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151:ハインツの前世~⑮~
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「てめぇ!俺の番に何しやがった!」
その声の主は、イベルナの前で前のめりで倒れてしまった男の背後に立っていた男の者であった。イベルナを掴もうとした男は後ろから殴られたのか、意識はなかった。
イベルナは驚いていた。今まで見た人の中で、男ではあるが美しいという言葉が最も当てはまる容姿をしていたからだ。声が低かったのと言葉使いで男だとはわかったが、その男は女性と見まがうばかりの肩までの金色の髪に青い瞳の、まるで絵本の中からでてきたような王子様のような男だった。だが、その男はその美しい顔が歪むほど怒りを顕わにしていた。
「よくも・・・・」
イベルナが聞こえたのはそんな言葉であったが、この目の前の美しい男が自分を掴もうとしていた男を倒してくれたのは理解できた。
そしてその男は、イベルナを見るや先程の怒りの形相とは打って変って泣きそうな顔になっていた。イベルナはそんな視線を受けて、ハッとした。自分の姿は殴られ汚された、とてもじゃないが人に見せられたモノではなかったからだ。
「み・・・見ないで・・・お願い・・・です・・・見ないで・・・」
イベルナは、泣き声のか細い声で訴えた。マーサが殺され、自分も汚されてしまったことで、精神的にはもうボロボロであった。泣きながら自身の身体をできるだけ見せないようにと必死に蹲って両手で隠していた。
「ごめん・・・ごめんな俺の番・・・まさかこんなことになるまで、気付かなかったなんて・・・本当にごめん。」
初対面だというのに、その男は本当にすまなさそうな顔をしてイベルナに謝罪をしていた。
「おいおい!なんだてめぇは!どっから現れやがった?えぇ色男の兄ちゃんよぉ!」
そこへ手下の男が割って入り、その金髪の男の後ろから肩に手を掛けた。だが・・・
「汚い手で触るな。」
「あぁ?」
何が起こったのか、イベルナにはさっぱり訳がわからなかった。
次の瞬間、金髪の男に手を掛けた男は仲間のいるところに吹っ飛んだ。
「ぐぇ!!」「いってぇえええ!」「な、なんだぁ!?」
男たちは、見た目優男に見えた金髪の男が何をしたのかは、さっぱりわからなかったが、仲間の一人が瞬時に吹っ飛ばされたことで警戒した。
「こ、こいつ!見て目に反して腕が立つぞ!」
「てめぇ!生かしてここを出れると思うなよ!」
などなど、吠えてはいたが、金髪の男は鼻で笑った。
「へぇ~奇遇だね。俺もお前たちを、生かしてここから出してやるつもりはないんだよ。」
そしてチラッとイベルナを見て、
「ごめんね。ちょっとだけ待っててね。俺が君をすぐにキレイにしてあげる。それに、こんな目に合わせた奴にはお仕置きしなくちゃいけないからね。」
微笑みながら、金髪の男はイベルナに言うが、すぐに男たちの方を向くと、
「楽には逝かせない。俺の番が苦しんだ分、お前らも同じように、いやそれ以上に苦しませてから逝かせてやるよ!!」
金髪の男は目には怒りを込めながらも残酷な笑みを浮かべていた。
イベルナはこの男を見てから、ドキドキしていた。こんな時だというのに、なぜ?と不思議には思ったものの、ドキドキは止まらなかった。そしてなぜ助けてくれるのかはわからなかったが、自分はこれ以上辱めを受けなくてもいいんだと、なぜか確信めいたものがあった。
ハインツは驚いていた。
イベルナの前に立っていた男は、まさにラーファイルを男にしたような感じであったからだ。そしてハインツは、その男がラーファイルだと確信していた。そして思ったのだ。
ラーファイルは凄く後悔したのだろうと。もっと早くに出会えていればと、きっと思わずにはいられなかっただろうと。
・・・あぁ、そうか。だから僕は・・・今度は男に生まれてきたんだなと、妙に納得したのだ。
その声の主は、イベルナの前で前のめりで倒れてしまった男の背後に立っていた男の者であった。イベルナを掴もうとした男は後ろから殴られたのか、意識はなかった。
イベルナは驚いていた。今まで見た人の中で、男ではあるが美しいという言葉が最も当てはまる容姿をしていたからだ。声が低かったのと言葉使いで男だとはわかったが、その男は女性と見まがうばかりの肩までの金色の髪に青い瞳の、まるで絵本の中からでてきたような王子様のような男だった。だが、その男はその美しい顔が歪むほど怒りを顕わにしていた。
「よくも・・・・」
イベルナが聞こえたのはそんな言葉であったが、この目の前の美しい男が自分を掴もうとしていた男を倒してくれたのは理解できた。
そしてその男は、イベルナを見るや先程の怒りの形相とは打って変って泣きそうな顔になっていた。イベルナはそんな視線を受けて、ハッとした。自分の姿は殴られ汚された、とてもじゃないが人に見せられたモノではなかったからだ。
「み・・・見ないで・・・お願い・・・です・・・見ないで・・・」
イベルナは、泣き声のか細い声で訴えた。マーサが殺され、自分も汚されてしまったことで、精神的にはもうボロボロであった。泣きながら自身の身体をできるだけ見せないようにと必死に蹲って両手で隠していた。
「ごめん・・・ごめんな俺の番・・・まさかこんなことになるまで、気付かなかったなんて・・・本当にごめん。」
初対面だというのに、その男は本当にすまなさそうな顔をしてイベルナに謝罪をしていた。
「おいおい!なんだてめぇは!どっから現れやがった?えぇ色男の兄ちゃんよぉ!」
そこへ手下の男が割って入り、その金髪の男の後ろから肩に手を掛けた。だが・・・
「汚い手で触るな。」
「あぁ?」
何が起こったのか、イベルナにはさっぱり訳がわからなかった。
次の瞬間、金髪の男に手を掛けた男は仲間のいるところに吹っ飛んだ。
「ぐぇ!!」「いってぇえええ!」「な、なんだぁ!?」
男たちは、見た目優男に見えた金髪の男が何をしたのかは、さっぱりわからなかったが、仲間の一人が瞬時に吹っ飛ばされたことで警戒した。
「こ、こいつ!見て目に反して腕が立つぞ!」
「てめぇ!生かしてここを出れると思うなよ!」
などなど、吠えてはいたが、金髪の男は鼻で笑った。
「へぇ~奇遇だね。俺もお前たちを、生かしてここから出してやるつもりはないんだよ。」
そしてチラッとイベルナを見て、
「ごめんね。ちょっとだけ待っててね。俺が君をすぐにキレイにしてあげる。それに、こんな目に合わせた奴にはお仕置きしなくちゃいけないからね。」
微笑みながら、金髪の男はイベルナに言うが、すぐに男たちの方を向くと、
「楽には逝かせない。俺の番が苦しんだ分、お前らも同じように、いやそれ以上に苦しませてから逝かせてやるよ!!」
金髪の男は目には怒りを込めながらも残酷な笑みを浮かべていた。
イベルナはこの男を見てから、ドキドキしていた。こんな時だというのに、なぜ?と不思議には思ったものの、ドキドキは止まらなかった。そしてなぜ助けてくれるのかはわからなかったが、自分はこれ以上辱めを受けなくてもいいんだと、なぜか確信めいたものがあった。
ハインツは驚いていた。
イベルナの前に立っていた男は、まさにラーファイルを男にしたような感じであったからだ。そしてハインツは、その男がラーファイルだと確信していた。そして思ったのだ。
ラーファイルは凄く後悔したのだろうと。もっと早くに出会えていればと、きっと思わずにはいられなかっただろうと。
・・・あぁ、そうか。だから僕は・・・今度は男に生まれてきたんだなと、妙に納得したのだ。
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