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第46話 姫様の禁句

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「うるさい!!

嫌なものは嫌なの!!」

フィーがジュリアにミーナを嫌う理由を聞いても、

ジュリアはそういうだけだった。

フィーはジュリアもミーナも好きだったので、

二人には仲良くしてもらいたかった。

フィーから見た二人はよく似ていた。

ジュリアもミーナも素直じゃないが、

根はお人好しで優しいのだ。

フィーが二人はよく似ていると、

初めてジュリアに言ったとき、

ジュリアは物凄い眼でフィーを睨んだ後、

1週間口を利いてくれなかった。

それからジュリアにたいしてミーナの話は禁句だったが、

フィーは生まれついてのうっかり屋なので、

再び禁句を口にしてしまったのだ。
















「で、誰が誰みたいだって??」

そういうジュリアの目は座っていた。

美人が凄むと恐ろしく恐い。

「………………なんでもありません( ´_ゝ`)」

フィーは大人しく降参した。

「ふん!!

まぁいいわ!!

今はマリア様の方が重要だし!!」

「……………( ´_ゝ`)」

フィーは否定意見を述べることを諦めた。

『感情的になった女性に逆らっても、

そこに幸福は存在しない。』

脳筋の父親が以前言っていた言葉だ。

脳筋の父親にしては名言である。

朴念仁の父親にここまで悟りを開かせたのは母だが、

二人の間に何があったか、

それは神のみぞ知る。


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