図書室の暗室(スタジオ)へようこそ ~将棋部部長・芽衣の屈辱現像日誌~

藍原みらい

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鏡像の審判 ― 剥き出しの差異、CとAAA

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机の下から這い出した私は、膝の震えを隠すことができなかった。
図書室の片隅、大型の美術全集が並ぶ棚の横に、時代がかった姿鏡が立てかけられている。
埃を被ったその鏡面に、私の無様な姿が映し出された。
「……っ」
背後に、音もなく千尋さんが立った。
彼女は私の肩に手を置き、逃げられないように鏡の方へと固定する。
鏡の中には、150cmの私と、157cmの彼女。その体格差が、残酷なほど鮮明に切り取られていた。
「ねえ、芽衣ちゃん。……ちゃんと見て。現実(リアリティ)を現像する時間だよ」
千尋さんの囁きが、私の項を震わせる。
彼女はわざと、私の背中に自分の体を密着させた。
鏡越しに、二人の胸元が重なる。
「見て、私の胸と、君の胸……。どっちが『女』かな?」
彼女の挑発的な言葉に、私は鏡から目を背けようとした。
けれど、千尋さんは私の顎を掴み、強引に前を向かせる。
鏡の中の私は、あまりにも小さく、薄かった。
150cmの華奢なフレームに、起伏のないAAAカップの胸。ブラウスの布地は余り、そこには知性のための「純粋さ」という名の空虚しかない。
対して、背後の千尋さんはどうだろう。
157cmの身体は、制服の布地を内側から押し返すような張りに満ちている。
彼女が呼吸をするたび、そのCカップの柔らかな膨らみが、私の平坦な背中を通して、私自身のAAAカップの胸を間接的に圧迫する。
鏡の中の彼女の胸元は、豊かな曲線を描き、影を作っている。
私には、その影さえも許されていない。
「君の胸、まるで子供みたい。……心臓の音が透けて見えそうなくらい、薄くて、可哀想」
千尋さんの手が、鏡の中の私の胸元、その「平原」へと伸びた。
彼女のしなやかな指先が、ブラウス越しに私のAAAカップの頂点をなぞる。
「あ……っ、やめ……」
反論しようとした私の言葉は、彼女のCカップの感触に飲み込まれた。
鏡の中の私たちは、まるで一つの生き物のように重なり合い、その圧倒的な「肉の量」の差が、私から将棋部部長としてのプライドを、最後の一片まで剥ぎ取っていく。
「でも、不思議だね。……こんなに平らなのに、私の指が触れるだけで、こんなに尖って。……芽衣ちゃん、身体はちゃんと、撮られる準備ができてるみたい」
千尋さんの瞳が、鏡の中で妖しく光った。
150cmの私の脆弱さと、157cmの彼女の支配力。
鏡に映る二人のシルエットは、すでに「執行官」と「被写体」として、完璧な構図(コンポジション)を成していた。
「……放課後、地下の暗室。この鏡よりも、もっと残酷に君を映してあげる」
彼女の指先が、私のブラウスの第一ボタンに触れる。
私はただ、鏡の中の自分の無力な姿を見つめながら、これから始まる「露光」への期待に、膝を折るしかなかった。
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