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新たな世界
第十話 衝動を火にくべて 前編
しおりを挟む「あ、あのご主人様……」
照れているような、それでいて申し訳ないような、微妙な表情でニムがやってきた。
両手の人差し指を絡ませて回すような、そんな動きをしていた。
いつもの晩酌、と言っても夕食前なのだがの途中である。
今日一日はニムがなんとも居心地の悪そうな顔をしていたため、俺は一人で外で飲んでいたのだ。
「ニム、どうかしたか?」
昨夜の出来事のせいだろう。俺も少し恥ずかしい。
今は普通にしているが、ものすごい乱れっぷりだった。なんというか獣、という印象であり、何度してもすぐに起き上がりまたやってくる。
喘ぎ声も大きく、リアクションも大きい。どこを触っても絶頂を繰り返すさまは心配になるほどだった。
イチカはその様子を見て心底おびえたような顔をしており、途中だというのに早々に部屋に戻ってしまった。これは今までにはなかったことである。レームがいくら乱れても、イチカは自分も、と負けじと来ていたくらいだった。
「その、昨日は……すいません!」
勢いよく頭を下げる。畏まったようなポーズである。
青い髪がバサッと音を立てて下に落ちる。
「い、いや、いいんだ。ちょっと驚いたけどな……」
「ッ!」
ニムは頭を上げ潤んだ目でこちらを見ていた。今にも泣きだしそうな、というよりも既に涙が溜まっているような。
下品ではあるがニムは色々出やすいのかもしれない。
「き、嫌いにならないで……!」
「ならないよ。大丈夫だ。それに……気持ちよかったしな」
ニムは俺の上に馬乗りでひたすらに腰を振り続けた。
俺はレームの膝の上に頭を乗せ、永続的な快楽を強制されていた。
俺が何度射精しようがニムの腰は止まらず、射精のたびに絶叫にも近い声を上げてさらに激しく動いていた。レームはというと俺の顔を撫でたり、頭を撫でたりとしていた。大きな胸で顔は隠れてしまい、その表情はうかがえなかった。
何十回させられたのかはわからない。不老不死の体なのに、死ぬのではないかと思うほど射精させられ続けた。射精直後の敏感な状態でこすり続けられて、すぐに復活する俺の相棒はまた精液を吐き出す。それを時間もわからなくなるくらい続けられたのだ。
ニムのオマンコも良くなかった。ツブツブした感触が全体を包んでおり、イチカほどではないがきつく、それでいて中の柔肉が蠢くようだった。俺のチンポは快楽に貧弱であり、そう長い時間は耐えられなかったのである。
俺の呼吸や様子がおかしくなると、レームが自分の口から垂らすようにエリクサーを飲ませてくる。髪を片手で顔の横に流し、少し体をかがめて口元まで顔を寄せていた。
元々がレームたちよりも頑丈な俺の体はどんな状況にあっても再生する。そしてエリクサーはそれをさらに加速させてしまう。いっそ終わりがあればいいのに、俺の体にそれはなかったのだ。
上にいるニムは顔の穴という穴から液体を垂れ流しながら、嬉しそうに腰を振る。ニムはエリクサーなど飲んでいないというのに、無尽蔵だった。
それでも基本的には人間よりも強い。病気にもかからないはずだし、ベースとなっているものの大半がエリクサーなのだから。
だがニムは異常だった。いつも一晩中付き合ってくれているレームよりもタフである。
ニムはほっとしたような顔で胸に手を当てた。本当に、昨日と同一人物だとは思えない。
「あれは……ニムの意志なのか?」
「え!? ええと、はい……」
顔を真っ赤にして、まるでリンゴのような状態で目をそらし、恥ずかしそうにする。
再び両手の指をクルクル回していた。どこか居心地悪そうな、そんな態度だ。
「その、ずっと、してほしかったんです……お姉さまとの、あれを見てしまって、それから体が熱くて。ご主人様に触ってもらったり、ご主人様のを入れてもらうことを考えて、一人でずっと……してました。毎晩覗いてて、二人ともすごい気持ちよさそうで……ごめんなさい」
ぶつぶつと恥ずかしそうに言う。こうしてみるとやはり女の子だった。
多分単純な興味が強いのだろう。恐らくは俺のそういうところを継いでしまい、そしてなおかつ感度のいい体を与えられてしまったのだ。
ある意味では被害者である。
「ま、またして貰えますか……?」
恐る恐るといった様子だった。
俺の体は大丈夫なのだろうか、大丈夫なのは知っているが。
「ああ、ただあんまり激しくないと助かる。昨日は死ぬかと思ったからな」
「ご、ごめんなさい、その、思ったよりも気持ちよくて、ですね」
「まぁお前が満足したならそれでいいんだが……」
「でも、顔はあまり見ないでくれると嬉しいです。多分すごい顔してると思うから」
すごい顔だった。アヘ顔というものの最上位だろうと思うほど。
「確かに、すごかったな」
「だ、だから思い出さないでください!」
思わず笑ってしまう。何故だかは分からない。もしかしたら安堵感からかもしれない。とりあえず、今までの関係はまだ続きそうだったからである。
「そ、それで、早速お願いしたいんですけど……ダメですか?」
太ももをこすりつけるような動きをする。
もじもじしており、やはり少し恥ずかしそうではある。
「い、今か? ここで!?」
「どうせ誰も見てないですし、変わらないんじゃないかと思うんです」
確かに絶海の孤島、誰かに見られる心配はない。だが外だ。外なのである。
「いや、それはどうなんだろうな、何か違うというか」
「でも、外でしてみたくないですか? 開放的というか、意外といいかもしれないし」
「昨日初めてしたというのに、すごい好奇心だな……」
「が、我慢できないんです、もう」
俺の言葉を食い気味にもみ消し、ニムが服を脱ぎ始める。
必死というか、相当の焦りが見える。
「ちょ、ちょっと待て! 本気か!?」
「勿論です、もう全部バレちゃってるから、隠しません!」
思い切りが良すぎる。あんなに恥ずかしそうだったのに、今はいち早く服を脱ごうと躍起になっている。
「あっ!」
脱ごうとしたズボンが引っかかり、ニムが座っている俺の方に倒れてくる。すでに着衣は引っかかっているものを除けばパンツだけである。
「大丈夫か!?」
ニムはこちらにのしかかる形で落ちた。そして、むに、という感触が手に収まる。
掌よりも大きく、レームとは違う感触のそれである。弾力のあるものだった。
思わず反射的にそれを揉んでしまう。掌の真ん中に硬い感触があり、それがスパイス
「んあっ!♡」
ビクビクと震え、俺にしがみつく。
ニムの感度のよさには驚きだ。以前肩を掴んだ時もきっとそうだったんだろうと今気づく。
「ご主人様……好きです」
ニムはこちらに向き直り、俺の目を見て言った。真に迫るというか、そんな目をしている。
少し返答に困って、それでも返答する。こういう時はそうすべきだ。回答から逃げるのは馬鹿のやることだからである。
「ああ、俺も好きだぞ、ニム」
ただこれは異性として、というわけでもない。どちらかと言えば保護者としてである。
それは、
その場所には、
レームだけがいるのだ。
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