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〜第4話〜 『新たな転生者がまさかのライバルになってしまった!?』
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コンの失踪事件から1ヶ月後…
カケルが目を覚ますと、執事とメイドが慌ただしくしていた。その中にコンを見つけ話しかける。
「コンおはよう、何かあったのか?」
「カケル…おはよう。実は…」
カケルは、コンからとんでもない事を聞かされる。
「早朝に新たな転生者と思われる人物が見つかったのよ、それも…私がここに来た時と同じ様な状態で…」
「え…という事は記憶は?」
「無いみたい…今は医療室で様子を見てるわ、記憶が無いだけならまだ良かったんだけど、その人…意識が無いの…」
「は?どういう事だ?意識がないって事は離せないって事だよな?」
「えぇ」
「ならどうして記憶が無いって分かったんだ?」
「念話よ、ここで研究をしている術師に皆が念話で話せるようにしたの」
「念話…そんな事も出来るのか…」
「まぁ…問題は別にあるのだけれどね…」
「…?」
「来ればわかるわよ」
コンに促され医療室に向かった。そして医療室の扉を開けようとした時、中から声が聞こえてきた。
「かっこいいわねぇ…どこの人なのかしら」
「意識がないならキスとかしてもバレないかしらね」
「そんな事してメイド長に見つかったら怒られるわよ」
「だってあんなにかっこいい人…他に居ないじゃない、執事長はメイド長の婚約者だから手を出せないし…」
カケルの頭の中に様々な思考が巡るが、考えない方がいいと思いコンに明日にしようと言いかけた時には、既にコンは医療室に入っていた。
「貴女達!!暫くは医療室立ち入り禁止と言ったはずよ!!何してるの!」
コンの怒鳴り声が廊下まで響き、その場に居たメイド達が慌てふためき、頭を下げていた。
「今すぐ持ち場に戻りなさい!」
言われると、メイド達はとても良い返事をして逃げるように部屋を出て行った。
「全く…返事だけは良いんだから…ごめんねカケル、こっちよ」
「お、おう…」
先程の気迫にやや押され気味のカケル。この女だけは絶対に怒らせちゃ行けないと心の中でひっそりと思ったのであった。
そして1番奥の寝台を隠しているカーテンを開けると、そこに眠っている男がベッドに居た。
「この人が…」
「そうよ、術師様、カケルにも念話能力を」
術師がカケルに向かい、杖を向け聞いた事も無い言葉を発した。それが終わると、突然声が聞こえてきた。
[聞こえますか?]
「え!?誰!?」
突然の知らぬ声にびっくりするカケル。
[あ、すいません、この声は今目の前で寝ている私です]
「え…?え?え?」
「はぁ…さっき説明したでしょ…念話では話せるって…」
カケルの記憶力の無さに呆れるコン。それに対してカケルは、そんな事言ってたな!と言わんばかりの顔をしている。
「俺達が普通に話してる声は聞こえてるのか?」
[はい、何故か聴覚は機能しているのですが、それ以外は全く…]
「確か、記憶が無いとか言ってたみたいだけど…」
[そうなんです…何故ここにいるのか、自分の名前すらも覚えていなくて…]
「名前もか…」
「今、あなたの目を覚まさせる方法を研究していますので、早ければ3日後には自由に動けるかと」
[本当ですか!?ありがとうございます!]
「それでは、私達は失礼しますね」
[はい!動ける事を楽しみにしています!]
「カケル、行きましょう、あなたにはこれから少し手伝ってもらうことがあるわ」
「わかった…」
正体不明の男に対し、どこか不安と既視感を感じているカケルには、この男が気になって仕方なかった。
しかし、その不安と既視感は前世の物なのかそれともただの杞憂なのか、カケルにも分からなかった。
「……ケル…カケル?カケル!!」
「はっ!ごめん、少し考え事してた…」
「もう、どうしたの?あなたらしくないわね」
「私のドレスをそんなに眺めて、着てみたくなったのかしらね?」
「え…カケルあなたそんな趣味が…」
「ち、違う!ただ…あの男が少し気になって…」
「あら、貴方そっち側だったの?」
「カケル…あなた…」
「だからそういう意味じゃないってば!お嬢様も!からかわないでください!」
やはりメラとモモの2人には弄ばれてしまうカケルなのであった。
数日後、研究が上手く行き男を目覚めさせる事に成功した。
「いやぁ助かりました!それで記憶があったら1番良かったんですが…」
「記憶が無いと言うのに、案外冷静ですね」
「まぁ…初めは戸惑いましたが、無いものは無いので諦める他無いですからね、ははは」
「…本当に記憶が無いのか?」
カケルが言った途端、男は不機嫌になった。
「なぜですか?」
「昨日思い出せたが、俺はあんたを知っている」
「そうですか…」
「あぁ…」
「では、私の事を教えてください」
男は明るい声でそう言うと、カケルはキョトンとした顔をする。
「本当に記憶が無いのかよ…」
「さっきからそう言ってるじゃないですか…」
「はぁ…分かった、お前の事を全て教える。コンと術師さんは席をはずさて貰え無いかな」
「わかった、何かあれば言ってね」
「あぁ、ありがとう」
二人が部屋を出たのを確認すると、カケルは男にわかる範囲の事を全て教えた。男の名前は館山海人、前世で同僚であり会社では良いライバルであったこと、そして仲の良い飲み仲間であったことなどを伝えた。
「なるほど…そうだったのですね…」
「俺も初めは似てるだけかと思っていたが、喋り方がお前その物だったからな…あと敬語はやめてくれ、いくら記憶がなくても同僚に敬語を使われるのは違和感しかない」
「いえ、前世ではそうだったかもしれませんが、この世界ではあなたの方がここに居る期間が長い…なので今は先輩ですよ、カケル先輩」
「なんだかなぁ…調子が狂いそうだ…」
ひととおり話が終わり、海人をコンの所へ連れて行った。
「…という訳なんだが、こいつをここで働かせることは出来ないかな」
「出来ないことも無いけど、当主様へまず報告しないと…それで当主様から許可が出れば問題ないと思うわ」
「そうか…なら当主様にも説明しないとだな…てことで早速…と言いたい所だが、もう今日は遅い、明日にでも話に行こう」
「そうね、当主様は朝早くから起きてらっしゃるから、明日1度ここに集まってみんなで行きましょう」
「分かりました!お二人共ありがとうございます!この恩は忘れません!」
「本当にお前って昔から調子だけは良いよな…」
「だって前世でもそれだけが取り柄だったのでしょ?なら問題は無いです!」
「もう…マジで俺の調子が狂うわ…」
「ふふふ、二人とも仲がいいのね」
「もうなんとでも言ってくれ…」
翌朝になり、予定通り当主の所へ海人の事を話に向かった。
「ふむ、なるほどなぁ…」
「なので、こいつもここで執事として働かせてもらうことは出来ないでしょうか」
「私は構わぬのだが、なんせ執事の人数が多くなってきているからなぁ…」
「まぁ…確かに…圧倒的に多いですね…これは…」
グレイシア家執事約260人、対しメイド約130人、計390人。内約半数が獣人である。それを見た海人は圧倒されるしか無かった。
「うーむ…海人とやら、執事以外にも仕事はあるが、庭師などはどうかね?いつもは執事にやらせているのだが、君が専属庭師として庭の手入れをしてくれるのであれば、他の執事は家の中の事を出来るからメイドが娘達の世話に集中出来るのだが…」
「やります!いや、やらせてください!衣食住が約束されているのであればどんな事でもやらせて頂きます!」
「随分やる気だな海人…」
「そりゃそうですよ!こんな豪邸に住まわせてもらうだなんて…それだけでも有難いのに食事もしっかりさせてもらえるだなんて…」
「はぁ…すいません…こいつ記憶が無いだけで昔からこんな感じなもので…」
「はっはっはっ、良いでは無いか!賑やかになる事に関しては私は大歓迎だぞ!」
「それに…コンさんの様な美人さんと同じ空間で働けるだなんて…幸せです…」
「ほう…?言っておくが海人よ、そのコンはカケルと婚約して居るぞぉ?」
「な…なっですって!?カケルさん!ずるいですよ!こんなに美人な人が婚約者だなんて!!」
「いやどうしてそうなるんだよ!俺だってこっちの世界に来てすぐにそんなこと言われても大変だったんだからな…今は仲良くやってるが、前は喧嘩ばかりだったぞ」
「カケルさん…今日からあなたは私のライバルです!いえ、この世界でも私とあなたはライバルです!!負けませんよ…前世の記憶は無いですが、絶対に負けませんよ!」
「おい…お前俺の話聞いてないだろ…」
「そういう事なので当主様!この海人、名を改めカイト・タテヤマと名乗らさせていただきます!そしてコンさんをカケルから奪還させてみせます!」
「おい待て!どうしてそうなった!」
「はっはっはっ、カイトは賑やかで愉快な奴だ!」
「ふふっ、そうですね」
「ちょっと!当主様さま止めてくださいよ!コンも笑ってないで!ねぇ!」
「ふふふっ」
「はっはっはっ」
「なんでこうなるんだよー!!」
カケルの叫び声は、屋敷中に響き、その場に居た執事とメイドの笑いを誘った。
こうして、何故か前世の同僚と再びライバル関係になってしまったカケルは、コンを奪還すると宣言したカイトから、コンを奪われずに守ることが出来るのか。
誰もカケルの焦りを知る由もなかった。
カケルが目を覚ますと、執事とメイドが慌ただしくしていた。その中にコンを見つけ話しかける。
「コンおはよう、何かあったのか?」
「カケル…おはよう。実は…」
カケルは、コンからとんでもない事を聞かされる。
「早朝に新たな転生者と思われる人物が見つかったのよ、それも…私がここに来た時と同じ様な状態で…」
「え…という事は記憶は?」
「無いみたい…今は医療室で様子を見てるわ、記憶が無いだけならまだ良かったんだけど、その人…意識が無いの…」
「は?どういう事だ?意識がないって事は離せないって事だよな?」
「えぇ」
「ならどうして記憶が無いって分かったんだ?」
「念話よ、ここで研究をしている術師に皆が念話で話せるようにしたの」
「念話…そんな事も出来るのか…」
「まぁ…問題は別にあるのだけれどね…」
「…?」
「来ればわかるわよ」
コンに促され医療室に向かった。そして医療室の扉を開けようとした時、中から声が聞こえてきた。
「かっこいいわねぇ…どこの人なのかしら」
「意識がないならキスとかしてもバレないかしらね」
「そんな事してメイド長に見つかったら怒られるわよ」
「だってあんなにかっこいい人…他に居ないじゃない、執事長はメイド長の婚約者だから手を出せないし…」
カケルの頭の中に様々な思考が巡るが、考えない方がいいと思いコンに明日にしようと言いかけた時には、既にコンは医療室に入っていた。
「貴女達!!暫くは医療室立ち入り禁止と言ったはずよ!!何してるの!」
コンの怒鳴り声が廊下まで響き、その場に居たメイド達が慌てふためき、頭を下げていた。
「今すぐ持ち場に戻りなさい!」
言われると、メイド達はとても良い返事をして逃げるように部屋を出て行った。
「全く…返事だけは良いんだから…ごめんねカケル、こっちよ」
「お、おう…」
先程の気迫にやや押され気味のカケル。この女だけは絶対に怒らせちゃ行けないと心の中でひっそりと思ったのであった。
そして1番奥の寝台を隠しているカーテンを開けると、そこに眠っている男がベッドに居た。
「この人が…」
「そうよ、術師様、カケルにも念話能力を」
術師がカケルに向かい、杖を向け聞いた事も無い言葉を発した。それが終わると、突然声が聞こえてきた。
[聞こえますか?]
「え!?誰!?」
突然の知らぬ声にびっくりするカケル。
[あ、すいません、この声は今目の前で寝ている私です]
「え…?え?え?」
「はぁ…さっき説明したでしょ…念話では話せるって…」
カケルの記憶力の無さに呆れるコン。それに対してカケルは、そんな事言ってたな!と言わんばかりの顔をしている。
「俺達が普通に話してる声は聞こえてるのか?」
[はい、何故か聴覚は機能しているのですが、それ以外は全く…]
「確か、記憶が無いとか言ってたみたいだけど…」
[そうなんです…何故ここにいるのか、自分の名前すらも覚えていなくて…]
「名前もか…」
「今、あなたの目を覚まさせる方法を研究していますので、早ければ3日後には自由に動けるかと」
[本当ですか!?ありがとうございます!]
「それでは、私達は失礼しますね」
[はい!動ける事を楽しみにしています!]
「カケル、行きましょう、あなたにはこれから少し手伝ってもらうことがあるわ」
「わかった…」
正体不明の男に対し、どこか不安と既視感を感じているカケルには、この男が気になって仕方なかった。
しかし、その不安と既視感は前世の物なのかそれともただの杞憂なのか、カケルにも分からなかった。
「……ケル…カケル?カケル!!」
「はっ!ごめん、少し考え事してた…」
「もう、どうしたの?あなたらしくないわね」
「私のドレスをそんなに眺めて、着てみたくなったのかしらね?」
「え…カケルあなたそんな趣味が…」
「ち、違う!ただ…あの男が少し気になって…」
「あら、貴方そっち側だったの?」
「カケル…あなた…」
「だからそういう意味じゃないってば!お嬢様も!からかわないでください!」
やはりメラとモモの2人には弄ばれてしまうカケルなのであった。
数日後、研究が上手く行き男を目覚めさせる事に成功した。
「いやぁ助かりました!それで記憶があったら1番良かったんですが…」
「記憶が無いと言うのに、案外冷静ですね」
「まぁ…初めは戸惑いましたが、無いものは無いので諦める他無いですからね、ははは」
「…本当に記憶が無いのか?」
カケルが言った途端、男は不機嫌になった。
「なぜですか?」
「昨日思い出せたが、俺はあんたを知っている」
「そうですか…」
「あぁ…」
「では、私の事を教えてください」
男は明るい声でそう言うと、カケルはキョトンとした顔をする。
「本当に記憶が無いのかよ…」
「さっきからそう言ってるじゃないですか…」
「はぁ…分かった、お前の事を全て教える。コンと術師さんは席をはずさて貰え無いかな」
「わかった、何かあれば言ってね」
「あぁ、ありがとう」
二人が部屋を出たのを確認すると、カケルは男にわかる範囲の事を全て教えた。男の名前は館山海人、前世で同僚であり会社では良いライバルであったこと、そして仲の良い飲み仲間であったことなどを伝えた。
「なるほど…そうだったのですね…」
「俺も初めは似てるだけかと思っていたが、喋り方がお前その物だったからな…あと敬語はやめてくれ、いくら記憶がなくても同僚に敬語を使われるのは違和感しかない」
「いえ、前世ではそうだったかもしれませんが、この世界ではあなたの方がここに居る期間が長い…なので今は先輩ですよ、カケル先輩」
「なんだかなぁ…調子が狂いそうだ…」
ひととおり話が終わり、海人をコンの所へ連れて行った。
「…という訳なんだが、こいつをここで働かせることは出来ないかな」
「出来ないことも無いけど、当主様へまず報告しないと…それで当主様から許可が出れば問題ないと思うわ」
「そうか…なら当主様にも説明しないとだな…てことで早速…と言いたい所だが、もう今日は遅い、明日にでも話に行こう」
「そうね、当主様は朝早くから起きてらっしゃるから、明日1度ここに集まってみんなで行きましょう」
「分かりました!お二人共ありがとうございます!この恩は忘れません!」
「本当にお前って昔から調子だけは良いよな…」
「だって前世でもそれだけが取り柄だったのでしょ?なら問題は無いです!」
「もう…マジで俺の調子が狂うわ…」
「ふふふ、二人とも仲がいいのね」
「もうなんとでも言ってくれ…」
翌朝になり、予定通り当主の所へ海人の事を話に向かった。
「ふむ、なるほどなぁ…」
「なので、こいつもここで執事として働かせてもらうことは出来ないでしょうか」
「私は構わぬのだが、なんせ執事の人数が多くなってきているからなぁ…」
「まぁ…確かに…圧倒的に多いですね…これは…」
グレイシア家執事約260人、対しメイド約130人、計390人。内約半数が獣人である。それを見た海人は圧倒されるしか無かった。
「うーむ…海人とやら、執事以外にも仕事はあるが、庭師などはどうかね?いつもは執事にやらせているのだが、君が専属庭師として庭の手入れをしてくれるのであれば、他の執事は家の中の事を出来るからメイドが娘達の世話に集中出来るのだが…」
「やります!いや、やらせてください!衣食住が約束されているのであればどんな事でもやらせて頂きます!」
「随分やる気だな海人…」
「そりゃそうですよ!こんな豪邸に住まわせてもらうだなんて…それだけでも有難いのに食事もしっかりさせてもらえるだなんて…」
「はぁ…すいません…こいつ記憶が無いだけで昔からこんな感じなもので…」
「はっはっはっ、良いでは無いか!賑やかになる事に関しては私は大歓迎だぞ!」
「それに…コンさんの様な美人さんと同じ空間で働けるだなんて…幸せです…」
「ほう…?言っておくが海人よ、そのコンはカケルと婚約して居るぞぉ?」
「な…なっですって!?カケルさん!ずるいですよ!こんなに美人な人が婚約者だなんて!!」
「いやどうしてそうなるんだよ!俺だってこっちの世界に来てすぐにそんなこと言われても大変だったんだからな…今は仲良くやってるが、前は喧嘩ばかりだったぞ」
「カケルさん…今日からあなたは私のライバルです!いえ、この世界でも私とあなたはライバルです!!負けませんよ…前世の記憶は無いですが、絶対に負けませんよ!」
「おい…お前俺の話聞いてないだろ…」
「そういう事なので当主様!この海人、名を改めカイト・タテヤマと名乗らさせていただきます!そしてコンさんをカケルから奪還させてみせます!」
「おい待て!どうしてそうなった!」
「はっはっはっ、カイトは賑やかで愉快な奴だ!」
「ふふっ、そうですね」
「ちょっと!当主様さま止めてくださいよ!コンも笑ってないで!ねぇ!」
「ふふふっ」
「はっはっはっ」
「なんでこうなるんだよー!!」
カケルの叫び声は、屋敷中に響き、その場に居た執事とメイドの笑いを誘った。
こうして、何故か前世の同僚と再びライバル関係になってしまったカケルは、コンを奪還すると宣言したカイトから、コンを奪われずに守ることが出来るのか。
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