私を捨てなかった陰キャな幼馴染と付き合ったら甘えんぼうだった

海音²

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2章

もう無理だよ...❶

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陸の家に週末泊まるようになって数ヶ月気がついたら付き合って半年が経とうとしてた
うんざりに思ってた梅雨も終わり蝉の音が響き外はすっかり夏模様になってた

私は今でも小説を書き続けてたたまに感想を書いてくれる人もいて私は日々楽しく執筆してた

でも...1ヶ月前から陸の様子がおかしい
最初の方は遅れて帰ってきたりで仕事が忙しいのかな?と思ってたけど
ココ最近は遅くなるから来なくてもいいとまで言われるようになった...

どうしたんだろ...まさか浮気!?
そんなはずない!
だって..あんなに私の事好きって言ってくれてたのに..
それとも私を飽きたの?
ダメだネガティブな考えしか出てこない...
こんな時は料理作って紛らわそう

そう思って今日も私は帰ってくるか分からない彼の料理を作り始めた...

今日は彼の大好きな唐揚げを作った
いつも作ってあげると喜んで美味しいって沢山食べてくれる
そんな彼の大好きな唐揚げを気がついたら沢山作ってた...

作り終えた私はいつも通り彼が帰ってくるのを待ってた
時間が経つのが遅い..時計の音がやけにはっきりと聞こえた

ピロン♪

スマホの通知音が鳴った
また遅くなるのか...
私は暗い気持ちでスマホのメッセージを確認した彼からだった..

『今日も残業で遅くなるから先に休んでてくれ』

うそつき!元職場なんだから今でも連絡とつまてる人ぐらい私にもいる
その人達から最近残業があるなんて一言も聞いてない!!

『本当に残業?』

私はもう我慢できず彼を問い詰めようと思った

『最近忙しくてごめんね』

まだ嘘つくの!?

『誰も残業最近無いって言ってるけど陸だけ残業なんだね!!へぇーおかしいねー』

『何人かは残業してるよ?』
 
『何人かって誰よ!!素直に認めたら?私陸の家政婦になったつもりないんだけど?』

プルルルル♪プルルルル♪

彼は慌てたのかいきなり着信してきた

「なに?」

『なにって俺浮気とかしてないよ?』

「ならなんで最近ずっと遅いのよ!家にも来るなって言うし!変にキープされるのは嫌なの!」

『とりあえず帰ったら話そう...な?』

「帰ったらって帰ってこないでしょ?いいわよ!!今日はもう帰るから!ご飯ラップして置いとくから勝手に食べたらいいよ!好きにして!」

『ちょ海里!?』

私は電話を切って作った料理にラップをし荷物を纏めて陸の家を出た

外は夜になってもまだ少し蒸し暑かった
私は家を出て少し歩きながら涙を流してた

あんなに好きだったのに!!
まさか彼が浮気する人だったなんて
なんで正直に別れたいって言わないのよ!
なんで..こんなにすぐ浮気するなら..好きとか愛してるって言うのよ...

私の怒りはだんだん悲しみに染まっていきそれに伴い涙が止まらなくなってた
駅に着いた頃には涙で化粧が崩れ酷い顔になってた
私は電車の時間を確認するためにスマホを見た
彼からの着信やメッセージが沢山あったが私は無視をした今更何を話すのよ!
...あれ?佳奈からも着信ある?
私は何気なく..いや気分を変える為に佳奈に電話した

「やっほー佳奈?どうしたの?」

『どうしたのじゃないわよ!海里今どこにいるの!』

なんかめちゃくちゃ怒ってるし大声だから耳がキーンって...

「何処って色々あって今陸の家の近所の駅よ?」

『わかった!すぐ行くからそこにいて!雄也早く車だして!』

「えっと..どうしたのかな?」

『陸から聞いたわよ!今向かってるから電話切らないでよ?』

あれ?陸との事もうバレてる....早くない?
陸が話したの?それで心配して...

「うぇーん!か~な~!!浮気されちゃったよー!!」

『えっ?浮気!?どゆこと!?』

「ぐすん..最近...仕事で帰り遅かったり来なくていいって言われてて...それで元職場だったから仲良い子に聞いたら...残業してないって!!嘘つかれて浮気してたのよ!」

『ちょっ!海里落ち着いて!』

「落ち着けるわけないじゃん!今日だった週末だし久々に陸の好きな唐揚げ沢山作ったのに...アイツまた残業だって嘘ついて浮気相手と居るのよ!しかも遅くなるから休んでてって私は陸の親でもなければ家政婦でも無いのに彼女なのに!!」

私は佳奈に溜まってた物を全部吐き出した
泣きながら叫びつつげた
周りの目?そんなの今はどうでもいい
この張り裂けそうな気持ちを佳奈に伝え続けた

佳奈は最初こそ戸惑ってたけど『うんうん』『そうだったんだね』『辛いよねそれ』って静かに私の話を聞いててくれた

私はこの1ヶ月近くの事をだいたい話少し落ち着きを取り戻してた

『あっ!駅ついたよ!』

「え?えっと...あっ!いたいた!」

私は気づいてもらうために手を振って車に近づいた

『え?どこ?...あっ!見つけたよ!』

私は雄也が運転する車に乗り2人に謝罪とお礼を言った

「ありがとう...それに心配させてごめん」

「ん?まぁ事が事だし気にするな」

「そうだよ海里♪とりあえず今ここで化粧直したらファミレス行こ♪そこで話もう少し聞くから♪」

「2人とも本当に...あり..ありがとう...」

ダメだ2人の優しさに涙が出てきて化粧直しどころじゃなくなってた
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