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園への扉と私2
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10.
静の父が勤める毒物研究所は家から遠い。県境にある。家から県境の山にある研究所に行くには、電車だけではたどり着けない。恐らく家から4時間はかかる。それでも2人で行くことにした。
未来の静にはしずかの服を新しく着せた。
その方が、電車もバスを乗れる。
静が言うにはウイルスはクリスマスに感染拡大する。避けなければ、阻止しなければならない。
下準備は必要だ。未来の静は間取り地図を持っている。予め、考えることにする。
「扉は4つある。それぞれ東西南北にある。研究員は南の入り口から入ることが多い。西の入り口は休憩所につながってる。東はまだ入ったことはない。北は仮眠室につながってる。ここで提案! 東の入り口から入ってみない?」
「大丈夫なの? どこに繋がるのか分からんでしょ?」
「でも入ってみない事にはわからない! こうちゃんも言ってたでしょ?」
「なんでそれを」
「だって同じ人じゃん。まあ私の場合はバドミントンの体育祭が終わったあと、お父さんが亡くなって、落ち込んでいた時にあの言葉を言われたのがきっかけ」
「そうなんだ。こうちゃんってすごいね。未来ではどうしてるの?」
「それが分からない。見つからないの。あ、そういえばこうちゃんのお父さんも見つからないんだよね」
「え? どういうこと? たしか亡くなったって」
「そうなんだけど。お父さんは研究所で見つけたけど、こうちゃんのお父さんは居なかった、おかしいと思わない?」
「たしかこうちゃんのお父さんは微生物を研究してた人だったよね?」
「そうだねたしか」
「こうちゃんはお父さんと共同で働いてるって少し前に言ってたから、その場にはいる事になるよね」
「そう、一緒にいるはずのこうちゃんのお父さんはいなかった。もう1つ不思議なのはその研究所には4人居たはずなのよね」
「4人?」
「お父さんとこうちゃんのお父さん、田中益三さんと黒田建さんの4人」
「あ、そうか。4人いたね。たしか黒田って人がウイルスを作った人で逃げた。お父さんはウイルスにより亡くなってる、こうちゃんのお父さんは既にいない。それじゃあその田中さんって人もどこへ居るのか分からない」
「うん、わからないのよね、逃げたのかな? 田中さんは見た事ないからよく分からない。こうちゃんのお父さんに限って逃げ出す人じゃないと思う」
「それは私も思う」
「とりあえず! 行ってみる? 研究所に。それと朗報がある」
「朗報?」
「いま棚の中に小さい渦が出来た、てことは?」
「未来に行ける!?」
「そう! でも小さいからまだ行けない。もし開いたら、未来と過去で行き来してウイルスを阻止しない?」
「いい考え!」
「決まりね!」
2人は未来の渦の穴が開きかかっている事に嬉しさを覚える。
行き来して阻止する計画を立てようとしていた。
ただ、ひとつの謎が二人に迫っている事は知らない。
……To be continued
静の父が勤める毒物研究所は家から遠い。県境にある。家から県境の山にある研究所に行くには、電車だけではたどり着けない。恐らく家から4時間はかかる。それでも2人で行くことにした。
未来の静にはしずかの服を新しく着せた。
その方が、電車もバスを乗れる。
静が言うにはウイルスはクリスマスに感染拡大する。避けなければ、阻止しなければならない。
下準備は必要だ。未来の静は間取り地図を持っている。予め、考えることにする。
「扉は4つある。それぞれ東西南北にある。研究員は南の入り口から入ることが多い。西の入り口は休憩所につながってる。東はまだ入ったことはない。北は仮眠室につながってる。ここで提案! 東の入り口から入ってみない?」
「大丈夫なの? どこに繋がるのか分からんでしょ?」
「でも入ってみない事にはわからない! こうちゃんも言ってたでしょ?」
「なんでそれを」
「だって同じ人じゃん。まあ私の場合はバドミントンの体育祭が終わったあと、お父さんが亡くなって、落ち込んでいた時にあの言葉を言われたのがきっかけ」
「そうなんだ。こうちゃんってすごいね。未来ではどうしてるの?」
「それが分からない。見つからないの。あ、そういえばこうちゃんのお父さんも見つからないんだよね」
「え? どういうこと? たしか亡くなったって」
「そうなんだけど。お父さんは研究所で見つけたけど、こうちゃんのお父さんは居なかった、おかしいと思わない?」
「たしかこうちゃんのお父さんは微生物を研究してた人だったよね?」
「そうだねたしか」
「こうちゃんはお父さんと共同で働いてるって少し前に言ってたから、その場にはいる事になるよね」
「そう、一緒にいるはずのこうちゃんのお父さんはいなかった。もう1つ不思議なのはその研究所には4人居たはずなのよね」
「4人?」
「お父さんとこうちゃんのお父さん、田中益三さんと黒田建さんの4人」
「あ、そうか。4人いたね。たしか黒田って人がウイルスを作った人で逃げた。お父さんはウイルスにより亡くなってる、こうちゃんのお父さんは既にいない。それじゃあその田中さんって人もどこへ居るのか分からない」
「うん、わからないのよね、逃げたのかな? 田中さんは見た事ないからよく分からない。こうちゃんのお父さんに限って逃げ出す人じゃないと思う」
「それは私も思う」
「とりあえず! 行ってみる? 研究所に。それと朗報がある」
「朗報?」
「いま棚の中に小さい渦が出来た、てことは?」
「未来に行ける!?」
「そう! でも小さいからまだ行けない。もし開いたら、未来と過去で行き来してウイルスを阻止しない?」
「いい考え!」
「決まりね!」
2人は未来の渦の穴が開きかかっている事に嬉しさを覚える。
行き来して阻止する計画を立てようとしていた。
ただ、ひとつの謎が二人に迫っている事は知らない。
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