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第1章 目覚め
23☆
しおりを挟む魔法の練習をせずに寝た俺は、真っ白な景色の中で目覚めた。
服装は部屋着なので、夢の中なのかな。
「守くん、待っていたよ」
今頃ラノベみたいな展開になるとはと思っていた俺に声をかけてくる人物がいた。
「はぁ、やっと繋がった。守くん、毎日魔法の練習で気絶して眠るから繋がらなかったんだよね」
声がする後方に振り向いた俺は豪華な玉座に座る金髪の白い布を纏った青年と目を合わした。
「えっと、神様のユースティリア様です……か?」
「いや、ユースティリアは女神だし。僕はこの世界を創造したアトゥルだよ。守くんを異世界召喚に巻き込んだ張本人」
笑いながら爆弾を落とすこの青年は創造神のアトゥルなんだそうだ。
ユースティリアは世界を創造した後に世界の管理を任せた女神の1柱なんだって。
世界全体を管理する主神ユースティリアの他に魔法を司る魔神イズス、武術を司る武神メンチュ、医療を司る医神イノホープ、技能を司る技神セティ、職業を司る選神テーテ、商業を司る商神ハナピがいて、その7柱が世界を管理しているそうだ。
「まぁ、他にもそれぞれの属性を司る女神がいたりするけど、彼女達は地上にいるはずだよ。……困ったことになってるみたいだけどね」
あー、この流れは何となく嫌な予感が……。
「まぁ、そういうことだよ」
「心を読まないで頂きたいです」
「だって反応がないじゃん?」
へえへえ、そうですか。
「守くんが思った通り、地上にいる女神達の近くには悪い奴等がいてね。思うように力が作用されてないみたいなんだよ。ちなみに7柱の女神は手出しができないよ」
「それで、俺に救いだしてほしいということですか」
「そういうこと。それに色々と便利なスキルなんかも造ってあげてるでしょ」
意地の悪そうな笑みを浮かべるアトゥルに俺は苦笑いを返す。
「それに奴等も動き出すみたいだしね。天上から力を使うと地上に多大な影響が起きるし、最悪世界が崩壊してしまう。そんなの嫌だからね」
「……奴等も?」
「まぁ、そのうち出会うよ。災厄と呼ばれる悪魔にね。奴等と戦えるようにビャッコ以外の聖霊獣も地上に送っておいたよ。それに守くんの仲間になった子達にも僕の加護を与えたし、転職で職業も変えていけるよ」
至れり尽くせりな感じですか、有り難いですな。
「おっと、もう時間みたいだね。最後に聖霊獣の力を引き出すスキルを創造しておくよ」
「ちょっ、まだ話の途ちゅ」
アトゥルが放った光の玉がしゃべってる俺に当たり、意識を飛ばされた。
辺りが薄暗い夜明け前に目覚めた俺はすぐさまステータスを確認する。
ーーー
[名前] 国城 護 [年齢] 29
[職業] 強化術士Lv1
[スキル] 近距離武器Lv8
中距離武器Lv7
短剣術Lv6
弓術Lv5
投擲術Lv3
格闘術Lv8
全属性攻撃魔法Lv4
回復魔法Lv6 UP
生活魔法Lv7
付与魔法Lv1
魔導師Lv2 UP
身体強化Lv5
状態異常耐性Lv5
気配察知Lv10
気配遮断Lv8
危険察知Lv5
解析Lv2 UP
解体術Lv1
マッピングLv7
[固有スキル] 言語理解
時空間収納
転職
観察眼
神威 NEW
[加護] 創造神の加護
[称号] 異世界人 ゴブリンスレイヤー 使徒
ーーー
神威
聖霊獣を纏い、その力を完璧に引き出せる
ただし、聖霊獣を纏うためには聖霊獣の承認を得なければならない
また、1度纏った聖霊獣はしばらくの期間纏うことが出来ない
限度のあるチート?ということかな。
現段階ならビャッコを纏うことで風の力を使えるということかな。
しばらくの期間というのが何日間なのかが判らないので、しょっちゅう使うことが出来ないな。
追伸で、時空間収納に武具を造って送っているそうなので、机の上に出してみた。
琥珀色の流線が入った白銀に輝く金属っぽい材質の籠手(指の先から肘までを覆う装備)と同じ材質だが翡翠色の流線が入った脚甲(太股から足の裏まで覆う装備)、深紅に輝く波紋が入った小太刀、群青色の布? いや、外套っぽい。
鑑定眼から得られた情報では籠手はオオツチといい、青みがかった銀色に輝く金属オリハルコンが使用されていて、琥珀色の流線は土属性特有の頑丈さを上昇させている。
……オリハルコン!?
神が与えた最も硬い金属だったか?
ま、まぁ、神様が送ってきたものだし、詮索しても答えがないわな。
脚甲はタツタ、オリハルコンが使用されていて、翡翠色の流線は風属性特有の俊敏性を上昇させている。
小太刀はカグツチ、オリハルコンが使用されていて、火属性に調節されているために深紅に輝く波紋が浮かんでいる。
切断力が上昇しており、小太刀を持った状態で『クリムゾン』と唱えると刀身全体が深紅に染まり、切った相手の傷を癒えなくさせる。
外套はミクマリ、オリハルコンを糸状にして編まれており、常に快適な温度を提供してくれる。
装備者の治癒力が上昇するので、擦り傷なら一瞬で、数十年たった古傷でも3日もあれば治るらしい。
「はは……、強力だろ……」
4つとも許可の無い相手に情報を開示しないし、完全に破壊されることは無く、大破しても魔力を込めることで修復されるそうだ。
「……マモル様、それは?」
ベッドから上半身を上げたクロムがキョトンとした顔で机の上を指差していた。
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