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1章
1話 突然の別れ、当然の別れ
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「………」
さようなら。ありがとう。彼女は…そう言った気がした。
「いやあぁぁぁあぁぁぁ!!」
なんで、どうして、彼女なのだろう。
なぜ、私ではなく、彼女なのだろう。
死ななければいけないのは、私だろう。
―私は…私が…これで…死ねば…
………………………………………………
「おーい?…零華さん?大丈夫?」
「…ふぁ?あっ!大丈夫!なに?」
どうやら私はぼうっとしていたらしい。そこまで知り合っていないクラスメートにまで心配された。
(昨日ゲームやりすぎたぁ…いやー反省…)
「ほら…もう昼休みだから、由稀さん来てるよ」
そうか、もう昼休みだったか気づかなかった。
ドアの近くに由稀がいたので歩いて行って
「由稀」
「零華!」
そうやっていつもの様にだべる。
…紹介が遅れたが、私は冬樹 零華。
「…そういえば…零那さんって…あ、ごめん…」
「いや、いいよ。もう何ヶ月も前の話じゃん」
そう、私には姉がいた。零那という…とても明るくて、優しい姉がいた。
今は私も姉のいた高校へ入学して、1年生。
姉の死は私にとってかなりのものだったが、ひどい話、姉から聞いていたのだ。
遺言みたいなもの…死んでしまった日より前だったが。
あれ…?姉と仲の良かった人…2人…誰だったっけ…?思い出せない…
あ…で、この今私と話している彼女が、成田 由稀。
小さい頃から話や趣味が合って今でも付き合ってもらっている。
友達がつくれない私にとっては天使の様な…本人の前では言えないが大切な恩人だ。
友達がつくれない…もう、わかるね?
そうさ、由稀とはクラスが違い、私はボッチなのさー…
いじめとかは起きていない。
だが、由稀には悪いが…起きてほしいと思う。
それは、私が何度も自殺…しようとしたからだ。
まだ生きているのは、いつも踏みとどまって、その場で泣いてしまうからだ。
結局、自分には死ぬ勇気はない。だけど、死にたい。
だから、もっとひどい目にあえば死ねる。そう、考えているから。
自分でも馬鹿だと思う。ああ、馬鹿だ。
…まあ、その話はいいんだよ。
とりあえず、私達は昼休み時に会い、休みの日にたまに遊ぶ感じがいつもだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は一緒に帰れるね~」
「そうだね~今日部活なくてよかった」
「由稀って部活も入ってて勉強も両立できててすごいね」
「そう?…零華…素材はいいんだけどね」
由稀のからかいモードが入った。
こうなったらもうダメだ。
「あーもういいでしょ…」
「ふふっ…」
楽しい。素直にそう思う。こんな時間がずっと続けばどんなに幸せか。
そんな思いは、直ぐに引き裂かれる。
グサッ
嫌な…音がした。硬い物が肉に刺さる音。人に痛み、死を与える時の音。
でも…私からじゃない。隣から、音が聞こえた。
「ぐっ…」
「由稀…!由稀!」
通り魔。聞いたことがある。この近くに犯行場所が多数あることも。
ここの通りは薄暗く、誰も通ってない。不審者がいると、気づければ…
通り魔は由稀を刺したあと、その場に立ち、私に刃物を向けてきた。
(殺される…ああ…ころして…もらえ…)
「なんて、今は言いたくない」
「……!」
私は一発通り魔に蹴りをいれた。
「ふぅ…」
通り魔は完全に沈黙した。護身術だが、通用してよかった。
それより…
「ゆきぃ!…あ…あぁ…」
「零華…き…いて…」
弱々しく、か細い声で、もう、やめてくれ…
「わ…た…しは…死んで…も」
もう、その声を、聞かせないでくれ…
「くぉ……か…りしゃ…だ…から」
やめて…死んじゃやだぁ…
「また…あえ…」
また、大切な人がいなくなっちゃうよ…
「………」
さようなら。ありがとう。
「いやあぁぁぁあぁぁぁ!!」
そこから、記憶はない。
覚えていたのは、ただ、面倒くさくなったことだけ。
―全部
ーーーーーーーーーーーーーーー
真っ白い空間。目の前には大きな神殿と、小さくて可愛い女の子がいた。
「君は現世で死にました。転生…したいですか?」
さようなら。ありがとう。彼女は…そう言った気がした。
「いやあぁぁぁあぁぁぁ!!」
なんで、どうして、彼女なのだろう。
なぜ、私ではなく、彼女なのだろう。
死ななければいけないのは、私だろう。
―私は…私が…これで…死ねば…
………………………………………………
「おーい?…零華さん?大丈夫?」
「…ふぁ?あっ!大丈夫!なに?」
どうやら私はぼうっとしていたらしい。そこまで知り合っていないクラスメートにまで心配された。
(昨日ゲームやりすぎたぁ…いやー反省…)
「ほら…もう昼休みだから、由稀さん来てるよ」
そうか、もう昼休みだったか気づかなかった。
ドアの近くに由稀がいたので歩いて行って
「由稀」
「零華!」
そうやっていつもの様にだべる。
…紹介が遅れたが、私は冬樹 零華。
「…そういえば…零那さんって…あ、ごめん…」
「いや、いいよ。もう何ヶ月も前の話じゃん」
そう、私には姉がいた。零那という…とても明るくて、優しい姉がいた。
今は私も姉のいた高校へ入学して、1年生。
姉の死は私にとってかなりのものだったが、ひどい話、姉から聞いていたのだ。
遺言みたいなもの…死んでしまった日より前だったが。
あれ…?姉と仲の良かった人…2人…誰だったっけ…?思い出せない…
あ…で、この今私と話している彼女が、成田 由稀。
小さい頃から話や趣味が合って今でも付き合ってもらっている。
友達がつくれない私にとっては天使の様な…本人の前では言えないが大切な恩人だ。
友達がつくれない…もう、わかるね?
そうさ、由稀とはクラスが違い、私はボッチなのさー…
いじめとかは起きていない。
だが、由稀には悪いが…起きてほしいと思う。
それは、私が何度も自殺…しようとしたからだ。
まだ生きているのは、いつも踏みとどまって、その場で泣いてしまうからだ。
結局、自分には死ぬ勇気はない。だけど、死にたい。
だから、もっとひどい目にあえば死ねる。そう、考えているから。
自分でも馬鹿だと思う。ああ、馬鹿だ。
…まあ、その話はいいんだよ。
とりあえず、私達は昼休み時に会い、休みの日にたまに遊ぶ感じがいつもだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は一緒に帰れるね~」
「そうだね~今日部活なくてよかった」
「由稀って部活も入ってて勉強も両立できててすごいね」
「そう?…零華…素材はいいんだけどね」
由稀のからかいモードが入った。
こうなったらもうダメだ。
「あーもういいでしょ…」
「ふふっ…」
楽しい。素直にそう思う。こんな時間がずっと続けばどんなに幸せか。
そんな思いは、直ぐに引き裂かれる。
グサッ
嫌な…音がした。硬い物が肉に刺さる音。人に痛み、死を与える時の音。
でも…私からじゃない。隣から、音が聞こえた。
「ぐっ…」
「由稀…!由稀!」
通り魔。聞いたことがある。この近くに犯行場所が多数あることも。
ここの通りは薄暗く、誰も通ってない。不審者がいると、気づければ…
通り魔は由稀を刺したあと、その場に立ち、私に刃物を向けてきた。
(殺される…ああ…ころして…もらえ…)
「なんて、今は言いたくない」
「……!」
私は一発通り魔に蹴りをいれた。
「ふぅ…」
通り魔は完全に沈黙した。護身術だが、通用してよかった。
それより…
「ゆきぃ!…あ…あぁ…」
「零華…き…いて…」
弱々しく、か細い声で、もう、やめてくれ…
「わ…た…しは…死んで…も」
もう、その声を、聞かせないでくれ…
「くぉ……か…りしゃ…だ…から」
やめて…死んじゃやだぁ…
「また…あえ…」
また、大切な人がいなくなっちゃうよ…
「………」
さようなら。ありがとう。
「いやあぁぁぁあぁぁぁ!!」
そこから、記憶はない。
覚えていたのは、ただ、面倒くさくなったことだけ。
―全部
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真っ白い空間。目の前には大きな神殿と、小さくて可愛い女の子がいた。
「君は現世で死にました。転生…したいですか?」
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