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第四章:真実への扉、動き出す世界
第二十七話:囚われの聖女と闇の結界
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王城の地下深部。鉄格子の扉の向こうから響く、透き通るような歌声。そして、【危機察知】が告げる強い「影」の気配と、圧倒的な「生命の魔力」。
「ライオネルさん、この扉を開けましょう」
俺は、ライオネルに言った。
ライオネルは、警戒しながら扉に近づいた。鉄格子には、複雑な魔法陣が刻まれており、並大抵の力では開けられないだろう。
「これは……強力な封印魔法が施されているな。しかも、闇の魔力で強化されている」
ライオネルが、顔を険しくして言った。
俺は【鑑定】スキルを集中させた。
【オブジェクト名:闇の封印扉】
【概要:強大な闇の魔力によって封印された扉。内部に強力な存在を幽閉している。解除には、光属性の魔力、あるいは特定の鍵が必要】
(やはり、闇の魔法か……。俺の【ファイアボール】では、破壊は難しいだろうな)
俺は、どうにかしてこの扉を開ける方法はないかと考えた。
光属性の魔力が必要、とある。
しかし、俺は光属性の魔法は使えない。
その時、扉の奥から聞こえる歌声が、さらに大きくなった。
歌声には、助けを求めるような切実な響きが込められている。
【共感性】が、その歌声の主の苦痛を、俺の心に直接伝えてきた。
「……助けて……」
微かな声が、歌声の合間に聞こえた。それは、確かに助けを求める声だ。
「くそっ、何とかして開けるぞ!」
ライオネルが、戦斧を構え、扉に叩きつけようとした。
「待ってください、ライオネルさん! 無理に開けようとすると、罠があるかもしれません!」
俺は、ライオネルを制した。
闇の魔法で強化された封印だ。無闇に攻撃すれば、反撃を受ける可能性もある。
俺は、扉に刻まれた魔法陣を【鑑定】でさらに詳しく調べた。
すると、魔法陣の一部が不自然に歪んでいるのが分かった。
これは、以前、宰相グラハムが使おうとしていた転移魔法陣と同じような、未完成な、あるいは無理やり起動しようとした痕跡だ。
(この歪み……もしかしたら、この魔法陣を逆手に取れるかもしれない)
俺は、自分の【魔力操作】スキルを信じることにした。
【魔力操作】のレベルは5.5。以前よりも格段に向上している。
俺は、扉に手をかざし、魔法陣に微かに残る魔力の流れを読み取った。
そして、自分の魔力を、その魔法陣の歪んだ部分へと流し込み、まるでギアを回すかのように
慎重に、そしてゆっくりと陣の流れを読みながら回していく。
俺の【魔力操作】スキルがフル稼働する。
するると、ギギギ……と、扉が微かに音を立てた。
魔法陣が、わずかに光を放ち、そして闇の魔力が揺らめいた。
「アルス、何を……!?」
ライオネルが、俺の行動に驚いたように声を上げた。
俺は、集中力を途切れさせないよう、ライオネルの言葉には答えず、魔力を流し込み続けた。
(まだだ……まだ油断はできない)
闇の魔法陣が、俺の魔力によって、徐々にその均衡を崩していく。
そして、パキィン!と、ガラスが割れるような音がした。
闇の魔力が、霧のように晴れていく。
そして、鉄格子の扉に施されていた封印が、解除されたのだ。
「開いた……!」
ライオネルが、驚きの声を上げた。
俺は、扉をゆっくりと押し開いた。
扉の奥には、広い空間が広がっていた。
その空間の中央には、巨大な魔法陣が描かれ、その中心に、一人の女性が鎖に繋がれて座り込んでいた。
彼女の髪は、まるで夜空の星のように輝く銀色で、その瞳は、深い海の底を思わせるような、美しい蒼色だった。
身に纏うのは、純白の衣。
しかし、その衣は、汚れ、血に染まっている。
そして、彼女の周囲には、無数の「影」の魔物たちが、まるで護衛するかのように漂っていた。
彼女こそが、歌声の主。そして、ゲームで「囚われの聖女」と呼ばれた、聖女セレナである。
「聖女様……!」
ライオネルが、その姿を見て、思わず声を上げた。
聖女セレナは、ライオネルの声に反応し、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、虚ろで、生気が感じられない。
無理もない。目も当てられない酷い有様だ。
「……貴方たちは……」
聖女セレナが、弱々しい声で呟いた。
その時、彼女の周囲を漂っていた「影」の魔物たちが、一斉に俺たち目掛けて襲いかかってきた。
【危機察知】が、最大レベルで警告を発する。
「くそっ、まだいたのか!」
ライオネルが、戦斧を構え、影の魔物たちに斬りかかる。
俺も、剣を抜き、影の魔物たちを迎え撃った。
だが、聖女セレナの周囲にいる影の魔物たちは、これまで戦ってきたシャドウクリーパーとは異なっていた。
彼らは、聖女セレナから放出される強大な魔力を吸収し、より強靭な存在へと変貌していた。
【鑑定】スキルで影の魔物を調べる。
【種族:シャドウガーディアン】
【特徴:闇属性の魔物。聖女の魔力を吸収し、再生能力と防御力が大幅に向上している。】
【危険度:高】
シャドウガーディアン。やはり、聖女の魔力が利用されている。
このままでは、聖女の魔力が吸い取られ続け、彼女の命が危ない。
「ライオネルさん! 聖女様を助け出すのが先です!」
俺は叫んだ。
「分かっている! だが、こいつらが邪魔で……!」
ライオネルが、影の魔物たちに囲まれ、苦戦している。
俺は、聖女セレナへと視線を向けた。
彼女の周囲に展開されている魔法陣は、彼女の魔力を吸い取り、影の魔物たちを強化しているようだった。
この魔法陣を破壊しなければ、聖女セレナを助け出すことはできない。
俺は、剣に魔力を集中させ、【魔力剣】を発動する。
蒼白い光を放つ剣で、影の魔物たちを切り裂きながら、聖女セレナの元へと駆け寄った。
「聖女様、大丈夫ですか!」
俺は、聖女セレナの鎖に手をかけた。
鎖は、闇の魔力で強化されており、簡単には壊せない。
(やっぱ無理か……)
その時、聖女セレナが、俺の黒い瞳を見た。
彼女の虚ろだった瞳に、微かな光が宿った。
「……貴方の瞳……」
聖女セレナが、そう呟いた。
そして、彼女の口元が、かすかに微笑んだように見えた。
【共感性】スキルが、強く反応する。
聖女セレナの心から、驚きと、そして、かすかな「希望」の感情が伝わってきた。
彼女は、俺の黒い瞳に、何かを感じ取ったようだ。
その瞬間、聖女セレナの体から、微かな光の魔力が溢れ出した。
その光は、彼女を繋ぐ闇の鎖を、わずかに弱らせた。
「これなら……!」
俺は、その光の魔力を逃さない。
俺は、剣にさらに魔力を集中させ、溢れ出た光の魔力と共鳴させるように、鎖に斬りかかった。
キィン!と、甲高い音が響き渡る。
そしてついに、聖女を縛っていた闇の鎖が砕け散った。
「聖女様、今です!」
俺は、聖女セレナの手を取り、魔法陣の中心から引き離した。
聖女セレナが魔法陣から離れた瞬間、シャドウガーディアンたちの動きが鈍くなった。
彼らの強化源である魔力供給が途絶えたからだ。
「よし、今だ、ライオネルさん!」
俺は叫んだ。
ライオネルも、その隙を逃さず、残りのシャドウガーディアンたちを次々と撃破していく。
「おらああああああああああッ」
聖女セレナは、解放されたことで、少しだけ生気を取り戻したようだった。
しかし、長年の幽閉と魔力の吸い取りによって、彼女の体はひどく衰弱している。
「聖女様、すぐに安全な場所へ!」
俺は、聖女セレナを抱きかかえ、この場所から脱出しようとした。
(んぐ……筋力は上がったはずなのに何故か思うように力が入らない……)
だが、その時、部屋の奥から、新たな闇の魔力が沸き上がった。
そして、その闇の中から、あの忌まわしい声が響き渡った。
「……まさか、聖女まで解放されるとはな……。だが、無駄だ。儀式は、すでに最終段階に入っている」
そこに現れたのは、ロード・オブ・シャドウだった。
(こんな時に……!)
彼の体からは、以前よりもさらに強力な闇の魔力が放出されている。
そして、彼の背後には、複数の「影」の魔物たちが控えていた。
「ロード・オブ・シャドウ……!」
ライオネルが、警戒しながら聖女セレナと俺の前に立ちはだかった。
「貴様ら、聖女を解放したところで、この世界の運命は変えられん。魔王様は、まもなく完全な復活を遂げられるのだ」
ロード・オブ・シャドウが、冷笑を浮かべた。
彼の言葉に、俺は背筋が凍る思いがした。
奴は言っていた。
儀式は、すでに最終段階に入っている、と。
まさか、俺たちがここで足止めされている間に、別の場所で儀式が進められているというのか?
俺の【危機察知】が、最大レベルで警告を発している。
この場所は、もはや安全ではない。
聖女セレナを連れて、ここから脱出しなければ。
「聖女様を連れて、ここから脱出します! ライオネルさん、援護を!」
俺は叫んだ。
ライオネルは、頷き、ロード・オブ・シャドウへと向かっていく。
俺のモブ人生は、聖女を救い出し、そして、魔王の復活を阻止するという、新たな使命を背負うことになった訳だ。
しかし、その道のりは、想像以上に険しいものになりそうだ。
(くッ……それにしても抱き抱えていると胸が手に当たるんだが…………)
これ以上ない程にピンチであるにも関わらず、俺の意識はあらぬ方へと向いていた。
「ライオネルさん、この扉を開けましょう」
俺は、ライオネルに言った。
ライオネルは、警戒しながら扉に近づいた。鉄格子には、複雑な魔法陣が刻まれており、並大抵の力では開けられないだろう。
「これは……強力な封印魔法が施されているな。しかも、闇の魔力で強化されている」
ライオネルが、顔を険しくして言った。
俺は【鑑定】スキルを集中させた。
【オブジェクト名:闇の封印扉】
【概要:強大な闇の魔力によって封印された扉。内部に強力な存在を幽閉している。解除には、光属性の魔力、あるいは特定の鍵が必要】
(やはり、闇の魔法か……。俺の【ファイアボール】では、破壊は難しいだろうな)
俺は、どうにかしてこの扉を開ける方法はないかと考えた。
光属性の魔力が必要、とある。
しかし、俺は光属性の魔法は使えない。
その時、扉の奥から聞こえる歌声が、さらに大きくなった。
歌声には、助けを求めるような切実な響きが込められている。
【共感性】が、その歌声の主の苦痛を、俺の心に直接伝えてきた。
「……助けて……」
微かな声が、歌声の合間に聞こえた。それは、確かに助けを求める声だ。
「くそっ、何とかして開けるぞ!」
ライオネルが、戦斧を構え、扉に叩きつけようとした。
「待ってください、ライオネルさん! 無理に開けようとすると、罠があるかもしれません!」
俺は、ライオネルを制した。
闇の魔法で強化された封印だ。無闇に攻撃すれば、反撃を受ける可能性もある。
俺は、扉に刻まれた魔法陣を【鑑定】でさらに詳しく調べた。
すると、魔法陣の一部が不自然に歪んでいるのが分かった。
これは、以前、宰相グラハムが使おうとしていた転移魔法陣と同じような、未完成な、あるいは無理やり起動しようとした痕跡だ。
(この歪み……もしかしたら、この魔法陣を逆手に取れるかもしれない)
俺は、自分の【魔力操作】スキルを信じることにした。
【魔力操作】のレベルは5.5。以前よりも格段に向上している。
俺は、扉に手をかざし、魔法陣に微かに残る魔力の流れを読み取った。
そして、自分の魔力を、その魔法陣の歪んだ部分へと流し込み、まるでギアを回すかのように
慎重に、そしてゆっくりと陣の流れを読みながら回していく。
俺の【魔力操作】スキルがフル稼働する。
するると、ギギギ……と、扉が微かに音を立てた。
魔法陣が、わずかに光を放ち、そして闇の魔力が揺らめいた。
「アルス、何を……!?」
ライオネルが、俺の行動に驚いたように声を上げた。
俺は、集中力を途切れさせないよう、ライオネルの言葉には答えず、魔力を流し込み続けた。
(まだだ……まだ油断はできない)
闇の魔法陣が、俺の魔力によって、徐々にその均衡を崩していく。
そして、パキィン!と、ガラスが割れるような音がした。
闇の魔力が、霧のように晴れていく。
そして、鉄格子の扉に施されていた封印が、解除されたのだ。
「開いた……!」
ライオネルが、驚きの声を上げた。
俺は、扉をゆっくりと押し開いた。
扉の奥には、広い空間が広がっていた。
その空間の中央には、巨大な魔法陣が描かれ、その中心に、一人の女性が鎖に繋がれて座り込んでいた。
彼女の髪は、まるで夜空の星のように輝く銀色で、その瞳は、深い海の底を思わせるような、美しい蒼色だった。
身に纏うのは、純白の衣。
しかし、その衣は、汚れ、血に染まっている。
そして、彼女の周囲には、無数の「影」の魔物たちが、まるで護衛するかのように漂っていた。
彼女こそが、歌声の主。そして、ゲームで「囚われの聖女」と呼ばれた、聖女セレナである。
「聖女様……!」
ライオネルが、その姿を見て、思わず声を上げた。
聖女セレナは、ライオネルの声に反応し、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、虚ろで、生気が感じられない。
無理もない。目も当てられない酷い有様だ。
「……貴方たちは……」
聖女セレナが、弱々しい声で呟いた。
その時、彼女の周囲を漂っていた「影」の魔物たちが、一斉に俺たち目掛けて襲いかかってきた。
【危機察知】が、最大レベルで警告を発する。
「くそっ、まだいたのか!」
ライオネルが、戦斧を構え、影の魔物たちに斬りかかる。
俺も、剣を抜き、影の魔物たちを迎え撃った。
だが、聖女セレナの周囲にいる影の魔物たちは、これまで戦ってきたシャドウクリーパーとは異なっていた。
彼らは、聖女セレナから放出される強大な魔力を吸収し、より強靭な存在へと変貌していた。
【鑑定】スキルで影の魔物を調べる。
【種族:シャドウガーディアン】
【特徴:闇属性の魔物。聖女の魔力を吸収し、再生能力と防御力が大幅に向上している。】
【危険度:高】
シャドウガーディアン。やはり、聖女の魔力が利用されている。
このままでは、聖女の魔力が吸い取られ続け、彼女の命が危ない。
「ライオネルさん! 聖女様を助け出すのが先です!」
俺は叫んだ。
「分かっている! だが、こいつらが邪魔で……!」
ライオネルが、影の魔物たちに囲まれ、苦戦している。
俺は、聖女セレナへと視線を向けた。
彼女の周囲に展開されている魔法陣は、彼女の魔力を吸い取り、影の魔物たちを強化しているようだった。
この魔法陣を破壊しなければ、聖女セレナを助け出すことはできない。
俺は、剣に魔力を集中させ、【魔力剣】を発動する。
蒼白い光を放つ剣で、影の魔物たちを切り裂きながら、聖女セレナの元へと駆け寄った。
「聖女様、大丈夫ですか!」
俺は、聖女セレナの鎖に手をかけた。
鎖は、闇の魔力で強化されており、簡単には壊せない。
(やっぱ無理か……)
その時、聖女セレナが、俺の黒い瞳を見た。
彼女の虚ろだった瞳に、微かな光が宿った。
「……貴方の瞳……」
聖女セレナが、そう呟いた。
そして、彼女の口元が、かすかに微笑んだように見えた。
【共感性】スキルが、強く反応する。
聖女セレナの心から、驚きと、そして、かすかな「希望」の感情が伝わってきた。
彼女は、俺の黒い瞳に、何かを感じ取ったようだ。
その瞬間、聖女セレナの体から、微かな光の魔力が溢れ出した。
その光は、彼女を繋ぐ闇の鎖を、わずかに弱らせた。
「これなら……!」
俺は、その光の魔力を逃さない。
俺は、剣にさらに魔力を集中させ、溢れ出た光の魔力と共鳴させるように、鎖に斬りかかった。
キィン!と、甲高い音が響き渡る。
そしてついに、聖女を縛っていた闇の鎖が砕け散った。
「聖女様、今です!」
俺は、聖女セレナの手を取り、魔法陣の中心から引き離した。
聖女セレナが魔法陣から離れた瞬間、シャドウガーディアンたちの動きが鈍くなった。
彼らの強化源である魔力供給が途絶えたからだ。
「よし、今だ、ライオネルさん!」
俺は叫んだ。
ライオネルも、その隙を逃さず、残りのシャドウガーディアンたちを次々と撃破していく。
「おらああああああああああッ」
聖女セレナは、解放されたことで、少しだけ生気を取り戻したようだった。
しかし、長年の幽閉と魔力の吸い取りによって、彼女の体はひどく衰弱している。
「聖女様、すぐに安全な場所へ!」
俺は、聖女セレナを抱きかかえ、この場所から脱出しようとした。
(んぐ……筋力は上がったはずなのに何故か思うように力が入らない……)
だが、その時、部屋の奥から、新たな闇の魔力が沸き上がった。
そして、その闇の中から、あの忌まわしい声が響き渡った。
「……まさか、聖女まで解放されるとはな……。だが、無駄だ。儀式は、すでに最終段階に入っている」
そこに現れたのは、ロード・オブ・シャドウだった。
(こんな時に……!)
彼の体からは、以前よりもさらに強力な闇の魔力が放出されている。
そして、彼の背後には、複数の「影」の魔物たちが控えていた。
「ロード・オブ・シャドウ……!」
ライオネルが、警戒しながら聖女セレナと俺の前に立ちはだかった。
「貴様ら、聖女を解放したところで、この世界の運命は変えられん。魔王様は、まもなく完全な復活を遂げられるのだ」
ロード・オブ・シャドウが、冷笑を浮かべた。
彼の言葉に、俺は背筋が凍る思いがした。
奴は言っていた。
儀式は、すでに最終段階に入っている、と。
まさか、俺たちがここで足止めされている間に、別の場所で儀式が進められているというのか?
俺の【危機察知】が、最大レベルで警告を発している。
この場所は、もはや安全ではない。
聖女セレナを連れて、ここから脱出しなければ。
「聖女様を連れて、ここから脱出します! ライオネルさん、援護を!」
俺は叫んだ。
ライオネルは、頷き、ロード・オブ・シャドウへと向かっていく。
俺のモブ人生は、聖女を救い出し、そして、魔王の復活を阻止するという、新たな使命を背負うことになった訳だ。
しかし、その道のりは、想像以上に険しいものになりそうだ。
(くッ……それにしても抱き抱えていると胸が手に当たるんだが…………)
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