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微睡みの央で
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心地好い微睡みの最中に私は久しぶりの感覚を感じ取った、この感覚は間違いなく[アレ]等がまた漂流して来たのだろう
「800年ぶりかな、今回はどんなことが起こるのかな?」
半透明のガラスのような玉座から身を起こして夜空を仰ぎ観る、ここは世界で四番目に古い拠点である万年城[ミレニアム]その屋内なのだ、ならば何故夜空を仰ぎ観ることが出来るのか?
その答えは万年城全体が透き通っているからだ、これは比喩でも何でもなくこの城全体が半透明で透けているのだ。
「興味深いよね、[アレ等]は何処から流れて来るのか、その流れを逆に登ればもしかしたら違う世界があるかも知れないよね?」
長いピンクの髪を掬い上げながら紫色の瞳はまだ見ぬ世界に期待の色を宿す、その眼にNの文字を浮かべて
かつて最初のプレイヤーと共に漂流して来たこの万年城から生まれた種族パラファラピヌ、架空の悪魔と呼ばれるその種族は悪魔よりヴァンパイアに近い性質を秘めている、これは最初に漂流して来たプレイヤーなる存在が吸血鬼であった為に自身に似せて彼女達の先祖を創り出したが故と伝わっている
純白のボディースーツに身を包み背中から少し離れた白金《プラチナ》の翼を浮遊させて万年城の同胞達に通信の魔法である[テレフォン]を発動させ連絡を取る、万年城から目視出来る場所に漂着したモノに視線を向けながら
「みんな聞こえますか、今回は私達の敷地内に流れ着いたみたいなので一緒に御挨拶に参りましょう」
その場所は斜め四方に巨大な長方形の壁が囲みそれぞれに違う生物のレリーフが刻まれていた
その中央に黒色の大理石で出来た塔が聳え立っている、周りには暗黒を敷き詰めたように黒い色の花が咲き乱れている
その漆黒の花畑の中で一人の少女が困惑した表情でそこに侵入して来た一向に血のように紅い瞳を向けている
最初に口火を切ったのはピンクの髪をたなびかせNの文字が浮かんだ紫色の瞳の少女
その全身は純白のボディースーツが包み白金《プラチナ》の翼が背中の辺りを浮遊している
「御招きもなくやって来たことにまずは謝罪をさせて頂きます、まずは自己紹介を私はギアと呼ばれています」
空中からコウモリを思わせる漆黒の翼を羽ばたかせながらそれに相反する雪のように白い肌と薄い灰色の髪をした少女が降りて来て少女へと優雅に一礼する
「ワタシはユミと云いますどうぞよろしく」
水色の瞳で少女を値踏みするように見つめてにこやかな笑みを浮かべる
「なるほど、あなたも氷使いなのですね?実はワタシもそうなのです、気が合うとうれしいですねぇ」
「誰もそんなこと聞いてないねぇよ?ガーベラだ、よろしくな」
言いながら前に出たのは丸みを帯びた円形の真紅の鎧を着込んだ者、暗いバイザーのようなもので顔半分を覆っている為分からないがその声は少女のようだ
「わたくしはエリナと云いますわ、どうぞよろしく」
次に名乗ったのはこの面子の中で飛び抜けて長身の女性だ、金色の髪と薄い黄色の肌、しかし何より奇妙なのは左右に六本、首からも左右合わせて六本、背面には十数本の黒く異様に長い多腕を生やしている、その見た目に反してとても幼い声だ
「次は我ですね、我は北欧の元神にして今は邪神のムラクモです、よろしくですね」
最後に名乗ったのは多腕の者程ではないがこのメンバーでは長身の女性、身体中に白い肋骨を模した鎧と左腕には骨がツギハギの歪な盾に夜空より尚黒い暗黒を燃やしたような黒炎が揺らめいている、顔半分を般若に似た黒い面で隠している
「さて、一通り自己紹介も終わったことですし貴女のお名前もぜひ」
「私の名前は・・・」
その夜、微睡みの央で出会った奇跡に、架空の悪魔達が暗躍を始める
「800年ぶりかな、今回はどんなことが起こるのかな?」
半透明のガラスのような玉座から身を起こして夜空を仰ぎ観る、ここは世界で四番目に古い拠点である万年城[ミレニアム]その屋内なのだ、ならば何故夜空を仰ぎ観ることが出来るのか?
その答えは万年城全体が透き通っているからだ、これは比喩でも何でもなくこの城全体が半透明で透けているのだ。
「興味深いよね、[アレ等]は何処から流れて来るのか、その流れを逆に登ればもしかしたら違う世界があるかも知れないよね?」
長いピンクの髪を掬い上げながら紫色の瞳はまだ見ぬ世界に期待の色を宿す、その眼にNの文字を浮かべて
かつて最初のプレイヤーと共に漂流して来たこの万年城から生まれた種族パラファラピヌ、架空の悪魔と呼ばれるその種族は悪魔よりヴァンパイアに近い性質を秘めている、これは最初に漂流して来たプレイヤーなる存在が吸血鬼であった為に自身に似せて彼女達の先祖を創り出したが故と伝わっている
純白のボディースーツに身を包み背中から少し離れた白金《プラチナ》の翼を浮遊させて万年城の同胞達に通信の魔法である[テレフォン]を発動させ連絡を取る、万年城から目視出来る場所に漂着したモノに視線を向けながら
「みんな聞こえますか、今回は私達の敷地内に流れ着いたみたいなので一緒に御挨拶に参りましょう」
その場所は斜め四方に巨大な長方形の壁が囲みそれぞれに違う生物のレリーフが刻まれていた
その中央に黒色の大理石で出来た塔が聳え立っている、周りには暗黒を敷き詰めたように黒い色の花が咲き乱れている
その漆黒の花畑の中で一人の少女が困惑した表情でそこに侵入して来た一向に血のように紅い瞳を向けている
最初に口火を切ったのはピンクの髪をたなびかせNの文字が浮かんだ紫色の瞳の少女
その全身は純白のボディースーツが包み白金《プラチナ》の翼が背中の辺りを浮遊している
「御招きもなくやって来たことにまずは謝罪をさせて頂きます、まずは自己紹介を私はギアと呼ばれています」
空中からコウモリを思わせる漆黒の翼を羽ばたかせながらそれに相反する雪のように白い肌と薄い灰色の髪をした少女が降りて来て少女へと優雅に一礼する
「ワタシはユミと云いますどうぞよろしく」
水色の瞳で少女を値踏みするように見つめてにこやかな笑みを浮かべる
「なるほど、あなたも氷使いなのですね?実はワタシもそうなのです、気が合うとうれしいですねぇ」
「誰もそんなこと聞いてないねぇよ?ガーベラだ、よろしくな」
言いながら前に出たのは丸みを帯びた円形の真紅の鎧を着込んだ者、暗いバイザーのようなもので顔半分を覆っている為分からないがその声は少女のようだ
「わたくしはエリナと云いますわ、どうぞよろしく」
次に名乗ったのはこの面子の中で飛び抜けて長身の女性だ、金色の髪と薄い黄色の肌、しかし何より奇妙なのは左右に六本、首からも左右合わせて六本、背面には十数本の黒く異様に長い多腕を生やしている、その見た目に反してとても幼い声だ
「次は我ですね、我は北欧の元神にして今は邪神のムラクモです、よろしくですね」
最後に名乗ったのは多腕の者程ではないがこのメンバーでは長身の女性、身体中に白い肋骨を模した鎧と左腕には骨がツギハギの歪な盾に夜空より尚黒い暗黒を燃やしたような黒炎が揺らめいている、顔半分を般若に似た黒い面で隠している
「さて、一通り自己紹介も終わったことですし貴女のお名前もぜひ」
「私の名前は・・・」
その夜、微睡みの央で出会った奇跡に、架空の悪魔達が暗躍を始める
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