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第1章 目覚め
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しおりを挟む「暗闇に轟く迅雷、神の怒り」
その場に響く透き通った声が聞こえると、空が光り、激しい雷が悪魔たち目掛けて落ちてきた。
雷を回避しようとその場を動いた悪魔たちだったが、引き寄せられるように雷が動き、悪魔たちに直撃する。
「ま、まさか、マーリン!?」
「そのまさかだわさ」
黒焦げとなったベリアルが呟き、それに答えるようにタイトなライダースーツに身を包む女性が空から降ってきた。
「エレイン……いや、ベリアルかしら? この場は引かさせてもらうだわさ。瞬間移動」
眩しい光に包まれた俺たちは目を瞑り、次に目を開けたときには知らない部屋にいた。
「此処は安全だわさ。今は傷を癒すことを優先にしなさいな」
スタイルの良い女性が床に転がる皆を指を鳴らして浮べてベッドに転がす。
俺は回復魔法を範囲展開して発動させる。
次第に激しい頭痛に襲われてプツリと意識を落とした。
「無茶やる子だわさ」
それを聞いたものは居らず、マーリンはテレポートを使って何処かへ飛んだ。
マーリンのテレポートで護たちに逃げられたサタンたちは、ベリアルの回復魔法でインディグネイションの傷を癒し王都を蹂躙した後、王城の豪華な食堂で食事をしていた。。
「くそ忌々しい。もっと強い奴は居ないのか!」
怒りに身を任せて暴力を振るったサタンは誰のものかは区別のつかない肉塊を掴んで食べる。
「あの場面でマーリンが出てくるとは思いませんでしたね。もしかしたらアーサーたちの回収ももうしているかもしれませんね」
ナイフとフォークで綺麗に肉を切り分けて食べるベリアルは自身の計画を無茶苦茶にされていることを憂いていた。
「あの女性を取り逃がしたのも屈辱的ですね。聖属性の魔力を使える者などユースティリア教の司祭クラスぐらいしかいないはずでは?」
料理を運ぶマモンがマルサはユースティリア教の者で司祭クラスではないかと思案する。
「確かに。転移石は奴等が扱っていたはずだしな」
アスタロトがマモンの言葉を肯定して肉を口に運ぶ。
「……なぜベルゼビュート様はその女性に執着するのでしょうか? 美しい私がいるというのに、悔しいですわ」
屈強な男を侍らす淫らな格好のアスモデウスが不満を漏らしながらベルゼビュートの隣に居る女を睨む。
「俺ノ女ニ汚イ目ヲ向ケルナ」
「俺ノ女ダナンテ嬉シイデスワ」
ベルゼビュートとルフルだった女性は2人の世界を作り出し、イチャイチャし始める。
「……ベルゼビュートとリリスにはまだ意識の混濁が見られます。少し放っておきましょう」
ベリアルの言葉にアスモデウス以外の者が頷き、話を進める。
ルフルだった女性はリリスといい、真っ白な髪に幼い可愛らしい顔立ち、色白で控えめな胸にシックなドレスを着ている。
他の者の話など聞かずに、血走った目玉をお互いにアーンしている。
「……では、これからはそれぞれ相性の良い土地で力を回復させるということで」
ベリアルが話を纏め、それぞれバラバラに動くということで同意を得た。
サタンは王都に鎮座し、アスタロトはドワーフの住む土地へ。
エルフの住む世界樹のある土地はベリアルが。
蜥蜴人の住む離れ島はレヴィアタンが。
マモンは商業で盛んな共和国へ。
アスモデウスは機械化に意欲を見せる帝国へ。
ベルゼビュートとリリスはユースティリア教の聖都へ向かうことが決まった。
ただ、ベルゼビュートとリリスはベリアルが聖都へ行くように言い聞かせたのだが……。
「では、世界をこの手に……」
「「「「「王のために」」」」」
「「王ノ、タメ……ニ?」」
ベルゼビュートとリリスのせいで締まらない締めをした悪魔たちはそれぞれが決めた場所へ向かう。
世界を恐怖に染めるため、彼らの王に捧げるために。
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