兄2人からどうにかして処女を守りたいけどどうしたものか

たかし

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30、両親の馴れ初めを聞くのなんか気まずい

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風呂も済ませ、出前を取りまくった食事も終え、俺らは一人部屋にしては広いサクヤの部屋でダベっていた。

ふかふかの布団が敷き詰められた床にそれぞれ寝っ転がってスナック菓子をつまんでいる。


「たのしーね!お菓子追加する?たっくさん買ってきたんだ!」

「10袋目だぞ。明日食べ放題行くんだから我慢しろ」

「いいじゃんいいじゃん!サクヤ!開けろ!」

「イエッサー!!」

絶対食べ切れないだろ。
てかさっきからユキヤしか食べてないし。

バクバク食ってんなぁ。ちっこい体のどこに吸い込まれてんだろ。

「ねぇねぇ!恋バナしよ!恋バナ!」

女子か。

「いいねぇ!じゃあ俺から!えー、俺、智則の初恋は小学3年の頃でした!」

「興味ないけど名前は?」

「興味ないとか言うな。ももこちゃん!お人形さんみたいな可愛い子でさぁ、一目惚れだったよね!」

「小3から盛ってたんだ。ヤった?」

「残念ながらヤってなーい」

小3でヤるヤらないあるのか…?

そもそもそういう知識無くないか?
え、そんな早い時期から知識蓄えてた感じ?

俺だけ?

「まぁどうでもいいや。次!」

「え?!ちょっまだ終わってないんだけど!」

「つまんないもん」

「ひどいっっ」

「……ユキは興味あるよ!!元気出してっ!」

「ユキくんっ!なんていい子なのっ!!可愛いっ好きっ!」

中1に気を遣われる高1男子。
見てて痛々しいな。

「僕はねぇ、中2の時に見かけた名前知らない子だよっ。カッコ良かった!」

ボーイッシュな子が好みなのか。
まぁ、自分が可愛かったら逆を求めちゃうのか?

「……恭ちゃん。勘違いしてると思うから言っとくけど、サクヤの初恋、男だからな。」

「うん。ズボン履いてた!」

「……ズボン履いてる女の子って可能性は?」

「ない!筋肉ムキムキで髪の毛刈り上げてた」

いや偏見ないけど。
なんとなく予想してたけど。

「まぁ、一目惚れするくらいカッコ良かったんだな」

そう言うとサクヤは満面の笑みでうん!と頷いた。

「ユキは!ユキはね、…恭くんが初恋だよっ!」

………ん?

初恋?誰が誰に?

…………え?俺?!

「あー…やっぱり?もー。恭はダメって言ったじゃん!」

「やだもん!カッコいいもん!」

「えーーーーーと……………ありがとう?」

「付き合ってくれるの?!」

「あ、いや、あの…付き合うとかは……ほら…ね?」

キラキラと輝く目で見つめられて何も言えなくなり、トモに助けを求める。

無理無理、と顔を振って断られたが。

「えっとさ……ユキヤはまだ中学生なわけだし、これから色んな人に会うだろ?だから俺以外を知ることも大事……じゃないかな…うん。」

やべぇ。自分でも何言ってるかよく分かんねーわ

「でも!ユキは恭くんが好きだもん!」

「いや、嬉しいんだけどさ、その…………えっと、もうちょっと大きくなってからね?」

「………………ユキが恭くんの身長超えたら付き合ってくれる?」

えっと。

現在俺の身長はユキヤの身長と頭ひとつ分以上違う。
下手したら2つ分か。

でも中学、高校ってどれだけ伸びるか分かんねーからな……

いやでも俺もまだ成長止まってねーし!(たぶん)

「…ダメ…?ユキじゃ、ダメなの…?恭くん…」

うーん、可愛い。

大きな目に溜まった涙は断ったら溢れそうで怖い。

人を泣かせる趣味はないし、昔女の子に泣かれてからというものの、泣かれるとどうしたらいいか分からなくなるのだ。

涙は女の最終兵器、なんて名前をつけた人に激しく同意したい。

「…分かった。俺の身長超えたらね?だからほら、泣くな。」

「ほんと?!頑張るね!牛乳毎日飲む!」

うん。可愛いんだけどさ、若干恐怖だよね。

「……フラグ建設おめでとー………」

「……これはまたベタなフラグ建てたね……これ数年後恭ちゃん泣くわ………」

「なんか言った??」

ボソボソと2人で喋る2人に首を傾げるも、2人はヤレヤレ、といった様子でため息を吐いた。

「あ!そういえばさ!恭とおにーさんたちの馴れ初め!聞かせて!」

「馴れ初めってなんだ。馴れ初め言うな。」

「あ!俺も聞きたいと思った!!」

「はぁ…?馴れ初めって……いや、馴れ初めじゃないんだけど、別に会ったのはそこら辺の義兄弟と同じ感じだぞ。たぶん」

「それでも聞きたい!ね!いいでしょ!」

「まぁ、面白くともなんともないけど。それでもよければ。」

「「「聞く!!」」」


出会い……出会いねぇ……

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