Tempus fugit - 500の奇跡 -

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1章-カラの明かり

1章-11 カラの明かり11

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1章-11
カフェ・フロックに着くと、広めなソファーテーブルに座った。
ニコロが話す。
暖かいな、まだ寒いからな。
そうだね。寒がりなの?
そうだよ! 夏が好き。
私は秋か冬かな。
えー まじかよ。過ごしにくいじゃん。
まあそうだけど、雪が好き。
雪ね、子供だな。
いいの! でももうこれから夏になる。暑くなるね。
早くなって欲しいね。
ところで、さっきの話だけど。
そうだったな。いなくなったんだろ? それについて心当たりがある。
え! どうして?
母さんが、いなくなったからだ。居なくなって3日後見つかった。でももう息はなかった。

悲しい。

そこに店員がくる。
俺はホットケーキとストレートティー。
私もホットケーキ、レモンティーで。
その10分後に二人の料理と飲み物が運ばれてきた。
ホットケーキを食べながら話す。
とにかく、もしその子が3日後に見つかったどう?
じゃあお母さんと一緒ってこと? ニコロ。
そういうこと。だけど、確信はない。今日で1日目だ。あと2日。どうなるか。お前、そういえば個人的な話があるって言わなかったか?
そうだった!
マルタはあの力の事を話そうとしていた。
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