69 / 77
3章
ドキドキな食事会
しおりを挟む
お茶を楽しんで(特にマカロン。あのあと、ねだって2つ貰った。)いると、晩餐の支度が整ったと、先程と同じ侍女が伝えに来てくれた。
マカロンを少々食べ過ぎたと思いながらも、食堂に誘導される。
お茶とマカロンでたっぷりなお腹に入るか心配でお腹の辺りをゆさゆさとさすっりながら入室すれば、既にハミルトン侯爵夫妻は中いた。
慌てて淑女の礼をとるが、お腹をさすっていたのは見られているから、顔から火が出そうな勢いで恥ずかしい。誰か、私に水を掛けてくれないだろうか。そうすれば、落ち着く気がする。
「あらあら、可愛い客人の登場ね」
ふふふと、柔らかく笑う夫人と「久しぶりに見たが、また一段と可愛らしくなって」と、茶化す侯爵。
屋敷でこのような行動をとろうものなら、母に「アンの分は少なくしなさい」と言われてしまう。
本当に礼儀には厳しい人だと思う。その点、ここの人たちは優しいが、いまだけかもしれない。夫人や侯爵も婚姻を結んだ途端に、母のように厳しくなるのかもしれないと思うと、お腹のあたりがきゅるきゅると鳴る。
「アン、席に着こうか」
柔らかく笑って…いまにも吹き出しそうなを堪えているユーゴがエスコートしてくれるが、お腹の音が聞こえていたのか。そこは、聞こえない振りをしてくれてもいいではないか!!
侍女が先程、お茶を運んでくれた時は、聞こえない振りしていたのに。
真っ赤になった顔で隣に座ったユーゴを睨み付ける。
「まあ、アンジュちゃん。可愛い顔で睨んでも、あの子の悪戯心に火が着いてしまうからやめなさい」
「母様!」
余裕のないのか、大きな声を出すものだから驚いてしまう。それにしても、侯爵もマナーについて何も言わずににこにこしている。
それが、逆に怖い。だったら、我が母のように怒ってくれる方が数倍マシだ。
「ほらほら、2人ともアンジュちゃんで遊ぶのはやめて食事にしようではないか」
遊ばれていたのか!!
それにしても、食事の時間だというのに、オリヴォア様の姿が見えない。
私がオリヴォア様を知っていることを彼は知らないから何も言わない方がいいのだろう。
運ばれてきた食事を、ゆっくりとそれして食べていると「マカロン食べ過ぎたかな?」とふいに耳打ちされた。
それは言わないで欲しい。
私もそれは思っていた。運ばれてきた前菜から子鹿のテリーヌまではよかったが、最後のデザートになってお腹がギブアップを訴えている。
侯爵家の食事はやっぱり料理長の腕がいい。屋敷の料理長も腕がいいけれど、その上をいくくらいだ。侯爵家でこれなら、城はさらに凄いのだろう。
目は食べたいけれど、お腹は苦しい。
無理だと諦めていると「やっぱり、女の子にこの食事量は大変よね。また、屋敷にいらっしゃい。今度は私と御茶会でもしましょう」と、夫人が提案してくれるものだから、頷くしかない。
「母様、そこには勿論、僕もいていいのですよね?」
「何を言っているの?貴方は仕事をしなさい。それに、これからは此方にやって来る頻度も高くなるのだからね」
あっ、そうだ。夫人に言われて思い出した。
ハミルトン家に嫁ぐために花嫁修行しなくてはいないのだ。屋敷でするものだと思っていたら、此処に来ることになるのか。
料理美味しいから嬉しいな。と、呑気なことを考えていると横から突然揺さぶられる。
えっ、食べたもの吐くからやめて欲しい。
「そんな話、聞いてないよ」
「ユーゴ、アンジュちゃんが苦しそうだから離してやりなさい」
侯爵のひとことでやっと解放された。
「父様、どういうことですか!これからアンが一緒って」
ん?話が飛躍して一緒にいることになっている。
ユーゴの頭は大丈夫なのだろうか?
「落ち着いて。おじ様がきちんとお話ししてくださるはずよ。私もはじめて聞いて驚いているのよ」
血が引くような気分というか、気持ち悪い。うっと吐き出しそうなのを我慢しているが、そろそろ限界。
ユーゴを落ち着かせて、そのまま床とご対面しそうになったところを支えられ、間一髪で倒れなくて済んだが、何処か休める場所に連れていって欲しいと思いながら意識を失う。
マカロンを少々食べ過ぎたと思いながらも、食堂に誘導される。
お茶とマカロンでたっぷりなお腹に入るか心配でお腹の辺りをゆさゆさとさすっりながら入室すれば、既にハミルトン侯爵夫妻は中いた。
慌てて淑女の礼をとるが、お腹をさすっていたのは見られているから、顔から火が出そうな勢いで恥ずかしい。誰か、私に水を掛けてくれないだろうか。そうすれば、落ち着く気がする。
「あらあら、可愛い客人の登場ね」
ふふふと、柔らかく笑う夫人と「久しぶりに見たが、また一段と可愛らしくなって」と、茶化す侯爵。
屋敷でこのような行動をとろうものなら、母に「アンの分は少なくしなさい」と言われてしまう。
本当に礼儀には厳しい人だと思う。その点、ここの人たちは優しいが、いまだけかもしれない。夫人や侯爵も婚姻を結んだ途端に、母のように厳しくなるのかもしれないと思うと、お腹のあたりがきゅるきゅると鳴る。
「アン、席に着こうか」
柔らかく笑って…いまにも吹き出しそうなを堪えているユーゴがエスコートしてくれるが、お腹の音が聞こえていたのか。そこは、聞こえない振りをしてくれてもいいではないか!!
侍女が先程、お茶を運んでくれた時は、聞こえない振りしていたのに。
真っ赤になった顔で隣に座ったユーゴを睨み付ける。
「まあ、アンジュちゃん。可愛い顔で睨んでも、あの子の悪戯心に火が着いてしまうからやめなさい」
「母様!」
余裕のないのか、大きな声を出すものだから驚いてしまう。それにしても、侯爵もマナーについて何も言わずににこにこしている。
それが、逆に怖い。だったら、我が母のように怒ってくれる方が数倍マシだ。
「ほらほら、2人ともアンジュちゃんで遊ぶのはやめて食事にしようではないか」
遊ばれていたのか!!
それにしても、食事の時間だというのに、オリヴォア様の姿が見えない。
私がオリヴォア様を知っていることを彼は知らないから何も言わない方がいいのだろう。
運ばれてきた食事を、ゆっくりとそれして食べていると「マカロン食べ過ぎたかな?」とふいに耳打ちされた。
それは言わないで欲しい。
私もそれは思っていた。運ばれてきた前菜から子鹿のテリーヌまではよかったが、最後のデザートになってお腹がギブアップを訴えている。
侯爵家の食事はやっぱり料理長の腕がいい。屋敷の料理長も腕がいいけれど、その上をいくくらいだ。侯爵家でこれなら、城はさらに凄いのだろう。
目は食べたいけれど、お腹は苦しい。
無理だと諦めていると「やっぱり、女の子にこの食事量は大変よね。また、屋敷にいらっしゃい。今度は私と御茶会でもしましょう」と、夫人が提案してくれるものだから、頷くしかない。
「母様、そこには勿論、僕もいていいのですよね?」
「何を言っているの?貴方は仕事をしなさい。それに、これからは此方にやって来る頻度も高くなるのだからね」
あっ、そうだ。夫人に言われて思い出した。
ハミルトン家に嫁ぐために花嫁修行しなくてはいないのだ。屋敷でするものだと思っていたら、此処に来ることになるのか。
料理美味しいから嬉しいな。と、呑気なことを考えていると横から突然揺さぶられる。
えっ、食べたもの吐くからやめて欲しい。
「そんな話、聞いてないよ」
「ユーゴ、アンジュちゃんが苦しそうだから離してやりなさい」
侯爵のひとことでやっと解放された。
「父様、どういうことですか!これからアンが一緒って」
ん?話が飛躍して一緒にいることになっている。
ユーゴの頭は大丈夫なのだろうか?
「落ち着いて。おじ様がきちんとお話ししてくださるはずよ。私もはじめて聞いて驚いているのよ」
血が引くような気分というか、気持ち悪い。うっと吐き出しそうなのを我慢しているが、そろそろ限界。
ユーゴを落ち着かせて、そのまま床とご対面しそうになったところを支えられ、間一髪で倒れなくて済んだが、何処か休める場所に連れていって欲しいと思いながら意識を失う。
0
あなたにおすすめの小説
貴妃エレーナ
無味無臭(不定期更新)
恋愛
「君は、私のことを恨んでいるか?」
後宮で暮らして数十年の月日が流れたある日のこと。国王ローレンスから突然そう聞かれた貴妃エレーナは戸惑ったように答えた。
「急に、どうされたのですか?」
「…分かるだろう、はぐらかさないでくれ。」
「恨んでなどいませんよ。あれは遠い昔のことですから。」
そう言われて、私は今まで蓋をしていた記憶を辿った。
どうやら彼は、若かりし頃に私とあの人の仲を引き裂いてしまったことを今も悔やんでいるらしい。
けれど、もう安心してほしい。
私は既に、今世ではあの人と縁がなかったんだと諦めている。
だから…
「陛下…!大変です、内乱が…」
え…?
ーーーーーーーーーーーーー
ここは、どこ?
さっきまで内乱が…
「エレーナ?」
陛下…?
でも若いわ。
バッと自分の顔を触る。
するとそこにはハリもあってモチモチとした、まるで若い頃の私の肌があった。
懐かしい空間と若い肌…まさか私、昔の時代に戻ったの?!
夫「お前は価値がない女だ。太った姿を見るだけで吐き気がする」若い彼女と再婚するから妻に出て行け!
佐藤 美奈
恋愛
華やかな舞踏会から帰宅した公爵夫人ジェシカは、幼馴染の夫ハリーから突然の宣告を受ける。
「お前は価値のない女だ。太った姿を見るだけで不快だ!」
冷酷な言葉は、長年連れ添った夫の口から発せられたとは思えないほど鋭く、ジェシカの胸に突き刺さる。
さらにハリーは、若い恋人ローラとの再婚を一方的に告げ、ジェシカに屋敷から出ていくよう迫る。
優しかった夫の変貌に、ジェシカは言葉を失い、ただ立ち尽くす。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
【完結】婚約者と養い親に不要といわれたので、幼馴染の側近と国を出ます
衿乃 光希
恋愛
卒業パーティーの最中、婚約者から突然婚約破棄を告げられたシェリーヌ。
婚約者の心を留めておけないような娘はいらないと、養父からも不要と言われる。
シェリーヌは16年過ごした国を出る。
生まれた時からの側近アランと一緒に・・・。
第18回恋愛小説大賞エントリーしましたので、第2部を執筆中です。
第2部祖国から手紙が届き、養父の体調がすぐれないことを知らされる。迷いながらも一時戻ってきたシェリーヌ。見舞った翌日、養父は天に召された。葬儀後、貴族の死去が相次いでいるという不穏な噂を耳にする。恋愛小説大賞は51位で終了しました。皆さま、投票ありがとうございました。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
【完結】結婚式前~婚約者の王太子に「最愛の女が別にいるので、お前を愛することはない」と言われました~
黒塔真実
恋愛
挙式が迫るなか婚約者の王太子に「結婚しても俺の最愛の女は別にいる。お前を愛することはない」とはっきり言い切られた公爵令嬢アデル。しかしどんなに婚約者としてないがしろにされても女性としての誇りを傷つけられても彼女は平気だった。なぜなら大切な「心の拠り所」があるから……。しかし、王立学園の卒業ダンスパーティーの夜、アデルはかつてない、世にも酷い仕打ちを受けるのだった―― ※神視点。■なろうにも別タイトルで重複投稿←【ジャンル日間4位】。
亡き姉を演じ初恋の人の妻となった私は、その日、“私”を捨てた
榛乃
恋愛
伯爵家の令嬢・リシェルは、侯爵家のアルベルトに密かに想いを寄せていた。
けれど彼が選んだのはリシェルではなく、双子の姉・オリヴィアだった。
二人は夫婦となり、誰もが羨むような幸福な日々を過ごしていたが――それは五年ももたず、儚く終わりを迎えてしまう。
オリヴィアが心臓の病でこの世を去ったのだ。
その日を堺にアルベルトの心は壊れ、最愛の妻の幻を追い続けるようになる。
そんな彼を守るために。
そして侯爵家の未来と、両親の願いのために。
リシェルは自分を捨て、“姉のふり”をして生きる道を選ぶ。
けれど、どれほど傍にいても、どれほど尽くしても、彼の瞳に映るのはいつだって“オリヴィア”だった。
その現実が、彼女の心を静かに蝕んでゆく。
遂に限界を越えたリシェルは、自ら命を絶つことに決める。
短剣を手に、過去を振り返るリシェル。
そしていよいよ切っ先を突き刺そうとした、その瞬間――。
婚約破棄、ありがとうございます
奈井
恋愛
小さい頃に婚約して10年がたち私たちはお互い16歳。来年、結婚する為の準備が着々と進む中、婚約破棄を言い渡されました。でも、私は安堵しております。嘘を突き通すのは辛いから。傷物になってしまったので、誰も寄って来ない事をこれ幸いに一生1人で、幼い恋心と一緒に過ごしてまいります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる