きな木の上に居た人がユックリと顔を上げた。
そして、下にいる私と目が合う。
やっぱり、いた。
「龍輝君」
「……」
呼びかけても無反応だ。
「あの、えっと……」
何て言ったらいいだろう。私が言葉に迷っていると龍輝君はクスッと笑った。
「どうしたの。今日は貴島とデートじゃなかったの」
「あっ、うん……。そうなんだけど……」
「帰り早くない? 泊まりかと思ったけど?」
「なっ…! 違うっ!」
慌てて大きな声で否定する。
龍輝君はそんな私をチラリと横目で見た。
そして龍輝君は薄く笑いながら私に言った。
「おいでよ、楓ちゃん」
ハッと龍輝君を見る。
「おいでよ」
「たっくん……」
私に向かってスッと伸びた、その差し出された手を……掴んだ。
こどもの頃は、私のほうが少し背が大きかった。
『おいでよ、たっくん』
そういって今みたいに手を差し出していた。
あの可愛いたっくんが、今こうやって私の手を取り、軽々と持ち上げる。
その力強い腕に胸が高鳴る。
私を顔色ひとつ変えずに木の上に持ち上げちゃうんだ。
もうあの頃の、可愛いたっくんではない。
“男の人”なんだ。
「軽っ…」
私を引っ張り上げて、木の太い幹に乗せた龍輝君が呟く。
あのころは大きかったこの木も、今では二人で並んで座ると少し窮屈だ。
肩を寄せ合って、くっつかないといけない。
どうしよう、緊張して身体が強張る。心臓の音が聞こえるんじゃないかとさらにドキドキした。
「今じゃぁこんなに小さい木なのに、あの頃は凄くでかくて……。こんな高さから落ちて怪我するくらいだもんな」
「龍輝君……」
間近に見える龍輝君の顔は、昔を思い出しているようだった。
私は龍輝君の傷の辺りに手を伸ばして触れた。
龍輝君は驚いたような顔で私を見つめる。
「楓?」
「あっ、ごめん」
ハッとして手を引っ込めようとしたがその手を龍輝君に掴まれた。
「あ、あの、今でも痛むのかなって思って……」
慌てて言い訳をする。
気が付いたら触っていたなんて、そんな痴女のようなこと恥ずかしくて言えない。
私が焦っている間も、龍輝君に手を掴まれたまま。さっきよりさらにその近さを意識し、ドキドキが激しくなる。
ど、どうしよう。手を離してくれない……。
龍輝君の手は、すっぽりと私の手を包み込む。
「龍輝君、離して?」
長い沈黙の中、やっと声をしぼり出す。
龍輝君は私を見つめたまま静かに低く言った。
「離していいの……?」
その声にドキッと心臓が激しく高鳴る。
ギュッと掴まれるような、甘い切なさ。
そして、貴島君には決してなかった胸の苦しさ。
苦しいのに……。
苦しくて、上手く呼吸が出来ないのに……。
「離さないで……」
自分で自分の言葉に驚いた。
でも……、それが私の本心だった。
離さないでほしい。
ずっと触れていてほしいし、触れていたい。
私だけを見つめていてほしい。
「ゲームは私の負けだよ」
負けだ。
龍輝君に惚れたら私の負け。
「私、きっと初めから負けていたの。それに、気がつかないふりしていただけだった……あっ……」
言葉が終わる前に、私は龍輝君の腕の中に引き込まれた。
背中に腕が回されて、ぴったりと密着してギュッと抱きしめられる。
「たっ、龍輝君っ」
「おっせーよ、認めんの」
耳元で龍輝君が苦笑しながら呟く。
それが、余計にドキドキさせてどうしていいかわからなくなるほどだった。
「楓。負けってことは、俺に惚れたってことでいいんだよね?」
“惚れた”
改めて言葉にされると恥ずかしいな。
腕の中で、小さく頷く。
すると、さらにきつく抱きしめてきた。
「俺が好き? 貴島じゃなくて?」
貴島君の名前を出されて、ハッと顔を上げる。
すぐ目の前には龍輝君の綺麗な顔があった。
真っすぐ私を見下ろして、返事を促してくる。
「貴島君とは一週間だけ付き合って欲しいって言われてただけで……。さっききちんと返事をした」
ちゃんと、告白の返事はした。
その足どりは重い。
好意を持ってくれていた人を振るって結構精神的に来るなぁ。
そう思いながら、家までの道のりを歩いていると、「デート帰りな割には暗いじゃねぇか」と後ろから声をかけられた。
振り返ると買い物袋をぶら下げたお兄ちゃんがニヤニヤしながら立っていた。
「お兄ちゃん……」
「デートはつまらなかったのか?」
そう聞かれて首を横に振る。つまらないことはなかった。デート自体はとても楽しかったのだ。
「違うけど……」
「じゃぁ、あの男と別れたんだろ」
鋭い指摘に顔を上げて驚く。
「えっ!どうして……」
「だってお前、あの男といても楽しそうじゃなかったし」
毎朝迎えに来ていたときの私の様子を言っているのだろうか。
そんなところを見ていたなんて……。
私、そんなに顔に出ていたのかな……。
「なんか無理に笑っている顔してた。だから、あぁ楓はこの男には恋愛感情はないんだろうなって思っていたよ」
「そうだったんだ」
「まぁ、お兄ちゃんとしては変な虫が取れて嬉しいけどな」
虫って……。このシスコンめ。
私はハァとため息をつく。お兄ちゃんですら感じたんだから、貴島君はずっと感じていたんだろうな。
本当、悪いことをしてしまった。
お兄ちゃんと肩を並べて歩いていると、「あっ」と何かを思い出したようだった。
「そうだ。お前が出かけてすぐに、人が訪ねてきたぞ」
「人が訪ねてきたの? 誰?」
お兄ちゃんはニヤッと笑う。
その笑いに、眉を潜める。
「どっかで見たことあると思ったんだ。あいつ」
「あいつ?」
お兄ちゃんは私を抜かしてサッサと歩いていき、ゆっくり振り返る。
名探偵が推理を日披露するかのようだ。
「俺、人の顔は忘れないんだ。成長していても気が付いたぜ。あいつ、昔、一度だけ公園でお前と遊んでいるのを見かけたことがあったんだ」
「え、それって……」
「子供の頃から綺麗な顔立ちしていたから、余計に印象に残っている」
まさか、龍輝君?
龍輝君が私を訪ねてきたの?
「楓さん、いますか? って走ってきたのかぜーぜー言っててさ。夕方に帰ってくるはずだとは伝えたけどな」
足が止まる私にお兄ちゃんは微笑んだ。
「お前の本当の相手ってあいつだろう? 会いにでも行ったら?」
そう言うと、じゃぁな、と手を振って先に行ってしまった。
お兄ちゃんの言うあいつって……。
『お前の本当の相手』
その言葉が心に響いた。
そうだ、私の本当の気持ちの相手。
家まで来てくれたんだ。何しに? 今日は、貴島君とデートだって知っているはずだよね?
それなのに、息を切らせて私の家まで何しに来たの?
気がつくと私は走り出していた。
なぜか、あそこへ行きたいと思ったんだ。
ふたりの思い出のあの公園へと。
どうしてここに行きたいのかなんて、わからない。
でも、行かなきゃって。
会うならそこしかないって思ったの。
それがどうしてかなんてわからないけど、でも、彼ならここにいるって思った。
きっとここに居るって思ったんだよ。
「龍輝君……」
私の呟きに、あの道路沿いの大きな木の上に居た人がユックリと顔を上げた。
そして、下にいる私と目が合う。
やっぱり、いた。
「龍輝君」
「……」
呼びかけても無反応だ。
「あの、えっと……」
何て言ったらいいだろう。私が言葉に迷っていると龍輝君はクスッと笑った。
「どうしたの。今日は貴島とデートじゃなかったの」
「あっ、うん……。そうなんだけど……」
「帰り早くない? 泊まりかと思ったけど?」
「なっ…! 違うっ!」
慌てて大きな声で否定する。
龍輝君はそんな私をチラリと横目で見た。
そして龍輝君は薄く笑いながら私に言った。
「おいでよ、楓ちゃん」
ハッと龍輝君を見る。
「おいでよ」
「たっくん……」
私に向かってスッと伸びた、その差し出された手を……掴んだ。
こどもの頃は、私のほうが少し背が大きかった。
『おいでよ、たっくん』
そういって今みたいに手を差し出していた。
あの可愛いたっくんが、今こうやって私の手を取り、軽々と持ち上げる。
その力強い腕に胸が高鳴る。
私を顔色ひとつ変えずに木の上に持ち上げちゃうんだ。
もうあの頃の、可愛いたっくんではない。
“男の人”なんだ。
「軽っ…」
私を引っ張り上げて、木の太い幹に乗せた龍輝君が呟く。
あのころは大きかったこの木も、今では二人で並んで座ると少し窮屈だ。
肩を寄せ合って、くっつかないといけない。
どうしよう、緊張して身体が強張る。心臓の音が聞こえるんじゃないかとさらにドキドキした。
「今じゃぁこんなに小さい木なのに、あの頃は凄くでかくて……。こんな高さから落ちて怪我するくらいだもんな」
「龍輝君……」
間近に見える龍輝君の顔は、昔を思い出しているようだった。
私は龍輝君の傷の辺りに手を伸ばして触れた。
龍輝君は驚いたような顔で私を見つめる。
「楓?」
「あっ、ごめん」
ハッとして手を引っ込めようとしたがその手を龍輝君に掴まれた。
「あ、あの、今でも痛むのかなって思って……」
慌てて言い訳をする。
気が付いたら触っていたなんて、そんな痴女のようなこと恥ずかしくて言えない。
私が焦っている間も、龍輝君に手を掴まれたまま。さっきよりさらにその近さを意識し、ドキドキが激しくなる。
ど、どうしよう。手を離してくれない……。
龍輝君の手は、すっぽりと私の手を包み込む。
「龍輝君、離して?」
長い沈黙の中、やっと声をしぼり出す。
龍輝君は私を見つめたまま静かに低く言った。
「離していいの……?」
その声にドキッと心臓が激しく高鳴る。
ギュッと掴まれるような、甘い切なさ。
そして、貴島君には決してなかった胸の苦しさ。
苦しいのに……。
苦しくて、上手く呼吸が出来ないのに……。
「離さないで……」
自分で自分の言葉に驚いた。
でも……、それが私の本心だった。
離さないでほしい。
ずっと触れていてほしいし、触れていたい。
私だけを見つめていてほしい。
「ゲームは私の負けだよ」
負けだ。
龍輝君に惚れたら私の負け。
「私、きっと初めから負けていたの。それに、気がつかないふりしていただけだった……あっ……」
言葉が終わる前に、私は龍輝君の腕の中に引き込まれた。
背中に腕が回されて、ぴったりと密着してギュッと抱きしめられる。
「たっ、龍輝君っ」
「おっせーよ、認めんの」
耳元で龍輝君が苦笑しながら呟く。
それが、余計にドキドキさせてどうしていいかわからなくなるほどだった。
「楓。負けってことは、俺に惚れたってことでいいんだよね?」
“惚れた”
改めて言葉にされると恥ずかしいな。
腕の中で、小さく頷く。
すると、さらにきつく抱きしめてきた。
「俺が好き? 貴島じゃなくて?」
貴島君の名前を出されて、ハッと顔を上げる。
すぐ目の前には龍輝君の綺麗な顔があった。
真っすぐ私を見下ろして、返事を促してくる。
「貴島君とは一週間だけ付き合って欲しいって言われてただけで……。さっききちんと返事をした」
ちゃんと、告白の返事はした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
記憶を無くした、悪役令嬢マリーの奇跡の愛
三色団子
恋愛
豪奢な天蓋付きベッドの中だった。薬品の匂いと、微かに薔薇の香りが混ざり合う、慣れない空間。
「……ここは?」
か細く漏れた声は、まるで他人のもののようだった。喉が渇いてたまらない。
顔を上げようとすると、ずきりとした痛みが後頭部を襲い、思わず呻く。その拍子に、自分の指先に視線が落ちた。驚くほどきめ細やかで、手入れの行き届いた指。まるで象牙細工のように完璧だが、酷く見覚えがない。
私は一体、誰なのだろう?
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
ある日、憧れブランドの社長が溺愛求婚してきました
蓮恭
恋愛
恋人に裏切られ、傷心のヒロイン杏子は勤め先の美容室を去り、人気の老舗美容室に転職する。
そこで真面目に培ってきた技術を買われ、憧れのヘアケアブランドの社長である統一郎の自宅を訪問して施術をする事に……。
しかも統一郎からどうしてもと頼まれたのは、その後の杏子の人生を大きく変えてしまうような事で……⁉︎
杏子は過去の臆病な自分と決別し、統一郎との新しい一歩を踏み出せるのか?
【サクサク読める現代物溺愛系恋愛ストーリーです】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる