私を捨てなかった陰キャな幼馴染と付き合ったら甘えんぼうだった

海音²

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1章

つき合って初めての訪問

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やっと入院生活ともおさらば!!
荷物をまとめ手続きとか色々済ませた私は
まるで刑期を終え刑務所から出れたように清々しい気分になってた
まぁそんな所行ったことないけどね♪
病院を出ると陸が来てくれてた

「お勤めご苦労様とりあえずこれ食べて」

そう言って陸はコンビニで買ったであろう冷奴を渡してきた

「囚人じゃ無いからね!?しかもそれ!韓流ドラマか何かで知ったでしょ!?」

「バレた?この前たまたまテレビでやっててさやってみようかなと思ってな」

「し..しょうがないわね...食べるから少し待ってて」

そう言って私は冷奴を食べようと思ったけどふと気がついた

「ねぇ陸お箸かスプーン無いの?」

「え?そのままかぶりついてたよ?」

「私はかぶりつかないからね!」

「仕方ないなぁ...はいスプーン」

「あるなら渡しなさいよね..」

スプーンを受け取り冷奴を食べた
豆腐...うまぁ~♪

「それじゃ荷物車に乗せてとりあえず実家で良いのかな?」

「ありがとう陸♪実家でいいよ」

そう言って私達は私の実家に向かった
実家に着いた私は家に入るとお母さんが迎えてくれた

「退院おめでとう 荷物は片付けとくから休んどき」

「ありがとう今陸車停めに行ってるから後で来るから」

「あら?陸君と何かあったの?」

「ん?病院まで迎えに来てくれたのそれで、そのまま呼んだだけよ?」

「ふーん」

「何よその反応...」

「いやぁ~陸君カッコよくなったわね」

「うぐっ...いきなり変なこと言わないでよ!!」

母さんのあからさまな言い方に私は言葉を一瞬詰まらせた
そう言えば母さんに言ってなかったことを思い出す
思い出したがそれを言ったら更に母から色々言われるのがわかるから言うのを躊躇ってたのだ

ピンポーン♪
 
そんな事を考えてたら誰かが来た多分陸だと思う私は玄関まで行きドアを開けた

「陸思ったより早かったね?」

「まぁ...少し急いできたからな」

「そんなに早く会いたかったのねぇ~♪まぁ入って」

「サラッと恥ずかしいこと言われたような...まぁお邪魔します」

「とりあえず飲み物用意するから座ってて」

陸が靴を脱いでリビングに向かったら母さんもリビングに戻ってきた

「陸君今日はありがとうね♪」

「いえ仕事も休みでしたし、退院となると荷物も多いだろうからちょうど良いかなと」

「このこの前だからってそんな事言ってどうせ有給休暇使ったんでしょ?入院してる時だって何時も夜残業とかして時間作ったお見舞い行ってたの聞いてるのよ?」

「ちょ!?オバサンそれは言わないでください...」

え?なにそれ聞いてないんだけど?
何時も私の前だとご飯食べたりして帰るだけだったし..

「何それ陸、説明して!なんで言ってくれなかったの!?」

「それは...」

「陸君はね貴方に数分でも会いたいから頑張ってたのよ?これだけ想ってくれてるのに何も無いなんて貴方は馬鹿なの?」

「ちょっとお母さん!?私はただ...そんな事して身体壊したらどうする気だったのか聞きたかっただけよ...」

「そうなの?ごめんね陸君オバサン変なこと言っちゃったわね」

「いえ...オバサンの言ってることは正しいですし...海里が俺を心配してくれたのも知れて嬉しかったので...」

「あのねぇ!入院してる人に会うために自分の身体壊すかもしれないとか知ったら誰だって心配するでしょ!」

全く人の気も知らないで何当たり前の事に喜んでるのよ...
私はそんな陸の心配をするのが馬鹿らしくなり飲み物をテーブルに置いてソファに座った

「海里なんか怒ってない?」

「怒ってないわよ、ただ心配するのが馬鹿らしくなっただけ!」

「そんな事言わないで機嫌直してよ?」

「そうよ?そんな子供みたいに拗ねていくら小さい頃から知ってるからって陸君を困らせないの」

「もう!うるさい!うるさい!」

なんでこんなにムカつくのよ!
ほんとイライラする!

「だいたい陸あんたね!そんなに無理しなくても電話してきたら良かったじゃない!」

「顔が見たいと思うじゃん?」

「っく!...何日も会いに来なかったくせに」

「それは...ごめん」

「まぁ...その件については私も言い過ぎたしいいわよ...」

あの日告白された事と付き合うことになったことを思い出しなんとなく気まずく感じる...
陸もなんとなく顔を横に向いてた

「ところで2人はもう付き合ってるの?」

そんな空気をアッサリぶった斬る母

「え?えっと...まぁ...そうね...ねぇ陸」

「うぇ!?そ..そうですね...えっとお義母さん海里さんを頂きました!」

「凄く語弊がある言い方やめてくれない!?」

「もう!2人ともどっちなの?」

「そうよ!陸と付き合うことにしたわよ!悪い?」

私は早口でそう答えた

「あら?やっとなのね?あんた昔からなんだかんだ陸君の事気にしてたもんね~♪」

「え?そうなの?」

「なんでそうなるのかな?いつも後ろを着いてくるからどうにかならないかとか話しただけじゃん!」

「あら?そう言いながらも許してたじゃない?嫌なものは嫌で決してそんな事は無かったのに陸君だけは文句は言っても行動には移さなかったからてっきり...」

「もう!その話はおしまい!とりあえずそう言うことだから」

こんな話したい訳じゃないのに...
陸はずっと嬉しそうに私を見てニコニコしてた
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