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第六章:王女の眼差し、勇者の道
第五十六話:国王との謁見、そして漆黒の淵
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王城の深奥、絢爛な謁見の間は、早朝の光を宿し、しかし重苦しい静寂に包まれていた。
玉座に鎮座する国王陛下の眼差しは、鋭く、そして深い思慮を湛えていた。アシュレイ団長に導かれ、俺とセレナは国王が座す玉座の間に足を踏み入れた。
部屋の空気は、俺たちが背負う使命の重さを具現化したかのように、ひどく張り詰めている。
「面を上げよ、勇者の導き手アルス、そして聖女セレナ」
(俺、これからマジで勇者扱いなのか……)
国王陛下の声は、威厳に満ち、部屋の隅々にまで響き渡った。
俺はセレナと共にゆっくりと顔を上げた。国王の瞳には、王としての責務と、この国の未来への切なる願いが混じり合っているのが見て取れた。
「アビス・ドラゴンと光の番人の討伐、大儀であった。特にアルス、貴殿の活躍は、この国の危機を救い、民に希望をもたらした。改めて感謝を述べる」
国王陛下は深く頷き、その言葉には偽りのない感謝と、わずかな疲労の色が滲んでいるようにも感じられた。
国の重責が、その威厳ある姿にも影を落としているのかもしれない。
「もったいないお言葉です、陛下。私一人の力では叶いませんでした」
俺は謙遜し、そう答えた。セレナもまた、国王陛下に深々と頭を下げた。
「聖女セレナ。そなたもまた、その清らかな力でアルスを支え、困難な道のりを乗り越えてくれた。これからも、勇者の旅路を支え、この世界に光をもたらしてくれ」
「はい、陛下。私、この身と魂のすべてを捧げ、アルス様と共に使命を全うする所存でございます」
セレナの言葉は淀みなく、その蒼い瞳には揺るぎない覚悟が宿っていた。
昨夜の個人的な感情とは一転し、完璧な聖女としての振る舞いだった。
セレナ……あんなことを言った次の日なのに、もう聖女の顔してるのか。強いな……。
俺は、彼女がこの数時間で、どれほどの決意を固めたのかを感じ取り、胸の奥が締め付けられるようだった。
(俺は……)
国王陛下は満足げに頷くと、アシュレイ団長に視線を向けた。
「アシュレイ。彼らの今後の魂片探索について、王家として全面的に支援せよ。情報、物資、人員、必要なものは惜しむな」
「はっ! 」
アシュレイ団長は力強く応じる。その声には、長年国王に仕える忠誠心と、アルスとセレナに対する信頼が込められていた。
「アルス、セレナ。魂片の探索は、これまで以上に過酷な道のりとなるだろう。だが、貴様らなら必ず成し遂げると信じている。この国の未来、ひいては世界の命運は、君たちの双肩にかかっている」
(お前もなんかしろジジイ……)
……なんて言えるわけもなく。
世界の命運……俺なんかに背負えるのか、これ?
俺は改めて、この使命の重大さを痛感する。それは、俺の前世の人生では決して味わうことのなかった、途方もない責任感だった。
社畜根性で乗り切るしかない。
「必ず、ご期待に応えてみせます」
俺は深く頭を下げた。セレナもまた、強く頷いた。その二人の姿に、国王の顔に微かな安堵の表情が浮かんだ。
---
謁見を終え、玉座の間を後にすると、俺とセレナはアシュレイ団長に連れられ、王城の私室へと案内された。
そこには、旅の準備が整えられた大量の物資が積み重ねられていた。
「基本的な装備はこれで全てだ。剣や防具、回復薬、保存食、そして各地の地理が記された詳細な地図も用意した」
アシュレイ団長は積み上げられた荷物を指差しながら説明する。その物資は、長期にわたる過酷な旅を想定しているかのように、膨大な量だった。
「これだけの量を……ありがとうございます、団長。これで当分の間は補給の心配もなさそうです」
俺は感謝を述べた。これだけの物資があれば、予期せぬ事態にも対応できるだろう。セレナも物資の一つ一つを丁寧に確認し、その表情に安堵の色が浮かんでいる。
「それから、道中での連絡手段として、伝達魔石も用意した。緊急時にはこれを使え。王都との連絡が取れる」
アシュレイ団長は手のひらサイズの、仄かに光を放つ魔石を俺たちに見せた。それは、遠隔地との通信を可能にする貴重な魔導具だ。
「これならば、遠方でも連絡が取れるのですね。素晴らしいです」
セレナが感嘆の声を漏らす。
「ああ。魔力を込めることで、指定した魔石と一方的に意思疎通ができる。ただし、相手の魔石も魔力で起動していなければならんがな」
(これって俺が以前もらったやつか)
そう言えば、以前は使わなかったな。存在すっかり忘れていた。
俺は伝達魔石を受け取ると、その冷たい感触を確かめた。これで王都とも連絡が取れるのか。
(使うと少し疲弊するスマホと考えておこう)
って考えるとめちゃくちゃ不便なスマホだな!
これはできるだけ使わないようにしよう。団長はこう見えて心配性だ。
しかしそう思う一方で、この魔石が意味するものは、単なる連絡手段だけではないと俺は感じてた。
俺たちが進む道のりが、王都から遠く離れ、支援が容易ではない場所であることを示唆している。
「では、準備が整い次第、出発でしょうか?」
俺が尋ねると、アシュレイ団長はわずかに視線を逸らし、その顔に深い影を落とした。
「いや、まだ一つ、会っておかねばならぬ者がいる」
アシュレイ団長の言葉に、俺とセレナは顔を見合わせた。その声には、これまでの落ち着きとは異なる、ある種の重みが感じられた。
「…会っておかねばならぬ者、ですか? 一体、どなたと?」
セレナが不安げに尋ねた。アシュレイ団長は、ゆっくりと首を横に振る。
「…いや、人ではない。正確には『物』だ」
その言葉に、俺の脳裏に一つの可能性がよぎった。この世界の『物』で、会っておかねばならないほど重要なもの。
それは、魂片の探索に直結する何か。しかし、アビス・ドラゴン討伐後、他に魂片の具体的な場所に関する情報は得られていなかったはずだ。
「二人とも、ついてきてくれ」
俺とセレナは団長に言われるがままその後ろをついて行った。
---
「……ここだ」
アシュレイ団長は、部屋の奥に設置された、騎士団の紋章が刻まれた頑丈な鉄扉を指差した。その扉は、普段は決して開かれることのない、厳重な封印が施されているかのように見えた。
「我々騎士団、そして王家が、この長きにわたり厳重に管理してきた、一つの『秘密』がある」
団長の顔が、重く沈む。彼の瞳の奥には、恐怖と、そして抗いがたい使命感が混じり合っているようだった。
「それは、太古の昔からこの王城の地下深くに眠り続ける、もう一つの『魂片』だ」
その言葉に、俺とセレナは息を呑んだ。新たな魂片を探す旅に出る直前で、まさか王城の地下に、しかも厳重に管理された形で魂片が存在するとは、全く予想していなかった。
「しかし、なぜこれまでその存在が伏せられていたのですか? 魔王を倒すために魂片は全て必要なのでは?」
セレナが戸惑いを隠せない様子で尋ね、俺もそれに便乗する。
「聖女様の言う通りです」
アシュレイ団長は、重い口を開いた。
「……その魂片は、あまりにも危険な代物なのだ。かつて、それを管理していた者たちが、その強大すぎる『負の感情』に触れ、精神を蝕まれたという記録が残っている。故に、王家は歴代、その魂片の存在を秘匿し、決して表に出さぬよう、厳重に封印してきたのだ」
団長の言葉は、まるで冷たい氷のように俺とセレナの心を凍らせた。
精神を蝕むほどの『負の感情』。それって、それは、魔王の力と何か関係しているのだろうか。
(国王、そして団長が俺に何か隠していると思っていたが、まさかこれのことだったのか……)
「その魂片は…どのようなものですか?」
俺は声を絞り出した。これまで手に入れた魂片とは違う……何か、禍々しい予感がする。
俺の脳裏に、これまで手に入れてきた魂片の輝きとは異なる、暗く、禍々しいイメージが浮かび上がった。
アシュレイ団長は、鉄扉に刻まれた紋章に手を触れ、静かに言った。
「……それは、『深淵の魂片』。最も古く、最も闇の力が濃く、そして最も危険な、魔王の負の感情の塊そのものだとされている」
アシュレイ団長は、俺とセレナの顔を交互に見つめ、決意を込めた眼差しで言った。
「…魔王の復活は目前に迫っている。もはや、この魂片を封印し続けるだけでは、世界は救えぬ。聖女セレナ、そしてアルス。君たちの力ならば、この危険な魂片をも……利用できるかもしれぬと、国王陛下は判断されたのだ」
「利用……だと?」
俺の口から、自然とそんな言葉が漏れる。希望?いや、それとも破滅の引き金か?
それは、希望であると同時に、計り知れない危険を意味していた。
アシュレイ団長は、俺とセレナの覚悟を試すかのように、再び鉄扉を指差した。
「覚悟は良いか?これは世界を救うためには、避けては通れぬ道だ」
扉の向こうから、まるで深淵が呼ぶかのような、不気味な静寂が俺たちを包み込んだ。
この扉の向こうに、本当に世界を救う力があるのか……?破滅の間違いじゃないのか?
俺の心臓が、早鐘のように打ち鳴らされる。
その鼓動の原因はかつてない程の恐怖だった。
玉座に鎮座する国王陛下の眼差しは、鋭く、そして深い思慮を湛えていた。アシュレイ団長に導かれ、俺とセレナは国王が座す玉座の間に足を踏み入れた。
部屋の空気は、俺たちが背負う使命の重さを具現化したかのように、ひどく張り詰めている。
「面を上げよ、勇者の導き手アルス、そして聖女セレナ」
(俺、これからマジで勇者扱いなのか……)
国王陛下の声は、威厳に満ち、部屋の隅々にまで響き渡った。
俺はセレナと共にゆっくりと顔を上げた。国王の瞳には、王としての責務と、この国の未来への切なる願いが混じり合っているのが見て取れた。
「アビス・ドラゴンと光の番人の討伐、大儀であった。特にアルス、貴殿の活躍は、この国の危機を救い、民に希望をもたらした。改めて感謝を述べる」
国王陛下は深く頷き、その言葉には偽りのない感謝と、わずかな疲労の色が滲んでいるようにも感じられた。
国の重責が、その威厳ある姿にも影を落としているのかもしれない。
「もったいないお言葉です、陛下。私一人の力では叶いませんでした」
俺は謙遜し、そう答えた。セレナもまた、国王陛下に深々と頭を下げた。
「聖女セレナ。そなたもまた、その清らかな力でアルスを支え、困難な道のりを乗り越えてくれた。これからも、勇者の旅路を支え、この世界に光をもたらしてくれ」
「はい、陛下。私、この身と魂のすべてを捧げ、アルス様と共に使命を全うする所存でございます」
セレナの言葉は淀みなく、その蒼い瞳には揺るぎない覚悟が宿っていた。
昨夜の個人的な感情とは一転し、完璧な聖女としての振る舞いだった。
セレナ……あんなことを言った次の日なのに、もう聖女の顔してるのか。強いな……。
俺は、彼女がこの数時間で、どれほどの決意を固めたのかを感じ取り、胸の奥が締め付けられるようだった。
(俺は……)
国王陛下は満足げに頷くと、アシュレイ団長に視線を向けた。
「アシュレイ。彼らの今後の魂片探索について、王家として全面的に支援せよ。情報、物資、人員、必要なものは惜しむな」
「はっ! 」
アシュレイ団長は力強く応じる。その声には、長年国王に仕える忠誠心と、アルスとセレナに対する信頼が込められていた。
「アルス、セレナ。魂片の探索は、これまで以上に過酷な道のりとなるだろう。だが、貴様らなら必ず成し遂げると信じている。この国の未来、ひいては世界の命運は、君たちの双肩にかかっている」
(お前もなんかしろジジイ……)
……なんて言えるわけもなく。
世界の命運……俺なんかに背負えるのか、これ?
俺は改めて、この使命の重大さを痛感する。それは、俺の前世の人生では決して味わうことのなかった、途方もない責任感だった。
社畜根性で乗り切るしかない。
「必ず、ご期待に応えてみせます」
俺は深く頭を下げた。セレナもまた、強く頷いた。その二人の姿に、国王の顔に微かな安堵の表情が浮かんだ。
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謁見を終え、玉座の間を後にすると、俺とセレナはアシュレイ団長に連れられ、王城の私室へと案内された。
そこには、旅の準備が整えられた大量の物資が積み重ねられていた。
「基本的な装備はこれで全てだ。剣や防具、回復薬、保存食、そして各地の地理が記された詳細な地図も用意した」
アシュレイ団長は積み上げられた荷物を指差しながら説明する。その物資は、長期にわたる過酷な旅を想定しているかのように、膨大な量だった。
「これだけの量を……ありがとうございます、団長。これで当分の間は補給の心配もなさそうです」
俺は感謝を述べた。これだけの物資があれば、予期せぬ事態にも対応できるだろう。セレナも物資の一つ一つを丁寧に確認し、その表情に安堵の色が浮かんでいる。
「それから、道中での連絡手段として、伝達魔石も用意した。緊急時にはこれを使え。王都との連絡が取れる」
アシュレイ団長は手のひらサイズの、仄かに光を放つ魔石を俺たちに見せた。それは、遠隔地との通信を可能にする貴重な魔導具だ。
「これならば、遠方でも連絡が取れるのですね。素晴らしいです」
セレナが感嘆の声を漏らす。
「ああ。魔力を込めることで、指定した魔石と一方的に意思疎通ができる。ただし、相手の魔石も魔力で起動していなければならんがな」
(これって俺が以前もらったやつか)
そう言えば、以前は使わなかったな。存在すっかり忘れていた。
俺は伝達魔石を受け取ると、その冷たい感触を確かめた。これで王都とも連絡が取れるのか。
(使うと少し疲弊するスマホと考えておこう)
って考えるとめちゃくちゃ不便なスマホだな!
これはできるだけ使わないようにしよう。団長はこう見えて心配性だ。
しかしそう思う一方で、この魔石が意味するものは、単なる連絡手段だけではないと俺は感じてた。
俺たちが進む道のりが、王都から遠く離れ、支援が容易ではない場所であることを示唆している。
「では、準備が整い次第、出発でしょうか?」
俺が尋ねると、アシュレイ団長はわずかに視線を逸らし、その顔に深い影を落とした。
「いや、まだ一つ、会っておかねばならぬ者がいる」
アシュレイ団長の言葉に、俺とセレナは顔を見合わせた。その声には、これまでの落ち着きとは異なる、ある種の重みが感じられた。
「…会っておかねばならぬ者、ですか? 一体、どなたと?」
セレナが不安げに尋ねた。アシュレイ団長は、ゆっくりと首を横に振る。
「…いや、人ではない。正確には『物』だ」
その言葉に、俺の脳裏に一つの可能性がよぎった。この世界の『物』で、会っておかねばならないほど重要なもの。
それは、魂片の探索に直結する何か。しかし、アビス・ドラゴン討伐後、他に魂片の具体的な場所に関する情報は得られていなかったはずだ。
「二人とも、ついてきてくれ」
俺とセレナは団長に言われるがままその後ろをついて行った。
---
「……ここだ」
アシュレイ団長は、部屋の奥に設置された、騎士団の紋章が刻まれた頑丈な鉄扉を指差した。その扉は、普段は決して開かれることのない、厳重な封印が施されているかのように見えた。
「我々騎士団、そして王家が、この長きにわたり厳重に管理してきた、一つの『秘密』がある」
団長の顔が、重く沈む。彼の瞳の奥には、恐怖と、そして抗いがたい使命感が混じり合っているようだった。
「それは、太古の昔からこの王城の地下深くに眠り続ける、もう一つの『魂片』だ」
その言葉に、俺とセレナは息を呑んだ。新たな魂片を探す旅に出る直前で、まさか王城の地下に、しかも厳重に管理された形で魂片が存在するとは、全く予想していなかった。
「しかし、なぜこれまでその存在が伏せられていたのですか? 魔王を倒すために魂片は全て必要なのでは?」
セレナが戸惑いを隠せない様子で尋ね、俺もそれに便乗する。
「聖女様の言う通りです」
アシュレイ団長は、重い口を開いた。
「……その魂片は、あまりにも危険な代物なのだ。かつて、それを管理していた者たちが、その強大すぎる『負の感情』に触れ、精神を蝕まれたという記録が残っている。故に、王家は歴代、その魂片の存在を秘匿し、決して表に出さぬよう、厳重に封印してきたのだ」
団長の言葉は、まるで冷たい氷のように俺とセレナの心を凍らせた。
精神を蝕むほどの『負の感情』。それって、それは、魔王の力と何か関係しているのだろうか。
(国王、そして団長が俺に何か隠していると思っていたが、まさかこれのことだったのか……)
「その魂片は…どのようなものですか?」
俺は声を絞り出した。これまで手に入れた魂片とは違う……何か、禍々しい予感がする。
俺の脳裏に、これまで手に入れてきた魂片の輝きとは異なる、暗く、禍々しいイメージが浮かび上がった。
アシュレイ団長は、鉄扉に刻まれた紋章に手を触れ、静かに言った。
「……それは、『深淵の魂片』。最も古く、最も闇の力が濃く、そして最も危険な、魔王の負の感情の塊そのものだとされている」
アシュレイ団長は、俺とセレナの顔を交互に見つめ、決意を込めた眼差しで言った。
「…魔王の復活は目前に迫っている。もはや、この魂片を封印し続けるだけでは、世界は救えぬ。聖女セレナ、そしてアルス。君たちの力ならば、この危険な魂片をも……利用できるかもしれぬと、国王陛下は判断されたのだ」
「利用……だと?」
俺の口から、自然とそんな言葉が漏れる。希望?いや、それとも破滅の引き金か?
それは、希望であると同時に、計り知れない危険を意味していた。
アシュレイ団長は、俺とセレナの覚悟を試すかのように、再び鉄扉を指差した。
「覚悟は良いか?これは世界を救うためには、避けては通れぬ道だ」
扉の向こうから、まるで深淵が呼ぶかのような、不気味な静寂が俺たちを包み込んだ。
この扉の向こうに、本当に世界を救う力があるのか……?破滅の間違いじゃないのか?
俺の心臓が、早鐘のように打ち鳴らされる。
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