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謎の園と私4~5
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4.
2年前「デッドリー・ジンの園」は昆虫を研究する機関だった。毒を制して毒を制す。
そんな言葉があるように、毒で患者を救えないかと考えていた。
ツチハンミョウなどの昆虫が分泌する猛毒「テルペノイド」通称カンタリジン。
これは触れるだけで皮膚が水ぶくれを起こし、飲んだりすると死に至る。その性質から歴史は古く、暗殺用に使われたほどだ。
近年、伝染性軟属腫の治療薬として使われることがある。それは外用薬として承認された。
ギリシャの医者ヒポクラテスはツチハンミョウを乾燥させ、取れるカンタリジンから「カンタリス」という外用薬を発明、使用していた。カンタリスはカンタリジンしか成分が入っていない。
これを利用し、その研究所では新しい治療薬を見つけようとしていた。
ところが、いい人ばかりではない。
新しい薬は儲かる。そう考えていた。
さらにその研究員の悪度さそれだけではない。
研究員の1人がカンタリジンを使い、人に実験を試みたことが「事の始まり」──────────
5.
もう1人の私が話す。
「あなたには力がある。もうわかるよね? あなたの父は昆虫学者・長野康太郎」
「うん。やっぱり私なのね」
「研究所で働いている。ここまで話せばわかる? 1でみた映像は研究所について詳しく話してある、2の映像は今の状況、謎の園と私については私についての映像。ある園には黒い噂があった、それについて私は動いたけど、結局父も母も感染にやられた」
「その感染ってなんなの? あの映像は?」
「あの映像の人達はゾンビ、映画出よく見るやつよ。知ってるでしょ? これが現実になるなんてね」
しずかは女の子の話をすべては理解できない。現実離れした話、ゾンビとは有り得ない。映画でしかみたことない。
ただ、ひとつ言えるのはこの女の子が嘘を着いているとは思えない。そしてあの映像。
未来から来たというのも怪しい。
「ねえ、理解し難いのはわかる。無理強いはしない、でも少しだけ力を貸して欲しい」
「いいわよ」
「いいの!? ありがとう!! さすが私ね」
「わかったわかった。なんか変な気分だから今日はもう帰ったら? その未来に。あとその服汚い。服あげるから」
「服はごめん、未来にはお風呂入れないのよ、断水になってる。それに私はいまは帰れない。帰り方分からないし」
「なんで? その棚からいけるんじゃないの?」
「だから1度ここに来たら消えるのよ、この棚の力。次いつ向こうと繋がるのか分からない」
「なるほど。じゃあどうするの?」
「ど、どうしようね? まあそとの公園で寝るか」
「辞めなよ、ここで寝たらいい」
「でもバレない?」
「大丈夫よ、知ってるでしょ2人とも放任主義だって」
「そうだったね」
「決まりね、でも気をつけてね。とりあえずお風呂行ってきなよ」
「ありがとう本当に。あなたにあのディスクを見つけてくてるって信じてよかった」
「それってどうしてわかったの?」
「どうしてって、私自身だからね。行動ぐらいわかるよ、ありがとう」
その言葉に嬉しくなるしずか。
この先は2人で「研究所」を探る試みが始まる。
……To be continued
2年前「デッドリー・ジンの園」は昆虫を研究する機関だった。毒を制して毒を制す。
そんな言葉があるように、毒で患者を救えないかと考えていた。
ツチハンミョウなどの昆虫が分泌する猛毒「テルペノイド」通称カンタリジン。
これは触れるだけで皮膚が水ぶくれを起こし、飲んだりすると死に至る。その性質から歴史は古く、暗殺用に使われたほどだ。
近年、伝染性軟属腫の治療薬として使われることがある。それは外用薬として承認された。
ギリシャの医者ヒポクラテスはツチハンミョウを乾燥させ、取れるカンタリジンから「カンタリス」という外用薬を発明、使用していた。カンタリスはカンタリジンしか成分が入っていない。
これを利用し、その研究所では新しい治療薬を見つけようとしていた。
ところが、いい人ばかりではない。
新しい薬は儲かる。そう考えていた。
さらにその研究員の悪度さそれだけではない。
研究員の1人がカンタリジンを使い、人に実験を試みたことが「事の始まり」──────────
5.
もう1人の私が話す。
「あなたには力がある。もうわかるよね? あなたの父は昆虫学者・長野康太郎」
「うん。やっぱり私なのね」
「研究所で働いている。ここまで話せばわかる? 1でみた映像は研究所について詳しく話してある、2の映像は今の状況、謎の園と私については私についての映像。ある園には黒い噂があった、それについて私は動いたけど、結局父も母も感染にやられた」
「その感染ってなんなの? あの映像は?」
「あの映像の人達はゾンビ、映画出よく見るやつよ。知ってるでしょ? これが現実になるなんてね」
しずかは女の子の話をすべては理解できない。現実離れした話、ゾンビとは有り得ない。映画でしかみたことない。
ただ、ひとつ言えるのはこの女の子が嘘を着いているとは思えない。そしてあの映像。
未来から来たというのも怪しい。
「ねえ、理解し難いのはわかる。無理強いはしない、でも少しだけ力を貸して欲しい」
「いいわよ」
「いいの!? ありがとう!! さすが私ね」
「わかったわかった。なんか変な気分だから今日はもう帰ったら? その未来に。あとその服汚い。服あげるから」
「服はごめん、未来にはお風呂入れないのよ、断水になってる。それに私はいまは帰れない。帰り方分からないし」
「なんで? その棚からいけるんじゃないの?」
「だから1度ここに来たら消えるのよ、この棚の力。次いつ向こうと繋がるのか分からない」
「なるほど。じゃあどうするの?」
「ど、どうしようね? まあそとの公園で寝るか」
「辞めなよ、ここで寝たらいい」
「でもバレない?」
「大丈夫よ、知ってるでしょ2人とも放任主義だって」
「そうだったね」
「決まりね、でも気をつけてね。とりあえずお風呂行ってきなよ」
「ありがとう本当に。あなたにあのディスクを見つけてくてるって信じてよかった」
「それってどうしてわかったの?」
「どうしてって、私自身だからね。行動ぐらいわかるよ、ありがとう」
その言葉に嬉しくなるしずか。
この先は2人で「研究所」を探る試みが始まる。
……To be continued
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