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第十三話 ろくでなしの宴
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「んっ、ふ、ん、んっ」
天蓋のベットの下から水音と鼻に掛かった声が室内に響く。トモヤはベットの上で正座をしながら立膝になった佐伯の性器を口で奉仕していた。宴の最初は着衣のままフェラチオを、と言うのは樋口からの指示で後は自由にしていいと言われたが、返事をしたかどうかも曖昧だ。
客席にもよく聞こえるようにじゅぷじゅぷとわざと大きく音をを立ててトモヤは佐伯の性器を啜る。そればかりでは口が疲れるので口を離して手元で支え、レロレロと舌を大きく動かす動作も加えた。アイスキャンディーを舐めるように、というのはあの日ワタルに教わったことだ。客達が興奮しているのがわかる。だが、高まってく客を他所にトモヤの心は冷めていた。
ワタルにいちゃん。
滑稽だ、もう相手にすらされないのにずっと一人だけを想っている。叶わないとわかっていても。ライトが当てられて眩しくて、客達の顔があまり見えないが欲望にまみれた顔をして各々の性器を扱いているのがわかる。だが一人だけ、席に座らず後ろで突っ立てっている客がいるのが気になる。離れたところで一人扱いている客はいそうだが、どうもそのような様子は見受けられない。この後に及んで怖気付いただろうか、それとも自分は好みでなかっただろうか。そんなことも冷静に考えられるくらい、異様な状況に何とも思わなくなってしまった自分は一体何なんだろうか。トモヤは目元を陰らせながらも口元が疎かにならないよう、一層大きな音を立てて佐伯の性器をしゃぶる。
あちこちで性器を扱く粘着音や、興奮した喘ぎ声が聞こえる。目線を再び奥に向けると相変わらず席に座らず立っている客はそのまま何もしていなかった。こちらからでは顔がちょうどカーテンの影に隠れて見えない。終わるまでにその気にさせれたら自分の勝ちだろうか、もうゲーム感覚でどうでも良かった。自分に一番触れて欲しい人には触れて貰えないのだから、何だっていい。
佐伯が頬に手のひらを添えてきたので、そろそろ服を脱がすぞという合図と察し根元を扱きながらゆっくり口から性器を引き抜いた。
◇
ワタルは用意された客席に着席することなく、一歩離れた場所で異様なこの「宴」の光景を目の当たりにしていた。
先程までトモヤは金髪の男の性器を奉仕をし、客席を静かに沸かせていた。トモヤがにこやかに他人の性器を口にしている事実を到底受け入れられずただ立ち尽くしたワタルは口を押さえて目を逸らしたが、目線を泳がせながらも再び視線を戻してしまった。見たくないのなら見なければいいのにとわかっているのに、なぜ。それはトモヤを悦ばせているのが自分でないのか、その思考が頭を占めていたからだった。自分は遂に狂ってしまったのだろうかと頭を抱える。
金髪の男はトモヤを客席によく見えるようベットサイドに立膝で座らせた。髪の毛を片側に掻き分けうなじに噛み付くとトモヤが少し困ったように喘ぎ、笑う。トモヤの胸元のリボンタイを引き抜き、花柄の白いレーヨンブラウスのボタンをゆっくり解いていく。赤いスカートのサイドファスナーも下ろして、隙間から手を差し込みトモヤの太ももを弄るとトモヤは肩を震わせた。金髪の男は片方の手で器用に洋服を剥いでいくとトモヤはショーツ以外一糸纏わぬ姿になった。白い肌は昔と変わらなくて、照明に照らされて遠目でも眩しかった。しんと静まり返った室内に生唾を飲み込む音が客席から響いた気がした。
純白のショーツのサイドは蝶々結びされていて、金髪の男はゆっくりと唇を首から滑らせながら乳首をしゃぶりだし、片方の蝶々結びの紐をゆっくり解いていく。
「は、あ、あぅ」
乳首を舐めまわされて感じるのかトモヤの白い肢体がうねり、のけぞる。
「や、あ…、っあ!」
乳首に歯を立てられたトモヤは痛みと快感をやり過ごそうと身体を震わせた。それと同時にショーツの反対側の紐も解かれたため、トモヤの性器が顕になった。
「っ…!」
ワタルが息を呑むのと同時に、客の感嘆の声が室内に響く。緩やかに立ち上がったトモヤの性器と薄い体毛、上気した頬に艶やかな唇と可愛らしい容姿のギャップは彼の魅力を上長させていた。もう昔と違う、トモヤは大人になっていた。その事実にワタルの心臓は激しく高り、スラックスが、股間がキツく感じ始めている事実と目の前で行われている宴という堕落した現実に打ちのめされていた。
◇
「あっ、あ、っ、つあ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながらトモヤの喘ぎ声が地下の室内に響く。トモヤはベットの上で獣のように四つん這いになりながら、尻を高く上げ、時折尻たぶを叩かれながら赤黒くそそり立った金髪の男性器を受け止めている。同時に発せられるぱんぱんとリズミカルに発される肌同士がぶつかり合う音は、人間同士がセックスしていることをまざまざと思い知らされた。
「ひあ、あっ、あっ」
会場内はヒートアップして盛り上がっているようだったが、一方の今だに佇んだままのワタルを包む空気は言葉にできないものだった。
挿入するまでの前戯は両目を覆いたくなるもので、金髪の男が胡座をかきトモヤを膝に抱え、トモヤに客席に向かって両足を開くよう命じた。ワタルがぎょっとしているとトモヤは不敵な笑みで両足を抱えて客席に向かって大きく開いた。トモヤの性器が何もかも晒されている事実にワタルはひどく困惑しているうちに金髪の男が透明な液体が入った容器から液体を掌に垂らし、トモヤの秘所にゆっくりと塗りつけた。トモヤがピクピクと震え、下唇を噛んでいる姿は色っぽくうっすらピンク色に色づいた頬と相まって扇状的だった。その後は金髪の男がトモヤの秘所を執拗なぐらいに攻め立てた。ローションの音がわざと響き渡るよう大袈裟に指を動かし、ぐちょぐちょと淫靡な音を立てながらトモヤの中を弄り、トモヤはよがり鳴いた。客席によく見えるよう足を自ら開いたような姿勢のトモヤがとてつもなくいやらしい存在に見え、何度ももう見たくないと思ったワタルだが、結局最後まで視線を外すことはなかった。
「は、んっ、あっつ、あっつ」
ベットの上でよがるトモヤは両腕を掴まれて身体を起こされ、客席によく見えるような体勢にさせられる。髪の毛が乱れ、顔に何本か張り付いている。首を少し傾げるようにしてピンク色の唇を半開きにしながら喘ぐトモヤ。ワタルは壁に寄りかかり目の前の光景を目の当たりにしながら段々とトモヤの喘ぎ声が遠くなっていくのを感じた。
あれからトモヤの身に一体何があったのだろう、想像したくないのに、想像してしまう。知らない男達に抱かれるトモヤを。
俺が悪かったのか?あの日我慢できず、手を出してしまった自分が。トモヤが姉のウィッグを、洋服を身につけてくるからいけなかったんだ。悪くない、自分は。そう言い聞かせる。責任転嫁だ。でも遅かれ早かれトモヤとはああなる運命だったようにも思える。
後ろから覆い被さってくる金髪の男と舌を絡ませるようにキスをするトモヤが目に入る。
キスが上手くなっているトモヤ。痛み、罪悪感。
どれだけの男とキスしてきたのか、興奮と嫉妬、独占欲。
そんなこと一体誰に教わったんだ?自分以外の誰かに教わったという事実が、顔も知らない男への猛烈な嫉妬になる。
トモヤを誰かにやるぐらいなら、自分のものにしておけば良かったのか?トモヤを突き放した法事の日、手を出しておけば良かったのだろうか?もうわけがわからない。今の自分の心を占めているのは、地獄の底で燃え盛る業火のような嫉妬だった。ワタルが必死に抑圧していたものが、溢れる。トモヤへの独占欲で頭がいっぱいになる。トモヤを待ち望んでいた事実から逃げ続けていた自分が酷く惨めな存在に思えたワタルは抱かれ続けるトモヤを凝視する。
「あっ、気持ち、いいっ、あ、っ!」
与えられる快感の悦びに咽び泣くトモヤ。俺のものにしておけばこんな。
「あ、ああ、あっ、あっ」
誰でもない、自分だけのものに。
だがワタルは首を振った。違う、俺は、俺は。
この後に及んでまだトモヤに対する歪んだ想いを否定したい自分がいる。理性という最後の砦が悪あがきをしているのだろうか。ワタルが片手で頭を抱えた時だった。
「どうされました?」
急に側から話しかけられ、戸惑うワタルが振り返るとあの顎鬚のキュレーターが佇んでいた。
「具合でも?」
「い、いえ、なんでも…」
「それはよかった」
舞台に向かって手を差し伸べられる。
「さあ、折角ですから。もっと近くまでどうぞ」
これ以上近づきたくないワタルは結構ですと断ったが遠慮なくと樋口から後ろから肩を押されて前に出てしまった。至近距離で、贄であるトモヤの姿が目に映る。
偶然こちらの方を見上げて気のせいだろうか、トモヤと目が合った気がした。
◇
「あっ、あ、あ、あ」
佐伯にバックから挿入され、客が喜びそうに喘ぎ、艶かしい動作を心がけた。そんなことを考えるなんてまるで自分は操り人形のようだ。それでも客は各々の性器を扱くことに余念がないようなので、宴の目的は達成されているようなのだろう。時間が経過する感覚がない。この後抽選会とやらがあり、当選した客と一夜を共にするらしい。今回の報酬はかなりのものだったが、トモヤの心は氷のようにますます冷え切っていく。きっと自分は、物語か何かで読んだ氷で出来た像にでもなってしまうのではないか、そして粉々に砕けてしまうのではないか、そう思った。もうそれでいいのかも知れない。トモヤの瞳が虚ろになりかけた時だった。
宴の最初からずっと立ったままの客に何やら樋口が話しかけていること気づく。その客が樋口に肩を押され前へ歩み出る。カーテンに隠れていた姿が、容姿がはっきり確認できる位置に移動してきて愕然とする。
ワタルにいちゃん?
目を見開くトモヤの視線の先には、仕事帰りだろうか、ビジネススーツに身を包んだワタルと思わしき人物が佇んでいた。
嘘、にいちゃんなはず、ない、そんなわけが。
だが何度も恋焦がれた姿を忘れるわずがない、恵まれた背丈も、端正な顔立ちも、見つめられるのが好きだった目元も。
にいちゃんが、なぜ、ここに。見られてる、こんな姿を。
そう思った途端脳みそが、身体が、下半身がカッと熱くなって頭が真っ白になる。腰を掴まれてピストンを繰り返されていた佐伯の性器のカリが前立腺を引っ掛けるように刺激した途端、トモヤは目を見開きびくびくと身体を震わせ射精をした。
「っ、っつ、あ…は、あ、あ」
「…っ、トモ、後ろでいったのか…?珍しいな」
そうトモヤの耳元で呟きながら佐伯は樋口に視線を送る。
「トモは後ろでイくのが不得意な子ですが、今日はイくことができたようです。きっとみなさまに見られて興奮したのでしょう」
おお、と客席から感嘆の声が上がる。ワタルの方からそっと手を離し、客席の間を通りながら天蓋のベットの元へと戻っていくキュレーターの樋口の後ろ姿を見送りながら、ワタルは呆然と立ち尽くす。そのワタルの姿を見ながらトモヤは顔を歪めて俯いた。心臓が口から出てしまうんじゃないかと思うぐらいドクドクと鼓動している。混乱しているトモヤは肩で大きく呼吸する。
にいちゃんが、ワタルにいちゃんと大勢が見ている前でイってしまった。もうだめだ、これ以上は。
「息が荒いな。ノってきたか?」
佐伯に後ろから顎を掴まれべろりと唇を舐めらる。思わず嫌がるそぶりを見せたが笑って再び佐伯の方を向けさせられた。
「お?抵抗するなんて初めての時ぶりじゃん、いいね。燃えるわ」
「っつ!?」
まだ終わりじゃねーよと後ろから身体を羽交い締めにされ客席に向かって晒されるように向かされる。
「最近お前死んだような顔してんだもん、断然こっちの方がいいわ」
後ろから耳元でそう呟かれ、ゾクゾクと身体が震えてしまった。
「やめて、もう、帰るっ…!あっ!」
「何言ってんだ、これからがお楽しみだろーが」
まだトモヤの中に入ったままだった佐伯の性器が再び動き出す。佐伯は同時に半立ちになったトモヤの性器も扱き始めた。
「い、やあっ…!」
「おやおや、トモヤ。ワガママはいけませんよ」
樋口はトモヤのすぐ側に立ち止まり佐伯に抗おうとするトモヤを愉快そうに見下ろす。そして突然トモヤの乱れた長い髪の毛を掴んだ。
「!?っ…たぁ」
「そんな悪いお口は塞がないといけませんね」
樋口はスラックスのベルトを慣れた手つきで片手で外すとチャックを下ろし、性器を取り出した。トモヤがハッとしたのと同時に樋口はすでに立ち上がっている赤黒い性器をトモヤの小さな口に押し付けた。最初は抵抗していたトモヤだったが、樋口に無理やり唇をこじ開けられ性器を舐めるよう強要させられた。
「ふ、っん!…っ!」
頭を固定され、離れるに離れられないトモヤは涙目になりながら樋口の性器を啜り始めた。腕を佐伯に固定されているため身体の自由が効かず、唇や頬で樋口の性器を押さえつけるしかなく顔が先走りや涎でベトベトになっていく。おまけに後ろからの佐伯の動きにも感じてしまい、なんて惨めなんだろうとトモヤは消えてしまいたい気持ちに駆られた。
「ふ、ん、むっ、ん…!」
次第に樋口はトモヤの後頭部を両手で固定し、咥内を蹂躙するように腰を前後に動かし始める。喉の奥まで性器を擦り付けられ苦しくて堪らず生理的な涙が溢れる。
「ん、っ!っ、ふ、んむっ」
「トモはこれが大好きだもんな」
「ん、ぐ、っつん!ん!」
「おや、トモヤは盛ったメスみたいですね」
二人に串刺しにされているトモヤをとても見ていられない、今すぐ目を逸らしたい衝動に駆られたワタルだったが、視線を外さずトモヤが嬲られる姿の一部始終を見ているのは何故なのか。ワタルは思いのやり場が分からず手のひらを強く握りしめるしかなかった。
トモヤは息を吸おうと樋口の性器から唇を引き抜こうとしたが、樋口に後ろから再び押さえつけられ、それは叶わず酷い声で呻いてしまった。苦しい、助けてほしい。だが、客席はトモヤが辱められていることでよりヒートアップしていた。
口に、尻に男性器を刺されたまま、トモヤがのけぞる。酸素が足らなくて頭が回らなくなってきたトモヤは自分が性処理だけの道具になったような感覚に身震いした。興奮している自分がいること、その自分を今この瞬間ワタルに見られていること、昂る感情と羞恥心と今すぐ消えてしまいたい気持ち。もう何が何だかわからなかった。
「やべ、イきそ…」
「私も出しますよ、トモヤ」
そう言われたすぐ後、佐伯が射精し体内に生暖かい液体が注がれる感覚に身慄いした直後、樋口の性器が喉の奥で弾けた。
「ひっ、ぃ!んぐ、んんっ!」
同時に二人の精を受け、気が昂ったトモヤも再び射精し頭が真っ白になり高いところから奈落へ落とされたような感覚に陥った。
トモヤがぐったりとすると同時にキュレーターである樋口は身なりを手早く整え、ベットの前に立ち恭しくお辞儀をした。
「さて、お集まりの皆様。この贄は気に入って頂けたでしょうか」
客席から欲望にまみれた歓声が湧き上がると、キュレーターが胸元のポケットから一枚のカードを取り出した。抽選会の単語が頭に浮かんだワタルはハッとし後ずさる。もうこれ以上聞いていられず、思わず耳を塞ぐよう頭を抱え出入り口に向かった。
「今宵新月の晩、選ばれた幸運な方は…」
重厚な扉は鍵が掛かっているのか開かない、この場から早く立ち去りたい一心のワタルはガチャガチャと力ずくで扉を開けようとする。トモヤが再び誰かのものになる瞬間など見たくない。
「おめでとうございます」
キュレーターが何やら読み上げた番号、入口で配られたカードの裏面の番号らしい。席に座る客からあちこちでため息や落胆の声が聞こえ、俺より高く積んだやつは誰だ!?と言う大声も聞こえる。だがそんな喧騒などワタルの耳には入ってこなかった。その時突然後ろから肩を叩かれ我に帰ったワタルは反射的に振り返ると入場する時に案内をしてくれたスタッフの男性が最初の時と変わらない微笑みで佇んでいた。
「お客さま、参りましょう。ご案内します」
「え、あ、あの、一体何の事ですか…?」
男性は手にしていた紙を広げる。出入り口の扉に貼られていたポスターだ。裏面に書かれていた2桁の番号に見覚えがある。
「先程読み上げられた今宵の当選者の番号です。この度は誠におめでとうございます」
ワタルは全身が凍りつくような感覚を覚え、慌てて手のひらを開く。力任せに握り潰してしまったカードを広げると確かに同じ番号が書かれていた。ワタルは視界が徐々に暗くなっていく感覚を覚えた。
ガードマンによってカーテンの閉じられた天蓋のベットの下、トモヤの白い肢体が精液で汚れ、濁った瞳がカーテンの向こうのワタルを見つめていた。
天蓋のベットの下から水音と鼻に掛かった声が室内に響く。トモヤはベットの上で正座をしながら立膝になった佐伯の性器を口で奉仕していた。宴の最初は着衣のままフェラチオを、と言うのは樋口からの指示で後は自由にしていいと言われたが、返事をしたかどうかも曖昧だ。
客席にもよく聞こえるようにじゅぷじゅぷとわざと大きく音をを立ててトモヤは佐伯の性器を啜る。そればかりでは口が疲れるので口を離して手元で支え、レロレロと舌を大きく動かす動作も加えた。アイスキャンディーを舐めるように、というのはあの日ワタルに教わったことだ。客達が興奮しているのがわかる。だが、高まってく客を他所にトモヤの心は冷めていた。
ワタルにいちゃん。
滑稽だ、もう相手にすらされないのにずっと一人だけを想っている。叶わないとわかっていても。ライトが当てられて眩しくて、客達の顔があまり見えないが欲望にまみれた顔をして各々の性器を扱いているのがわかる。だが一人だけ、席に座らず後ろで突っ立てっている客がいるのが気になる。離れたところで一人扱いている客はいそうだが、どうもそのような様子は見受けられない。この後に及んで怖気付いただろうか、それとも自分は好みでなかっただろうか。そんなことも冷静に考えられるくらい、異様な状況に何とも思わなくなってしまった自分は一体何なんだろうか。トモヤは目元を陰らせながらも口元が疎かにならないよう、一層大きな音を立てて佐伯の性器をしゃぶる。
あちこちで性器を扱く粘着音や、興奮した喘ぎ声が聞こえる。目線を再び奥に向けると相変わらず席に座らず立っている客はそのまま何もしていなかった。こちらからでは顔がちょうどカーテンの影に隠れて見えない。終わるまでにその気にさせれたら自分の勝ちだろうか、もうゲーム感覚でどうでも良かった。自分に一番触れて欲しい人には触れて貰えないのだから、何だっていい。
佐伯が頬に手のひらを添えてきたので、そろそろ服を脱がすぞという合図と察し根元を扱きながらゆっくり口から性器を引き抜いた。
◇
ワタルは用意された客席に着席することなく、一歩離れた場所で異様なこの「宴」の光景を目の当たりにしていた。
先程までトモヤは金髪の男の性器を奉仕をし、客席を静かに沸かせていた。トモヤがにこやかに他人の性器を口にしている事実を到底受け入れられずただ立ち尽くしたワタルは口を押さえて目を逸らしたが、目線を泳がせながらも再び視線を戻してしまった。見たくないのなら見なければいいのにとわかっているのに、なぜ。それはトモヤを悦ばせているのが自分でないのか、その思考が頭を占めていたからだった。自分は遂に狂ってしまったのだろうかと頭を抱える。
金髪の男はトモヤを客席によく見えるようベットサイドに立膝で座らせた。髪の毛を片側に掻き分けうなじに噛み付くとトモヤが少し困ったように喘ぎ、笑う。トモヤの胸元のリボンタイを引き抜き、花柄の白いレーヨンブラウスのボタンをゆっくり解いていく。赤いスカートのサイドファスナーも下ろして、隙間から手を差し込みトモヤの太ももを弄るとトモヤは肩を震わせた。金髪の男は片方の手で器用に洋服を剥いでいくとトモヤはショーツ以外一糸纏わぬ姿になった。白い肌は昔と変わらなくて、照明に照らされて遠目でも眩しかった。しんと静まり返った室内に生唾を飲み込む音が客席から響いた気がした。
純白のショーツのサイドは蝶々結びされていて、金髪の男はゆっくりと唇を首から滑らせながら乳首をしゃぶりだし、片方の蝶々結びの紐をゆっくり解いていく。
「は、あ、あぅ」
乳首を舐めまわされて感じるのかトモヤの白い肢体がうねり、のけぞる。
「や、あ…、っあ!」
乳首に歯を立てられたトモヤは痛みと快感をやり過ごそうと身体を震わせた。それと同時にショーツの反対側の紐も解かれたため、トモヤの性器が顕になった。
「っ…!」
ワタルが息を呑むのと同時に、客の感嘆の声が室内に響く。緩やかに立ち上がったトモヤの性器と薄い体毛、上気した頬に艶やかな唇と可愛らしい容姿のギャップは彼の魅力を上長させていた。もう昔と違う、トモヤは大人になっていた。その事実にワタルの心臓は激しく高り、スラックスが、股間がキツく感じ始めている事実と目の前で行われている宴という堕落した現実に打ちのめされていた。
◇
「あっ、あ、っ、つあ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながらトモヤの喘ぎ声が地下の室内に響く。トモヤはベットの上で獣のように四つん這いになりながら、尻を高く上げ、時折尻たぶを叩かれながら赤黒くそそり立った金髪の男性器を受け止めている。同時に発せられるぱんぱんとリズミカルに発される肌同士がぶつかり合う音は、人間同士がセックスしていることをまざまざと思い知らされた。
「ひあ、あっ、あっ」
会場内はヒートアップして盛り上がっているようだったが、一方の今だに佇んだままのワタルを包む空気は言葉にできないものだった。
挿入するまでの前戯は両目を覆いたくなるもので、金髪の男が胡座をかきトモヤを膝に抱え、トモヤに客席に向かって両足を開くよう命じた。ワタルがぎょっとしているとトモヤは不敵な笑みで両足を抱えて客席に向かって大きく開いた。トモヤの性器が何もかも晒されている事実にワタルはひどく困惑しているうちに金髪の男が透明な液体が入った容器から液体を掌に垂らし、トモヤの秘所にゆっくりと塗りつけた。トモヤがピクピクと震え、下唇を噛んでいる姿は色っぽくうっすらピンク色に色づいた頬と相まって扇状的だった。その後は金髪の男がトモヤの秘所を執拗なぐらいに攻め立てた。ローションの音がわざと響き渡るよう大袈裟に指を動かし、ぐちょぐちょと淫靡な音を立てながらトモヤの中を弄り、トモヤはよがり鳴いた。客席によく見えるよう足を自ら開いたような姿勢のトモヤがとてつもなくいやらしい存在に見え、何度ももう見たくないと思ったワタルだが、結局最後まで視線を外すことはなかった。
「は、んっ、あっつ、あっつ」
ベットの上でよがるトモヤは両腕を掴まれて身体を起こされ、客席によく見えるような体勢にさせられる。髪の毛が乱れ、顔に何本か張り付いている。首を少し傾げるようにしてピンク色の唇を半開きにしながら喘ぐトモヤ。ワタルは壁に寄りかかり目の前の光景を目の当たりにしながら段々とトモヤの喘ぎ声が遠くなっていくのを感じた。
あれからトモヤの身に一体何があったのだろう、想像したくないのに、想像してしまう。知らない男達に抱かれるトモヤを。
俺が悪かったのか?あの日我慢できず、手を出してしまった自分が。トモヤが姉のウィッグを、洋服を身につけてくるからいけなかったんだ。悪くない、自分は。そう言い聞かせる。責任転嫁だ。でも遅かれ早かれトモヤとはああなる運命だったようにも思える。
後ろから覆い被さってくる金髪の男と舌を絡ませるようにキスをするトモヤが目に入る。
キスが上手くなっているトモヤ。痛み、罪悪感。
どれだけの男とキスしてきたのか、興奮と嫉妬、独占欲。
そんなこと一体誰に教わったんだ?自分以外の誰かに教わったという事実が、顔も知らない男への猛烈な嫉妬になる。
トモヤを誰かにやるぐらいなら、自分のものにしておけば良かったのか?トモヤを突き放した法事の日、手を出しておけば良かったのだろうか?もうわけがわからない。今の自分の心を占めているのは、地獄の底で燃え盛る業火のような嫉妬だった。ワタルが必死に抑圧していたものが、溢れる。トモヤへの独占欲で頭がいっぱいになる。トモヤを待ち望んでいた事実から逃げ続けていた自分が酷く惨めな存在に思えたワタルは抱かれ続けるトモヤを凝視する。
「あっ、気持ち、いいっ、あ、っ!」
与えられる快感の悦びに咽び泣くトモヤ。俺のものにしておけばこんな。
「あ、ああ、あっ、あっ」
誰でもない、自分だけのものに。
だがワタルは首を振った。違う、俺は、俺は。
この後に及んでまだトモヤに対する歪んだ想いを否定したい自分がいる。理性という最後の砦が悪あがきをしているのだろうか。ワタルが片手で頭を抱えた時だった。
「どうされました?」
急に側から話しかけられ、戸惑うワタルが振り返るとあの顎鬚のキュレーターが佇んでいた。
「具合でも?」
「い、いえ、なんでも…」
「それはよかった」
舞台に向かって手を差し伸べられる。
「さあ、折角ですから。もっと近くまでどうぞ」
これ以上近づきたくないワタルは結構ですと断ったが遠慮なくと樋口から後ろから肩を押されて前に出てしまった。至近距離で、贄であるトモヤの姿が目に映る。
偶然こちらの方を見上げて気のせいだろうか、トモヤと目が合った気がした。
◇
「あっ、あ、あ、あ」
佐伯にバックから挿入され、客が喜びそうに喘ぎ、艶かしい動作を心がけた。そんなことを考えるなんてまるで自分は操り人形のようだ。それでも客は各々の性器を扱くことに余念がないようなので、宴の目的は達成されているようなのだろう。時間が経過する感覚がない。この後抽選会とやらがあり、当選した客と一夜を共にするらしい。今回の報酬はかなりのものだったが、トモヤの心は氷のようにますます冷え切っていく。きっと自分は、物語か何かで読んだ氷で出来た像にでもなってしまうのではないか、そして粉々に砕けてしまうのではないか、そう思った。もうそれでいいのかも知れない。トモヤの瞳が虚ろになりかけた時だった。
宴の最初からずっと立ったままの客に何やら樋口が話しかけていること気づく。その客が樋口に肩を押され前へ歩み出る。カーテンに隠れていた姿が、容姿がはっきり確認できる位置に移動してきて愕然とする。
ワタルにいちゃん?
目を見開くトモヤの視線の先には、仕事帰りだろうか、ビジネススーツに身を包んだワタルと思わしき人物が佇んでいた。
嘘、にいちゃんなはず、ない、そんなわけが。
だが何度も恋焦がれた姿を忘れるわずがない、恵まれた背丈も、端正な顔立ちも、見つめられるのが好きだった目元も。
にいちゃんが、なぜ、ここに。見られてる、こんな姿を。
そう思った途端脳みそが、身体が、下半身がカッと熱くなって頭が真っ白になる。腰を掴まれてピストンを繰り返されていた佐伯の性器のカリが前立腺を引っ掛けるように刺激した途端、トモヤは目を見開きびくびくと身体を震わせ射精をした。
「っ、っつ、あ…は、あ、あ」
「…っ、トモ、後ろでいったのか…?珍しいな」
そうトモヤの耳元で呟きながら佐伯は樋口に視線を送る。
「トモは後ろでイくのが不得意な子ですが、今日はイくことができたようです。きっとみなさまに見られて興奮したのでしょう」
おお、と客席から感嘆の声が上がる。ワタルの方からそっと手を離し、客席の間を通りながら天蓋のベットの元へと戻っていくキュレーターの樋口の後ろ姿を見送りながら、ワタルは呆然と立ち尽くす。そのワタルの姿を見ながらトモヤは顔を歪めて俯いた。心臓が口から出てしまうんじゃないかと思うぐらいドクドクと鼓動している。混乱しているトモヤは肩で大きく呼吸する。
にいちゃんが、ワタルにいちゃんと大勢が見ている前でイってしまった。もうだめだ、これ以上は。
「息が荒いな。ノってきたか?」
佐伯に後ろから顎を掴まれべろりと唇を舐めらる。思わず嫌がるそぶりを見せたが笑って再び佐伯の方を向けさせられた。
「お?抵抗するなんて初めての時ぶりじゃん、いいね。燃えるわ」
「っつ!?」
まだ終わりじゃねーよと後ろから身体を羽交い締めにされ客席に向かって晒されるように向かされる。
「最近お前死んだような顔してんだもん、断然こっちの方がいいわ」
後ろから耳元でそう呟かれ、ゾクゾクと身体が震えてしまった。
「やめて、もう、帰るっ…!あっ!」
「何言ってんだ、これからがお楽しみだろーが」
まだトモヤの中に入ったままだった佐伯の性器が再び動き出す。佐伯は同時に半立ちになったトモヤの性器も扱き始めた。
「い、やあっ…!」
「おやおや、トモヤ。ワガママはいけませんよ」
樋口はトモヤのすぐ側に立ち止まり佐伯に抗おうとするトモヤを愉快そうに見下ろす。そして突然トモヤの乱れた長い髪の毛を掴んだ。
「!?っ…たぁ」
「そんな悪いお口は塞がないといけませんね」
樋口はスラックスのベルトを慣れた手つきで片手で外すとチャックを下ろし、性器を取り出した。トモヤがハッとしたのと同時に樋口はすでに立ち上がっている赤黒い性器をトモヤの小さな口に押し付けた。最初は抵抗していたトモヤだったが、樋口に無理やり唇をこじ開けられ性器を舐めるよう強要させられた。
「ふ、っん!…っ!」
頭を固定され、離れるに離れられないトモヤは涙目になりながら樋口の性器を啜り始めた。腕を佐伯に固定されているため身体の自由が効かず、唇や頬で樋口の性器を押さえつけるしかなく顔が先走りや涎でベトベトになっていく。おまけに後ろからの佐伯の動きにも感じてしまい、なんて惨めなんだろうとトモヤは消えてしまいたい気持ちに駆られた。
「ふ、ん、むっ、ん…!」
次第に樋口はトモヤの後頭部を両手で固定し、咥内を蹂躙するように腰を前後に動かし始める。喉の奥まで性器を擦り付けられ苦しくて堪らず生理的な涙が溢れる。
「ん、っ!っ、ふ、んむっ」
「トモはこれが大好きだもんな」
「ん、ぐ、っつん!ん!」
「おや、トモヤは盛ったメスみたいですね」
二人に串刺しにされているトモヤをとても見ていられない、今すぐ目を逸らしたい衝動に駆られたワタルだったが、視線を外さずトモヤが嬲られる姿の一部始終を見ているのは何故なのか。ワタルは思いのやり場が分からず手のひらを強く握りしめるしかなかった。
トモヤは息を吸おうと樋口の性器から唇を引き抜こうとしたが、樋口に後ろから再び押さえつけられ、それは叶わず酷い声で呻いてしまった。苦しい、助けてほしい。だが、客席はトモヤが辱められていることでよりヒートアップしていた。
口に、尻に男性器を刺されたまま、トモヤがのけぞる。酸素が足らなくて頭が回らなくなってきたトモヤは自分が性処理だけの道具になったような感覚に身震いした。興奮している自分がいること、その自分を今この瞬間ワタルに見られていること、昂る感情と羞恥心と今すぐ消えてしまいたい気持ち。もう何が何だかわからなかった。
「やべ、イきそ…」
「私も出しますよ、トモヤ」
そう言われたすぐ後、佐伯が射精し体内に生暖かい液体が注がれる感覚に身慄いした直後、樋口の性器が喉の奥で弾けた。
「ひっ、ぃ!んぐ、んんっ!」
同時に二人の精を受け、気が昂ったトモヤも再び射精し頭が真っ白になり高いところから奈落へ落とされたような感覚に陥った。
トモヤがぐったりとすると同時にキュレーターである樋口は身なりを手早く整え、ベットの前に立ち恭しくお辞儀をした。
「さて、お集まりの皆様。この贄は気に入って頂けたでしょうか」
客席から欲望にまみれた歓声が湧き上がると、キュレーターが胸元のポケットから一枚のカードを取り出した。抽選会の単語が頭に浮かんだワタルはハッとし後ずさる。もうこれ以上聞いていられず、思わず耳を塞ぐよう頭を抱え出入り口に向かった。
「今宵新月の晩、選ばれた幸運な方は…」
重厚な扉は鍵が掛かっているのか開かない、この場から早く立ち去りたい一心のワタルはガチャガチャと力ずくで扉を開けようとする。トモヤが再び誰かのものになる瞬間など見たくない。
「おめでとうございます」
キュレーターが何やら読み上げた番号、入口で配られたカードの裏面の番号らしい。席に座る客からあちこちでため息や落胆の声が聞こえ、俺より高く積んだやつは誰だ!?と言う大声も聞こえる。だがそんな喧騒などワタルの耳には入ってこなかった。その時突然後ろから肩を叩かれ我に帰ったワタルは反射的に振り返ると入場する時に案内をしてくれたスタッフの男性が最初の時と変わらない微笑みで佇んでいた。
「お客さま、参りましょう。ご案内します」
「え、あ、あの、一体何の事ですか…?」
男性は手にしていた紙を広げる。出入り口の扉に貼られていたポスターだ。裏面に書かれていた2桁の番号に見覚えがある。
「先程読み上げられた今宵の当選者の番号です。この度は誠におめでとうございます」
ワタルは全身が凍りつくような感覚を覚え、慌てて手のひらを開く。力任せに握り潰してしまったカードを広げると確かに同じ番号が書かれていた。ワタルは視界が徐々に暗くなっていく感覚を覚えた。
ガードマンによってカーテンの閉じられた天蓋のベットの下、トモヤの白い肢体が精液で汚れ、濁った瞳がカーテンの向こうのワタルを見つめていた。
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