マシュマロ王子と無愛想な婚約者の前途多難な婚約破棄(-_-)

てん

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第44話 ため息

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シャルロットとアレキサンダーの顔あわせの日がやってきた。

今日はお茶会ではなく、

アレキサンダーに会いに行くということで、

シャルロットはいつもよりシンプルで動きやすいドレスを着てアーノルドの隣を歩いていた。

シャルロットは結局乗馬服を断れず、

新しい乗馬服を仕立てることになったが、

せめてもの抵抗で、

フリルや可愛らしい色のものは拒否し、

全体的に地味な色のものにしてもらった。

そんなシャルロットに対してルミリアは

「しょうがないわね!」

と苦笑するだけだった。

シャルロットはせっかく母親が張り切っていたのに水を指すようなことをして悪かったかなと気にしていた。

「ふぅ……」

シャルロットはため息をついた。








「ふぅ……」

一方アーノルドもため息をついた。

アーノルドは先日のジョージアの態度が気になっていた。

シャルロットとアレキサンダーに会いに行くのは楽しみだったが、

シャルロットの顔を見ると、

先日のジョージアの顔がちらついて、

なんだか気分が落ち込んだ。


「「ふぅ……」」



二人は心ここにあらずと言った感じで、

仲良く同時にため息をついた。
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