指と声で支配された日

mayu

文字の大きさ
3 / 5

『スクリーンの暗がりで、あなたにだけ乱されて』 ~既婚同士、始まりは映画館から~

しおりを挟む
映画の本編が始まってしばらく経った頃だった。

まばらな客席、ほとんど無音の館内。
スクリーンの明かりに、ちらちらと彼の横顔が浮かんでは消えていく。
そのたびに、なぜか胸の奥が甘く疼いた。

隣に座る早川さんとは、今日で4度目のデート。
最初はカフェ、次はランチ、3回目は彼の車で少し遠出をした。

——ずっと、待ってた。

彼の手が、静かに私の膝に触れたとき。
それがようやく始まる合図だと、身体が先に理解していた。

「……緊張してる?」

耳元で囁かれる低い声に、全身の感覚が一気に集中する。
「だ、だって……ここ、映画館……」

そう口にした私の声は震えていたけれど、彼の手を振りほどくことはできなかった。
むしろ、太ももに置かれた彼の掌が、じんわりと熱を伝えてくるのが心地よくて——

スカートの裾を、そっと指先でめくり上げられる。
タイツの上から、ゆっくりと膝の内側をなぞられた瞬間、喉の奥から漏れそうになった吐息を、私は唇を噛んで抑えた。

「ちゃんと我慢できてる、えらいね……」

早川さんの声はあくまで優しく、けれどその手つきは容赦なく攻めてくる。
布越しに感じる彼の指の温度に、下着の奥がじわじわと湿っていくのがわかる。

そのまま、指先がタイツの中へ——

「……っ」

下着の上から、熱を確かめるように撫でられたとき、腰が小さく跳ねた。
だめ、と思うのに、身体が勝手に彼を求めていく。

彼の指が優しく焦らすたびに、濡れていく感覚がはっきりとわかる。
下着がじっとりと湿り、座っているのに、奥からこぽこぽと音を立てそうなほどだった。

スクリーンの向こうで物語が進む中、私の世界は彼の指先だけになっていた。


---

「出ようか、このまま……ホテル、寄ってもいい?」

彼の言葉に頷くことしかできなかった。

映画館を出るとき、濡れた下着が身体に張りついて歩きにくいほどだった。



映画館を出てから、彼は無言のまま私の手を引いた。
けれど、その手のひらがじんわりと熱くて、それだけで鼓動が早まっていく。

小さなビジネスホテルの一室に入ると、部屋の鍵をかちゃりと閉める音がやけに響いた。
気づけば、彼の腕の中に引き寄せられていた。

「……よく我慢できたね、まゆ」

そう囁かれるだけで、涙が滲むような甘い疼きが、下腹の奥に広がっていく。

「えらい子だよ、ほんと……」

彼の手がゆっくりと私の頬を撫で、顎にそっと指を添える。
顔を上げさせられて、目が合った瞬間——唇を奪われた。

ふわりとしたキス。
けれど、舌先が触れた瞬間、世界がとろけるように揺れた。

彼の唇が、私の輪郭をなぞるように下がっていく。
首筋、鎖骨、肩口——ゆっくりと服をずらされながら、まるで宝物を愛おしむように、優しく、でも確実に火をつけていく。

「まゆ、ここ、さっきからずっと……濡れてるでしょ?」

囁く声が耳にかかる。
答える間もなく、スカートの中へ指が忍び込んだ。

タイツをゆっくりと脱がされ、濡れたショーツの上から熱を確かめるように撫でられる。
その感触に、私は腰を揺らしてしまっていた。

「ほら、こんなに……ぐっしょり。すごいね……可愛い」

言葉のひとつひとつが、からだの奥を甘く震わせる。
濡れた布がずらされ、指先がじんわりと滑り込んでくる。

「んっ……っ」

熱く、溺れるような感覚。
彼の指が、私の中をゆっくりと探るたびに、呼吸が浅くなっていく。

「初めてなのに……もう、こんなにトロトロ。……気持ちよかった?」

「……うん……でも、まだ……もっと……」

自分から求めるような声が漏れてしまって、恥ずかしさで顔が熱くなる。
けれど、彼はそんな私を愛おしそうに見つめ、そっとベッドへと導いた。

上着を脱がされ、ブラのホックを外されて——
肩紐が滑り落ちていくたび、女である自分を取り戻していくような感覚がした。

「全部、見せて」

彼の目に映る私が、どんなふうに映っているのか怖かった。
でも、見られているとわかるたび、奥がきゅんと疼いて、呼吸がうまくできなくなる。

彼の唇が胸元をなぞるたび、柔らかく尖った場所を優しく吸われるたび、
身体が震えて、自分でも信じられないくらい濡れていた。

「もっと気持ちよくなるよ……まゆの、可愛い声……もっと聞かせて」

言葉責めとともに、指がリズムを刻み、奥をなぞるたびに快感が波のように押し寄せる。
声が、漏れる。どうしても、抑えられない。

そして彼が、ゆっくりと、奥の奥まで満たしてきたとき——

「……ぁ、んっ……はや、か、わ、さん……っ」

世界がふわりと溶けていった。


その夜、まゆは何度も「可愛がられた」。
指で、唇で、彼の体温で。
知らなかった快感を教えられて、自分の身体がこんなに素直だということに驚いた。

「……また、したい?」

ベッドの中、背中から抱きしめられながら囁かれた声に、
まゆは黙って、ぎゅっと彼の手を握り返した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...