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第十七話 ディストピア的ユートピア 後編
しおりを挟む部屋に戻り、早速サクヤの提案通り、バックから挿入する。
サクヤはこっちを悪戯っぽく見た後、ふりふりと誘うように動き、それに我慢ができなかった。
膣口にしっかりとあてがい、腰を前に出す。
正常位とは違うところに当たっているのか、感触が違う。
ざらざらした感触が裏筋に伝わり、顔がゆがんでしまう。
「ん、んう、この体勢も好き……♡」
サクヤはそう言って身をよじらせる。今のところ、サクヤが嫌がる体位は一つもない。
どれもが違った反応であり、すべてを楽しんでいるようだった。
ベッドに膝が沈み、体勢の維持が難しいため、サクヤのお尻を掴み、揉みしだく。
おっぱいとはまた別の、張りがある柔らかさ。
今からこれをたたくのか、と思うと変な興奮があった。
「ん、あ、あ、ユウ、そろそろ、そろそろ叩いてみて……♡」
サクヤは俺の腰振りに合わせて喘いでいたが、ついにその言葉を吐く。
興奮とは別の緊張感があった。
サクヤ自身も緊張しているように見える。
腰を動かしながら自分の右手に目を向ける。サクヤのお尻に軽く沈んでいる指。
力加減、場所、すべてを計算しなければならない。
「サクヤ、謝っておくよ、ごめん!」
パシン! 右手で右の尻を叩く。
尻には俺の手の形に赤い跡がつく。力を入れたつもりではなかったのだが、サクヤの白い肌には目立つ跡だった。
たたいた時に、衝撃で肉が波打つのがわかり、興奮してしまう自分もいた。
「ひゃいん!♡」
瞬間、サクヤのオマンコはギュッとあり得ないほど締まる。
引きちぎれそうなほどの締まり。今までにないほどの刺激。
引き込まれていくような内部のうねりに「う」とみっともない声を漏らしてしまう。
「ユウ、だめ、これ、ちょっと痛いのに、気持ちいい!♡ もっと、もっとして♡ お仕置きして!♡」
左手も併せ、パシンパシンとたたいてみる。
手の動きに合わせて中がうねり、動いていなくても射精してしまいそうなほどだった。
「ああああ! ごめんなさい、おまんこ弱くてごめんなさい!♡ イク、イッちゃう!♡」
腰をぐっと俺のほうに突き出し、自分のではなく俺の枕に顔をうずめ、それを必死につかみ、びくびくと左右に動く。
「ふー♡ ふー♡」
サクヤは枕に向け荒い息を吐く。
とっさの時に自分のではなく俺の枕を選ぶあたり、サクヤの本心が透けているようで、少し嬉しい。
俺も限界である。先ほどからそれほど動いてないというのにすでにイッてしまいそうだった。
自慢ではないが、正常位は少しうまくなってきているように思う。
サクヤをしっかりとイカせることはできるようになっているし、自分はそれなりに我慢できるようにもなった。
だが、ほとんどが正常位でのセックスであり、他の体位は耐性も技術もない。
つまり今の状態は我慢できるような状況じゃないということだ。
「サクヤ、動いてもいいか? ちょっと限界」
「今、今はだめ、イッてるからぁ……♡」
サクヤは頭を振りながら懇願していた。
そんなことを言われると余計に我慢できなくなってしまうというのに。
再びパシンとたたいてみると、ビクン、と跳ね上がり、中の締まりが異常なほどきつくなる。
「だ、だめ、今だめぇ!♡ またイッちゃうからぁ!♡」
痛みのせいではない涙を流しているように見える。
そもそもかなり優しめにしか叩けない。どんな形であれ手を上げることに罪悪感がある。
弱めの拍手くらいの力である。それ以上はちょっと怖いのだ。
「ユウ、ユウ、いいよ、ユウも気持ちよくなって!♡」
「ごめん、動かせて!」
ぐっと腰を突き上げる。
サクヤの奥の感触を確かめて、ゆっくりと動き出す。
ただでさえすぐにイッてしまいそうなほど気持ちいいというのに、締まりの良さがそれを助長する。
「ひっ、やっぱりだめ、イク、イッちゃう……♡ なんでこんなにきもちぃの?♡」
「サ、サクヤ……キツすぎ……」
「イク、イクっ!♡ やっぱりだめ、止まって!♡」
腰を押し付け、お尻を掴んで何とか止まる。
今すぐにでも大きく動きたいほど限界に近い。
健全な男子高校生が、好きな人が自分で何度も気持ちよくなってくれているのを見て、それでも我慢できるだけ大したものだと自分で思う。
イッているときのサクヤを攻めてしまうと本気で苦しそうなので我慢する。
最初のうちは我慢ができず、何度も求めてしまい、そのたびにサクヤがイキ続けていた。
本人はあれはあれで、という話をしていたが、苦しいというのは事実らしい。呼吸は荒れるなんてものではなく、このまま停止してしまうのではないかと思うほどだ。
体を大きく揺らし、全身を紅潮させながらびくびくと痙攣する。
目の焦点が合わず、どこを見ているのかもわからない。
そんな状態を見ているのは流石に不安で、今は求められない限りはしない。
だがもしかしてドMがゆえに気持ちいいのかもしれない。
「んー、ふぅ、あ、んっ♡」
枕にしがみ付き、顔をうずめる。
サクヤはイク時にどこかにしがみ付く癖があるようで、俺はそれがたまらなく好きだった。
普段は強いサクヤが甘えている様子は、ギャップがあって可愛いのである。
ただ、背中にしがみ付かれて爪を立てられるのは少し困る。そのせいで俺の背中にはいくつか出血を伴う傷ができてしまっているのだ。
少しサクヤが落ち着いたのがわかり、ついに我慢の限界がやってくる。
ずっと焦らされ、サクヤのオマンコの中で、はちきれそうな状態が続いていた。
腰だけを突き上げ、力なくベッドに倒れこむサクヤの上にのしかかり、しがみ付く。
おっぱいを掴み、まるで犬のようにカクカクと腰を振る。
オマンコの奥に押し付けるように、ざらざらとした膣壁に裏筋をこすりつける。
自分の快楽を優先した最低のセックス。それでももう我慢の限界だった。
好きだ好きだ好きだ好きだ。
気持ちいい気持ちいい気持ちいい。
射精したい射精したい射精したい。
孕ませたい孕ませたい、孕ませたい。
頭の中がそんなことでいっぱいだった。
腰が止まらない。乱暴に快楽を貪ってしまう。
「ユ、ユウ!? 激しすぎ、いつもの、優しい、えっちと違う!♡ ぃぎ、これじゃ交尾、動物のえっちみたい!♡ でも、きもちぃっ! ♡ おまんこ乱暴にされるの好きぃ!♡」
「はぁはぁはぁ、サクヤ、サクヤ、うぅ、はぁはぁはぁ!」
肉を打ち付けあうパンパンという高音が、まるで遠くのことのように聞こえる。
理性も余裕もすべてが消えていく。始めからそんなものなかったのかもしれない。
気持ちいい気持ちいい気持ちいい。
手から伝わるおっぱいの柔らかさも、耳に響く声も体温も、ありとあらゆるものすべてが気持ちいい。
汗ばんだ肌も、髪の匂いも、膣の中の感触も、何もかもが愛おしい。
「ひぃぃっ!♡ 動物えっち、種付け交尾きもちぃ、奥ゴンゴンってされるの好きぃ!♡ 種付けして、そのまま奥に無理やりぴゅっぴゅして!♡ あああぁ!♡ きもちぃぃ!♡」
「はぁはぁはぁ! ああ、で、出る、出る!」
いつもよりだいぶ激しく動いていたが、それよりも激しく。
ベッドに倒れこんでいるサクヤをさらに押しつぶすように、枕の上の顔をさらに沈めるように。
サクヤの背中に体重を預け、体を押し付ける。顔をサクヤの背中にくっつけるように。
びゅるるっ! びゅるるっ! と勢いよく射精してしまう。
五回目だというのに、普段の最初の一回よりも出ているような気がした。
「イクイクイクっ!♡ 交尾ぃっ! 動物えっちきもちぃよぉ!♡ びゅくびゅくって、すごいいっぱい出てる、種付けされてる!♡ い、ひぃ、精液、と、とぽとぽしてる、孕んでる、絶対孕んでる!♡ 幸せすぎる!♡」
ずっと持ち上がりっぱなしだった金玉は、目の前の女を孕ませるために精子を絞り出しているようだった。いつまでも射精が止まらない。
サクヤの上に乗ったまましばらく俺は動けなかった。
二人ともがベッドに倒れこんでいる。挿入はしたまま、体勢としては寝バックのような。
俺はまるで魂までも射精してしまったかのように放心状態だった。
少しして頭が動き出すと、快楽もすごかったが、乱暴にしてしまったことへの罪悪感がわく。
「サクヤ、ごめん、俺……」
体はまだ自由に動かなかったため、そのままの体勢で話しかける。
サクヤもまだ動けないようだった。
「なんで謝るの? 最高に気持ちよかったわよ? いっぱい出してもらえて嬉しいのに」
まだふわふわとしたような言葉遣いで心配そうに言われてしまう。
「乱暴だったからさ……」
「私はドMだし、嬉しいとしか思わなかったから大丈夫。むしろもっとしてほしいというか、だめ?」
サクヤの上から何とか降り、横に寝そべる。
そしてそのまま天井を見上げて返答する。
「サクヤがいいなら、俺ももっとしたい」
「じゃあ早速しましょう? 今すぐしましょう? 永遠にしましょう?」
サクヤはガバッと起き上がり、俺の顔を見下ろしながら言う。
嬉しそうな表情で、好奇心にも満ちているように思える。
なんというタフさ。俺はと言うと腰が抜けてしまっているのに。
「ちょっと休憩しよう、その後で」
「むー。もっとしたいって言ったのはユウなのに。でも仕方ないわ。まだまだ夜は長いし」
サクヤはしゅんとしてから言う。
時刻は16時。まだ夕方だった。
少しだけ怖さがある。
このまま夜まで生きていられるのだろうかという、軽い不安。
心なしか体が軽く、この数時間で痩せているような気さえする。
このままサクヤにすべて吸い取られてしまうのではないだろうか。
でも、それはそれで本望だ。
一階に降り、サクヤと冷蔵庫に入っていた栄養ドリンクの類を複数飲む。
量を飲めばいいってわけでもないだろ……とは思ったが、サクヤが二本目を飲み始めたため追従したのだ。
種類は見事なまでにそういう系のものばかりだった。味はもちろん、悲惨だ。
「どうしてここまでの味に仕立てられるのかしら。というより、多分これでもかなりマシになっているわけよね?」
苦い顔で言う。俺も似たような顔をしていただろう。
とにかく苦い。まずい。
「材料に美味いものが一つも入ってないんじゃないか。成分表的に」
怪しげな響きのものばかりだった。
「なんというか、絵の具を使い終わった後のバケツみたいな感覚よね」
「あー、あの真っ黒になるやつな。ごちゃまぜ感は近い」
「本当に効くのかしら? これで効かなかったら色々と損ね」
「まずい高いもの飲んだだけだからな。でも効くんじゃないのか、流石に。昔からあるしなこういうの」
二人して裸のまま冷蔵庫の前にいた。
冷気が肌にしみて少し冷える。
二度目の風呂に入り、といっても今回はシャワーだけだったが、汗を流す。
いくら元気でも、先ほどの快感に俺のチンポはノックダウンしており、サクヤの裸を見ていてもピクリとも反応しない。もしかしてもう役目を終えてしまったんだろうか、と不安になる。まさかあれが人生最後の射精なのではと。確かに締めくくりにはいいものだったかもしれないが、まだまだ足りない。
「そういえば父さんがクローゼット見てみろって言ってたな」
ふと思い出す。現実逃避だ。
これで役立たずになってしまうなど考えたくない。
「? 何かあるの?」
「なんか母さんが嫌がるから使えないものがあるらしい。一回も使ってないから使っていいらしいぞ」
「大人のおもちゃ的なものなのかしら。少し楽しみね」
「俺はあまり見たくないな。親のだぞ?」
二人で二階に行き、俺の部屋を過ぎた先にある両親の寝室に入る。
「こっちは初めて来るわね」
サクヤは興味深そうに見ている。と言っても大したものはない。
「多分これだな」
それなりのサイズの紙袋があからさまに隠されていた。
隠しているようだが、これは母に見つかっているだろう。見逃されているだけだ。
茶色の面白みのない袋だった。
そしてそれを恐る恐る開けてみる。サクヤは俺の後ろからそれを見ていた。
「わお」
サクヤが真顔の時の声で、わざとらしい声を上げる。
そこに入っていたのは大量のコスプレグッズだった。
「知りたくなかった……」
「でも、使ってはいないんでしょう? 趣味というだけで。多分色々なユウのお母さんの姿を見てみたかったのよ。いいじゃない」
ほとんどはパッケージのままだった。
未使用というのは本当だろう。匂いが新品の服の匂いだ。
「…………」
これが気分転換の正体らしい。
俺の親父も変態かもしれない。
「これは何かしら?」
サクヤが袋から取り出したのは黒いカチューシャのようなものだった。
「猫耳……」
真っ黒な猫耳。作ったやつのセンスを疑うほどに精巧。本物の猫のような比率のサイズだった。
「へぇ。随分出来がいいわね」
ふにふにと耳の部分を触っている。
サクヤはきっと家にいる猫、ウニを思い出しているのだろう。
さっき窓から俺の部屋に入ってきて、俺たちの行為を冷たげな視線で見ていた。
おそらくはまだ部屋にいるのではないかと思う。
一応今日はこちらの家にも餌を設置してあるが、あとで一度見に行く必要があるだろう。
他に何が入っているかを確認する。
セーラー服やらバニースーツやら、定番っぽいものがたくさん入っていた。
多分サイズ的にはサクヤは着れてしまう。母と背格好は近いからだ。
あきれながら見ていると、後ろから声がする。
「ユウ、ユウ見て」
「どうした?」
そこにいたのは猫耳を装着したサクヤだった。
真っ黒な髪に一体化したような、まるで最初から生えていたのかと思うほどの一体感。髪で本物の耳が隠れているため、より一体感がある。
大きな、本当に猫のような比率の猫耳の下には赤い眼鏡がある。
「…………」
言葉を失ってしまう。
似合い過ぎている。
サクヤはその反応に満足したようで、小さく笑って、まねき猫のように右手を顔の横にあげ、手首を少し曲げながら言う。
「にゃあ」
文字通りの猫なで声で。
少し恥ずかしそうな言い方だった。
可愛すぎた。とにかく可愛すぎた。
それは猫と言うには大きすぎた。
大きく、可愛く、美しく、そしてエロすぎた。
それは正に最高だった。
どこかで聞いたことのあるフレーズが頭をよぎる。
その瞬間、先ほどまで無反応だったチンポが復活する。
いや、復活というより強化にも近い。
一瞬で上を向き、ガチガチになってしまう。
今ならドラゴンも殺せそうな気分だった。そう、狂戦士のように。
「ユウはこういうのが好きなのかにゃー?」
あ、これ最高だわ。
そういう頭の悪い独り言が頭をよぎる。
サクヤは俺の予想外の反応にノリノリだった。
距離を詰めて、上から見下ろすように、サクヤは続ける。
「にゃあ、にゃー? どうしたのかにゃー?」
目が離せない。ついでに声も出ない。
自分も知らない性癖に驚く。
サクヤは珍しくにやにやとしていた。
「でもユウがこんな趣味を持っているのは知らなかったわ。もしかして今開花したのかしら」
唐突に元に戻ってしまう。
すごくがっかりしてしまう。普段のサクヤも可愛いと思っていても、これはやっぱり特別感がすごいからだ。
「いや、できれば続けてほしい、かも……」
「素直ね。ユウのおちんちんもすごく喜んでいるみたいで嬉しい、いえ、嬉しいにゃー」
しらじらしい言い方である。さっきの可愛い感じの言い方ではなかった。
だが恥ずかしいほどに勃起してしまっている。
さっきの栄養ドリンクが効いてきたのかもしれない。
部屋に戻る。廊下の途中、歩いているサクヤから目が離せない。
サクヤの後ろ姿に猫耳が生えている。何とも非日常感のある光景だった。
さすがに本物の猫ではないので、耳を動かしはできないのが残念だ。
部屋にはやはりウニがいた。
柄としてはどこにでもいる茶色いトラ猫である。中学の頃にサクヤが拾ってきた猫だ。人懐っこいやつで、俺の部屋によくやってくる可愛いやつだ。
ただ、今はどこかへ行ってほしいと思う。一階には餌が置いてあるのでできればそこへ。勿論理由はある。
ウニはまるで分っているように、俺たちが行為にふけっているとき冷たい顔をしていることが多いのだ。
そして何より、チンポを凝視している眼が怖い。引っかかれるのではと不安になるのである。
そんなところから出血すれば、どのように対応すればいいのだろう。なんとなくサクヤは救急車を呼びそうなので、それも避けたい。
「おいで」
サクヤが声をかけると、ウニがゆっくりとそちらへ行く。
そしてサクヤが抱きかかえ、ウニの後頭部に頬ずりをしていた。
目を細め、すごく嬉しそうにこすりつけている。
多分、猫同士のコミュニケーションを擬人化するならばこんな感じといった見た目だ。
いくら俺でも猫には嫉妬しない。多分。
可愛い。
俺もサクヤを猫可愛がりしたい。
「ウーニ、ごめんね。これからユウとえっちするから、外に出ててね」
サクヤは優しく全体を抱きかかえたまま部屋の外へ連れていく。
おっぱいに包まれて運ばれていくとは、なんともうらやましい奴だと思う。嫉妬に身を焦がしそうだ。
だがメスだ。メスなのである。
部屋に戻り、サクヤはドアを閉めてこちらに向き直る。
俺はと言えばすでにベッドの上で座って待機していた。先ほどから勃起し続けている。
サクヤの表情はさっきまでウニとじゃれていたときのものではなく、いつもの発情しているときの顔だった。
頭には黒い猫耳をつけたまま、赤い眼鏡越しにこちらを見ている。
「ユウ、あらかじめ宣言しておくけれど、これをつけている間は猫キャラを貫くわ。恥ずかしけれど、ユウが好きなら。引いたりはしないでね?」
「うん。引いたりはしないっていうか、なんか興奮するんだよな」
「私だけじゃなくて、ユウも変態なんじゃないかしら。そんなに似合ってるの?」
疑問を浮かべた表情で猫耳を触る。
「すごい似合ってる。元々猫っぽいというか、サクヤはそんな感じの性格だし」
意外にも気まぐれ。興味の対象を見つけると突っ走るところは猫そのものだ。
時折異常なほど甘えてくるところも実に猫的だった。
「そ、そうかしら。あんな風に見えてるの?」
「うん。可愛いよ」
顔を赤くして恥ずかしそうにする。
「め、面と向かって言うのはずるいわ……」
サクヤは無言でベッドまで歩いてきて、立ったまま俺の顔を両手で抑え、キスをする。ねっとりと舌を絡め、サクヤの唾液が口に流し込まれる。
「好きにゃあ……♡」
演技が始まったようだった。
いつもよりも高い声で、いつもよりも締まらない発言をする。
普段礼儀正しくしゃべっているせいで、ギャップがたまらない。
口を繋いだままサクヤはベッドに上がり、その後口を離し、枕のほうへ四つん這いになった。
俺の前にはサクヤのオマンコがあり、すでにぬるぬるとした液体があふれ出ている状態だった。
どうやら色々言っていても、サクヤ自身興奮しているようだった。
そして四つん這いのまま顔をこちらに少し向け、言う。
「万年発情期の淫乱メス猫おまんこにお仕置き種付けして欲しいにゃあ……♡ おっきくて固いおちんちんで、乱暴に動物えっちして欲しいにゃあ……♡ らぶらぶ交尾したいにゃー!♡ 精液いっぱい子宮にぴゅっぴゅして欲しいにゃあ……♡」
「サクヤ、やっぱりそれ最高!」
「にゃあぁぁぁんっ!?♡ 急、急すぎるわ、あ、急すぎるにゃ!♡ は、激し、激しすぎるにゃあっ!♡ お、奥ぅ!♡ ずんずんってすごいにゃあっ!♡」
サクヤの腰を掴み、自分の動きと合わせるように動く。
奥を突っつくように、ごつごつと。
とろとろのオマンコの感触で射精しそうになっても限界まで我慢する。
俺のチンポは心なしかいつもより固い気がする。栄養ドリンクの効果なのか、それともサクヤの猫なりきりのせいなのか、答えはわからない。きっとサクヤのほうだと思う。そう思いたい。
「にゃ、にゃ、にゃっ!♡ きもちぃにゃ、乱暴にされるのきもちぃにゃぁ!♡ いつもより固くておっきくて、おまんこ喜んでるにゃあっ!♡ 種付け、種付けして欲しいにゃ、孕ませて欲しいにゃあっ!♡」
「お尻も叩いてほしいにゃ!♡ 発情メス猫にお仕置きして欲しいにゃ!♡ お手々とおちんちんで中も外もお仕置きして欲しいにゃあーっ!♡ す、すきにゃ、大好きにゃ、愛してるにゃあっ!♡ おまんこの奥に精液ぴゅっぴゅして、ぴゅっぴゅして欲しいにゃあーっ!♡」
懇願するように、オマンコがキューっとキツく締まる。
動けなくなってしまうほどの締まりに、肺の中の空気が全部出ていく。
両手をサクヤのお尻から離すと、サクヤのほうから腰を動かしてくる。俺の腰に当てるように全身を使って。
すでに射精を我慢できるような状況ではなく、これが最後になることを覚悟して、両手をサクヤの尻にたたきつける。
パチン! というはじける高音が鳴り響く。
刹那、サクヤは絶頂し、俺もサクヤにのしかかり、根元までしっかり挿入して射精する。
いったいどれほど出るというのだろう。壊れた蛇口のように吹き出ていた。
興奮しすぎて頭が痛い。脳周りの血管が何本か切れてしまったのではないだろうか。
「ひ、にゃああんっ!♡ イク、イクにゃっ!♡ おまんこイッてるにゃあっ!♡ お仕置き交尾、子作り交尾きもちよすぎるにゃぁぁぁっ!♡ にゃっ!♡ さっきよりぴゅっぴゅすごいにゃあ……♡ 動物えっち、しゃいこうにゃあ……!♡ もっともっときもちぃ種付けして、孕ませて欲しい……にゃ♡」
「どうやら私は切り札を手に入れたようね」
サクヤは外した猫耳を見ながら嬉しそうに言った。
二人でベッドに寝そべり、サクヤは誇らしげに天井のほうへ猫耳を掲げている。
「切り札って……切り札だな」
「でしょう? ユウがあそこまで興奮してくれるなんて、驚いたわ」
「サクヤもしてたろ? にゃーにゃー言ってさ?」
「自分以外の何かになった気がして歯止めが効かなくなるのよ。私じゃないからいいか、みたいな」
サクヤは俺の頭ににやけながら猫耳をつける。
今の姿は鏡では見たくない。何とも間抜けだろう。
しかも俺の髪色はどちらかというと茶色寄りなのだ。母の遺伝のようだった。
つまり猫耳だけ浮いている。
「──ユウ、似合ってるわよ。私さっきのユウの気持ちがわかったわ。これはいいものね」
「……にゃー」
サクヤは顔を反対側に向ける。
笑われているのだろうと思った。だが反応は違う。
「ユウ、それで、それでしましょう。動物えっちじゃなくてケダモノセックスということで。無理やり犯すような感じにして欲しいわ。必要であれば縛ってくれてもいいのよ。さっき紙袋の中に首輪もあったから」
「ど、どうした! なんかスイッチ入ってるけど!」
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「もしかして、それがオチ?」
「そうよ。猫えっちした後だもの」
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