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第6章 王都への旅路
第142話 のどかな午後
「こんにちは。エレン様はいらっしゃいますか?」
ゼノ達が旅だった日の午後、
レオンはテオドアール家を訪れた。
「これはこれはレオン様、
よくいらっしゃいました。
エレン様は朝あそびにいってくるといって出掛けたので、
てっきりレオン様のところに行っているのかと。
ドードーにも昼は外で食べるから要らないと言って出掛けたようで。」
レオンを出迎えたヨハンが言った。
エレンは基本的に自由に領内を飛び回っているが、
ここ最近はずっとレオンと遊んでいたので、
レオンがテオドアール家に来るか、
エレンがレオンの滞在先に行って留学準備の邪魔、
もとい手伝いをすることが多く、
エレンがレオンのところに行った時は、
夕方になってから帰ってくることが多かったので、
エレンが昼に不在でも気にするものはいなかった。
「いえ、こちらにはいらっしゃっていません。
昨日は顔を出せなかったので、
今日はゼノさんに借りた本を返しつつ、
ご挨拶をと思ったのですが。」
ゼノは変態だったが博学であったので、
レオンはよくゼノから本を借りていた。
「ゼノも急用で今朝王都にたびだちまして不在にしております。
本は私がお預かりしましょう。
あいにく旦那様も体調を崩して寝込んでいまして。
エレン様は町にでもあそびに行ったのでしょうからいつ帰ってくることやら。
お忙しいところ来ていただいたのに申し訳ありません。」
ヨハンは心底申し訳なさそうに謝ったが、
レオンは気にしないでくださいと言って、
しばらくヨハンと世間話をしてから、
また来ますと言って帰っていった。
晴れた日ののどかな午後だった。
どんなに遅くなっても夕飯までにはエレンはテオドアール家に帰っていた。
しかしその日、
ドードーがエレンの好物の牛煮込みを作ったのに、
エレンは夕飯の時間になっても帰ってこなかった。
ゼノ達が旅だった日の午後、
レオンはテオドアール家を訪れた。
「これはこれはレオン様、
よくいらっしゃいました。
エレン様は朝あそびにいってくるといって出掛けたので、
てっきりレオン様のところに行っているのかと。
ドードーにも昼は外で食べるから要らないと言って出掛けたようで。」
レオンを出迎えたヨハンが言った。
エレンは基本的に自由に領内を飛び回っているが、
ここ最近はずっとレオンと遊んでいたので、
レオンがテオドアール家に来るか、
エレンがレオンの滞在先に行って留学準備の邪魔、
もとい手伝いをすることが多く、
エレンがレオンのところに行った時は、
夕方になってから帰ってくることが多かったので、
エレンが昼に不在でも気にするものはいなかった。
「いえ、こちらにはいらっしゃっていません。
昨日は顔を出せなかったので、
今日はゼノさんに借りた本を返しつつ、
ご挨拶をと思ったのですが。」
ゼノは変態だったが博学であったので、
レオンはよくゼノから本を借りていた。
「ゼノも急用で今朝王都にたびだちまして不在にしております。
本は私がお預かりしましょう。
あいにく旦那様も体調を崩して寝込んでいまして。
エレン様は町にでもあそびに行ったのでしょうからいつ帰ってくることやら。
お忙しいところ来ていただいたのに申し訳ありません。」
ヨハンは心底申し訳なさそうに謝ったが、
レオンは気にしないでくださいと言って、
しばらくヨハンと世間話をしてから、
また来ますと言って帰っていった。
晴れた日ののどかな午後だった。
どんなに遅くなっても夕飯までにはエレンはテオドアール家に帰っていた。
しかしその日、
ドードーがエレンの好物の牛煮込みを作ったのに、
エレンは夕飯の時間になっても帰ってこなかった。
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