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第1章 目覚め
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しおりを挟む「いやいや、早すぎだから。普通、数回素振りしただけでスキルなんて取得できないからな!?」
「そう言われても、取得できてるのだから、嘘言っても意味がないだろ?」
そう言ってエヴァンにステータスプレートを見せる。
ーーー
[名前] 国城 護 [年齢] 29
[職業] 荷物持ちLv3 UP
[スキル] 剣術Lv1 NEW
格闘術Lv6 UP
生活魔法Lv1
身体強化Lv5
状態異常耐性Lv5
気配察知Lv3 NEW
危険察知Lv1 NEW
鑑定Lv3 UP
解体術Lv1 NEW
[固有スキル] 言語理解
収納空間
転職
[加護] 創造神の加護
[称号] 異世界人
ーーー
ホーンラビットと戦闘したお陰で職業Lvと格闘術Lvが上がり、ホーンラビットと出会った事や周囲の警戒により新たなスキルを得たようだ。
鑑定は使っている内にLvが上がっているし、解体術はたぶん解体を習ったから取得したのだろう。
「マジであり得ねぇ……。こんなに早くLvだって上がらないからな!?」
「そうなのか? ただ、実際にLvが上がってるし、スキルだって取得してるだろ?」
そう言って振るう剣の速度は上がり、鋭さも増す。
「……マモル、お前、何かしらの加護持ちだろ?」
「え? ステータスプレートに書いてるだろ? 創造神の加護って」
「は?」
「ん?」
暫しの沈黙のあと、エヴァンがやれやれといった感じに両手を上げて首を振る。
「……加護の事は黙っとけ。話す場合には相手が信用できる奴か確信を持ってからにしろ」
「あ、ああ」
加護というのは本人にしか見えないらしい。
その上、創造神の加護というのは与えられている者が限られており、所持している者はすべてユースティリア教お抱えのSランクであり、王よりも地位が上だそうだ。
「……厄介でしかないな」
「そう言うことだ。……しかし、それなら成長速度が早いことに納得がいくな」
創造神の加護というのは世界に危機が訪れているときに与えられる加護で、所持している者を中心に困難に立ち向かう使命が与えられているとの事。
そんな指示は受けてはいないが、そういうことなのだろう。
早めに力をつけなくてはいけなくなったわけか……。
その後の訓練は訓練所にある武器を片っ端から握り、基本動作を習い、スキルを取得していく作業とかした。
槍術に短剣術、斧術、弓術、棍術、投擲術の武器スキルを取得していき、今日の訓練が終わった。
基本動作だけではLv1以上になることはなかったが、剣と斧のスキルが統合されて近距離武器Lv1に、槍と棍で中距離武器Lv1に統合された。
統合されたことにより統合元の武器を両手に持っても無理なく扱うことができるようになった。
「……今まで居なかったあり得ないポーターだな」
訓練してくれたエヴァンがひきつった笑顔でこぼしていた。
訓練を終えた俺は1階に上がり、ルフルさんに声をかける。
「薬草の納入で40G、ホーンラビットは素材のおまけをつけて20Gとさせていただきました。明日からは魔獣の討伐依頼を用意しておきますので、声をかけてください」
ギルドカードを取り出し、入金してもらう。
明日からは魔獣の討伐がメインになるそうだ。
薬草は群生地でなければ採取して納入してもいいそうなので見かけたら採取するようにしよう。
宿に戻り、汗を拭き着替えてから、夕食を食べる。
夕食は昨日と同じメニューにホーンラビットのソテーが加わっていた。
ギルドから届けられたのだそうで、俺が狩ったホーンラビットなんだそうだ。
鶏肉のような味わいで美味しい。
部屋に戻った俺は、魔法の教本を読む。
魔力を使いすぎると気絶してしまう。
これを魔力枯渇といい、魔力枯渇を起こすと魔力を使う容量が増える。
ただし、魔力枯渇が原因で死に至る場合もあるため、魔力感知に優れた監督者が必要である。
「……生活魔法は消費魔力が少ないから死にはしないんじゃないか?」
後は寝るだけだし、気絶するまで電灯を使えばいいか。
「電灯」
右手のガントレットだけを填め、電灯を唱える。
何かが体から抜ける感触があった後に、手のひらから直径10センチほどの光の球体が現れる。
眩しいと感じるほどではないが、夜に本を読むにはちょうど良さそうだ。
1分ほどで電灯が消えたので、再度出現させる。
手のひらの上から動かすことはできないが、手を移動させるとくっついたように動く。
消えては出現させてを繰り返すこと10回目。
吐き気と徐々に激しくなる頭痛に襲われ、電灯が消えると同時に俺の視界は暗転した。
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