二人静-en Xmas-

ナツメ・カオ

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園への扉と私1

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9.

「いい? あなたと私の父は必死にウイルスの根源を見つけたの。でも見つけた瞬間、ウイルスを吸ってしまった。たちまちウイルスは身体を周り、亡くなった」
「うそ…… お父さんが?」
「お父さんは功績を残したよ、根源は見つけた。ツチハンミョウを乾燥したものから取り出したカンタリジンだけのウイルス。ただ、そこからアコニチン、メサコニチンなどのアルカロイド、別の毒物をまぜて、化学反応させたものがそのウイルス」
「そんなことが……」
「これを私が見つけるのに苦労した。あの研究所は入ることはもはや絶望なんだから。毒物研究所なんかじゃない。名はデッドリー・ジンの園」
「デッドリー・ジンの園?」
「そう、その園は元々は先程話した父達がいた研究所だ。私はそう呼んでいる。そこを二人で調べてほしい。なぜならあそこには研究所の下に地下室がある」
「え!? 地下室!? お父さんからもそんな話聞いたことない」
「私も耳を疑った。でも調べれば調べるほど地下室がある可能性が見えてきたんだ。それは皆知らない。もしかしたらそこでもっとも恐ろしい研究がされているのかも」

未来の私は真剣に唇をたびたび噛みながら話した。相当苦労してきたのだろう。この前、お風呂を覗いてしまった。
腕や足には傷がある。蹲り、腕や足の傷をみながら泣いている未来の私。
声を聞いて、しずかは悲しい気持ちになっていた。『ごめん。今は今の私には何も出来ない』
そう思った末、こうに相談をした。
あの時のこうの言葉には救われた。
『助けなきゃ』そう思った。それと同時に『行動してみる、守りたい!』

「なんで私の話を信じる気になったの?」
「特に理由なんてない。ただ、あなたは嘘を言う人じゃない。私なんだから」
「まったく。二人で頑張ろう」
「うん! こうちゃんもお父さんも皆も救おう」
「よろしくねしずか」
「よろしくね静」

二人は同じ静。絆が生まれた。この先のウイルス阻止をするためにあの「ウイルス製造所・デッドリー・ジン」へ向かう。



……To be continued
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