8 / 11
第2章:いきなり魔王討伐ですか?
いきなり出立ですか?
しおりを挟む
王国の建国史並びに魔王関係のことをおじいちゃん先生に習って、王宮の魔術師に初歩の白魔法を習い終えた頃に
カイル様がとんでもないことを言い出した。
「勝利するための戦法は不意打ちですからね。早速魔王のところに向かいましょう」
「えええええええ」
「今これを片付けておけば内政(次期王という立場)も安定しますし、前回のように他国が魔王に乗っ取られてからでは遅すぎますしね」
「行くって、何処へ?」
おじいちゃん先生「魔王の歴史」の知識によれば、魔王は決まった場所にお城なんかを構えていないし、ある日突然現れる存在で、前回の他国の侵略は数日で完了し、世界を血の海に彩ったという。魔王は魔力で自国の国民同士を殺し合わせて、本人は指一本使わないまま、たくさんの国を乗っ取った。
「魔王の住処に決まっているでしょう」
「カイル様、魔王は城を持たないのでは?」
「前回はそうだったが、今回は違うようだ。私の手の者が数十年をかけてその地を探し当てた。この地だけ魔力の乱れがすごく、負のエネルギーがすごいので、さほど苦労はしなかったそうですよ」
「でも武器は?」
「聖剣なら王家の宝物庫から持ち出してきたので問題はない。この城にある物は全て将来の王の私の所有物だから、すぐに出させれば、旅立てる」
カイル様はジャイアン発言をかましていく気満々だった。
「で、私も同行…」
「するに決まっているだろう。こういう場面には聖女が必要ですし」
「で、いつ出かけるのですか?」
「明後日の早朝だ。魔王の住処までは1週間ほどかかりますからね」
「私、ドレス以外に着る物がないのですが?」
「それなら問題ない。王宮魔術師に女物の服があるし、それにローブを羽織れば問題ないでしょう」
「はあ」
カイル様に逆らうことはできなさそうだし、もうなんか決まってるっぽかったので、頷くしか選択肢はなかった。
で、あっという間に3日経って、すっかり旅の準備をして兵を引き連れたカイル様にドナドナされて私は、魔王の住処という場所に行くことになった。
馬で1週間かかると思ってたのは勘違いで、竜に乗って、異空間の扉というものを乗り越えての1週間の旅だった。
カイル様に聞いたところ、魔王の住処は「世界の果て」にあるということだった。
「さっさと魔王を退治して、カイル様の立場を揺るがないものにしましょう!
「おー!」
「聖女様から祝福を受けて必ず勝ってきましょうね」
腹心の部下である側近のオリバー様の言葉の後に「聖女の祝福」という怪しげなものを追加したカイル様は私を見て
ニッコリと笑った。
私は内心は日本人なの、こういうプレッシャーは断れないのよ!!!!」
「皆様に勝利の女神の祝福を」
と私は言って腕を上げた。
別に魔力が注がれるわけでもないけれど、リアクションはつけといたほうがいいと思ったからだ。
祝福を受けて、竜ですごい道のりを旅してついたのは、歓楽街ですか?と思えるようなネオンに包まれた城だった。
カイル様がとんでもないことを言い出した。
「勝利するための戦法は不意打ちですからね。早速魔王のところに向かいましょう」
「えええええええ」
「今これを片付けておけば内政(次期王という立場)も安定しますし、前回のように他国が魔王に乗っ取られてからでは遅すぎますしね」
「行くって、何処へ?」
おじいちゃん先生「魔王の歴史」の知識によれば、魔王は決まった場所にお城なんかを構えていないし、ある日突然現れる存在で、前回の他国の侵略は数日で完了し、世界を血の海に彩ったという。魔王は魔力で自国の国民同士を殺し合わせて、本人は指一本使わないまま、たくさんの国を乗っ取った。
「魔王の住処に決まっているでしょう」
「カイル様、魔王は城を持たないのでは?」
「前回はそうだったが、今回は違うようだ。私の手の者が数十年をかけてその地を探し当てた。この地だけ魔力の乱れがすごく、負のエネルギーがすごいので、さほど苦労はしなかったそうですよ」
「でも武器は?」
「聖剣なら王家の宝物庫から持ち出してきたので問題はない。この城にある物は全て将来の王の私の所有物だから、すぐに出させれば、旅立てる」
カイル様はジャイアン発言をかましていく気満々だった。
「で、私も同行…」
「するに決まっているだろう。こういう場面には聖女が必要ですし」
「で、いつ出かけるのですか?」
「明後日の早朝だ。魔王の住処までは1週間ほどかかりますからね」
「私、ドレス以外に着る物がないのですが?」
「それなら問題ない。王宮魔術師に女物の服があるし、それにローブを羽織れば問題ないでしょう」
「はあ」
カイル様に逆らうことはできなさそうだし、もうなんか決まってるっぽかったので、頷くしか選択肢はなかった。
で、あっという間に3日経って、すっかり旅の準備をして兵を引き連れたカイル様にドナドナされて私は、魔王の住処という場所に行くことになった。
馬で1週間かかると思ってたのは勘違いで、竜に乗って、異空間の扉というものを乗り越えての1週間の旅だった。
カイル様に聞いたところ、魔王の住処は「世界の果て」にあるということだった。
「さっさと魔王を退治して、カイル様の立場を揺るがないものにしましょう!
「おー!」
「聖女様から祝福を受けて必ず勝ってきましょうね」
腹心の部下である側近のオリバー様の言葉の後に「聖女の祝福」という怪しげなものを追加したカイル様は私を見て
ニッコリと笑った。
私は内心は日本人なの、こういうプレッシャーは断れないのよ!!!!」
「皆様に勝利の女神の祝福を」
と私は言って腕を上げた。
別に魔力が注がれるわけでもないけれど、リアクションはつけといたほうがいいと思ったからだ。
祝福を受けて、竜ですごい道のりを旅してついたのは、歓楽街ですか?と思えるようなネオンに包まれた城だった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
乙女ゲーの世界に聖女様として召喚されたけど興味がないので妹に譲ります
ゆずぽんず
恋愛
ある日、ユウとチカの姉妹が乙女ゲームの世界に聖女様として召喚された。
好きなゲームの世界に入れたと喜ぶ妹のチカ。
本来、聖女様として召喚されるのだったの一人。どちらかが死に、召喚された。
妹のことが大切な姉のユウは、妹がこの世界にいたいのならば私が偽物となってこの世界から消えようと決意する。
*乙女ゲーマーによる小説です。乙女ゲーになろう設定混ぜ込んでみました。
*乙女ゲーによくある設定(共通ルートやバッドエンドなどのよくある設定)の説明があります。分かりにくかったらすみません。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
嫌われ公女に転生したけど、愛されたい願望を捨てたら全員がデレてきた
桃瀬さら
恋愛
嫌われ公女ナディアは、婚約破棄され学園で孤立し、家族からも見放されていた。
どれほど努力しようが周囲からは「嫌われ公女」と蔑まれ、誰も味方なんていない。
「もういい。愛されたいなんて、くだらない」
そう心に誓った瞬間から、状況が一変した。
第二王子が婚約破棄を撤回し跪き、寡黙な騎士団長が「君を守りたい」と熱く迫ってくる。
そして、冷ややかな兄まで「婚約など認めない。家を出ることは許さない」と……。
愛されることを諦めた途端、なぜか執着される。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる