転生したら、まさかの脇役モブでした ~能力値ゼロからの成り上がり、世界を覆すは俺の役目?~

水無月いい人(minazuki)

文字の大きさ
115 / 152
第九章:王城決戦編 【第二幕】

第百十一話:『命の選択』

しおりを挟む
 アシュレイが倒れた。

 因縁の敵を打ち破った直後の静寂を破ったのは、乾いた石床に崩れ落ちる乾いた音だった。男は、変わり果てた姿で、意識を失ったまま横たわっている。

 その姿は、俺の目にも痛々しく映った。薄汚れた騎士団の制服は血と埃にまみれ、顔は土色にやつれ、かつての面影はどこにもなかった。彼はただ、静かに、そして危うげに、そこで息をしていた。

「これがアシュレイ様だと言うのですか」

 セレナは、その光景を前に、息をのんだ。彼女の美しい顔は驚愕に目を見開かれ、その声には悲しみと戸惑いが入り混じっていた。

 彼女は、目の前の現実が信じられないといった様子で、唇を震わせている。その視線は、アシュレイの痛々しい姿から離れることができなかった。

 俺は、事の顛末てんまつをここにいる者たちに説明しようと口を開く。
 だが、その前に、もう一人、重傷を負って倒れている人物がいた。

 ルシウスだ。

 腹に大きな穴を開けられ、血を流しながら、かろうじて息をしている。その異常な生命力に、俺は驚きを隠せない。彼の顔は蒼白だが、かすかに開いた瞳にはまだ生きる意志の光が宿っていた。

「この方は──」

 セレナは、ルシウスの姿を見るや、瞬時に警戒し、俺とナナシを庇うように身構えた。

「皆さん!下がって!この方はアルス様を!」

 俺を瀕死に追いやり、結果的にセレナに命を削る魔法を使わせた張本人。セレナは、俺の危機を救うために自らの命を犠牲にした。その記憶が、彼女の冷静さを奪い、強い警戒心を露わにさせていた。

「……い……まは……敵じゃない……ッス」

 ルシウスは、途切れ途切れに言葉を絞り出し、口から血を吐いた。彼の言葉は、もはや蚊の鳴くような声だった。

「そんなの信じられるわけがありません!」

 セレナは、ルシウスの言葉を信じず、その細い腕で俺の前に立ちふさがった。

「……ッスよね」

 ルシウスは、自嘲するように笑った。その顔は、冷たい床に落ちる血で赤く染まっている。

 冷たい顔で、セレナが言い放つ。アルスを傷つけたという事実。それが何よりセレナにとっては許し難い出来事だった。

その後ろにいたエルもまた、静かにルシウスを警戒していた。その瞳は、獲物を狙う猫のように鋭く光っている。

 俺は、セレナの感情を理解しながらも、ルシウスを救うことを決意していた。この男の強大な力は、国王と戦う上で必ず必要になる。

「セレナ、こいつを治してやってくれないか」

 俺の言葉に、セレナは信じられないといった表情を浮かべる。

「何故ですか!?アルス様を瀕死に追いやった人ですよ!?」

 俺は、セレナの真っ直ぐな瞳に射抜かれ、思わず視線を逸らした。

「……ああ、そうだよ。お前には散々迷惑を掛けた。自分の命まで削って俺に魔法を使って……それを、俺は身勝手にも拒んだ。感謝もせず、ただ突っぱねて……最低だな、俺」

 言葉の端が震える。
 それでも、逃げるわけにはいかなくて。

「悪かった、セレナ。本当に……悪かった」

 俺は精一杯、深く頭を下げた。セレナがいなければ、今の俺はここにいない。俺のしたことは、謝罪の言葉だけでは足りない。

「だが、コイツは必ず戦力になるはずなんだ……だから頼む!」

 俺は地に額をこすりつける。
 言葉だけでは足りない。だから誠意を示す。
 冷たい石の床が、皮膚に張り付く感覚さえ、今は安堵に近かった。

「やめてください、アルス様!……それに、もしこの方が裏切ったらどうするつもりですか!」

 セレナの声は、当然の疑問を突きつけてくる。
 その鋭さに、俺の胸は締め付けられる。答えなんて……分かってる。分かってるけど……。

 沈黙を破ったのは、別の声だった。
 アシュレイの様子を見ていたナナシが、ゆっくりと立ち上がり、セレナの頭に手を置く。

「そんときゃ俺が狩るから安心しろ、嬢ちゃん」

 軽く放たれたその言葉は、不思議と呪文みたいに場の空気を和らげていく。
 だが、セレナにとっては気に入らなかったらしい。彼女はナナシの手を乱暴に振り払った。

「……っ!」

「俺、なんか悪いことしたかぁ?」

 ナナシはへらっと笑い、首を傾げる。
 場の緊張感をいとも簡単に薄めるその態度に、俺は呆れるより先に苦笑を漏らしていた。

「ナナシ様は女たらしの匂いがするので嫌いです。それよりナナシ様。アシュレイ様は大丈夫なのですか」

「今は、な」

 短い返答。
 その低い声からは、もう残された時間がわずかだということが嫌でも伝わってきた。

「俺の友を心配してくれてありがとな、嬢ちゃん」

 ナナシは再びセレナの頭に手を伸ばす。だが、それもすぐに振り払われる。

「兄ちゃん、すまん。聖女様の性格変えちまったの、多分俺かもしんねぇわ」

 苦笑混じりに俺へそう言ってくる。

「大丈夫だ。いつもこんな感じだからな」

 俺が答えた、その直後だった。
 ぐい、と後頭部に衝撃。

「……お、おい?」

 セレナの足が、俺の頭を石床に押し付けている。体重を乗せ、容赦なく。

「あ・な・た・の!せいですよ!」

 歯をきしませ、怒りを叩きつける声。

「……悪い。本当に悪いと思ってる」

 痛みに顔を歪めながらも、俺はただ必死に謝るしかなかった。石床に押し付けられた額が、冷たさよりも情けなさで焼ける。

「……分かりました。アルス様の誠意に応えます。それに……私も、言い過ぎました。すみません、アルス様」

 セレナは小さく頭を下げる。その表情はさっきまでの冷たさとは違い、どこか柔らかさを取り戻していた。瞳には、葛藤を抜けた安堵の光が宿っている。

「セレナ……ありがとう。許してくれたのなら、そろそろ足を退けてくれないか」

 俺の言葉に、セレナはふっと力を抜いた。

「ふ、ふん!……これっきりにしてください、ねっ!」

「ぐっ──!」

 最後に思い切り踏み抜かれた頭。痛みと共に、胸の奥にじんわり温かいものが広がる。
 彼女なりの許し方に、俺は心から感謝せずにはいられなかった。

「ですが問題は、この方を癒す方法です。この傷……いえ、傷というにはあまりにも……」

 ルシウスの体には、シャドウにやられた穴が空いていた。

「嬢ちゃん……分かってるとは思うが──」

 ナナシが静かに言葉を促す。セレナは、その意図を正確に理解していた。

「使いません」

「ならいい」

 ナナシは、その声に満足そうに頷く。その声には、もう命を削るなという強い意志が込められていた。それには俺も賛成だった。しかし、このままではルシウスが死んでしまう。

 その時、ナナシは突拍子もないことを言い出した。その言葉は、この地下の重い空気を一変させた。

「ならよ、俺のを使え」

「バカですかあなたは!そんな事をすればあなたの寿命が削れるんですよ!?さっき私に説教したばかりじゃないですか!」

 セレナは憤慨した。その瞳には、ナナシへの怒りと、彼の命を心配する気持ちが入り混じっていた。彼女は、彼の命がどれほど危険な状態にあるかを誰よりも理解していたからだ。

「安心しろ、俺は死なねぇ」

 ナナシはヘラヘラと笑いながら言った。まるで自分の寿命なんてどうでもいいとでも言うように。だが、その言葉は逆にセレナの怒りを煽る。

「あなたは『魔刻』で既に寿命が削られているんです! このままでは……アシュレイ様のように──!」

「大丈夫だ。やってくれ」

 ナナシはセレナの言葉を遮り、笑みを消して真剣な眼差しを向けた。

「ですが──」

「俺は死なねぇ。嬢ちゃんが心配してくれるのは、本当に嬉しい。これに関しちゃガチの本音だ。……それこそ、リリアがいなきゃ、嬢ちゃんのバージン奪ってたのは俺かもしれねぇ程だ」

「なっ……!」

「いでででっ!ちょっ、待て、冗談だって!あだだっ!」

 細い腕と脚からは想像できない力で、セレナは容赦なく拳と蹴りを叩き込む。

「……本当にいいんですか」

「ああ。リリアを救う為なら何だってやる。それにそいつ、つえぇだろ。兄ちゃんも言っていたが、今はとにかく戦力が必要だ。……国王陛下ってのはそういう存在なんだ」

 ナナシの目に宿る覚悟を汲み取り、セレナは──

「分かりました。そういえば私、ナナシ様よりアルス様の方が大事なので、ここまで躊躇う必要ありませんでしたね」

 セレナは、呆れたような、それでいてどこか優しい表情で呟いた。その言葉に、ナナシは苦笑いする。

「……兄ちゃん。聖女様と結婚したらいつか刺されるぞ」

 ナナシは苦笑しながら俺に告げる。

 俺からすれば、二人はいいコンビだと思うのだが。

 しかし、その背後から、無意識に魔力が溢れ出している者がいた。

「結婚……ですか。誰と誰がでしょうか」

 エルの声が、静かに響く。その声は、冷たい氷のように、その場の空気を凍らせた。

「大丈夫だエル!結婚しないから!」

 エルの視線に真っ先に気づいた俺は、慌ててエルを鎮めるように言う。その言葉に、セレナはがっかりした表情を浮かべた。

「やるなら……早くお願い……する……ッス」

 ルシウスは、かろうじて声を発した。

「あぁ悪い。忘れてた!……んじゃ、嬢ちゃん。頼む」

「分かりました……本当に──」

「大丈夫」

 セレナの言葉に間髪入れず、ナナシは答えた。そして、セレナは詠唱の準備に入り、ナナシはその場で胡坐をかき、静かに座り出す。

 俺は疑問に思った。

「他者の命を分け与えるなんて魔法、セレナが使えるって何で知ってんだよお前」

 ナナシは俺の質問に答えようとしない。

「……聖女は”命”を扱う職業だからな」

「答えになってない。俺は何故そんな事を知っていると聞いたんだ」

 セレナは詠唱の準備に集中し、返事をしない。ナナシは俺から視線を外し、寂しそうに下を向いた。

「俺が知ってる聖女にそんな奴が居ただけさ」

 その顔は、今から命を削られる恐怖というよりも、どこか遠い過去を懐かしむような、切ない表情に見えた。

「……準備が整いました」

 セレナは、祈りを捧げるように手を組み、静かに告げた。その瞬間、この地下空間全体を照らす程の、眩い光がセレナから溢れ出す。

「始めてくれ」

 ナナシの声に、セレナは深く息を吸い込む。

「いきます──『ああ主よ。願わくば、ひとつの命を削ぎ、その滴りを他者の器へと注がせたまえ。生を捧ぐ者の痛みと共に、新たな息吹を受け継がせよ。断ち切られた絆を繋ぎ直し、ひとときでも歩む力を与えましょう──』」

 その姿は、まさに神々しい聖女そのものだった。俺は、セレナにここまでのことをさせていたのかと、胸が締め付けられる思いだった。意識がなかったから、これほどの覚悟と苦痛を伴う魔法だとは、全く知らなかった。

「『犠牲の血潮よ、祈りに応えて。命を渡すこの手に導かれ、どうか目覚めよ──』」

 詠唱が終わり、その場にセレナの凛とした声が響く。

命血贖犠ミルティウス・サクリファイス

 その瞬間、辺りが神々しい光に包まれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

処理中です...