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『スクリーンの暗がりで、あなたにだけ乱されて』 ~既婚同士、始まりは映画館から~
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映画の本編が始まってしばらく経った頃だった。
まばらな客席、ほとんど無音の館内。
スクリーンの明かりに、ちらちらと彼の横顔が浮かんでは消えていく。
そのたびに、なぜか胸の奥が甘く疼いた。
隣に座る早川さんとは、今日で4度目のデート。
最初はカフェ、次はランチ、3回目は彼の車で少し遠出をした。
——ずっと、待ってた。
彼の手が、静かに私の膝に触れたとき。
それがようやく始まる合図だと、身体が先に理解していた。
「……緊張してる?」
耳元で囁かれる低い声に、全身の感覚が一気に集中する。
「だ、だって……ここ、映画館……」
そう口にした私の声は震えていたけれど、彼の手を振りほどくことはできなかった。
むしろ、太ももに置かれた彼の掌が、じんわりと熱を伝えてくるのが心地よくて——
スカートの裾を、そっと指先でめくり上げられる。
タイツの上から、ゆっくりと膝の内側をなぞられた瞬間、喉の奥から漏れそうになった吐息を、私は唇を噛んで抑えた。
「ちゃんと我慢できてる、えらいね……」
早川さんの声はあくまで優しく、けれどその手つきは容赦なく攻めてくる。
布越しに感じる彼の指の温度に、下着の奥がじわじわと湿っていくのがわかる。
そのまま、指先がタイツの中へ——
「……っ」
下着の上から、熱を確かめるように撫でられたとき、腰が小さく跳ねた。
だめ、と思うのに、身体が勝手に彼を求めていく。
彼の指が優しく焦らすたびに、濡れていく感覚がはっきりとわかる。
下着がじっとりと湿り、座っているのに、奥からこぽこぽと音を立てそうなほどだった。
スクリーンの向こうで物語が進む中、私の世界は彼の指先だけになっていた。
---
「出ようか、このまま……ホテル、寄ってもいい?」
彼の言葉に頷くことしかできなかった。
映画館を出るとき、濡れた下着が身体に張りついて歩きにくいほどだった。
映画館を出てから、彼は無言のまま私の手を引いた。
けれど、その手のひらがじんわりと熱くて、それだけで鼓動が早まっていく。
小さなビジネスホテルの一室に入ると、部屋の鍵をかちゃりと閉める音がやけに響いた。
気づけば、彼の腕の中に引き寄せられていた。
「……よく我慢できたね、まゆ」
そう囁かれるだけで、涙が滲むような甘い疼きが、下腹の奥に広がっていく。
「えらい子だよ、ほんと……」
彼の手がゆっくりと私の頬を撫で、顎にそっと指を添える。
顔を上げさせられて、目が合った瞬間——唇を奪われた。
ふわりとしたキス。
けれど、舌先が触れた瞬間、世界がとろけるように揺れた。
彼の唇が、私の輪郭をなぞるように下がっていく。
首筋、鎖骨、肩口——ゆっくりと服をずらされながら、まるで宝物を愛おしむように、優しく、でも確実に火をつけていく。
「まゆ、ここ、さっきからずっと……濡れてるでしょ?」
囁く声が耳にかかる。
答える間もなく、スカートの中へ指が忍び込んだ。
タイツをゆっくりと脱がされ、濡れたショーツの上から熱を確かめるように撫でられる。
その感触に、私は腰を揺らしてしまっていた。
「ほら、こんなに……ぐっしょり。すごいね……可愛い」
言葉のひとつひとつが、からだの奥を甘く震わせる。
濡れた布がずらされ、指先がじんわりと滑り込んでくる。
「んっ……っ」
熱く、溺れるような感覚。
彼の指が、私の中をゆっくりと探るたびに、呼吸が浅くなっていく。
「初めてなのに……もう、こんなにトロトロ。……気持ちよかった?」
「……うん……でも、まだ……もっと……」
自分から求めるような声が漏れてしまって、恥ずかしさで顔が熱くなる。
けれど、彼はそんな私を愛おしそうに見つめ、そっとベッドへと導いた。
上着を脱がされ、ブラのホックを外されて——
肩紐が滑り落ちていくたび、女である自分を取り戻していくような感覚がした。
「全部、見せて」
彼の目に映る私が、どんなふうに映っているのか怖かった。
でも、見られているとわかるたび、奥がきゅんと疼いて、呼吸がうまくできなくなる。
彼の唇が胸元をなぞるたび、柔らかく尖った場所を優しく吸われるたび、
身体が震えて、自分でも信じられないくらい濡れていた。
「もっと気持ちよくなるよ……まゆの、可愛い声……もっと聞かせて」
言葉責めとともに、指がリズムを刻み、奥をなぞるたびに快感が波のように押し寄せる。
声が、漏れる。どうしても、抑えられない。
そして彼が、ゆっくりと、奥の奥まで満たしてきたとき——
「……ぁ、んっ……はや、か、わ、さん……っ」
世界がふわりと溶けていった。
その夜、まゆは何度も「可愛がられた」。
指で、唇で、彼の体温で。
知らなかった快感を教えられて、自分の身体がこんなに素直だということに驚いた。
「……また、したい?」
ベッドの中、背中から抱きしめられながら囁かれた声に、
まゆは黙って、ぎゅっと彼の手を握り返した。
まばらな客席、ほとんど無音の館内。
スクリーンの明かりに、ちらちらと彼の横顔が浮かんでは消えていく。
そのたびに、なぜか胸の奥が甘く疼いた。
隣に座る早川さんとは、今日で4度目のデート。
最初はカフェ、次はランチ、3回目は彼の車で少し遠出をした。
——ずっと、待ってた。
彼の手が、静かに私の膝に触れたとき。
それがようやく始まる合図だと、身体が先に理解していた。
「……緊張してる?」
耳元で囁かれる低い声に、全身の感覚が一気に集中する。
「だ、だって……ここ、映画館……」
そう口にした私の声は震えていたけれど、彼の手を振りほどくことはできなかった。
むしろ、太ももに置かれた彼の掌が、じんわりと熱を伝えてくるのが心地よくて——
スカートの裾を、そっと指先でめくり上げられる。
タイツの上から、ゆっくりと膝の内側をなぞられた瞬間、喉の奥から漏れそうになった吐息を、私は唇を噛んで抑えた。
「ちゃんと我慢できてる、えらいね……」
早川さんの声はあくまで優しく、けれどその手つきは容赦なく攻めてくる。
布越しに感じる彼の指の温度に、下着の奥がじわじわと湿っていくのがわかる。
そのまま、指先がタイツの中へ——
「……っ」
下着の上から、熱を確かめるように撫でられたとき、腰が小さく跳ねた。
だめ、と思うのに、身体が勝手に彼を求めていく。
彼の指が優しく焦らすたびに、濡れていく感覚がはっきりとわかる。
下着がじっとりと湿り、座っているのに、奥からこぽこぽと音を立てそうなほどだった。
スクリーンの向こうで物語が進む中、私の世界は彼の指先だけになっていた。
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「出ようか、このまま……ホテル、寄ってもいい?」
彼の言葉に頷くことしかできなかった。
映画館を出るとき、濡れた下着が身体に張りついて歩きにくいほどだった。
映画館を出てから、彼は無言のまま私の手を引いた。
けれど、その手のひらがじんわりと熱くて、それだけで鼓動が早まっていく。
小さなビジネスホテルの一室に入ると、部屋の鍵をかちゃりと閉める音がやけに響いた。
気づけば、彼の腕の中に引き寄せられていた。
「……よく我慢できたね、まゆ」
そう囁かれるだけで、涙が滲むような甘い疼きが、下腹の奥に広がっていく。
「えらい子だよ、ほんと……」
彼の手がゆっくりと私の頬を撫で、顎にそっと指を添える。
顔を上げさせられて、目が合った瞬間——唇を奪われた。
ふわりとしたキス。
けれど、舌先が触れた瞬間、世界がとろけるように揺れた。
彼の唇が、私の輪郭をなぞるように下がっていく。
首筋、鎖骨、肩口——ゆっくりと服をずらされながら、まるで宝物を愛おしむように、優しく、でも確実に火をつけていく。
「まゆ、ここ、さっきからずっと……濡れてるでしょ?」
囁く声が耳にかかる。
答える間もなく、スカートの中へ指が忍び込んだ。
タイツをゆっくりと脱がされ、濡れたショーツの上から熱を確かめるように撫でられる。
その感触に、私は腰を揺らしてしまっていた。
「ほら、こんなに……ぐっしょり。すごいね……可愛い」
言葉のひとつひとつが、からだの奥を甘く震わせる。
濡れた布がずらされ、指先がじんわりと滑り込んでくる。
「んっ……っ」
熱く、溺れるような感覚。
彼の指が、私の中をゆっくりと探るたびに、呼吸が浅くなっていく。
「初めてなのに……もう、こんなにトロトロ。……気持ちよかった?」
「……うん……でも、まだ……もっと……」
自分から求めるような声が漏れてしまって、恥ずかしさで顔が熱くなる。
けれど、彼はそんな私を愛おしそうに見つめ、そっとベッドへと導いた。
上着を脱がされ、ブラのホックを外されて——
肩紐が滑り落ちていくたび、女である自分を取り戻していくような感覚がした。
「全部、見せて」
彼の目に映る私が、どんなふうに映っているのか怖かった。
でも、見られているとわかるたび、奥がきゅんと疼いて、呼吸がうまくできなくなる。
彼の唇が胸元をなぞるたび、柔らかく尖った場所を優しく吸われるたび、
身体が震えて、自分でも信じられないくらい濡れていた。
「もっと気持ちよくなるよ……まゆの、可愛い声……もっと聞かせて」
言葉責めとともに、指がリズムを刻み、奥をなぞるたびに快感が波のように押し寄せる。
声が、漏れる。どうしても、抑えられない。
そして彼が、ゆっくりと、奥の奥まで満たしてきたとき——
「……ぁ、んっ……はや、か、わ、さん……っ」
世界がふわりと溶けていった。
その夜、まゆは何度も「可愛がられた」。
指で、唇で、彼の体温で。
知らなかった快感を教えられて、自分の身体がこんなに素直だということに驚いた。
「……また、したい?」
ベッドの中、背中から抱きしめられながら囁かれた声に、
まゆは黙って、ぎゅっと彼の手を握り返した。
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